小陳勇一2022年12月21日 18時39分 九州でも有数のキノコの生産量を誇る福岡県大木町で、町が町内に設置したキノコの像3体のうち2体が行方不明になっていることがわかった。「キモい。でもかわいい」とSNSなどで話題になっていた像。町は22日に被害届を県警筑後署に出すことにしており、同署はすでに窃盗事件として捜査を始めている。 3体の像は2017~18年度に町が設置した。大きさは40センチほどで、強化プラスチック製。制作費はそれぞれ数十万円という。町はどれも「黄昏(たそがれ)きの子」と名付けているが、ファンの間ではSNSなどでニックネームで呼ばれている。 今回なくなったのは、西鉄八丁牟田駅近くの神社の境内の堀で釣りをしていて、体が迷彩柄の「迷彩さん」と、県道近くで寝そべり、おしりが印象的な「プリけつさん」の2体。「道の駅おおき」近くの1体は難を逃れている。 町まちづくり課によると、18日に像を見物に来た人が「2体なくなっている」と町の図書館に連絡し、職員が現地に行って確認した。 町は初めて気付いたが、町民から「1体は7月にはなくなっていた」との声も出ている。18日に町に連絡してきた人も「1体なくなったと聞いたので、早く見に来た方がいいと思った」と話していたという。 「親しんでいたので悲しい」という声が町民からも出ており、町の担当者は「早く返してほしい」と話している。(小陳勇一) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大雪で立ち往生の車から7人救急搬送 新潟の国道、通行止め解除
2022年12月21日 18時47分 大雪の影響のため新潟県内の国道2カ所で続いていた車の大規模な立ち往生が解消され、国土交通省は21日、通行止めを解除した。 通行止めは、柏崎市内の国道8号の約22キロの区間で約38時間に及び、見附、長岡、小千谷の3市を通る国道8号、17号の約33キロの区間で26時間続いた。国交省によると、柏崎市の立ち往生は19日午前9時ごろに始まり、一時800台余りが動けなくなった。 消防によると、解除までに気分の悪さを訴えるなどして7人が救急搬送された。6人に頭痛や吐き気、発熱などの症状があり、1人は動けなくなった車を押していて転倒し、骨折したという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
福岡の異臭、原因は桜島か 鹿児島から高濃度の二酸化硫黄流れ込む
福岡市で21日朝から、「硫黄のような臭いがする」という通報が消防などに相次いだ。隣接する福岡県春日市や佐賀県まで、広範囲にわたって異臭が確認された。研究者は、鹿児島県の桜島が原因とみている。 福岡市環境局によると、市内の二酸化硫黄(SO2)の濃度が午前7時ごろから上昇。普段は0・001ppm前後だが、午前9時に20倍にあたる0・023ppmを観測した。佐賀県鳥栖市周辺でも午前8時に0・018ppm、同県基山町周辺でも0・017ppmを観測した。 SO2は石油や石炭などを燃やしたときに発生するほか、火山ガスにも含まれていて、気管支炎やぜんそくを引き起こすことがある。また、森林や湖などに影響を与える酸性雨の原因物質ともいわれる。 福岡県は「県内の数値は環境基準の半分程度なので、健康被害の心配はない」としている。 大気環境に詳しい九州大の竹村俊彦・主幹教授は「前夜に鹿児島にあった比較的高濃度のSO2が、福岡方向へ流れ込んでいた。このことから、異臭は桜島から出たSO2が起源であることが示される」と分析する。 20日午後9時、桜島の南東… この記事は有料記事です。残り258文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
看護職員が患者に暴行した疑い 沼津市の精神科病院、静岡県が調査
2022年12月21日 15時48分 静岡県沼津市市道町の精神科病院「沼津ふれあいホスピタル」で、男性看護職員2人がそれぞれ別の患者に暴力行為をした疑いがあり、県は精神保健福祉法に基づき、病院への立ち入り調査に入った。県が21日、取材に対して明らかにした。県警も暴行容疑を視野に捜査を始めた。 沼津市に15日に匿名で相談があった。20日に調査に入った県によると、9月28日に職員が院内の個室で患者を殴ったり蹴ったりする様子がカメラ映像に残っていたという。また同月8日には別の職員が、別の患者を車椅子ごと転倒させる様子も確認された。職員はそれぞれ病院の聞き取りに対して、「患者に注意をするため」「患者同士のいざこざを制止するため」と説明したという。2人は10月に退職した。 加藤政利院長は「暴行事件が発生した事実を重く受け止め、二度と同様の事態が発生しないよう、再発防止に努めて参ります」とコメントを出した。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
雪深い秘境駅で開かれる「クリパ」 全国から鉄道ファンが集まるわけ
北海道北部が雪深くなる毎年12月、多くの人が集まる無人駅がある。近くには人家もほとんどない「秘境駅」。そんな場所で催される「パーティー」は今年で8回目で、70人が全国から集まった。何が人々を引きつけるのか。 この駅はJR北海道宗谷線の糠南(ぬかなん)駅。プラットホームは板張りで、スチール物置が待合室代わりに置かれている。近くには農家が1軒あるだけだ。 駅に止まる列車は1日6本の普通列車だけ。1日平均の乗降者数は1人を切る。2016年にはJR北海道が廃止対象にリストアップしたが、地元の幌延町が維持費を負担し、ゆるキャラを募集するなど地域活性化の資源として活用している。 そんな町の取り組みに共感した鉄道ファンが動いた。15年、栃木県足利市職員の杉戸政徳さん(36)が12月に駅に集まるクリスマスパーティーを企画。初回は12人が集まった。この「糠南クリパ」への参加者は口コミで徐々に増え、今年は12月18日に首都圏、関西、九州からも鉄道ファンが駆け付けた。 クリパが始まるのは駅に最初… この記事は有料記事です。残り843文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中学校でいじめ 「学校は適切な対応を怠った」と枚方市を提訴
松浦祥子2022年12月21日 16時05分 大阪府枚方市の市立中学校に通う女子生徒が2020~21年、校内でいじめを受けた問題で、女子生徒と母親が21日、「教員らが対応を誤り、著しい精神的・身体的苦痛を受けた」などとして、市に慰謝料など約245万円の賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。 訴状によると、女子生徒は20年6月ごろから、所属する運動部で仲間外れにされるなどのいじめを受けた。同年8月、父親が部の顧問教諭に相談したが、顧問はいじめに関わった生徒への聞き取りや、学校内での情報共有をしなかった。いじめはその後も続き、女子生徒は心的外傷後ストレス障害(PTSD)の診断を受け、21年6月に転校した。 提訴後の記者会見で父親は「娘は『誰か一人でも手をさしのべてくれていれば』と言っていた。娘は転校したのに、加害生徒への指導や顧問への処分はなかった」と述べた。 市は「訴状が届いていないのでコメントは控える」とした。市教育委員会は、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」と認定しており、今年度中に調査結果を公表するという。(松浦祥子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
デジタル教科書、来年度は英語と算数・数学を提供 文科省実証事業
文部科学省は来年度、英語と算数・数学の「デジタル教科書」を小学5年生から中学3年生に無償提供する方針を固めた。2024年度の本格導入を前にした実証事業で、学習における有効性や課題を洗い出す。近く政府が閣議決定する来年度予算案に、英語については全小中学校が希望しても対応できる額、算数・数学は、半数の学校に対応できる額を計上する見込み。 デジタル教科書は紙の教科書… この記事は有料記事です。残り350文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
硫黄島で戦う息子に父が送った征露丸 荷札など米国から遺族のもとへ
1945年3月、激戦地の硫黄島で戦死した栃木県鹿沼市出身の室田盛浩さんの遺品の荷札が20日、戦後77年を経て米国から市内の遺族の元に戻った。めいの瓦井紀子さん(68)は「硫黄島からは何も返ってこなかったと聞いていた。こんなきれいな形で受け取ることができ奇跡と思う」と話した。 遺品は幅約8センチ、長さ19センチの木札。室田さんの父親、俊一さんの名前が記されており、第311独立歩兵大隊の見習士官だった室田さんに、俊一さんが送った荷物につけられていた荷札とみられる。 木札には書籍4冊、鉛筆3ダースのほか、征露丸(正露丸)3箱、胃腸薬2箱、風邪薬3箱、仁丹3箱が荷物に入っていると記されている。紀子さんは「物が手に入らない時代。祖父はどうにかしようと、かき集めたのでしょうね」。 市長宛てに届いた手紙 室田さんは硫黄島西地区の守… この記事は有料記事です。残り900文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
住宅解体も予定 調布市の陥没、地盤補修へ作業開始 反対する住民も
東京外郭環状道路(外環道)の地下トンネル掘削工事で調布市の市道が陥没した問題で、東日本高速道路(NEXCO東日本)は21日、工事で緩んだ事故現場付近の地盤補修に向けた作業を始めた。ただ、同社は工事に伴って住宅の解体が必要としており、住民の一部は反対している。 陥没事故は2020年10月に発生し、住宅街の市道に深さ5メートル、幅5メートルほどの穴ができた。その後、専門家らの有識者委員会が深さ約50メートルでのシールドマシン(大型掘削機)を用いた工事の影響で地盤が緩んだと指摘。同社が事故と工事の因果関係を認めて謝罪し、地盤の補修や被害補償の方針を示していた。 補修工事は長さ約220メー… この記事は有料記事です。残り268文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「もしもし○○だけど」 自分をかたる男の電話にだまされてみたら…
「もしもし、○○だけど。お金を貸してほしい」。19日午前11時ごろ、埼玉県入間市の男性(49)が自宅で受けた電話は、自分の名をかたる男からのものだった。 自宅には同居する85歳の父がいる。父をだまそうとかかってきたものだ。そう、ピンときた。 「許せない」という憤りを抑えつつ、機転を利かせて冷静に父を装い、だまされたふりをした。 「大事な決裁書類の入ったかばんが誤配送された」「今日中に決裁する必要があり、お金を貸してほしい」「上司の息子が取りに行く」――。 少なくとも7、8回にわたって電話でやりとりし、百数十万円を渡すことになった。男性は警察に連絡した。 午後2時半ごろになって、1人の男が自宅のインターホンを押した。あらかじめ電話で伝えられていた名前を男は名乗った。 玄関に男を入れて封筒を渡したタイミングで、警戒していた警官が詐欺未遂容疑で男を現行犯逮捕した。 狭山署によると、男は横浜市旭区の大学生(21)。容疑を認めているという。 署の担当者は「今回は逮捕につながってよかったが、皆さんもくれぐれも注意していただきたい。お金を求める電話があった場合、親族や警察にすぐに相談してほしい」と話している。(大西英正) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル