第22回東日本学校吹奏楽大会(東京都吹奏楽連盟など6連盟と朝日新聞社主催)の2日目が9日、東京都府中市の府中の森芸術劇場で開かれた。小学生部門に出場したさいたま市立宮原小と同芝原小は、ともに銀賞だった。高校部門に出場した立教新座は銀賞、大宮光陵は銅賞だった。各校とも大編成にはないきめ細かい音づくりに力を注ぎ、持てる力を発揮した。 宮原小は「ミュージカル『レ・ミゼラブル』より」を演奏。登場人物のジャン・バルジャンやコゼットが舞台で躍動しているかのような快演だった。 芝原小はおそろいのベレー帽に紺色のユニホーム姿で登場。「祝典のための音楽」をメリハリをきかせて元気に演奏した。 記事後半では高校部門に出場した立教新座、大宮光陵の生徒の談話を紹介します。 2年連続出場の立教新座は… この記事は有料記事です。残り285文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「生きづらさ」を生んでいるのは何か 問われぬ社会構造、続く苦しみ
有料記事 聞き手・田中聡子2022年10月10日 8時00分 「生きづらさ」という言葉を目にすることが増えました。教育社会学者の桜井智恵子さんは、この言葉によって「問題の個人化」が起きていると警鐘を鳴らします。どういうことなのか、話を聞きました。 「生きづらさ」は、問題が個人に返ってきてしまう言葉です。その結果、生きづらさの背後にあるものは変わらず続いてしまう。問われるべきは、生きづらくさせている能力主義や自己責任の社会であり、この言葉だけでは、出口がない状態だと感じます。 「生きづらさ」という言葉が爆発的に広がるのは、90年代の「アダルトチルドレン」の頃からです。自分のつらさを表現する言葉として熱いまなざしを向けられます。2000年代の「ニート」の頃までは、社会課題として発信し、社会の構造を問うていく機能がありました。 ところが、10年代からは、個人を「それでいいんだ」と承認し、「居場所」など個別救済をする方向ばかりにこの言葉が使われてゆきます。例えば「不登校の生きづらさ」には「居場所を」とされ、フリースクールなどを用意することで完結してしまっている。「学校をなんとかしよう」ではないんです。 個別救済は必要ですが、「生きづらい」という訴えに触れた人は「生きづらくしているものは何か」を同時に考えなければいけない。 自治体の「子どもオンブズパ… この記事は有料記事です。残り990文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
精華女子、活水中・高、玉名女子が全国へ 九州マーチングコンテスト
2022年10月9日 17時48分 第40回九州マーチングコンテスト(九州吹奏楽連盟、朝日新聞社など主催)の高校以上の部が9日、鹿児島市の西原商会アリーナであった。22校が出場し、13校が金賞を受賞。このうち精華女子(福岡)、活水中・高(長崎)、玉名女子(熊本)の3校が、11月20日に大阪城ホールで開かれる全国大会に推薦された。 結果は以下の通り。(◎は九州代表) 金賞=八代白百合学園、熊本工、◎玉名女子(熊本)、九産大九産、◎精華女子(福岡)、佐賀学園(佐賀)、鎮西学院、◎活水中・高、長崎日大高・中、西陵、創成館(長崎)、鹿児島実、神村学園中・高(鹿児島) ▽銀賞=龍谷、鳥栖商(佐賀)、福岡大大濠(福岡)、中津北、日本文理大付、日田林工(大分)、宮崎学園、都城(宮崎)、鹿屋中央(鹿児島) ◇ 全日本小学生バンドフェスと全日本マーチングコンのすべての演奏・演技が、有料でライブ配信されます。詳細は特設サイト(http://t.asahi.com/clive)で。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「応援する」「結婚紹介する」 友好団体幹部に言われた町議の告白
国が家庭教育の基本方針を定めるという「家庭教育支援法」の制定を求める意見書が、各地の地方議会で可決されており、熊本県は可決自治体数が全国最多だ。その多くで、宗教法人「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」の友好団体の幹部を務めている男性が立ち上げた団体が、意見書を求める請願の提出者になっていた。 意見書を可決した芦北町議会で、請願を出した団体「熊本ピュアフォーラム(PF)」の事務局長の男性と接点があった百田翔吾町議(30)が取材に応じた。 「当選おめでとう」突然届いたメッセージ ――PFの事務局長と知り合ったきっかけは 初当選を果たしてから約1カ月後の今年4月に、フェイスブックでメッセージが届きました。送り主のプロフィルには「一般社団法人熊本ピュアフォーラム」と書かれていて、文面は「ご当選おめでとうございました。家内に誰に入れたと聞きましたら、百田さんだと言っていましたよ。一度会いたいです」と当選を祝うものでした。 その団体は聞いたことがなかったのですが、当選した14人の中で唯一の新顔だった自分に投票してくれたことがうれしくて、次の日に「ありがとうございます。ぜひ、お会いしましょう」と返信しました。それから頻繁にメッセージが来るようになりました。 ――メッセージの内容は 返信した日に「熊本でイベントをします。会員にはVIPも大勢います。理事には国会議員の秘書や県議、元県教育長がおられます」と送られてきました。メッセージにはいずれも実名が書かれていました。 政策の実現には幅広い人脈が必要だと感じていて、国会議員秘書や元教育長と会えるイベントの誘いはとても魅力的でした。すぐに電話して参加を伝えました。 ――イベントとは LGBTの理解を深めるという内容の講演会で、市議や公立高校の教師らが講演していました。終了後、元教育長や町議などと名刺交換をしました。 「勉強してくれたら選挙応援してあげる」 ――それからは 2週間ほどたって、事務局長… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
教団側に「突き動かされた」 意見書起草した自民市議がいま思うこと
宗教法人「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」と地方議員は、どのように関わってきたのか。教団側の理念や「家庭教育の推進」「同性婚反対」といった主張に共感し、教団と付き合ってきたという自民党の小松良行・福島市議(60)=4期=がインタビューに応じた。 ――最初の接点は。 2007年に市議になる前、福島県PTA連合会長を務めた。その時に(教団の友好団体の)世界平和女性連合に所属する女性と知り合った。市議当選後、「市政報告をしてほしい」「ディスカッションしませんか」と連絡があり、女性連合の集まりに顔を出すようになった。 当初は「平和活動をしているんだな」といった程度の認識だった。ある時、女性から(教団の)教会が福島市にあると知らされた。「昔は統一教会だったが、今は問題ないので安心して」と言われた。教団主催のイベントに行くようになり、「家庭を大事にする」といった理念や(反共産主義を掲げる)「勝共(しょうきょう)」運動に共感し、教団メンバーと良き友として付き合うようになった。 ――選挙での関わりは。 19年6月の市議選で(教団の友好団体の)世界平和連合から推薦状をもらった。教団側から「お手伝いすることはないか」と聞かれ、ウグイス嬢(車上運動員)1人を派遣してもらった。教団メンバーが「勝手連」で選挙カーの後続車に乗り、盛り上げてくれた。 ――信者になるよう誘われたことはあったのか。 19年ごろ、当時の福島市の教会幹部から「教会員になりませんか」と声をかけられた。その前段として、男性講師から3時間ほどマンツーマンで教団の歴史や理念を説明された。教団の理念には共感していたが、私は仏教徒でもあるので「遠慮します」と断った。 「関連団体が出す刊行物を購読しないか」と言われ、世界日報を購読するようになった。市議会で共産議員と議論する際の理論武装の参考になる。 ――教団側と政策で歩調を合わせたことはあるか。 教団の講師と話した時、「家庭教育支援」や「青少年健全育成」の話題を出された。自民党が法案成立を目指している政策だ。県PTA連合会長を務めていたころから、教育学者の高橋史朗氏が唱える「親学」に傾倒し、家庭教育支援の必要性は認識していた。私は認定こども園の運営法人理事長という立場であり、保育系の団体でも、家庭教育支援は話題になっていた。 教団側からも言われて、自分としては突き動かされるものがあった。家庭教育支援法の制定を求める意見書を起草し、(19年9月の)市議会で所属会派から提出し可決させた。 後日、(教団の友好団体の)「天宙平和連合」から「平和大使任命状」を受け取った。(20年7月の)福島県平和大使協議会の設立総会であった記念講演では、福島市の意見書可決が取り上げられた。平和大使の任命は意見書の件が評価されたからだと思う。 私は彼らの洗脳を受けて動いているわけではない。政治に対する考え方や教義が合致しただけだ。 ――同性婚や夫婦別姓などの政策について話題に出たか。 家庭の概念が揺らぐ大きな問題だ。推進の動きに対する危機感は、教団側と共有していた。教団側から市議会の動きを尋ねられ、状況を説明したこともある。特に同性婚関係は、全国的に同性パートナーシップ制度の導入が進んでおり、話題になることが多かった。 ――教団との今後の関係は。 私が付き合っていた範囲では、問題のあるカルト集団と感じたことはなく、(霊感商法などの)問題は過去の話だと思っていた。 今後は、教団とは関係を持たないという党の方針に沿った行動を原則としたい。一方で、議員は宗教や思想信条にかかわらず、分け隔て無く市民と付き合うべきだという思いも持っている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自称ロシア人宇宙飛行士に440万円だまし取られる ロマンス詐欺か
2022年10月9日 18時17分 滋賀県警東近江署は7日、市内在住の女性(65)が、宇宙ステーションに勤務している外国人を装った人物に現金約440万円をだまし取られたと発表した。ロマンス詐欺とみて捜査している。 署によると、女性は6月28日、SNSでロシア人の宇宙飛行士と名乗る男と知り合った。男から「私が日本に着いたら結婚してくれませんか」「千回言っても伝わらないけど言い続ける。愛している」などとメッセージが届くようになったという。 男が勤務するという宇宙開発機関から、男が地球に戻るためのロケット費用や、日本への着陸料などの名目で現金を要求され、女性は9月までに約440万円を指定された複数の口座に振り込んだ。次々に現金を要求されて不審に思った女性が署に相談し、発覚したという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
原発推進、反対両派が立候補 11年ぶり選挙戦 山口・上関町長選
川本裕司2022年10月9日 18時24分 中国電力が原発建設を計画している山口県上関町の町長選(18日告示、23日投開票)に、計画に反対する「上関原発を建てさせない祝島島民の会」は9日、運営委員の木村力(つとむ)氏(75)を擁立することを決めた。推進派の西哲夫・前町議会議長(75)も立候補を表明しており、2011年以来、11年ぶりの選挙戦になる見通しとなった。 上関原発は11年の東京電力福島第一原発の事故後、準備工事が中断された。計画推進の立場だった柏原重海・前町長はその後、「原発に頼らない町づくり」を掲げ、過去2回の町長選では、反対派はその姿勢に一定の理解を示して候補擁立を見送り、無投票が続いた。 今回は、柏原氏が長期の病気療養のため、任期途中で9月に辞職したことに伴う選挙。9月30日に立候補を表明した西氏が、町議の前に原発推進団体の会長を務めていたことなどから、反対派は対立候補の擁立に動いた。8月に岸田文雄首相が官邸の会議で「原発回帰」の姿勢を示したことにも危機感を強めている。(川本裕司) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
和牛五輪、1位最多は鹿児島県 注目「脂肪の質」は宮崎が獲得
2022年10月9日 18時30分 和牛のオリンピックとも呼ばれる品評会「全国和牛能力共進会(全共)」は9日、鹿児島県の会場で4日目の審査があり、全9出品区の成績が出そろった。鹿児島県が最多の計6区で1位を獲得し、宮崎県(同2区)、大分県(同1区)と続いた。 鹿児島県が1位になったのは、複数の牛の姿を競うとともに、別会場で審査した枝肉の肉質も合わせて評価する「花の6区」と言われる「総合評価群」など。 枝肉を評価する「肉牛(にくぎゅう)の部」の中で、消費者の嗜好(しこう)の多様化を受けて新設された注目の7区「脂肪の質評価群」では、宮崎県(出品者・佐藤孝輔さん、馬場牧場、神田譲市さん)が1位に。 馬場牧場の馬場幸成さん(68)は「宮崎牛のおいしさを裏付けることができた。これで、『日本一うまい』と売り出していける」と喜んだ。 大会には過去最多の41道府県から約440頭が出品された。最終日の10日は、「種牛(しゅぎゅう)の部」と「肉牛の部」の2部門からそれぞれ最高賞の「内閣総理大臣賞」が1県ずつ決定する。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
原点の街で「愛を尽くす」わたせせいぞうさん、故郷北九州でサイン会
山本大輔2022年10月9日 20時30分 北九州市出身で東京在住の漫画家・イラストレーター、わたせせいぞうさんが9日、自身の作品を常設展示している同市門司区のギャラリーで、サイン会を開いた。ギャラリーの開館20周年記念行事で、福岡県内外から来たファンら100人以上が列をなした。 2002年10月にJR門司港駅近くで開館した「わたせせいぞうギャラリー門司港」は今月、秋冬に向けた作品に展示を入れ替えたばかり。約70作品が見られる会場で、わたせさんは「門司港は人間わたせせいぞうの原点。北九州のために愛を尽くしていきます」と地元への感謝を表明。来館者が購入したカレンダーなどにサインをしながら、一人ひとりと言葉を交わし、記念撮影に応じていた。 福岡県篠栗町から来た太田喜視さん(56)は「大学時代からファン。初めてお会いできて、ずっと話していたかった」と感激していた。サイン会は当日限りだが、ギャラリーが入る建物2階では、20周年記念展が23日まで開かれている。(山本大輔) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
広島翔洋高など8団体が全国へ 中国バンドフェス・マーチングコン
第41回全日本小学生バンドフェスティバル中国大会と、第35回全日本マーチングコンテスト中国大会(ともに中国吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)が9日、広島市西区の広島サンプラザであった。計35団体が参加し、全国大会に出場する8団体が決まった。 代表に選ばれたのは、バンドフェスが東広島市立寺西(広島)、下松市立下松(山口)、防府市立華城(山口)。マーチングコンでは中学校の部が広島市立翠町、同市立安佐、高校以上の部が広島翔洋、松江商、出雲北陵(島根)。 全国大会はバンドフェスが11月19日、マーチングコンは同20日、大阪城ホールである。 大会結果は次の通り(◎は全国大会出場団体)。 【小学生バンドフェスティバル】 グッドサウンド賞および優秀賞=◎東広島市立寺西(広島)、◎下松市立下松(山口)、◎防府市立華城(山口)、岡山市立津島、下松市立花岡(山口)、出雲市立今市(島根)、防府市立松崎(山口)▽優秀賞=岡山市立高島、広島市立草津、山口市立小郡南、出雲市立大社(島根)、山口市立小郡、日吉津村立日吉津(鳥取)、南部町立西伯(鳥取) 【マーチングコンテスト】 《中学校の部》金賞=◎広島市立翠町、◎広島市立安佐、広島市立長束▽銀賞=広島市立五日市、米子市立東山(鳥取)、広島市立矢野、米子市立福米(鳥取)、米子市立後藤ケ丘(鳥取)、米子市立加茂(鳥取)▽銅賞=倉敷市立福田(岡山)、大田市立大田西(島根) 《高校以上の部》金賞=◎広島翔洋、◎松江商、◎出雲北陵(島根)、出雲商(島根)▽銀賞=安古市(広島)、岡山東商、出雲(島根)、岩国商(山口)▽銅賞=瀬戸内(広島)、長府(山口) 全国大会はライブ配信 全日本合唱コンクール全国大会、全日本小学生バンドフェスティバル、全日本マーチングコンテストの各大会は有料でライブ配信されます。詳細は特設サイト(http://t.asahi.com/clive)で。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル