沖縄が日本に復帰した1972年5月15日、那覇市中心部に数千人の県民が集まり、復帰に反対するデモ行進をした。機動隊員が警戒する物々しい雰囲気の中、横断幕を手に堂々と歩く女子高校生がいた。手前の高校生は、大きな黒い瞳で真っすぐ前を見つめている。 この高校生が写った写真が朝日新聞社に15枚ほど残されている。どれもみけんにしわを寄せた、厳しい表情に見える。会社の同僚は「うちなーんちゅ(沖縄人)の怒りが伝わる」と評したが、彼女は実際のところ、怒っていたのだろうか。 沖縄1972ー写真でたどる日本復帰50年ー 1972年5月15日、長い米国の統治を経て、沖縄が日本に復帰しました。激しい変化にもまれる人々の姿を朝日新聞のカメラが収めていました。半世紀がたった今、あなたはどこにいて、何を思うのでしょう。 セーラー服を手がかりに、探すことにした。 浮かんだ名前「数年前に…」 高校生は「全沖縄高校生統一… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京都、渋谷の旧「こどもの城」改修を見送り 新型コロナ影響
東京都は9日、子ども向けの遊び場や文化活動拠点として使われた旧「こどもの城」(2015年閉館、渋谷区神宮前5丁目)を改修し、「都民の城」として活用する計画の実施を見直すことを明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大前に作られた計画のため、新たな視点を取り入れる必要があると判断した。 施設は現在、新型コロナ患者の「酸素・医療提供ステーション」として利用されているが、今回の決定でステーションとしての活用後、取り壊す可能性が強まった。今後は有識者らからなる検討会が周辺都有地4・5ヘクタールの効果的な活用法を議論する。都は「ポストコロナのまちづくりに向けた新たな視点を取り入れ、都民の城が目指す理念を生かしていく」としている。 旧こどもの城は1985年に国立総合児童センターとして開館。地上13階、地下4階建てで、都が19年9月に土地と建物を525億円で国から買い取った。都は建物を改修して活用しようと20年2月に基本計画を公表。「子どもをはじめとした都民が交流・成長できる場」を目指すとしていたが、その後新型コロナの感染が拡大。有識者らが状況変化を受けた見直しなどを議論していた。(釆沢嘉高) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
生後すぐに殺された蓮くん 母の揺れる検索ワードと「父」の言葉
岩手県花巻市の民家の裏で2021年3月、男の赤ちゃんの遺体が見つかった。殺人と死体遺棄の罪で起訴されたのは、この赤ちゃんを出産した女性(32)だった。 望まない妊娠、出産――。盛岡地裁で行われた裁判員裁判では、事件に至るまでの女性の心境がインターネットの検索履歴からも浮かび上がった。たとえば、出産をひと月後に控えた20年9月。 弁護人「『岩手 児童養護施設 新生児』と調べたのは」 被告「そういう施設なら預かってくれるかもと思いました」 弁護人「検索の結果は」 被告「盛岡市の施設が1件出てきてホームページを見たけど、預け方が見つかりませんでした。それで閉じました」 そしてその3日後、女性はこう調べていた。「子供 捨て方」 裁判では、生まれた子の父親が誰なのか「分からなかった」ことも明かされた。警察の捜査によって特定された「父親」は、事件を知って何を語ったのか。 検察の冒頭陳述や弁護側の被告人質問などから、事件の経緯をたどる。 女性は高校を卒業し、県内の… この記事は有料会員記事です。残り3182文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら きょうも傍聴席にいます。 事件は世相を映します。傍聴席から「今」を見つめます。2017年9月~20年11月に配信された30本を収録した単行本「ひとりぼっちが怖かった」(幻冬舎)が刊行されました。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
合格しないと免許失効も 実車試験などの高齢運転対策、13日から
高齢ドライバーによる交通事故の対策を柱に改正された道路交通法が13日に施行される。高齢者の運転免許更新時の運転技能検査(実車試験)や、自動ブレーキなどを備えた安全運転サポート車(サポカー)に限って運転できる限定免許の運用が始まる。 実車試験は、75歳以上で免許更新を迎えた人のうち、誕生日の160日前までの3年間に信号無視や速度超過など一定の違反をした人に義務づけられる。受検期間は、免許の有効期間満了までの6カ月間で、今年の10月12日以降に75歳以上の誕生日を迎える人から対象になる。警察から届く通知はがきの記載で、実車試験の対象者かどうか分かるという。 実車試験は自動車教習所などのコースを走り、一時停止や交差点の右左折などの課題を行う。繰り返し受検できるが、合格点に達しないと免許は更新できず失効する。 また、70歳以上が受ける高齢者講習のなかの実車指導では、運転技能の評価が導入される。点数はつけないが、指導員が技能を評価し、助言などをする。 一方、サポカー限定免許は年齢にかかわらず持てる。運転免許センターや警察署で申請する。限定免許にできるのは普通免許だけで、二種や大型などの免許も有する人はその分を返上しなければならない。 限定免許で運転できるのは、衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)や、ペダルを踏み間違えた際に加速を抑える機能を備えた車で、後付けの装置は対象外。警察庁がウェブサイトで対象になる車を公表しており、4月21日現在、国内メーカー8社の126車種、344型式ある。 限定免許でサポカー以外を運… この記事は有料会員記事です。残り537文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
住人は元新聞配達員 東村山4人死亡火災、知人「ショック」
比嘉展玖、遠藤美波、岩田恵実2022年5月9日 18時52分 東京都東村山市の閑静な住宅街で9日未明に発生した火災。火はあっという間に住宅をのみ込み、この家に住む4人が命を落とした。周辺住民は動揺を隠せずにいる。 東村山署などによると、火災があったのは、同市多摩湖町1丁目の酒井巌さん(65)方。2階建て住宅約80平方メートルが全焼し、酒井さんのほか同居の妻(64)と36歳と26歳の息子2人の計4人が死亡した。 署は焼け方が激しい1階洋室を火元とみているが、亡くなった4人はいずれも2階和室で見つかった。「最初は1階から火が出ていたが、消防車が集まりだしたころには1階と2階から赤い炎が吹き出ていた」。近くに住む男性(80)は出火当時をそう振り返り、火の回りの早さに驚いた様子だった。 周辺住民らによると、酒井さんは元新聞配達員。酒井さんと約10年間一緒に仕事をしていた70代男性は、酒井さんについて「同僚らから慕われ、配達先からの評判も良かった」と話す。しかし足が悪くなり、2020年秋に退職。男性は「退職後、どう過ごしているのか心配していた。まさか火災で亡くなるとは。ショックで信じられない」と話した。(比嘉展玖、遠藤美波、岩田恵実) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「同じ先生が2クラス同時に授業」 大学教授ら調査、4割で教員不足
朝日新聞デジタルに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。Copyright © The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「誰ひとり安易に来ていない」 赤ちゃんポスト15年で慈恵病院会見
熊本市の慈恵病院が運営する、親が育てられない子どもを預かる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)が10日、開設から15年を迎えた。蓮田健院長らが9日に記者会見し、「赤ちゃんの安全な出生とその後の健康、幸福の力になるための活動」と振り返った。 ゆりかごの取り組みをめぐり、蓮田真琴・新生児相談室長は「安易な子捨ての場と言われるが、それを聞いて一番傷つくのは子ども。誰ひとり安易に考えて来ていない。命を助けたかった、幸せになってほしかった(との思いからだ)」と、母親の心情を代弁。院長は赤ちゃんの命を守るため、匿名でできる相談や妊婦健診、出産、赤ちゃんの預け入れをする病院が、各都道府県に一つあるのが理想と訴えた。 医師ら専門家が立ち会わない自宅などでの「孤立出産」の誘発、赤ちゃんが出自を知る権利が損なわれるなど様々な課題が指摘されていることにも触れた。 出自を知る権利については「… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
桜前線が終着の地に届く 北海道東部、チシマザクラで華やぐ
北海道根室市と市観光協会が9日、チシマザクラの標本木の開花を宣言し、桜前線が本土最東端の終着の地に到達した。 根室地方合同庁舎前庭にある標本木の開花は昨年より1日早く、平年値からも7日早かった。1960年の観測開始から3番目の早さで、4月下旬の高温が影響したらしい。標本木はオホーツク海の冷風が吹きつける場所にあって開花が遅い方だが、明治初年に北方領土の国後島から運ばれた清隆寺境内の古木など、根室市内外の名木は多くが見ごろを迎えつつある。 チシマザクラはエゾヤマザクラより花が白っぽく、傘を開いたように枝が横に広がるのが特徴だ。なかでも06(明治39)年ごろに小学生3人が野付半島から小船で運んだという別海町の野付小の大木は、高さ約6メートル、枝幅が広いところで16メートルほどもあり、道内一といわれる。今年は大型連休中の7日に開花した後、すぐに見ごろになり、観光客をはじめ多くの人々が見物や撮影に訪れている。 また、釧路地方気象台は8日… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
まばらな観光客「来てもいいのかな」 知床事故取材で見たウトロの港
「シカが出るから気をつけてくださいね」。カウンター越しに女性店員に言われた。 「『ひきそうになった』と、2日連続でお客さんから連絡がありました」とも言われた。明るい口調だったが冗談ではないと理解して、その店で借りた濃紺のN-BOXに乗り、ウトロを目指した。 大型連休後半の5日。観光船沈没事故の取材に加わるため、勤務地の福岡市を飛行機で出発し、羽田で乗り継ぎ、4時間後の午後7時に北海道・女満別空港に着いた。動物の気配に気をつけながら、直線ばかりの夜道を走る。山道を経て、途中から左手に漆黒の海を見ながらの運転になった。「オシンコシンの滝」や「チャシコツ崎」を過ぎ、見えてきた港町で止まった。女満別を出て1時間半、「知床世界遺産センター」近くにある7階建てのホテルに入った。 観光船事故の取材で福岡から現地入りした記者が見たウトロの町の様子を伝えます。連休を利用して訪れた観光客の姿もありました。記事後半では、世界遺産登録の前に知床が観光地へ変わるきっかけとなった出来事も伝えます。 朝、初めて町の姿を見た。国道が海沿いに西から東へ走り、それと交差する形で海に突き出た波止場方向に道が1本延びていた。ホテルから歩いて3分ほど、その道沿いに小型観光船の事務所が3軒あった。うち1軒が沈没した「KAZUⅠ(カズワン)」の運航会社だった。 カア、カア、カア。高さ15メートルほどの大岩の上でカモメが群れをなしている。「ゴジラ岩」だ。名前の通り、シルエットがそっくりで、町の観光名所にもなっている。近くには、まんじゅうのような形の「オロンコ岩」やピラミッド型の「三角岩」もある。“ゴジラ”のしっぽの先近く、海のそばの「ウトロ漁協婦人部食堂」を訪ねた。 当然、事故の影響があるのだろうが、大型連休中なのに、街に観光客の姿はまばら。それでも、昼食時になると婦人部食堂には数人の列ができていた。イクラ、サーモンの漬け、サケのほぐし身が乗った「三種丼」(税込み2200円)が人気メニューだった。 来店客に話を聞いた。 兵庫県からカップルで北海道… この記事は有料会員記事です。残り1126文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
GWの人出、名古屋城は昨年の3倍近く 鉄道、高速道路も利用者増
JR東海や名古屋鉄道など、東海地方の鉄道、高速道路は9日、ゴールデンウィーク期間(4月28日~5月8日)の利用状況を発表した。新型コロナウイルス対策の移動制限が緩和され、それぞれ昨年よりも利用者が増加した。 JR東海によると、期間中の新幹線と在来線特急列車の利用者は計323万7千人。昨年の約2・7倍で、コロナ前の2018年の約8割だった。担当者は「3年ぶりに行動制限がなく、利用は好調だった。コロナ前には及ばないが、昨年より多く利用していただいた」と話す。 名鉄は昨年の約1・4倍の320万3千人で、中部国際空港駅の利用者では約1・6倍の13万5千人だった。 中日本高速によると、主要な… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル