松永和彦2022年12月16日 18時00分 JR西日本は16日、寝台特急「サンライズ瀬戸」が緊急列車停止(EB)装置が作動しない状態で走行していた、と発表した。コネクターが外れていたとし、外れた原因を調べている。 EB装置は、運転士の体調不良などの際に、列車の暴走を防ぐための装置で、60秒間運転操作をしないとブザーが鳴り、さらに5秒間何もしなければ非常ブレーキがかかる仕組み。 JR西によると15日午前3時45分ごろ、東京発高松行きが滋賀県内の野洲―守山間を走行中に、運転士がブザーが鳴らないことに気づいて停車させた。EB装置が機能しないことを確認したため、車掌を保安要員として運転席に乗せ、約20分後に発車した。その後の調べで、コネクターが外れていたことがわかったという。 JR西によると、9日にEB装置を検査した際は正常に機能していたという。コネクターは簡単に外れるものではないといい、原因を調査している。(松永和彦) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
敵基地攻撃を担う部隊を設置へ 既存ミサイルの長射程化も進む
16日に閣議決定された安全保障関連3文書には、敵基地攻撃能力(反撃能力)を担う「スタンド・オフ・ミサイル部隊」の設置が盛り込まれた。扱うミサイルの能力向上や配備スケジュールの検討は、すでに進められている。 スタンド・オフ・ミサイルは、相手の射程外の離れたところから攻撃できる長射程のミサイルだ。政府はこれを「反撃能力」と位置づけて保有を決めたとされる。 3文書の一つ、防衛力整備計画には、スタンド・オフ・ミサイル部隊として、陸上自衛隊に地対艦ミサイル連隊(7個部隊)、島嶼(とうしょ)防衛用高速滑空弾大隊(2個部隊)、長射程誘導弾部隊(2個部隊)を置くことが記述された。 地対艦ミサイル連隊は、12式地対艦誘導弾の能力向上型を運用する。能力向上型の射程は1千キロ程度。水上の艦艇をターゲットとするミサイルだが、防衛省関係者によると、陸上の敵基地への攻撃に転用することが可能とされる。地上から発射するタイプは2026年、艦艇から発射するタイプは28年、航空機から発射するタイプは30年からの部隊配備をめざすという。 「島嶼防衛用高速滑空弾」は変則的な軌道が特徴で、上下の高度変化があり、予測困難な動きを見せる。26年から同部隊に配備予定で、能力向上型は30年代頭の配備をめざす。 長射程誘導弾部隊は通常のミサイルよりも速度が速い「極超音速誘導弾」を30年代前半に配備し、運用する予定だ。どちらも射程は1千キロ以上とみられる。 ただ、これらは部隊配備に時間がかかることから、それまでの措置として、米国製の巡航ミサイル「トマホーク」を導入して海上自衛隊が運用する予定だ。約1610キロ離れた場所から正確に攻撃できる能力を持つとされる。 このほか、空自のF15戦闘機の能力向上機に搭載する対地ミサイル「JASSM―ER」(射程900キロ)、最新鋭のF35A戦闘機搭載の「JSM」(同約500キロ)を米国などから導入し、航空自衛隊が運用することが決まっているが、納期が遅れるなどしている。(成沢解語) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
富山市議会の旧統一教会決別決議に、信者提訴 「信教の自由侵害だ」
2022年12月16日 18時05分 富山市議会が「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を断絶する」と決議したことにより、「憲法の保障する議会への請願権や信教の自由などを侵害された」などとして、市内の50代の男性信者が16日、市に対して決議の取り消しと慰謝料など350万円の支払いを求めて富山地裁に提訴した。 訴状によると、男性は1987年に教団に入信したという。「富山をよくするために藤井(裕久)市長や自民党所属の市議会議員らを応援し、選挙協力に力を尽くしてきた」という。しかし、安倍晋三元首相の銃撃事件以降、報道によって「突然巻き起こった社会的偏見の嵐にさらされることになった信者たちは、息をひそめるようにして事態の成り行きを見守るほかはなかった」という。 提訴後に会見した男性は「信者も含めすべての市民に対して中立、公平、平等であってほしい。市政に参加し、意見する場を取り戻したい」と述べた。代理人の徳永信一弁護士によると、同様の訴訟は全国で初めてという。大阪でも複数の信者から相談を受けており、複数の自治体に対して提訴することを検討していると明らかにした。 市議会は9月、「問題は、政治家が宗教団体と関わることではない。消費者の不安をあおり、高額な商品を購入させる『霊感商法』などで大きな社会問題となった団体とのつながりを持ってきたことにある」とし、「旧統一教会及び関係団体と今後一切の関係を断ち切る」と宣言する決議を全会一致で可決した。 市は「訴状が届いていないので、コメントはできません」としている。 旧統一教会問題 2022年7月8日に起きた安倍晋三元首相銃撃事件をきっかけに、旧統一教会の問題に注目が集まっています。特集ページはこちら。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Former Swallows reliever Scott McGough signs with Diamondbacks in MLB
The Arizona Diamondbacks said Thursday they have signed right-handed reliever Scott McGough, who spent the past four seasons in Japan with the Tokyo Yakult Swallows, to a two-year contract with a mutual option for 2025. The deal is worth $6.25 million, according to local media. The 33-year-old is returning to […]
W杯カタール大会でも注目されるLGBT難民 英国では申請の5%
LGBTら性的少数者への迫害を理由に国外へ逃れる「LGBT難民」について考えるシンポジウムが、大阪で開かれた。サッカーW杯でも開催国のカタールが、同性愛行為を違法としていることで、性的少数者への迫害が注目される中、大阪の難民支援団体「RAFIQ」が創設20周年を記念して11月下旬に開催した。 登壇した北村泰三・中央大名誉教授(国際法)によると、以前は諸外国でも「LGBTであることを隠せば迫害されない」として、難民と認めない傾向があった。だが、今世紀に入り、欧州連合(EU)のルールや各国の認定機関の判断で、LGBT難民を積極的に認めるようになったという。 英国では2015~21年の難民申請のうち、約5%が性的少数者であることを理由にしたもので、イラン出身のLGBT難民申請者は9割が保護されているという。 LGBTの難民申請は日本で… この記事は有料記事です。残り574文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Think Gender 男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
今年の「第九」は合唱なし? 「歓喜の歌」に出されたイエローカード
有料記事 聞き手・岸善樹2022年12月16日 14時00分 ベートーベンの交響曲第9番は、第4楽章で「抱き合おう」と高らかに歌い上げる。日本では年末恒例のプログラムだが、コロナに加えてロシアのウクライナ侵攻に見舞われた今年、この「歓喜の歌」をどう歌い、どう聴くのか。音楽学者の岡田暁生さん(62)は「こういう時代だからこそ、新しい表現が可能なはずだ」と訴える。 ――今年の第九は、どんな気分で聴くことになるのでしょうか。 「第九は管弦楽と合唱が一体になって、人類愛を歌い上げます。この規模や熱は第九でしかあり得ない。みんなが肩を組んで進んでいけば、より良い社会が生まれる。そう思わせるような交響曲です。でも今年は特に、そう素直には受け取れません」 ――なぜでしょう。 「コロナであらわになった近… この記事は有料記事です。残り2541文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
奨学金の呪縛、30代元高校教員の後悔 「ありがたい、でも…」
「同棲(どうせい)をするならどこに住もうか」 結婚前提で付き合っている彼氏に、こう言われた。でも、「どこがいいだろうね」と答えるだけ。京都府に住む会社員のアユミさん(37)は、具体的な話を避けている。 1年前に出会い、付き合いだした。子どもを考えるなら、結婚は早い方がいい。けれど、言えないでいることが一つある。言おうとする度に、ある言葉が脳裏をよぎって思いとどまる。 それは、付き合い始めた頃に見た、知らない人のツイート。 「我が子の結婚相手が奨学金返済を抱えていたら、反対する」 アユミさんが学生時代に借りた奨学金は、計約1千万円。今も毎年約56万円を自分で返済する。返済はあと8年ほど続く予定だ。 もし彼に打ち明けて、受け入れてもらえなかったら。彼の両親に反対されたら。そう思うと、なかなか言い出せない。 「奨学金で自分の人生の選択の幅が狭まるなんて、借りた時には、思いもよらなかった」 ありがたかった奨学金 奨学金を借りるのは必然だった。 九州出身。父親は自衛官、母… この記事は有料記事です。残り2390文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Red Sox introduce Masataka Yoshida
Masataka Yoshida helped lead the Orix Buffaloes to the franchise’s first Japan Series title since 1996 this season. The Boston Red Sox haven’t waited nearly as long for an MLB crown, but Yoshida wants to help add another to the trophy case at Fenway Park all the same. The former […]
忍者の里が広める新スポーツ「手裏輪」の魅力 専用練習場がオープン
亀岡龍太2022年12月16日 12時10分 忍者の手裏剣に似た飛び道具「輪(りん)」をモチーフにした新スポーツ「手裏輪」。その新しい専用練習場が三重県伊賀市内にオープンした。今春まで県の屋内体育施設だった旧ゆめドームうえの(伊賀市ゆめが丘1丁目)で教室が運営されていたこともあったが、施設が地元企業に売却され、新たな練習場の確保が課題になっていた。 設置したのは、手裏輪の普及をはかる市内のNPO法人「三重のこころ」。新しい専用練習場は、伊賀市緑ケ丘南町にある事務所の物置を改造し、幅約2メートル、奥行き約3メートルのスペースに造った。オレンジ色のシートを敷いて的となるボードなどを置き、12月初旬に開設した。 手裏輪はスタンダード、バトルなど3種目あり、いずれも点数を競う。スタンダードは、手裏剣形の合成ゴム「忍輪」を、棒5本が付いた2・5メートル先のボード(的)に投げ、棒に掛かるなどすれば得点できる。 東日本大震災の被災児童向けの支援活動で、三重のこころ理事長の森下茂治さん(67)らが考案した「忍者わなげ」をもとにルール化した。競技者は伊賀、名張両市内の児童を中心に広がり、大人も参加できる。 森下さんは「忍者の里から手裏輪の魅力をもっと広め、全国大会に向けた予選などでも活用したい」と利用を呼びかける。 三重のこころは、手裏輪の全国大会を24日、伊賀市内の手裏輪研究会(川上仁一会長)と名張市内で開く。新練習場の利用は無料で、予約が必要。問い合わせは三重のこころ(0595・24・1177)へ。(亀岡龍太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
あの日亡くなった「ちゅうちゃん」 母の原稿で初めて知ったこと
寒い冬の夜、自室のパソコンで開いた原稿は、18年前のあの日の記憶から始まっていた。 福岡市の安達七海(ななみ)さん(25)は一文一文を丁寧に目で追うにつれ、手が震え目頭が熱くなった。原稿に記されていたのは、初めて知る母の苦しみ。そして8歳上の兄「ちゅうちゃん」のことだった。 友達が多くて、サッカーや釣りが大好きだった、ちゅうちゃん。青空が見えると外に駆けだしていった。 その背中をいつも追っかけ回した。けんかすることもあったが、兄はその度に振り返り、困った顔をしながらも待っていてくれた。家族でよく行ったキャンプでは、率先してテントをはったり、火をおこしたり。青空の下で汗を流す兄は頼もしかった。 しかし、あの日、事件は起きた。 2004年3月10日。その… この記事は有料記事です。残り1194文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル