川村さくら2022年12月23日 17時00分 群馬県は23日、性的少数者などのカップルの関係を公的に認める「パートナーシップ宣誓制度」について、茨城、栃木の両県と連携すると発表した。3県に同種の制度があるため、県をまたぐ転居時に宣誓の効果を継続できるようにする。20日に協定を結んだ。 現行法は、同性カップルの結婚を認めていない。制度はこうしたカップルの関係を公的に認めるもので、二人が「宣誓」すれば専用のカードを交付され、協力している病院や県営住宅を利用する際に示すと、法律上の夫婦と同様の扱いを受けることができる。病院では、面会や立ち会いなどをする際に利用されている。群馬県では22日時点で34組が宣誓している。 今回の連携は県をまたぐ転居を想定したもので、転居先の県に宣誓の継続意向を伝えれば、手続きをせずに新たなカードを受け取れるようになる。これまでは、他県に転居したら新たに申請する必要があった。 これとは別に、連携により、医療の利便性も高める。カードを3県の協力医療機関で利用できるようにするというもので、県をまたぐ受診がしやすくなる。 こうした制度は、都道府県別では、茨城が2019年7月に全国で初めて開始した。群馬の導入は20年12月、栃木は今年9月だ。 群馬県は県内の自治体との連携も進める考えで、年明けにも、県内で同種の制度を持つ渋川、安中の両市、大泉、千代田、吉岡の3町と対応を始めるという。(川村さくら) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Think Gender 男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旅先のレトロな銭湯で見つけた思わぬ縁 苦境見かねて、客は動いた
東京・浅草のグラフィックデザイナーYou(ユウ)Say(セイ)さんはこの春、久しぶりに宮城県気仙沼市を訪れた。仕事の気分転換だった。 目的地は銭湯「友の湯」。事前に調べたら、相当レトロな建物。行くしかない。 脱衣所に入ると、壁一面に新聞記事が貼られていた。どれも苦境の友の湯にエールを送る内容だった。 12年前の震災で、創業64年の建物や配管に大きな被害が出たこと。2週間後に営業を再開し、数百人に毎日の風呂を提供したこと。客はいま1日20~30人で、赤字覚悟で続けていること――。 以前から相次ぐ銭湯の廃業が気になっていた。 事情を聞こうと話しかけた経営者の小野寺学さん(65)の口から、「薬師湯」という銭湯の名前が出てきた。「かつて東京に住んでいた時に通っていた」。驚いた。 「それ、僕がよく行く銭湯で… この記事は有料記事です。残り837文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【速報中】国内の広い範囲で大雪 クリスマスにかけて市民生活に影響
【動画】クリスマス寒波襲来で雪が降る博多駅を行き交う人々=吉本美奈子撮影 クリスマスを迎える23日から週末にかけて、国内の広い範囲で大雪や猛吹雪の恐れがあります。交通機関への影響や最新の気象予報、市民生活への影響など。大雪をめぐる状況をタイムラインでお伝えします。 17:00 奈良の京奈和自動車道で事故5件相次ぎ、通行止め 奈良県警によると、京奈和自動車道の県内区間では午前6時~8時半、積雪や凍結が原因の交通事故が少なくとも5件相次いだ。このうち午前6時20分ごろに発生したトラック2台が絡む事故で、それぞれの車両の運転手2人が軽傷を負ったという。23日午後5時現在も御所南IC―橋本東IC間の上下線で通行止めが続いている。奈良国道事務所によると、通行止め解除の見通しは立っていないという。 15:32 北海道で停電 紋別市では1万3000戸以上 北海道電力ネットワークによると、23日午後3時32分ごろから、北海道オホーツク地方の紋別市、枝幸町、湧別町、滝上町、興部町、遠軽町で停電が発生。午後4時20分現在の停電戸数は紋別市の約1万3350戸が最も多く、雄武町が約2960戸、興部町が約2510戸など。北電ネットワークが原因などを調べ、復旧を急いでいる。遠軽町白滝では午後3時までの24時間降雪量が12月としては観測史上最多の89センチを記録した。 13:50 金沢の兼六園は人影がまばら 金沢市の兼六園は人影がまばら。京都から来たカップルは入り口で記念撮影し、「風情があるけど、降りすぎですよね」。 13:00 金沢市長が緊急会見「1人で除雪作業しないで」 金沢市の村山卓市長が緊急の記者会見を開き、「1人で除雪作業をしないで」「外出時には十分に注意して」などと呼びかけた。金沢地方気象台は23日午前8時16分、同市を含む石川県に「顕著な大雪に関する気象情報」を出した。 馳浩知事も午後3時半からの県災害対策本部会議で「(水道管の凍結を防ぐため)蛇口の水をちょろちょろと出して」などと県民に注意を促した。 12:00 積雪で車50台が立ち往生 熊本・鹿児島県境 熊本、鹿児島県境の国道268号で23日、積雪による立ち往生が発生し、上下線でトラックなど約50台が動けなくなった。23日正午現在、熊本県水俣市―鹿児島県伊佐市間の約13キロが通行止めになっている。 熊本県警水俣署などによると、立ち往生した車から110番通報が相次いだ。現場では除雪や路面の氷を溶かす作業を続けているが、復旧のめどは立っていないという。 11:29 奈良県南部では早朝から本格的な降雪となり、市街地が久しぶりの白銀に包まれた。五條市や大淀町などの主要な道路では降った雪が圧雪になり、車のノロノロ運転で渋滞したり、坂道でスリップしたりして交通が乱れた。予定されていた行事が延期されるといった影響が出た。 JR和歌山線五条駅(五條市)では、始発のJR難波行き電車が運転を見合わせ。ホームで乗客を乗せたまま出発を待った。 御所市内の高校に通学し、この日は終業式が予定されていたという女子生徒は、電車からホームに降りて「もう2時間以上待っています」。友人と雪空を見上げていた。 10:34 徳島市で降雪10センチ 統計史上で最高 徳島地方気象台によると、徳島市では23日午前10時までの24時間の降雪量が10センチに達した。2013年に統計を取り始めてから最高の降雪量だという。 08:00 高知で観測史上最高の積雪14センチ 高知市では23日、明け方に雨が雪へと変わり、高知地方気象台によると、午前8時には観測史上最高となる積雪14センチを観測した。 高知城の天守も雪で覆われ、路面電車は一部で運転を見合わせた。市中心部では、車輪が空転する車を数人で押したり、転倒したミニバイクを通行人が助け起こしたりする様子がみられた。雪は夕方まで降り続く見込みという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Masataka Yoshida hopes to repay Buffaloes’ faith by succeeding with Red Sox
Osaka – New Boston Red Sox outfielder Masataka Yoshida said Thursday he intends to further make good on the Orix Buffaloes’ faith in him after he moves to MLB. “I want to display a game that is packed with gratitude, for people to see relentless effort,” the 173-cm slugger said […]
Dodgers pitcher Trevor Bauer has suspension reduced and is eligible for 2023 season
A neutral arbitrator reinstated Los Angeles Dodgers pitcher Trevor Bauer on Thursday, reducing MLB’s suspension of 324 games, or roughly two full seasons, for violating the league’s domestic violence policy. Bauer, 31, is now eligible to pitch in 2023. The arbitrator did, however, uphold an unpaid suspension of 194 games […]
あなたたちは家族でないと突きつけられた 同性カップルが法廷で訴え
松浦祥子2022年12月23日 14時00分 同性同士の結婚を認めていない民法や戸籍法の規定は憲法に違反するとして、京都府や香川県などの同性カップル3組が国を訴えた訴訟の控訴審第1回口頭弁論が23日、大阪高裁(本多久美子裁判長)であった。合憲とした一審判決に控訴した原告側は、「婚姻の自由」を保障した憲法24条には同性婚も含まれ、認められない現状は「法の下の平等」を定めた憲法14条にも違反すると改めて主張。国側は控訴の棄却を求めた。 坂田麻智さん(43)、テレサさん(39)の原告カップルは意見陳述で、テレサさんが精子提供を経て娘を出産したが、出生届の親の欄に坂田さんの名前を書かせてもらえなかったと振り返り「国が、あなたたちは家族ではないと突きつけてくる。今度こそ、差別だという姿勢を明確に判決で示してほしい」と訴えた。 一審判決の後、性的少数者の友人がいるという高校生からインタビューを受ける機会があり、「将来、友だちが悲しむ顔を見たくない」と訴えられたという。坂田さんは「婚姻の平等の実現は、同性カップル当事者だけの問題ではない。自分とつながる誰かが差別を受け続けている、そんな社会であってほしくない」と述べた。 原告側代理人の三輪晃義弁護士も陳述し、一審判決が、同性カップルの法的保護が現行の法律婚以外の制度でも可能だとしたことについて「別制度しか認めないのは差別の強化だ。高裁で、同性カップルの排除が許されるのか検討してもらう必要がある」と述べた。 同種訴訟は全国5地裁で起こされ、札幌地裁は「違憲」、東京地裁は、同性カップルが家族になる制度が存在しないのは「違憲状態」とし、判断が分かれた。国への賠償請求は3件とも棄却され、原告側がいずれも控訴している。(松浦祥子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Think Gender 男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
身元はっきりなのに「無縁」納骨堂に 核家族化のすき間を埋めるのは
神奈川県横須賀市の丘の地形を利用してつくられた貯蔵庫の奥には、無縁者のための納骨堂があった。入り口のシャッター前に「無縁」「霊」などの文字が彫られた石像が番人のように建っている。手をあわせて中に入ると、洞窟のようにヒンヤリとしていた。真っ暗なので懐中電灯で周囲を照らした。 コンクリで固められた広い四角い部屋に置かれた簡素なステンレス製の棚に様々な骨つぼが所狭しと並んでいる。桐(きり)製の骨つぼや菊の刺繡(ししゅう)が施されたシルバーの骨箱、紙袋に入ったままのものなど様々だ。 江戸時代から港町の浦賀(現・横須賀市)には、村が管理する無縁者のための納骨堂があった。平成に入り横須賀海軍墓地があった馬門山墓地にも、市が新たに合葬墓をつくった。ここもやがて満杯になったため、18年に浦賀と馬門山を閉じ、一部を新納骨堂へ移し、残りは残骨灰処分事業者が処分した。 かつては無縁納骨堂に納められるのは「行旅死亡人」と呼ばれる身元不明者がほとんどで、骨壺などには番号が振られていたという。だが、現在は、担当したケースワーカー、預かった年月日、名前などが記された紙が貼られている。身元がわかっていても引き取り手がおらず、「無縁」となっている。 「今では9割以上、身元がわかっている人のお骨がここへやって来る」。横須賀市終活支援センター福祉専門官の北見万(かず)幸(ゆき)さんは話す。 身元がわかっているのに、無縁納骨堂に納められる遺骨が増えています。身寄りのない人たちの最期をどうサポートするか。行政の取り組みを追いました。 墓地埋葬法では、誰も葬儀をする人がいないときは、自治体が火葬する義務を負うことが決められている。市役所の倉庫などで遺骨を数年間、保管し、市の職員が住民票、戸籍などをたどり、親族など遺骨の引き取り先を探すが、拒否されたり、行き先が見つからなかったりすると、横須賀市の場合、最終的にここにくるという。 「無縁」だと、緊急入院も断られる場合も 横須賀市では、15年から2… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
師走の夜風に揺れる赤ちょうちん 闇市の面影残る横丁で「もう一軒」
現場へ! 夜の街は沈まず⑤ 再開発の波に洗われ、昭和のにおいがどんどん消えつつある首都・東京。コロナ禍で閉店してしまった老舗酒場もあるが、うれしいことに戦後闇市の面影をしぶとく守り続けている横丁がまだ残っている。 JR京浜東北線・大井町駅(品川区)の東口改札から徒歩1分。駅前の一等地でありながら戦後77年経ても現存している飲食街「東小路」もその一つだ。初めて足を踏み入れた人は、映画のセットのようなたたずまいに驚くだろう。 記者はこの横丁に通い続けて20年以上になるが、最近は若い人が多いのに圧倒される。ノスタルジックな雰囲気にひかれて動画を撮影し、ユーチューブに投稿する人も多い。 「大規模再開発された渋谷の… この記事は有料記事です。残り1016文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
クリスマス寒波が襲来 金沢に「顕著な大雪情報」、高知も記録的積雪
強い冬型の気圧配置となった影響で、23日は各地で大雪となっている。金沢市では、23日午前8時までの6時間に20センチの雪が降ったとして、金沢地方気象台は午前8時16分、「顕著な大雪に関する気象情報」を発表した。今後も強い降雪が続くとして注意を呼びかけている。 気象庁によると、真冬並みの強い寒気が西日本の上空まで広く流れ込み、日本海側を中心に雪が強まっている。24日にかけて大雪はピークを迎えるとみられ、北日本から西日本の日本海側の広い範囲で大雪となり、太平洋側の平地でも雪が積もる所がある見込み。26日まで大雪が降る所がある。 23日までの6時間降雪量が多いところは、北海道では遠軽町など各地で最大56センチ、岡山県真庭市と富山県高岡市で26センチとなっている。 高知市では午前8時現在、積雪の深さが14センチとなり市街地で記録的な大雪になっているとして、高知地方気象台が不要不急の外出を控えるよう呼びかけている。総務省消防庁によると、この大雪で岩手県で3人のけが人がでているという。 24日午後6時までに予想される24時間降雪量は、いずれも多い所で北陸100センチ▽東北・東海・中国70センチ▽北海道・近畿60センチ▽四国50センチ▽九州北部40センチ▽関東甲信30センチ▽九州南部20センチ。25日にかけても各地で降雪が続く予想となっている。(宮野拓也) ◇… この記事は有料記事です。残り362文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
襲撃された宮台教授と安倍元首相 教え子で番記者でもあった私の思い
【栃木】20代の一時期、濃密な時間と空間をともにした2人が今年相次いで襲撃された。東京都立大学教授で社会学者の宮台真司さん(63)と元首相の安倍晋三さん(享年67)だ。安倍さんは7月の参院選期間中に帰らぬ人に。宮台さんは11月末、男に刃物で襲われ重傷だが、一命はとりとめた。 私(39)にとって2人はコインの表裏のような存在だ。ともに主張が明快なゆえにファンもアンチも多い。思想的な立場は正反対で、宮台さんはリベラルな立場から安倍政権を批判し続けた。 宮台さんは1990年代以降、人文社会科学の分野のスター学者の一人だった。女子高校生の援助交際が社会問題になった際、そのフィールドワーク取材で名前を知られるようになったが、彼の真骨頂は東大で博士号をとった理論社会学の枠組みで、森羅万象を解説してみせる点にあった。 高校時代に著作を読破していた私は都立大とは別の大学に進んだが、宮台さんの大学や院生のゼミに参加させてもらえるようになった。親しくなり、頼まれて個人的なアルバイトもした。 教え子である私が朝日新聞に入ったことを喜んでくれた。私は主に政治記者の道を歩み、永田町で起きる他社との特ダネ競争に忙殺され、ここ数年は会わずじまいだった。 渡される「答えのないバトン」 宮台さんが批判する安倍さん… この記事は有料記事です。残り510文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル