10月8日の土曜日。福島県古殿町(ふるどのまち)にある豊国酒造に地元の家族連れが次々とやって来た。大正時代築の酒蔵を改造したキッチンつきの交流施設が完成し、そのお披露目会が目当てだった。この日はカフェと洋裁のワークショップが催された。 9代目の蔵元、矢内賢征(けんせい)(36)は「酒蔵をとことん開放したい」と意気込む。「kuranoba(クラノバ)」と名前をつけ、ミニ展覧会やテレワークの場としての利用も構想している。 手がける酒が9月の県の鑑評会で1位(純米酒部)になった若手の実力者だ。地域づくりにのめり込むのには理由がある。 面積の8割が森林という林業の町の人口は毎年減り、5千人を切る。矢内は子どものころから町に希望があるとは思えず早稲田大学政経学部に進んだ。 でも、東京でやりたいことは… この記事は有料記事です。残り998文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「餃子の王将」社長射殺、工藤会系組幹部を起訴へ 京都地検
2022年11月18日 11時00分 「餃子(ギョーザ)の王将」を展開する王将フードサービスの社長だった大東(おおひがし)隆行さん(当時72)が2013年12月に京都市山科区の本社前で射殺された事件で、京都地検は、勾留期限となる18日に特定危険指定暴力団・工藤会系組幹部の田中幸雄容疑者(56)を殺人と銃刀法違反の罪で起訴する方針を固めた。 捜査関係者によると、田中容疑者は雑談には応じるが、黙秘を続けているという。目撃者や拳銃なども見つかっておらず、田中容疑者と銃撃を直接結びつける証拠がない中、状況証拠を積み上げ、有罪を立証できると判断したとみられる。 事件は13年12月19日早朝に発生。1人で車で出勤した大東さんが本社前の駐車場で胸や腹を4発撃たれ、死亡した。 京都府警は、発射された全4発が命中していることから、銃の扱いに慣れた人物による犯行とみて暴力団関係者らを含めて捜査。現場付近でたばこの吸い殻が見つかり、付着物のDNA型が田中容疑者のものと一致した。犯行に使われたとみられる車両や防犯カメラ映像などの分析を進め、田中容疑者が実行役として関与した疑いが強まったとみて、今年10月に逮捕した。 府警と、工藤会の捜査に精通した福岡県警の合同捜査本部は、田中容疑者宅や工藤会系組事務所など10カ所以上の関係先を捜索したほか、王将の旧経営陣らから任意で事情を聴取。田中容疑者への指示役や組織的犯行も視野に、慎重に捜査を続けている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪の陸軍墓地を住民参加の「エコミュージアム」に 23日にシンポ
加戸靖史2022年11月18日 11時00分 戦前の軍用墓地として現存最大規模の旧真田山陸軍墓地(大阪市天王寺区)を「エコミュージアム」として生かす方向性を考えるシンポジウムが23日、大阪市中央区の大阪歴史博物館で開かれる。NPO法人「旧真田山陸軍墓地とその保存を考える会」(小田康徳理事長)が主催する。 日本陸軍創設後、最初の墓地として1871(明治4)年に開かれた真田山には、明治~昭和期に死亡した将兵の墓碑約5100基弱と、昭和期の約8200人の遺骨などが納められた納骨堂がある。 同会は、墓地を近代日本の軍事と戦争を伝える歴史遺産ととらえ、保存の必要性を訴えてきた。住民がかかわり、地域の文化財として生かしていく「エコミュージアム」と位置づけていく可能性を探るため、シンポを企画した。 基調講演では、国内外の博物館に詳しい栗原祐司・京都国立博物館副館長が「エコミュージアムと住民参加」をテーマに語る。 このあと、真田山のほか、信太山(しのだやま)忠霊塔(和泉市)、大正飛行場(現・八尾空港、八尾市)など府内各地の軍事・戦争遺跡の保存に取り組んできた人たちがそれぞれ活動を報告し、意見を交わす。 大阪歴史博物館4階講堂で、午後1時~4時半。定員180人で当日先着順。参加費500円(学生・院生100円)。問い合わせは小田さん(080・5349・4072)。(加戸靖史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旧統一教会の養子縁組 「法施行以降の実態、適切に把握」加藤厚労相
2022年11月18日 11時05分 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が子どもがいない信者に別の信者から養子を紹介していたことをめぐり、加藤勝信厚生労働相は18日の閣議後会見で、「とりわけ養子縁組あっせん法が施行された2018年度以降の実態について、適切に把握したい」と述べた。 現在、教団側に事実確認を求める質問書を準備中で、できるだけ速やかな対応をとる考えも示した。 同法は養子縁組あっせん事業を行うには都道府県の許可が必要と規定。違反に対しては罰則も設けられている。 加藤氏は一般論として、「同法に規定する許可を受けずにあっせん事業を行っていた具体的な事実が確認された場合は、行政指導を行い、罰則の適用に関し必要な対応を行うことになる」と説明した。 質問書の回答期限については明示を避けたが、「旧統一教会に責任ある回答を求めるため、一定の期間を確保する必要性も勘案した上で適切に設定したい」と語った。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Yankees slugger Aaron Judge beats Angels’ Shohei Ohtani in race for AL MVP award
New York Yankees slugger Aaron Judge, who belted an American League record 62 home runs, was named the AL MVP ahead of Los Angeles Angels two-way star Shohei Ohtani on Thursday. Judge broke Roger Maris’s iconic single-season AL home run record, leading MLB not only in homers but also RBIs […]
「過労死ない社会実現を」 息子を失った母がシンポジウムで涙の訴え
野田佑介2022年11月18日 7時00分 職場での過労死や過労自死の撲滅を目指すシンポジウムが17日、島根県江津市の市総合市民センターで開かれた。過労自死で息子を亡くした高木栄子さん(76)=同県出雲市=らが自らの体験を話し、過労死・過労自死のない社会の実現を呼びかけた。 11月の「過労死等防止啓発月間」に合わせて厚生労働省が主催。約150人が講演に耳を傾けた。 「山陰過労死等を考える家族の会」の代表を務める高木さんは2009年、出雲市内のスーパーでバイヤーとして働いていた長男・教生さん=当時36歳=を亡くした。講演では、失意の中で労災認定を求めて国と裁判で争い、提訴から4年余りを経て認定を勝ち取った経験を紹介。「息子ともう会えないのがとてもつらい。私たちのような思いをする人が、これ以上増えないためにも過労死のない社会になることを願っている」と涙ながらに訴えた。 また、1996年に飲食店の店長だった夫を過労自死で亡くした寺西笑子さん(73)=全国過労死を考える家族の会代表=も登壇し、「命より大切な仕事はない。健康で充実して働き続けられる社会にするために、ともに行動してほしい」と語った。 シンポジウムは18日午後1時半から、鳥取県米子市加茂町2丁目の国際ファミリープラザでも開催される。問い合わせは事業委託先のプロセスユニーク(0570・070・072)へ。(野田佑介) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「現実離れの美しさ」桜と紅葉の競演 ドローンで上から見ると
【動画】四季桜と紅葉の競演=溝脇正、長島一浩撮影 愛知県豊田市の「川見(せんみ)四季桜の里」で、春と秋に花を咲かせる「四季桜」と紅葉が競演している。 17日、ドローンで上空から撮影すると、1200本の四季桜の薄いピンク色が山の斜面を覆い、モミジの赤とイチョウの黄色も加わって、幻想的な風景が広がっていた。 新婚旅行で英国・ロンドンから訪れたマーク・ディ・ルツィオさん(31)は「現実離れしている。今まで見たことがなく、とても美しい」と話した。 豊田市小原観光協会によると、昨年同時期の来場者数は5万2千人で、コロナ禍前の2019年と比べると3分の1だった。今月下旬まで楽しめるという。(長島一浩) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
横浜は子育てしたいまちになれるか 「脱カジノ」市長誕生から1年
1歳の娘がいる女性(36)は昨年、東京都内から横浜市内に引っ越した。 以前住んでいた都内の区では医療費が中学生まで無料だったが、横浜では現状、一律で全額助成されるのは0歳児のみ。1歳から保護者の所得額に応じて助成内容が変わり、小学4年以上は、所得制限額未満でも通院1回につき最大500円の一部負担金がある。 ただ、横浜は以前の住まいと同じぐらい交通の便が良いのに住宅費は安い。子育て仲間もでき、住環境は気に入っている。 「自治体によって子育て支援に差があるのはしょうがない。自分たちが頑張って子どもを育てる」 今年度の市の市民意識調査では、横浜を住まいに選んだ理由は「通勤・通学に便利だから」が最多の42・6%だった。 一方で、「子育ての環境が整っているから」は7・2%にとどまる。実際、より良い子育て環境を求めて横浜を離れる人もいる。 通勤時間は横浜よりかかるけれど…市外を選んだわけは 横浜市出身の女性(37)は結婚後、横須賀市内に自宅を購入した。 自身は都内、夫は横浜市内で… この記事は有料記事です。残り1185文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪戦災傷害者・遺族の会代表の伊賀孝子さん死去 犠牲者名簿を作成
2022年11月17日 20時30分 大阪戦災傷害者・遺族の会代表の伊賀孝子さんが14日、死去した。91歳だった。葬儀は近親者で営んだ。 45年の大阪大空襲で母と弟を失った。大阪大空襲の死没者名簿を独自に作成し、大阪市中央区の大阪国際平和センター(ピースおおさか)に犠牲者の名前を記したモニュメントが設置される契機を作った。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
米軍のオスプレイ3機が与論空港に着陸 民間機の離陸遅れ
米軍の輸送機オスプレイ3機が17日午後、事前の使用届なく、鹿児島県与論町の与論空港に立て続けに着陸した。与論空港へのオスプレイの飛来は6月19日以来。 県港湾空港課によると、17日午後1時ごろに2機が着陸。うち1機は約40分後に離陸したが、午後4時20分ごろには3機目が着陸し、午後5時10分ごろに離陸した。オスプレイ着陸により、午後3時10分発予定だった鹿児島空港行きの日本航空3824便の出発が54分遅れるなど、計4便の民間機に影響が出た。 鹿児島や沖縄の離島では、自… この記事は有料記事です。残り133文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル