西岡真一郎前市長の辞職に伴う東京都小金井市長選が20日告示され、元市議の白井亨氏(47)と、共産党地区委員長の小泉民未嗣氏(44)=共産推薦=のいずれも無所属の新顔2人が立候補した。前市長が専決処分で決めた市立保育園2園の廃園への対応や、新市庁舎建設についての考え方などを巡り、論戦が展開される。 今回の市長選は、市立園2園の廃園を決めた西岡前市長の専決処分を議会が不承認とし、「責任を取る」として前市長が10月14日に辞職したことに伴うもの。今月27日に投開票される。 白井氏はJR東小金井駅前で第一声。「前市長の辞職は突然すぎてとまどったが、ちゅうちょしている場合ではない。小金井市政は今、重要な問題を多く抱えている」と市議を辞めて出馬した決意を述べた。前市長の専決処分については「違法性が問われて不承認になった。専決処分前の条例に戻す。当たり前のことを当たり前にできる行政にする」と訴えた。 長年の懸案である新市庁舎建設については、福祉会館との複合施設にする計画が実施設計までほぼ終えているとして、「財政的課題をクリアし、早期に着工する」と説明した。 小泉氏はJR武蔵小金井駅前で第一声。前市長の専決処分を「とんでもない暴挙」と批判した。2園廃止の条例の撤回に加え「五つある市立園をしっかり維持していく」とし、七つの主要公約の1番目に掲げた。 新市庁舎建設については見直しを掲げた。市民団体が現設計案を検討して作成した異なるプランを示し、「10億円のコストダウンが可能」と主張。4年以内に新たな建設計画の道筋を付けるとし、遅れている公立学校の増改築などの整備を優先させる考えを示した。コストダウンで生み出した財源を子育てや福祉施策の充実に回すとしている。 同日告示された市議補選(被選挙数2)には3人が立候補した。市長選と同じ日に投開票される。 19日現在の選挙人名簿登録者数は10万4104人。(井上恵一朗) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
内装会社に放火し経営者を殺害した容疑、男2人を逮捕へ 埼玉・朝霞
2022年11月20日 17時19分 埼玉県朝霞市で5月、内装会社の建物が全焼し、焼け跡から同社代表の男性の遺体が見つかった事件で、県警は、県内の30代の男2人を殺人と現住建造物等放火の疑いで逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。2人は仕事を通じて被害者と面識があったという。県警は何らかのトラブルがあったとみて調べる方針。 捜査関係者によると、2人は5月14日午前、朝霞市上内間木の内装会社「長葭(ながよし)内装」の事務所兼作業場で、同社代表の長葭良さん(43)=同県志木市=に鈍器のようなもので暴行を加えたうえ、周囲に火を放ち、殺害した疑いがある。死因は焼死で、頭部など上半身の複数箇所で骨が折れていた。一酸化炭素を吸ったとみられる痕跡も確認され、出火時に生存していた可能性があるという。 県警は発生直後に朝霞署に捜査本部を設置し、長葭さんの交友関係やトラブルの有無を調べるとともに、周辺の防犯カメラの映像などを分析してきた。こうした捜査で、県内の男2人が事件直前に長葭さんに接触したことがわかったという。今後、詳しい関係性や事件の背景を調べる。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「大企業のための五輪はお断り」 札幌で2030年不招致推進デモ
札幌市が招致を進める2030年冬季五輪・パラリンピックに反対する「不招致推進デモ」が20日、市内であった。5回目となったデモは、市民団体の「札幌五輪対策室」の主催。約70人が「五輪より暮らしを守れ」「市民の声を聴け」などのシュプレヒコールを上げて約40分間、市内中心部を練り歩いた。 招致の賛否を問う住民投票を… この記事は有料記事です。残り367文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
犬2匹を炎天下の車内に11時間放置した疑い、飼い主の女を逮捕
有料記事 東谷晃平、良永うめか2022年11月20日 18時29分 炎天下の車内に犬2匹を放置したとして、愛知県警はブラジル国籍の飼い主だった女(24)を動物愛護法違反(遺棄)の疑いで逮捕したと20日に発表した。「遺棄したわけではない」と、容疑を否認しているという。 女は、無職シャダビエイラ・グラジエラルジア容疑者=住居不定。生活経済課によると、6月7日午後4時25分ごろまでの約11時間にわたり、名古屋市中区の駐車場に止めた乗用車内に、雄の犬2匹を置き去りにした疑いがある。同課は、餌や水を与えないまま、自由に行動できない状態にした行為が命の危険も伴う「遺棄」に当たると判断した。 午前9時ごろから、車内の犬に気付いた人たちから110番通報が相次いだ。SNSで2匹の安否を気遣う書き込みも投稿され、現場に集まった人が窓の隙間から水を与えるなどした。駆けつけた警官が2匹を救助し、同市動物愛護センターが保護した。 この日の同市の最高気温は25・2度を記録。雨の降らない夏日で、車内の温度はさらに高かったとみられる。 警察庁によると、昨年1年間に全国の警察が動物愛護法違反で摘発した動物虐待の件数は170件。近年は増加傾向で、前年比で68件増、10年前から5倍以上に増えた。 今年も、犬を劣悪な環境で飼育したり、路上に放置したりするといった事件の摘発が各地で進む。 同法は、動物を不潔な環境で… この記事は有料記事です。残り244文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「どうも、最強の城です」話題の熊本城、突如つぶやき始めたわけは
「どうも、最強の城です」 熊本城が自我を持ったようにつぶやく公式ツイッター(@kumamoto_castle)が話題だ。 2021年の開設以降、関係者のリツイートなどが主だったが、先月に突如、「つぶやき始めます」と宣言した。 これに「お城がしゃべった」「応援しています」などと反響が広がり、10万以上の「いいね」がついた。 その後もイベント情報にとどまらず、「自撮り」をあげるほか、週の半ばに「おはようございます。人類、起きれただけでえらい」と褒めてくれることも。毎日のように投稿している。 熊本城を管理する熊本城総合事務所によると、つぶやき始めてから1カ月ほどで、約1万だったフォロワーが5倍ほどになったという。 大きな反響、事務所も驚き 同事務所によると、とくに若… この記事は有料記事です。残り773文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
畑に小型飛行機が墜落、男性2人が意識不明で搬送 茨城・坂東
2022年11月20日 15時19分 20日午前11時半ごろ、茨城県坂東市長谷の畑に小型飛行機のようなものが墜落したと、近所の住民から119番通報があった。 県警境署によると、墜落したのは超軽量動力機(ウルトラライトプレーン)で、搭乗者とみられる男性2人が意識不明の状態で搬送された。同署が墜落の経緯を調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「縦割り」打破、広がるダムの事前放流 緊急放流での氾濫を教訓に
有料記事 伊藤隆太郎、古城博隆2022年11月20日 16時00分 大雨の前にダムの水を抜いて空き容量を増やす「事前放流」が定着してきた。ここ3年で、全国のダム管理者と、水道や農業、発電などの目的で水利権を持つ関係者らが協力する体制が整い、今年の出水期でも実践が積み重ねられた。一方で、予測精度の向上など課題もある。(伊藤隆太郎、古城博隆) 「事前放流の準備に入ります」 鹿児島県さつま町にある国土交通省の鶴田ダム管理所。広松洋一所長(58)がそう宣言したのは、9月16日午前9時。「最強クラス」とされた台風14号が同県に上陸する58時間前のことだ。気象庁が予測する最大雨量は12時間で318ミリ。事前放流基準の216ミリを大きく上回っていた。 ただ、この時点では、大型ゲ… この記事は有料記事です。残り1529文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自分より弱いものをたたく「弱者男性」 その苦しみを社会が救うには
「弱者男性」という言葉を近年、ネットでよく目にします。なぜ「弱者男性」が生まれ、どんな苦しみを抱えているのでしょうか。ネット言論に詳しい文芸評論家の藤田直哉さんに聞きました。 ――「弱者男性」という言葉が使われ始めたのはいつからですか。 SNSを中心に2010年代から盛んに使われるようになりました。女性や性的少数者、民族的マイノリティーの権利が尊重され、共感を呼ぶ風潮に反発し、「強者」とされる男性の中にも自分たちのような「弱者」性を持つ男性がいるのにないがしろにされていることを提示する言葉です。 「キモくて金のないおっさん(KKO)」「かわいそうランキング」などの表現を経て、「弱者男性」へとシフトしてきました。 ――どのような人たちなのでしょうか。 はっきりとした定義はありませんが、非正規雇用などで収入が少ない、コミュニケーションが苦手、女性にモテないという特徴のほか、発達障害や精神障害など何らかの障害を持っていることを告白するケースも増えています。就職氷河期の世代が目立つようにも見えます。 より弱い者を攻撃 いまの社会が男性中心社会で… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「長崎くんち」なぜ3年連続中止に? 引き金は宮司のセクハラ疑惑
有料記事 寺島笑花、三沢敦2022年11月20日 12時30分 390年の歴史を誇る長崎の秋の風物詩「長崎くんちの奉納踊」が、3年連続で中止になった。毎年10月、長崎市の諏訪神社で20万人の観客に披露される伝統行事だが、今年は踊りの中止に加え、例大祭も異例の非公開に。神社を巡っては訴訟が相次ぐ事態になっているが、きっかけは宮司によるセクハラ疑惑だった。(寺島笑花、三沢敦) 「諸般の事情があり・・・」 今年の例大祭は非公開 長崎くんちの中日の8日に執り行われる主要神事・例大祭。例年、報道陣に公開されているが、今年は非公開で行われた。「諸般の事情があり、祭典に出席した姿が表に出た場合に不都合が発生する人がいる」。権禰宜(ごんねぎ)の一人は報道陣にそう説明した。 長崎くんちは1634(寛永11)年、遊女の高尾と音羽が神前に小舞を奉納したことに始まるとされる。長崎くんちでは、旧長崎市街の各町(踊町・おどりちょう)の氏子たちが7年に1度回ってくる当番の年に「龍踊(じゃおどり)」や「鯨の潮吹き」「コッコデショ」など各町に伝わる演(だ)し物を奉納。6月から稽古に入る。交易のあったオランダや中国などの影響を色濃く残し、1979年に「長崎くんちの奉納踊」として国の重要無形民俗文化財に指定された。 そんな奉納踊の3年連続中止が決まったのは、稽古始めを1カ月後に控えた4月末。氏子代表らが会見で中止の理由の一つとしてあげたのが、宮司によるセクハラ疑惑だった。 来年のくんち、どうなる? 神社の神事を取り仕切る宮司のセクハラ疑惑をきっかけに、伝統の奉納踊を担う地域の氏子たちは、宮司の辞任を求めて宮司側と対立しています。来年の奉納踊は行われるのでしょうか。記事後半で紹介します。 「私はたった一言『すみませんでした』という言葉が欲しかっただけです。お金なんて必要ありません。その言葉をこの数カ月待っていました」。1月の提訴に先立ち、女性の代理人弁護士が開いた記者会見。女性はこう記したメモを寄せた。 宮司に慰謝料1万円の支払い… この記事は有料記事です。残り3124文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
進化する“瀬戸内ナポリ料理” シェフの思い、タコのパスタに結実
■オステリア オ ジラソーレ(兵庫) 「独立当初はナポリ料理をそのままやろうとしていました。『何でナポリ?』って言われながら」と、20年前を振り返るのは、オーナーシェフの杉原一禎さん。 まだイタリア郷土料理という言葉が浸透していない時代に、ナポリ料理を根付かせた立役者だ。 それが今、「ここでやれる料理をしたい。ただし、イタリア人の師匠に『旨(うま)いやん!』って言われる料理」と、肩の力が抜けた自然体で笑う。 「テーマは、瀬戸内の魚介と… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル