有害な業務に就かせる目的で女性をソープランドに紹介したとして、警視庁は、あっせん会社「スタージョブ」経営者の男(39)=千葉県流山市=と同社員の男(42)=東京都世田谷区=の2人を職業安定法違反(有害業務の紹介)容疑で逮捕し、4日発表した。同庁は、同社は約1年で計約1600人の女性をソープランドに紹介したとみている。 生活安全特別捜査隊によると、男らは昨年8~12月、東京都新宿区歌舞伎町でフリーランスとして活動するスカウトから紹介された20代の女性3人を、東京・吉原地区にあるソープランドでの有害な仕事に就かせるようあっせんした疑いがある。経営者の男は容疑を認め、社員の男は「違法だとは思わなかった」と話しているという。 この女性3人が約1年間働いてソープランド側が得た売り上げのうち、同社はキックバックとして約100万円を受け取り、その15%をスカウトに報酬として渡していたという。 生安特捜隊は、同社が昨年10月からの約1年間で、約300人のスカウトから約1600人の女性を紹介され、吉原地区を含む約50店舗の風俗店にあっせんしていたとみている。この期間に得たキックバックの総額は約2億円にのぼるという。(御船紗子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
JR神戸線の橋桁に自動車接触 米原―姫路間で運転見合わせ
照井琢見2022年11月4日 8時44分 JR西日本によると、4日午前8時ごろ、JR神戸線の鷹取(神戸市須磨区)―須磨海浜公園(同)の橋桁に自動車が接触した。この影響で、琵琶湖線の米原―京都間、JR京都線の京都―大阪間、JR神戸線の大阪―姫路間で順次運転を見合わせるという。現場の状況は確認中といい、運転再開時刻は未定。(照井琢見) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
在日コリアン青年連合、30年の活動に終止符 今後は「社会に貢献」
朝鮮半島にルーツを持つ在日コリアンの若者が集い人権問題などに取り組んだ「在日コリアン青年連合(KEY〈ケーイーワイ〉)」(大阪市)が7月末、活動に終止符を打った。関西の在日コリアンたちの「居場所」とも言える存在で培った思いは、解散後も元メンバーたちに引き継がれている。 発足した1991年は、ソ連の崩壊や韓国の民主化によって、朝鮮半島の情勢が大きな変化を迎えた時期だった。そんな「祖国」との向き合い方を考えようと、在日コリアンの若者たちが集まった。 ハングル講座や伝統文化体験のサークルを開き、朝鮮半島の歴史・社会に関する書籍などを集めたブックカフェを運営して祖国の文化に触れた。ヘイトスピーチへの反対など、テーマに沿った大規模なキャンペーンも毎年実施した。 活動の中心は、20~30代の若者たちだった。 「一人の在日コリアンとして、歴史に向き合いながら取り組んできた」。共同代表を経験した会社員の劉成道(ユソンド)さん(42)は、そう振り返る。 思い出に残っているのは、2002年に日朝平壌宣言の署名後、国交正常化を求めて展開した署名運動だ。劉さんも街頭に立った。金正日(キムジョンイル)総書記(当時)が日本人拉致を認め、在日コリアンに対するヘイトスピーチが流布していた時期だけに、不安だった。 それでも、共感の声を掛けて… この記事は有料記事です。残り397文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
サーフィンは人生を変える 茅ケ崎のレジェンドは80歳で波に乗る
烏帽子岩を望む神奈川県茅ケ崎市の茅ケ崎海岸。 国道134号を挟んだ一等地に、鈴木正さん(80)のサーフショップ「GODDESS(ゴッデス)」はある。 〈サーフ・ボードなおしに “ゴッデス”まで行くと言った じゃまになるの知ってて 無理にここへ来てごめんね〉 荒井由実時代のユーミンが歌った「天気雨」(1976年)にも登場する店は、市内で64年に創業した老舗だ。 まだ日本であまり知られていなかったサーフィンの専門店。若い男性に人気の雑誌「平凡パンチ」などでも採り上げられ、全国から訪れる人が相次いでいた。 米兵を拝み倒して手に入れたボード そんなときだった。 小雨の降る初夏の茅ケ崎海岸… この記事は有料記事です。残り1938文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
広がる森林の「皆伐」、保水力低下で災害の懸念 脱炭素政策も影響
記者解説 社会部・古城博隆 土砂崩れが近年、全国で起きている。なかには林業の成長産業化や脱炭素社会の実現といった国の政策が影響したとみられる事例もある。木々をまとめて切る「皆伐(かいばつ)」を後押ししているためだ。 2020年7月の熊本豪雨から2年余り経ったこの夏、球磨川流域を訪ねた。バリカンで刈り上げたような山肌にあちこちで出くわした。皆伐された森林の跡地だ。近くに住宅があるところもあった。 森林と災害が専門の東大大学院の蔵治(くらじ)光一郎教授は、熊本豪雨後に現地で繰り返し調査。皆伐跡地における土砂崩れを多数確認したという。九州のほかにも北海道や東北などでここ数年、皆伐が広がっているとして懸念を強める。 木が取り除かれた斜面は保水力が低下する。残された切り株は、当面は土壌を支える「杭」の役割をするが10~20年ほど経てば腐る。蔵治氏は「この先10年ほどが最も危険な時期になる」と語る。 実際に木を切っているのは森… この記事は有料記事です。残り802文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
松本白鸚さん「役者は一生修業」 文化勲章親授式、受章者ら喜び
多田晃子2022年11月3日 15時15分 文化勲章の親授式が3日、皇居・宮殿であった。受章者6人のうち、歌舞伎俳優の松本白鸚(はくおう)さん(80)=本名・藤間昭暁=、日本画家の上村淳之(あつし)さん(89)=本名・上村淳=ら4人が出席し、天皇陛下から勲章が贈られた。 出席者はほかに箏曲家の山勢(やませ)松韻(しょういん)さん(89)=本名・木原司都子=、発酵学の別府輝彦・東京大名誉教授(88)。親授式後、陛下は「長年努力を重ね、大きな業績を収められ、文化の向上に尽くされたことを誠に喜ばしく思います」とねぎらった。 その後の記者会見で、松本さんは自身が出演した舞台「アマデウス」について、「(陛下が)よく覚えて下さって、その陛下からちょうだいしたということで感無量」と語った。3歳で歌舞伎の世界に入ったといい、「役者は一生が修行でございますから、これからも頑張っていきたいと、芸をお見せしたいと思います。命ある限り」と述べた。親子3代で受章した上村さんは「まだやらんならんことはぎょうさんある。やるべきこと、やれそうなこともまだまだたくさんある。そんな気がしています」と話した。(多田晃子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
岡山・倉敷で新たに鳥インフルエンザの疑い 簡易検査で陽性
神崎卓征2022年11月4日 6時00分 岡山県は3日、倉敷市の養鶏場で新たに鳥インフルエンザの感染が疑われる事例が確認されたと発表した。養鶏場は約51万羽の採卵鶏を飼育しており、今後、遺伝子検査でも陽性が確認されれば、殺処分などを行う。岡山県内では先月下旬、倉敷市の別の養鶏場で感染が確認されている。 県によると、同日午前、養鶏場から「鶏が死んでいる」と通報があった。簡易検査で26羽のうち24羽の陽性を確認したという。 農林水産省によると、家畜の鳥インフル感染は今季、倉敷市のほか、北海道と香川県で確認されているという(3日現在)。(神崎卓征) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Jアラート、新幹線の運転見合わせも 「対応を考えなければ」
有料記事 柴田秀並、小川崇、古城博隆2022年11月3日 15時41分 北朝鮮から弾道ミサイルが発射されたとの情報を受け、政府は3日朝、宮城、山形、新潟の3県を対象に、全国瞬時警報システム(Jアラート)を出した。建物の中や地下への避難を呼びかけたが、飛翔(ひしょう)体は日本列島を越えず、日本海上空でレーダーから消失。大きな混乱はみられなかったが、東北・上越・北陸の各新幹線の運転を一時見合わせるといった影響が出た。 宮城県大崎市の温泉宿「東多賀の湯」では、宿泊客15人ほどが食堂で朝食を取っていた時に、防災行政無線がJアラートを知らせた。 おかみの遊佐由起子さん(72)は「おどろおどろしい音でびっくりした」と言う。 「ロシアによるウクライナ侵攻もあって、日本も戦争にならないか心配。話し合いで解決してほしい。政治力に期待している」 宮城県石巻市の塗装業、窪田勝幸さん(63)は仕事に向かう途中、車の中でJアラートの通知を受け取った。 今回はそのまま仕事に向かったが、地元の消防団長も務めており、「同じような事態が頻発するようなら、避難誘導など消防団で可能なことを何か考えないといけない」と話す。 「すでに遅いのでは」 山形県小国町で民宿を営む長… この記事は有料記事です。残り636文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
寮費支払いにおびえ、ティッシュは半分裂いて…憧れの留学を円安直撃
時間があくと、スマホで為替をチェックする。スーパーで飲み物を買う時は、1ミリリットルあたりの値段を計算して安い方を選ぶ。 米シアトルの4年制大学に通う佐藤愛莉さん(19)は、いつの間にか、そういうくせがついた。 8月、交換留学生として渡米した。予定では来年の5月まで。授業料負担はないが、寮費や生活費は、両親が負担する。両親は「お金の心配はしなくていい」と言うが、高校3年の弟は大学受験が控える。進む円安に「申し訳ない」と感じる日々だ。 一時、1ドル=150円を超えた円安。海外に留学する学生らは為替相場の動向にやきもきしています。記事後半では、大学図書館で起きている影響についても触れています。 気になるのは寮費。学期ごとの支払いで、約5700ドル。9月に払った時は日本円で約80万円だったが、次の支払いとなる12月末ごろには何円になっているのか――。 せっかくの留学なので、現地… この記事は有料記事です。残り2412文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
焼失した首里城正殿跡地で起工式 復帰50年にあわせ復元本格化
火災で焼失した首里城(那覇市)の正殿の復元工事が本格的に始まる。3日、正殿跡地で起工式があり、政府や地元関係者約240人が出席。沖縄県の玉城デニー知事は「復元を願う県民、国内外のたくさんの皆様の思いの結実に向けた大きな一歩」と語り、成功を願った。防火対策を強化した正殿の復元は2026年秋の完成予定。 首里城は琉球王国(1429~1879)の政治や文化の中心だった。焼失と再建を繰り返し、太平洋戦争末期の沖縄戦でも破壊された。戦後、沖縄が米軍統治下から日本に復帰して20年の年に正殿が復元されたが、2019年10月31日未明の火災で、正殿や南殿・番所など6棟約4千平方メートルが全焼。30年ぶりとなる今回の復元工事は、復帰50年にあわせて本格化する。 内閣府によると、正殿の復元事業費は約120億円。スプリンクラーなど従来なかった防災対策を施し、県産資材も多用する。伝統技術の継承をめざし、作業場をガラス張りにして見学者通路を設置。「見せる復興」をテーマに掲げる。県によると、国内外からは総額55億8989万8413円(9月末現在)の寄付金が寄せられた。正殿の瓦や装飾費用に充てられる。 正殿へと続く守礼門前の道で… この記事は有料記事です。残り1137文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル