光墨祥吾2022年2月13日 22時55分 沖縄県竹富町が発注した水道施設工事をめぐり、入札情報を業者に漏らしたとして、沖縄県警は13日、同町長の西大舛(にしおおます)高旬(こうじゅん)容疑者(74)=石垣市=を官製談合防止法違反などの疑いで逮捕し、発表した。 また県警は同日、西大舛容疑者から情報を入手したなどとして、プラント大手の「JFEエンジニアリング」沖縄支店長代理の糸数康彦(60)、ともに同社員の長嶺浩(64)=横浜市=、岡野裕樹(51)=千葉県=の3容疑者と、建設会社「大恵インダストリー」代表の兼本力容疑者(69)=沖縄県宮古島市=ら計5人も公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕した。県警は6人の認否を明らかにしていない。 捜査2課によると、西大舛容疑者はほかの5人と共謀して2020年5月、町発注の「竹富海底送水管更新工事」の指名競争入札について、兼本容疑者を通じてJFE側に最低制限価格を漏らした疑いがある。この工事はJFEが最低制限価格に極めて近接した、約6億7300万円で落札した。 竹富島には、石垣島から海底送水管を通して給水しているといい、今回の工事は送水管の老朽化に伴うものだった。同課は、今回の事件を巡る金銭の授受の有無や、西大舛容疑者が別の入札についても他の業者に情報を漏洩(ろうえい)していなかったかなどを調べる方針。(光墨祥吾) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
九州アンコン高校、大学、職場・一般の部 5団体が全国大会へ
第47回九州アンサンブルコンテスト(九州吹奏楽連盟、朝日新聞社など主催)の高校、大学、職場・一般の部が13日、熊本市中央区の熊本県立劇場であり、計46団体が参加した(一部は映像審査)。金賞に選ばれた団体のうち、高校の部では九産大付属九州(福岡)と玉名女子(熊本)、大学の部では福岡工大(福岡)、職場・一般の部ではアンサンブル・ラフォーリア(長崎)とBlaze Symphonic Brass(佐賀)が、3月19日に山形市で開かれる全国大会に推薦された。 審査結果は次の通り(◎は全… この記事は有料会員記事です。残り609文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
愛知・稲沢の「はだか祭」 今年も裸はNG、もみ合いも中止に
荻野好弘2022年2月13日 22時00分 【動画】もみ合いなしの「はだか祭」 粛々と練り歩く男衆=古澤孝樹、荻野好弘撮影 愛知県稲沢市の尾張大国霊(おおくにたま)神社(国府宮)で13日、「はだか祭」として知られる儺追(なおい)神事があった。コロナ禍で裸男たちのもみ合いは2年連続で中止に。代わりに、男たちが下帯にはんてん姿で参道を練り歩く儺追行列が催された。 はだか祭は本来、数千人の裸男たちが神男(しんおとこ)に触れて厄を落とそうともみ合う奇祭。昨年は神男らが和装姿で参道を進んだが、今年は、はだか祭の雰囲気を出そうと、神男の経験者約20人が下帯に白いはんてん姿で参道へ。男たちに囲まれた神男も途中で同じ格好になり、神職らに続いてゆっくりと歩いた。 神社に戻ると、神男は例年のはだか祭を再現するようにもみくちゃにされ、裸になって儺追殿へと引き上げられた。 神社によると、この日の参拝者は約4万人。はだか祭のもみ合いが中止となったのは明治以降、昭和天皇が逝去した1989年と昨年に続いて3回目という。(荻野好弘) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
犠牲の清掃員4人、停電で避難路見失い死亡か 新潟・三幸製菓の火災
新潟県村上市の米菓メーカー「三幸製菓」(新潟市)の工場で5人が死亡した火災で、死亡したアルバイト清掃員4人がいずれも、建物の出入り口の内側で閉じた防火シャッターの手前で倒れていたことが県警や消防への取材でわかった。消防の到着時に建物内は停電していたことも判明。県警は、4人が暗い中で避難路を探していた最中に、煙に巻かれた可能性があるとみて調べている。 県警によると、火災は三幸製菓荒川工場で11日深夜に起き、同日午後11時45分ごろ、消防に通報があった。せんべいなどの米菓を製造する鉄筋2階建てのF棟の建物が全焼。焼け跡から68~73歳の女性清掃員4人と、工場の従業員とみられる身元不明の1人の計5人の遺体が見つかった。20代の男性従業員2人と連絡が取れておらず、県警は身元の確認を進めている。 県警や市消防本部によると、清掃員4人は12日午前1時20分ごろ、建物北側の出入り口近くで、2人ずつ重なるように倒れた状態で救急隊員に発見された。出入り口内側の防火シャッターは、閉じた状態だった。 一方、通報の6分後に消防隊員が工場に到着した際に、建物はすでに停電していた。火災後の消防の調査に対し、出火当時、現場にいた従業員は「(出火直後に)火災警報が鳴り、まもなく電気が消えた」と話したという。 防火シャッターの脇には避難… この記事は有料会員記事です。残り430文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大雪予報でJAL、ANAが計30便を欠航 東富士五湖道路通行止め
2022年2月13日 18時31分 関東甲信を中心に14日朝にかけて予想されている大雪の影響で、日本航空は13日、羽田空港を14日午前に発着する国内線計20便を欠航すると発表した。全日空も14日午前中に羽田空港を発着する計10便を欠航するほか、13日も羽田空港発の伊丹行きと福岡行きの最終2便を欠航する。 日本航空によると、14日午前に欠航するのは、羽田空港と青森、三沢、山形、小松、岡山、広島、北九州、沖縄(那覇)を結ぶ計20便。全日空は羽田空港と札幌(千歳)や沖縄(那覇)などを結ぶ便で欠航を予定している。 中日本高速道路は13日午後3時から、東富士五湖道路の富士吉田インターチェンジ(IC)―須走ICの上下線約17キロ区間を通行止めにしている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪府で1万2574人感染、26人死亡 新型コロナ
大阪府は13日、府内で新たに1万2574人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表した。50~90代の男女26人の死亡も確認された。 府内の感染者は延べ50万4899人、死者は計3366人となった。 入院中の軽症中等症患者は3734人で、府が確保している軽症中等症病床(3194床)の使用率は116・9%。使用率が100%を超えるのは2日連続で、医療機関が臨時で設けている病床で治療を受けるなどしているという。 重症患者は191人で、確保病床(612床)の使用率は31・2%。他の疾病で重症病床での治療が必要な31人を含めた使用率は36・3%となる。 宿泊療養者は2937人、自宅療養者は6万7853人、入院・療養先調整中は6万8337人。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「逃走論」40年後の世界 浅田彰さんは今なお「逃げろ」と訴える
「逃げろや逃げろ、どこまでも」――批評家・浅田彰さんの1984年の著書「逃走論」は、老若男女に逃走を呼びかける不思議な思想エッセー集として大ヒットした。あれから約40年。人々の逃走は成功したのだろうか。そして、逃げるという戦略は今も必要なのか。管理社会化やコロナ禍で「逃げ場のない感じ」も漂う今、浅田さんにじっくり聞いてみた。 浅田彰(あさだ・あきら) 1957年生まれ。京都芸術大学教授。83年「構造と力」刊行。「逃げろ」と訴える「逃走論」が翌年話題に。 ――「逃走論」の刊行は80年代でしたね。思想書としては異例のベストセラーになった「構造と力」を発表した翌年の著作でした。なぜ、逃走を呼びかけたのですか。 「70年代の思想課題をどうすれば清算できるか、を意識していました。具体的にはそれは全共闘世代の問題です。70年代は初めに連合赤軍事件が起きて、その後の左翼的な運動や思想は袋小路に入っていました。どうすれば革新的な思想をポジティブな方向に展開できるのか、を考えようとしたのです」 「連合赤軍の関係者は、革命を目指しながらも仲間内での悲惨な殺し合いに陥っていきました。そこには気になる傾向があった。自らの逃げ道をあえて断つことで、『革命家としての自分のアイデンティティー』を確固たるものにしようとしていたのです」 ――逃げ道を断つとは? 「『革命家をやめて就職することも選択肢に残しておこう』と考える学生はダメなやつとされ、逃げずに『革命家としてのアイデンティティー』を純化させることが大事にされたのです。しかし僕には、それは戦略的に間違っていると思えました。陣地を捨てて逃げた方がいいのに、と」 「異なる人々と接触し、それ… この記事は有料会員記事です。残り3557文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
警察に未開封の宅配物が次々 置き配の広がりで?コロナ前の6倍超
未開封の宅配物が警察に届けられるケースが埼玉県内で増えている。玄関先に荷物を置いたままにする「置き配」の広がりが影響しているようだ。 置き配は、荷物を玄関先など指定された場所に置くことで配達が完了する。不在でも再配達をしなくて済むので配達員の負担軽減につながるだけでなく、近年は新型コロナウイルスの感染防止の観点から、配達員と客の接触を避けるという利点もある。 埼玉県警によると、昨年、県… この記事は有料会員記事です。残り880文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪の住宅で72歳女性死亡、夫を殺人未遂容疑で逮捕「介護疲れた」
2022年2月13日 13時50分 13日午前8時半ごろ、大阪市鶴見区今津中の集合住宅の一室で「妻の首を絞めた」と110番通報があった。駆けつけた警察官が、無職の天野トヨ子さん(72)が室内で倒れているのを発見した。トヨ子さんは搬送先の病院で死亡が確認された。 大阪府警鶴見署によると、夫の斉二(せいじ)容疑者(80)が「首を絞めた」などと話したため、殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。今後、容疑を殺人に切り替えて調べる。 署によると、斉二容疑者は同日午前8時20分ごろ、トヨ子さんの首をタオルで絞めて殺害しようとした疑いがもたれている。自分で110番通報し、調べに対し、「寝たきりの妻の介護に疲れた」と話しているという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
郷亜里砂選手に支援学校が応援メッセージ するとレース直前なのに…
「北京五輪、楽しんでください」 今月9日、田布施総合支援学校(山口県田布施町)の寄宿舎で暮らす14人の生徒たちは、手作りの似顔絵や日の丸を、五輪マークが描かれたホワイトボードに貼っていた。 応援メッセージを撮影した動画は翌10日、北京に送られた。届け先は、北京冬季五輪の開会式で旗手を務めたスピードスケート女子の郷亜里砂選手(34)。レースを3日後に控えており、返信は期待していなかった。すると――。 オホーツク海に面する北海道別海町出身の郷選手と山口県とのつながりは、ちょっと複雑だ。 同校の体育教諭を務める河村金満(かねみつ)さん(60)が郷選手と知り合ったのは2009年10月。郷選手が山梨学院大4年のころだ。県体育協会の一員だった河村さんは、11年に開催を控えた山口国体に向けて県外の有望選手を代表として招こうとしていた。 山梨学院大の関係者から「良い選手」と聞いていた郷選手。練習に臨む姿勢やコーチや先輩の話に耳を傾ける姿から人柄も評価され、候補として名前が挙がっていた。卒業を控えた郷選手は実業団からの誘いがなく、一般企業に就職する予定だったが、山口に縁のない郷選手の大会に河村さんは顔を出し、声をかけ続けた。同級生が先に山口行きを決めたこともあり、郷選手は国体強化選手として山口で現役を続けることになった。 国体が終わると県との契約が… この記事は有料会員記事です。残り613文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル