「男は黙って仕事」。誰から言われたわけでもないのに、そんな姿が男らしく、かっこいいと思い込んできた。 現代の男性が抱える問題を取り上げた連載「『男性を生きづらい』を考える」の取材を通して、そんな自分の価値観は変えなければ、と思っている。 今年40歳。2006年に新聞記者になり、20代の頃は休日も仕事をするのが当たり前だった。 結婚し、子どもが生まれても家事や子育ては専業主婦の妻にほぼ任せきり。育休をとる同僚は増えているが、「自分には無縁」と思ってきた。 そんな私が、ジェンダーを考える連載を担ったのはもちろん、自発的ではなかった。 11月19日の「国際男性デ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京都、太陽光パネル義務化を決定 新築が対象、戸建て住宅は全国初
笠原真2022年12月15日 14時20分 2025年4月から新築建物に太陽光パネルの設置を原則義務づける東京都の条例改正案が15日、都議会で賛成多数で可決、成立した。全国で初めて戸建て住宅も対象とした。都は、多数の建物が集中しながらパネル設置が進んでいない東京の「屋根」を活用し、歯止めがかからない家庭からの温室効果ガス排出の抑制もめざす。 新制度では、①ビルやマンションなどの大規模建物は建築主に、②戸建て住宅など延べ床面積2千平方メートル未満の建物は住宅メーカーに、それぞれパネル設置を義務づける。住宅メーカーは物件数などに応じて発電容量のノルマが課され、その範囲内で各社が設置物件を選ぶ。 都によると、都内の新築建物は年約5万棟。都は、そのうち約2万800棟が義務対象になると見込み、②はその96%にあたる約2万棟とみている。これにより、新制度で増えると見込まれる太陽光発電容量は年4万キロワット。都内の太陽光発電容量は64・6万キロワット(20年度時点)で、その約6%に当たる。 約100万円とされるパネル設置費用は、電力の自家消費や売電で「10年で回収可能」と都は説明するが、費用負担への懸念は根強い。都は個人負担がより軽いリース事業の普及を促す助成などで住宅購入者の負担軽減を図る。(笠原真) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京都、太陽光パネル義務化を決定 新築対象、戸建て住宅は全国初
新築建物に太陽光パネルの設置を原則義務づける東京都の条例改正案が15日、都議会で賛成多数で可決、成立した。全国で初めて戸建て住宅も対象とし、2025年4月に始まる。都は、多数の建物が集中しながらパネル設置が進んでいない東京の「屋根」で再生可能エネルギーの発電容量を増やし、歯止めがかからない家庭からの温室効果ガス排出の抑制もめざす。 新制度では、①ビルやマンションなどの大規模建物は建築主に、②戸建て住宅など延べ床面積2千平方メートル未満の建物は住宅メーカーに、それぞれパネル設置を義務づける。 このうち②は、年間供給物件の延べ床面積が都内で計2万平方メートル以上のメーカーが対象。物件数などに応じて発電容量のノルマが課され、その範囲内で各社が設置物件を選ぶ。立地による日照量の違いや住宅購入者の経済状況の差などを考慮し、物件ごとに設置の可否を選べる仕組みとした。 10年で費用回収できる?残る懸念 都によると、都内の新築建物… この記事は有料記事です。残り455文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
質問権の諮問受ける審議会、年明け以降も 教団解散請求は年内見送り
文部科学省は14日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への2度目の報告徴収・質問権行使を宗教法人審議会に諮問し、了承を得たことから即日行使した。教団をめぐる組織的不法行為や使用者責任を認めた民事裁判の判決に関する事項のほか、2009年に教団が出した「コンプライアンス宣言」などに関して、報告を求める文書を同日郵送した。 回答締め切りは来年1月6日。文科省は裁判所への解散命令請求の可否について、年内の判断は見送る。宗教法人法に基づき、新たな質問をする際は事前に審議会に諮る必要があるが、関係者によると、年明け以降も複数回、審議会が開かれる可能性があるという。 文化庁の担当者や関係者によ… この記事は有料記事です。残り636文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 旧統一教会問題 2022年7月8日に起きた安倍晋三元首相銃撃事件をきっかけに、旧統一教会の問題に注目が集まっています。特集ページはこちら。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
福島で16日からレスリー・キーさん写真展「今頑張っている姿を」
福島の人々を撮った写真家レスリー・キーさんの作品展「それでもまちはここにある/だからわたしはここにいる」が16~22日、福島県内の6市町で同時開催される。 松任谷由実さんや浜崎あゆみさん、レディー・ガガさんら著名アーティストの撮影で知られ、世界で活躍するレスリーさん。東日本大震災の直後から被災地に入って写真を撮り、これまでチャリティーイベントなども開催してきた。 震災から11年が過ぎ、「いまそこで生きている人々の姿が世界に届かなくなっている」と感じたといい、今夏、福島県の南相馬市からいわき市まで計160キロを縦断しながら140人を超える人々を撮影。アイドルグループ「ももいろクローバーZ」の佐々木彩夏さんが率いて、同県浪江町から活動を広げるグループ「浪江女子発組合」も撮影に協力した。 レスリーさんは「福島には今… この記事は有料記事です。残り238文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ミミズに似る」が語源? 海岸に打ち上げられるナゾ多き珍味の正体
全国各地で受け継がれる「珍味」。なかでも異彩を放つのが、北海道石狩市の「ルッツ」だ。赤みを帯びたソーセージのような姿をした海洋生物で、大しけの日に浜へと打ち上げられる。地元ではそれを拾い集めて、刺し身や三升漬けにして食べる。いまだナゾ多きこのルッツ、最近になってある身近な生物に近いことがわかったという。 新千歳空港から車で2時間半。日本海に面した石狩市浜益区は、ルッツの名産地だ。 「この辺りではね、ルッツが浜に打ち上がることを『ルッツが寄る』って言うんですよ」。地元で水産物直売所を営む植村牧子さん(65)が教えてくれた。 ルッツという呼び名は、一説には「ミミズに似る」という意味のアイヌ語「ルッチ」が由来とされる。ナマコのような姿の生物だが、体の表面には突起がなく、ツルツルとしている。 ルッツがたくさん漂着するのは、海が大しけになった時だ。 埼玉や神奈川からも「売ってほしい」 「ルッツが寄ると、地区の人たちの間で、お互いに電話をして知らせ合うんです」と植村さん。浜でルッツを拾い集め、バケツや網袋などに入れて持ち帰るという。 食べ方は様々。タレに漬けて… この記事は有料記事です。残り1821文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
昔からの夢、制度の変更でかなった あたらしい「駐在さん」のかたち
福岡県警が、家族帯同を義務づけていた駐在所での勤務を、独身者や単身赴任者もできるよう緩和した。制度が変わって半年が過ぎ、単身の「駐在さん」ならではの地域とのつながりが見えてきた。 畑が広がるのどかな風景の中に、3年前に建て替えられた駐在所がある。豊前市の山田駐在所で勤務するのは、藤山道太警部補(43)。今年4月から単身赴任をしている。朝は通学路に立ち、夕方は地域のパトロールを欠かさない。 父は駐在所勤務の警察官だった。4歳のころ、夜に家族で食卓を囲んでいると、駐在所の入り口をドンドンとたたく音がした。「山火事だっ」。住民が慌てて入ってきた。父は制服の上着を羽織り、ミニパトカーで現場へ向かった。 「地域の人から頼りにされて… この記事は有料記事です。残り677文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
教育のつもりが虐待に? 「たくましい子に育てたい」に潜むリスク
虐待など「不適切な保育」のリスクは、「教育」「しつけ」としておこなわれる保育の中にも潜む――。保育現場のリスクマネジメントの専門家、遠藤登さんはそう指摘します。保育現場で子どもたちを守るためにできることは何か、聞きました。 ――各地で「不適切な保育」が明らかになっていることをどう感じていますか。 大きな理由の一つには、それぞれの園が持っている「保育方針」「特色」の独りよがりな解釈による関わりなどがあります。それが、知らず知らずのうちに、不適切な行為につながってしまうケースが多いと考えています。 最近、保育現場にも「子どもの人権に配慮する」という考え方が広まってきましたが、まだ「教育」や「しつけ」という観点から、「子どもが自らを律して、自らを正すようにしよう」と、即時性の高い外発的動機付け(賞罰や強制による動機付け)に頼りがちです。 そのゆがみに気付けず、声掛けや行動がエスカレートしてしまった先に、不適切な保育や虐待があるのでは、と感じています。 ――問題となりうる保育方針には、どのようなものが具体的にあるのでしょうか。 たとえば、「心身ともにたく… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
困りごとの発見がビジネスになる 行正り香さんが学んだ仕事のあり方
料理研究家の行正り香さん(56)は高校在学中から米国に交換留学して英語力を伸ばし、現地の短大を経て4年制のカリフォルニア大バークリー校に進みました。卒業して帰国後、広告会社でCMプロデューサーとして働きましたが、上司のこんな言葉がその後のキャリアに大きな影響をもたらしたといいます。 「一番大きな問題を解決する人が、一番人気者になれるんだよ」 行正り香さんのプロフィール ゆきまさ・りか 1966年、福岡県生まれ。県立福岡高校、米カリフォルニア大学バークリー校卒。広告会社・電通でCMプロデューサーを務め、2007年に独立。子ども向け教育サイト「なるほど!エージェント」を設立した。オンラインで英語のスピーキング練習ができる「カラオケEnglish」が、17年度の「eラーニングアワード」を受賞。料理研究家としても活動し、著書は「だれか来る日のメニュー」など約40冊。国際放送「NHKワールド JAPAN」の「Dining with the Chef」にレギュラー出演している。 困っている人を助ける。言うのはたやすいけれど、世の中の人が困っていることを見つけるのは簡単ではない。さらになぜ困っているのかを分析し、一番の困りごとを探りあてて解決策を見いだす。それをできるかが勝負の分かれ目だと、勤務していた広告会社の上司は言った。 行正さんは米カリフォルニア大学バークリー校を卒業後、そのまま米国の大学院に進もうと思ったが、父は「そんなお金はない」。それなら学費を稼ごうと就職したのが広告会社だった。 新入社員研修で「お前の話は面白いな」と言われ、企業CMなどの制作にあたる部署に配属された。周りは文才に秀で、斬新なコピーを次々に書く。「逆立ちしてもかなわない人たちばかり。足を引っぱらないだけで精いっぱいでした」。電車やバーでも上司から叱られ、「私にはできません」と異動を願い出たこともあった。 20代半ばを過ぎたころ、海… この記事は有料記事です。残り861文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ナナちゃんクリスマスケーキの妖精に 8千球のLEDライト輝き放つ
大野晴香2022年12月14日 19時31分 名古屋駅前の巨大マネキン「ナナちゃん」人形が14日から、大きなイチゴをあしらったスカートをまとうクリスマスケーキの「妖精」姿となった。「大切な人とケーキを囲む幸せを感じてほしい」との思いを込めたもので、師走の街を行き交う人たちの目を楽しませている。25日まで。 スカート部分には約8千球のLEDライトが飾られ、やわらかい光を放つ。担当者は、「ケーキはいつもお祝い事の真ん中にあるもの。幸せのシンボルとして、街の人に笑顔を届けたい」と話す。 スカートにあしらわれたイチゴはナナちゃんの「年齢」と同じ49個。ナナちゃんは来年4月で、誕生から50年を迎える。(大野晴香) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル