記事の後半でレシピをご覧いただけます イタリアで修業した日本人シェフが現地仕込みの本格的な料理を出す店を相次いで開店させた1980年代。片岡護さん(74)がオーナーシェフを務める「リストランテ アルポルト」も83年に東京・西麻布に開店しました。来年40周年を迎えます。 イタリアンブームがわき起こった80~90年代を経て、ずっと一線で活躍してきましたが、40代ぐらいまでは「コンプレックスを感じていた」と言います。 「レストランで何年もまとめて修業を積んだわけではない。確固たる技術があるわけでもない」。そう思ったこともありました。 そんな片岡さんを支えたのが… この記事は有料記事です。残り1106文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪大のスキューバダイビング部、未成年の部員に飲酒強要で活動停止
浅倉拓也2022年12月23日 7時55分 大阪大学スキューバダイビング部が8月に開いた懇親会で、20歳未満の部員に飲酒を強要したとして、大学が同部を活動停止処分にしていたことがわかった。 大学によると、同部は8月中旬に大阪府内のホテルにある飲食店で、現役部員と卒業生の男女計約30人で懇親会を開き、20歳未満の部員約10人も参加していた。その際に、卒業生や上級生が、20歳未満の部員に対し、かけ声をかけるなど断りにくい状況を作り、酒を飲ませていたという。 急性アルコール中毒や救急搬送はなかったが、20歳未満の1人が泥酔して自力で歩けなくなり、上級生が自宅まで送ったという。 8月下旬に外部からの連絡で発覚し、大学側が調査。大学は11月9日付で同部を無期限の活動停止にした。同部内で再発防止策などを話し合わせ、報告を受ける予定という。 課外活動の支援などをする学生・キャリア支援課の担当者は「飲酒などについては大学として定期的に注意喚起をしてきたが、結果として十分でなかった。これまで以上の対策を講じていきたい」とコメントした。(浅倉拓也) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
13対2で至誠小の校名に「待った」 採決直前、賛否変えた議員も
有料記事 奥平真也、清野貴幸2022年12月23日 8時00分 「賛成の諸君の起立を」。22日の鳥取県倉吉市議会本会議。福谷直美議長の呼びかけに、15人中13人の市議が立ち上がった。倉吉市に来春、「至誠(しせい)小学校」として開校するはずだった学校名が白紙に戻った瞬間、傍聴席からはざわめきと拍手が起こった。開校まで3カ月余りとせまった状況の中で、市民運動が市議会を動かした格好だ。 市民有志は9日、4815筆の署名を添えて、広田一恭市長に対し、校名を「至誠」と定めた改正学校設置条例を廃止するよう直接請求。この日の市議会で、市長が提案した条例廃止案の採決が行われた。 採決前には、議長を除く15人中13人が討論。賛成意見は8人、反対意見は5人。討論は約1時間半に及んだ。 「公明党・改革新政会市議団」(5人)は、3人が反対討論に立った。「開校準備は中断を余儀なくされ、既に影響が生じている」(鳥羽昌明市議)、「議論を積み重ねた統合準備委の決定を尊重するべきだ」(鳥飼幹男市議)。 一方、賛成意見が過半数の8人に達した時点で、その後の採決では僅差で可決される見込みとなった。 傍聴席から驚きの声 十数分の休憩後の採決では… この記事は有料記事です。残り912文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自然保育を未来の子にも 東京・日の出「森の教室」園名新たに再出発
自然豊かな森の中で子どもたちを育む東京都日の出町の保育施設が、来年度から新たな名称で再出発することになった。高齢の園長が閉園を決意したことを知った保護者有志が、「他にはない自然を生かした保育環境を、未来の子どもたちにも残したい」と自分たちで新しい運営組織を立ち上げた。 施設は「大久野(おおぐの)幼児園 森の教室」(同町大久野)。園庭に柵がないなど一般的な保育施設の基準には当てはまらない部分もあり、認可外保育施設として運営している。園児は現在、2~6歳の24人。登園中のほとんどを外で過ごす。ユニークな保育環境を求め、青梅など近隣の西多摩地域や八王子などから来る子もいる。23区の子がいた年もあったという。 きっかけは海外 子どもたちは木々に囲まれた園庭で追いかけっこをしたり、生き物探しをしたりと思い思いに遊び、一輪車も上手に乗りこなす。 「どの子もバランスがいいでしょ。外で遊ぶと体がしっかりして、けがをしてもすり傷ぐらい」。田中則子園長(87)はそう話し、ほほ笑んだ。「次はあっち行こ」「そこ危ないよ」。子どもたち同士が声をかけ合い、田中園長らは黙って見守る。自ら考えて教え合うように導くことで、主体性や思いやりの心を育てているという。 園はJR武蔵五日市駅から徒… この記事は有料記事です。残り1189文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
神社本庁の総長ポストめぐり判決 「統理」だけの指名、認められず
村上友里2022年12月22日 20時35分 全国の神社を束ねる宗教法人神社本庁(東京)の代表役員で事務方トップの総長ポストをめぐり、宗教団体を代表する「統理」から総長に指名されたのに役員会で否決された芦原高穂理事が、自身が総長だとの確認を求めた訴訟の判決が22日、東京地裁(笹本哲朗裁判長)であった。判決は「総長選任には役員会の議決が必要」として、芦原氏の請求を棄却した。 判決によると、今年5月、鷹司尚武統理が旭川神社(北海道旭川市)の宮司を務める芦原氏を総長に指名した。だが15人の理事による役員会は翌月、2010年から総長を務める石清水八幡宮(京都府八幡市)の宮司の田中恒清氏の続投を賛成多数で議決。鷹司統理はそれでも改めて芦原氏を総長に指名した。 神社本庁では近年、職員宿舎の売却の不正を内部告発した職員の懲戒処分が裁判で取り消された。鷹司統理はこうした問題が起きた田中総長体制の刷新のため、芦原氏を指名したと説明し、総長人事をめぐる混乱が生じていた。 神社本庁の「庁規」は、総長選任は「役員会の議を経て統理が指名する」と定めている。今回の裁判で芦原氏側は「議決の内容に縛られず、統理が指名できる」と主張したが、判決は、庁規の他の規定などに照らし、総長選任の規定は「役員会の議決で決定するという意味だ」と認定。議決がない芦原氏は総長ではないと結論づけた。(村上友里) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
脱炭素や電力不足を強調する政府 コスト、核のごみ…課題山積の原発
有料記事 岩沢志気 長崎潤一郎2022年12月23日 5時00分 原発政策の大転換が決まった。一方で、転換は目の前の電力の課題を解決するものではなく、核のごみなどの問題は置き去りにされたままだ。 政府は脱炭素の実現に役立つとして「原発回帰」を打ち出した。発電時に二酸化炭素(CO2)を出さず、太陽光などの再生可能エネルギーとともに「最大限活用する」とした。 他国と同様に日本も太陽光や洋上風力の導入を進めているが、経済産業省は日本は適地が少なく、導入が難しいと説明する。12年の再エネの固定価格買い取り制度(FIT)創設以降、再エネの発電量は対前年度比で2~3割増加していた。だが、ここ数年は10%前後にとどまっている。 むしろ原発の推進が再エネ導入の足かせになっているとの見方がある。自然エネルギー財団の大野輝之常務理事は22日、「再エネの導入が加速しないのは、政策で原発や火力の既得権益を守ろうとしているからだ」と政府の姿勢を批判する。 今の電力料金の抑制にはつながらず 脱炭素とともに政府が強調す… この記事は有料記事です。残り2581文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
日本ハム新球場で五輪フィギュア開催? 2030年札幌招致で浮上
プロ野球日本ハムファイターズの新球場で五輪のフィギュアスケートを――。そんな構想が北海道で持ち上がっている。新球場はオフシーズンのウィンタースポーツへの活用が検討される一方、札幌市が招致をめざす2030年冬季五輪・パラリンピックの大会概要案をめぐっては、フィギュア会場の不備が指摘されている。そうしたなか、新球場への五輪競技誘致が浮上した。 札幌市郊外の北広島市に来年3月開業する新球場「エスコンフィールド北海道」は、開閉式屋根を備えて約3万5千人の観客を収容。グラウンドは天然芝が敷かれるが、冬季は仮設のアイスリンクを設置し、スケートやアイスホッケーのイベント会場としても使うことが検討されている。オフシーズンもイベントを誘致し、総合的なスポーツ施設として使えるようにする計画だ。米大リーグの球場ではアイスホッケーの公式戦が開かれた事例もあり、球団は新球場の構想段階から冬季利用の調査を進めていた。 一方、札幌市の30年大会概要案では、フィギュア会場は市内の全天候型スポーツ・イベント施設「つどーむ」(札幌市東区)を想定。仮設で約1万人分の観客席を置く計画だ。しかし隣接する丘珠空港の騒音について競技団体から懸念の声が出ている。札幌市は競技時間を航空機の利用時間からずらすことも検討しているが、観客動員などの観点からも、フィギュア会場を東京に移す案が一部では浮上している。 日本ハムは新球場の立地や設… この記事は有料記事です。残り545文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
知床観光船事故、再発防止へ66項目 「現実味あるのか」の声も
北海道・知床半島沖で4月、観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故を受け、国土交通省の有識者検討委員会が22日、再発防止策をまとめた。ドライブレコーダーの設置や、寒冷地を航行する船への救命いかだの搭載など66項目が盛り込まれた。国の運輸安全委員会が事故の経過報告書で指摘した、ハッチなどの安全基準については、別の有識者会議で改めて議論するという。 検討委は5月から10回にわたって再発防止策を議論し、「旅客船の総合的な安全・安心対策」として取りまとめた。今後も毎年会議を開いて対策を更新する。 水温10度未満の水域などを航行する船については、救命いかだの搭載を義務化する。録画した映像を教育や訓練に役立てることを目的に、ドライブレコーダーの設置も義務づける。 また、行政処分の種類に船舶の使用停止を新たに設けるほか、安全確保命令に違反した際に、懲役刑に代わって新設される拘禁刑を導入する。2025年度には運航に関わる責任者に試験を導入し、2年ごとの更新制とする。 事故をめぐっては、原因を調査してきた国の運輸安全委が15日、経過報告書を公表。悪天候の際に停泊する「避難港」の活用を求めたことを受け、運航事業者に避難港の確認を行い、国にその結果を確認することも求めた。 経過報告書では、カズワンの船首のハッチに不具合があり、海水が流入した可能性が指摘された。事故3日前、国交省所管の日本小型船舶検査機構(JCI)が検査していたが、国交省によると、目視検査のみで「異常なし」と判断されたという。検討委は、ふたの作動確認を実施することを求めることも決めた。JCIの担当者は「いただいたご意見を重く受け止めて対応したい」と話した。(角詠之、古城博隆、中沢滋人、長谷川潤、平岡春人) 国の有識者会議で取りまとめられた再発防止策。記事の後半では旅客船業者や乗客の家族に思いを聞きました。家族の帰りを待つ男性は「事故が起きてからでは遅いんです」と思いを語ってくれました。 公表された安全対策は、どう… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
50歳の男を逮捕、容疑認める 神奈川県茅ケ崎市の男性殺害事件で
有料記事 中村英一郎、原晟也2022年12月22日 23時59分 神奈川県茅ケ崎市中海岸3丁目の住宅で20日昼、会社員四方洋行さん(55)が刺殺された事件で、県警は22日、住居不定で職業調査中の高井靖弘容疑者(50)を殺人容疑で逮捕し、発表した。容疑を認めているという。 逮捕容疑は20日午後1時10分ごろ、四方さん方の玄関で、四方さんに刃物のようなものを突き刺すなどして、失血死させたというもの。捜査1課によると、四方さんは自宅のインターホンが鳴ったため、ドアを開けて玄関先で応対。頭や胸など複数箇所を刺されたという。 捜査関係者によると、四方さ… この記事は有料記事です。残り143文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
上皇さま、89歳に 美智子さまと穏やかな日々 右心不全は改善傾向
多田晃子2022年12月23日 0時00分 【動画】上皇さまは23日、89歳の誕生日を迎えた=2022年12月8日午後、東京・元赤坂の赤坂御用地、宮内庁提供 上皇さまは23日、89歳の誕生日を迎えた。宮内庁によると、上皇后美智子さまとともに穏やかな日々を過ごしているという。 この1年も新型コロナの影響で外出は限られた。上皇さまは毎日、起床後に美智子さまと庭を散策。午前7時のニュースを見ながら朝食をとり、新聞に目を通した後、ご夫妻で本を音読する。 研究がない午前中は歴史や自然などのテレビ番組の録画を鑑賞し、夕方にはご夫妻で赤坂御用地内を30分ほど散策している。読書や大相撲中継を楽しむこともある。夕食後は国内外の訪問の記録集を見ながら、側近が上皇さまから話を聞く時間があるという。テレビを見ながら美智子さまと体操をするほか、今年4月、ご夫妻が33年余を過ごした御用地内のお住まいに戻って以降は、チェロを弾いている。 7月に診断された三尖弁(さんせんべん)閉鎖不全による右心不全の症状は、内科的治療によって改善されつつあるという。(多田晃子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル