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Le guide sur la culture, la langue et l'histoire du Japon.

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lundi mars 13, 2023

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Jour : 13 mars 2023

ニュース 社会
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弟の無実を姉は信じ続けた 「巌に真の自由を与えて」90歳迎え願う

13 mars 2023
Japonologie
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 13日午後2時すぎ、袴田巌(いわお)さん(87)の姉秀子さん(90)は弁護団とともに、東京高裁で再審開始の決定文を受け取った。  「この日が来るのを57年間待っていた」。支援者の前に姿を見せると、涙ながらに語った。その後の会見では「ひたすら願ってきた再審開始が、ようやく現実になった。(検察側に)抗告されたとしても頑張りたい」と話した。  大きな節目の日となったが、秀子さんの隣に巌さんの姿はなかった。 長期の拘禁、弟は精神を病んだ  9年前に釈放された巌さんは、秀子さんと浜松市内で暮らすが、47年余りの拘禁生活の影響で精神を病んだ。「妄想の世界にいる」(秀子さん)といい、会話がかみ合わないことも多い。「自分は勝って無罪になった」と信じており、この日はいつも通り、市内を支援者と一緒にドライブして過ごした。  そんな弟の代弁者になってきたのが秀子さんだった。  1933年生まれの秀子さんは、6人きょうだいの下から2番目。おっとりした末っ子の巌さんを幼少期から引っ張ってきた。  幼少期は戦時中だった。砲撃の音が聞こえると、巌さんと布団をかぶって近くの山に逃げた。  12歳で終戦を迎えると、勉強に励み、授業では一番に手を挙げた。学校卒業後は、教師からの推薦を受けて税務署で事務の仕事をするようになった。  「仕事に役立てたい」とタイプライターやそろばんを習い、男性ばかりの職場でも周りを気にせず働いた。22歳の時に結婚したが1年で離婚した。「一人の方が気楽。自由にがむしゃらに生きていた」  実家を離れていたが、スポーツが得意な巌さんがボクシングを始めると、地元での試合を見に行った。 「そんなことするわけない」 家族は信じた  33歳だった66年、巌さん… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

ニュース 社会
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3Dプリンターもロボットも 公立小「STEAM教育」の最前線

13 mars 2023
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 昨今、注目されている「STEAM教育」。科学・技術・工学・芸術等・数学の各領域を横断的に学ぶことを通じて、様々な社会的課題の解決などにつなげる教育だ。  埼玉県戸田市立戸田東小学校では、校舎の建て替えに伴い、2021年度に3Dプリンターや高性能パソコンなどをそろえた「STEAM Lab」を新設した。以前から進めていた課題解決型学習(PBL)と、STEAM教育を融合した教育に取り組んでいる。教務主任の清水享先生は、高学年の国語と算数の授業も一部担当しつつ、STEAMやPBLを主導する。  自身は大学で中学の社会科と高校地歴公民の教員免許を取得。小学校の教員免許は卒業後に取り、ICTにも理数教育にも特に詳しいわけではないという。それでも周囲の詳しい教員と協力しながら教えている。「STEAMは理系のように思われがちですが、いろんな教科に結びつく学び。子どもたちの学びを広げるものだと思っています」と話す。 「STEAM Lab」での授業の様子を紹介します。子どもたちは様々なソフトを使って学んでいます。  2月中旬、6年1組のみんな… この記事は有料記事です。残り1516文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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「両親に不満があった」逮捕の大学生が供述 佐賀で父母殺害の疑い

13 mars 2023
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大村久2023年3月14日 5時30分  佐賀県鳥栖市の住宅で夫婦が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕・送検された九州大学に通う長男(19)=福岡市=が県警の調べに「両親に不満があった」という趣旨の供述をしていることが、捜査関係者への取材で分かった。  県警によると、長男は9日、鳥栖市江島町の実家で、50代の父親と40代の母親を刃物で切りつけるなどして殺害した疑いがある。  両親は1階の居間で血を流して倒れているのが見つかり、上半身には多数の刺し傷や切り傷があった。死因はともに失血死だった。  県警は同日夜、長男を山口県長門市のコンビニエンスストア駐車場で発見し、緊急逮捕。乗っていた軽自動車内から複数の刃物を押収している。(大村久) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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アレフに初の再発防止処分 「資産報告不十分」一部施設の使用を禁止

13 mars 2023
Japonologie
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 オウム真理教の後継団体「アレフ」について、公安審査委員会(貝阿弥〈かいあみ〉誠委員長)は13日、資産状況などの報告が不十分として、団体規制法に基づき再発防止処分を決定し、発表した。全国に約20ある拠点施設のうち13施設の全部または一部の使用や、金品などの贈与を受けることを禁じる内容で、同法に基づく再発防止処分を出すのは初めて。期間は官報公示の翌日から6カ月間。  同法は地下鉄サリン事件など無差別大量殺人を起こしたオウム真理教を念頭に置いた法律で、1999年に成立した。アレフは同法の観察処分に基づき、構成員や資産、収益事業などを公安調査庁長官に3カ月ごとに報告する必要がある。  しかし、公安庁によると、アレフは収益事業で得るなどした現金・預貯金▽構成員の氏名・住所▽活動で使われる土地・建物――などの一部を報告しない状態が続いた。公安庁は1月30日に公安審への再発防止処分請求に踏み切った。  公安審の貝阿弥委員長は13… この記事は有料記事です。残り423文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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「化粧時間かける」「考え直そう」 マスク緩和、東京で本音を聞いた

13 mars 2023
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 新型コロナ対策でのマスクの着用が13日、「個人の判断」に委ねられるようになった。いつも着けるようになって3年。外すのか、着け続けるのか、着脱を繰り返すのか。これまでの感染者が国内で最も多い東京の街を記者が歩き、「マスク緩和」の初日を追った。  午前7時半 大井町駅(品川区)に着いた東急大井町線は「すし詰め」ではない程度の混み具合だった。政府の方針では、通勤ラッシュ時など混雑する電車内では着用が推奨される。ほとんどの人がマスク姿だったが、会社員の男性(51)は外していた。「きょうから個人判断ということで混雑していないと思って着けなかったんだけど……。みんな着けているので、明日から考え直そうかな」  午前9時半 和服姿の若者や外国人らでにぎわう浅草の仲見世通り。外国人は外す人が多い一方、日本人は着用した人が大半に見えた。北海道から訪れた大学客員教授の男性(71)は「今までと変わらずマスクを着用するつもり」。  午前9時50分 東京駅のホ… この記事は有料記事です。残り1109文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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消えゆくニュータウンの廃線 313億円の「桃源郷」、撤去まだ1割

13 mars 2023
Japonologie
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 「ピーチライナーのラケットがなくなる」――。2月下旬、本社に読者から電話が寄せられた。「ラケット?」と疑問を抱きつつ、愛知県小牧市東部の丘陵地・桃花台ニュータウンへ向かうと、答えはすぐ見つかった。  集合住宅が並ぶ一帯に、クレーンや重機が並び、高さ20メートルほどの巨大構造物の撤去工事が始まっていた。旧桃花台新交通(ピーチライナー)の終着駅の「ループ線」だ。  6本の橋脚が支えて楕円(だえん)を描き、確かにテニスラケットのように見える。  「ニュータウンの見晴らしも良くなっていい」と近所の男性(64)は言う。ニュータウンに住んで35年以上だが、ピーチライナーに乗ったのは2、3回だった、とふり返る。「名古屋に向かうにも、不便だったからね……」  〈高架軌道上を走るゴムタイヤの電車で、騒音と振動が少なく、都市と近郊をむすぶ未来志向の乗り物〉  1991年3月25日、本紙夕刊1面で開業が報じられたピーチライナー。名古屋鉄道小牧線の小牧駅と、桃花台東駅間の7・4キロを結ぶ新交通システムだった。 巨額の公費で整備、撤去費用も県費で?  ループ線は、二つの終着駅にあり、車両が旋回するためにできた。県尾張建設事務所によると、ループ線の撤去が終わるのは、2025年度内の見込みだという。  県などによると、ピーチライナーは313億円かけて整備され、県や小牧市などが出資した第三セクターが運営した。だが、ニュータウンの計画人口は当初こそ5万4千人だったが、04年時点の実際の人口は約2万8千人だった。1日あたりの利用客数も開業時は5千人、将来的には1万2千人程度としたが、実際は約3500人にとどまった。  開業17年目で赤字を解消するはずが、開業から15年半、一度も黒字を出すことなく廃線に。愛知万博の翌年の06年だった。県や市の出資金や貸付金は焦げ付いた。  一時は再利用も検討されたが、高架などの維持管理費がかかることや、防災上の懸念から断念。15年度から、撤去工事が始まった。  問題は撤去費用の総額だ。工事が始まって8年経つが、撤去したのは全体の1割ほど。県尾張建設事務所によると、22年度までに県費で約38億円の撤去費がかかっているという。担当者は「長いスパンがかかる。具体的な数字は出せない」として、総額や完了時期については明言しなかった。(斉藤佑介) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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「袴田さんを今すぐ自由に」支援者歓声 検察側は「捏造あり得ない」

13 mars 2023
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 静岡地裁が出した再審開始決定から9年をへて、袴田巌さん(87)の再審開始が13日、東京高裁で認められた。5年前に再審開始決定を取り消した東京高裁が、差し戻し審理を経て出した正反対の判断に、弁護団や支援者らには安堵(あんど)の表情が広がった。  「検察の抗告棄却」「再審開始」。東京高裁前で弁護団が2枚の幕を掲げると、支援者らに笑みが広がった。拍手とともに「よかったー」「ご苦労様」の声が上がり、やがて「FREE HAKAMADA NOW!(今すぐ袴田さんを自由に)」のかけ声がわき起こった。  「ことごとく検察官の主張を排斥した画期的な決定だ」。弁護団長の西嶋勝彦弁護士は会見でそう強調した。  焦点の一つは、2014年に再審開始への扉を開いた弁護側の「みそ漬け実験」に対し、検察側が独自に行った実験の結果だった。血痕が黒褐色に変わると主張した弁護側に対し、検察側は実験結果の写真をもとに「赤みが残った」と訴えた。高裁は今日の決定で弁護側の主張を認め、「むしろ赤みが残らないことが明らかになった」と指摘した。  実は裁判官は写真に頼らず、静岡地検を訪れて実物の色みを肉眼で確認していた。弁護団の間光洋弁護士は「裁判官が『誤解してはならない』との思いで足を運んでくれた結果だ」と高裁裁判官の姿勢を評価した。  弁護団はこの日、東京高検が決定を不服として特別抗告をしないよう申し入れも行った。  支援団体の事務局長を務める… この記事は有料記事です。残り650文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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大江健三郎さんを悼む 蓮實重彦さん「ノーベル賞とったからでない」

13 mars 2023
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 今月3日、88歳で亡くなった作家の大江健三郎さんは、戦後文学を牽引(けんいん)しただけでなく、一貫して反核・反戦のメッセージを発信し続けた。功績をたたえ、悼む言葉が各界から寄せられた。  文芸評論家の蓮實(はすみ)重彦さんは「大江さんはノーベル文学賞を取ったから偉いのではありません。ノーベル賞とは関係なく、元々偉い作家なのです」と悼んだ。 平野啓一郎さん「小説を書くのが嫌になるぐらい」  作家の平野啓一郎さんは「本当に大きな影響を受けた作家で、言葉が見つからない。大江さんがいらっしゃること自体が、日本の文壇に大きな緊張感を与えていた。その時代にデビューできたことは自分にとって大きなことだった。とくに『万延元年のフットボール』『セヴンティーン』などは、小説を書くのが嫌になるぐらい圧倒的。小説ってこういう人が書くんだろうなと思い知らされるような作品だった」と話した。  映画監督の山田洋次さんは松竹を通じてコメントを発表した。以下の通り。      ◇  物事を考える上で、正しい指針を与えてくれる人がいなくなってしまった不安と悲しみに包まれています。  加藤周一さんと大江健三郎さんの存在が長い間日本人にとってどれほど大切だったかを思いつつ、今大江さんを失うことが、現在のような混沌(こんとん)としたこの国の、さらに世界の状況にとって大きな損失だということを考えます。  心ある日本人にとって、羅針盤を失ったような気持ちではないでしょうか。 小森陽一さん「ノーベル文学賞を受賞後、何度も駒場で」  「九条の会」事務局長の小森陽一・東京大学名誉教授が追悼文を寄せた。     ◇  ノーベル文学賞作家で、「九条の会」呼びかけ人の大江健三郎さんが御逝去された。  大江さんとは、加藤周一さんや井上ひさしさんとの御縁で、「九条の会」を発足させるにあたって、当初から御相談にのっていただいていた。私が最初に就職したのが成城学園だったので、同窓生である大岡昇平さんの御紹介で、「御近所づき合い」をされている大江さんとも親しくさせていただくことが出来た。  東京大学教養学部に、私が転職した二年後に、大江健三郎さんがノーベル文学賞を受賞された後、何度も駒場で学生相手の講演をしていただいた。そうした御縁が重なり、井上ひさしさんと司会をつとめていた「座談会昭和文学史」では、御自身のことを思い切り語っていただいた。そして「九条の会」発足において、中心的な役割を担っていただくことになった。全国の講演も快く引き受けて下さった。  あまりにも大きな喪失である。しかし、時々の大江さんの言葉を想起しながら、しっかりと「九条の会」運動を前に進めていく決意である。 落合恵子さん「背中を押してもらった宝物の言葉」  作家の落合恵子さんの話 あまりに大き過ぎる存在でした。東日本大震災の後、「さようなら原発1000万人アクション」のデモでたびたび一緒になり、隣で歩く時もドキドキしました。でも「子どもの本は今、何がおもしろいですか」などと気さくに話しかけて下さった。スピーチをする時、それが5分であっても、しっかりと原稿を用意されていました。原発はだめなんだという思いを届けようと懸命に話して下さった。心から感謝しています。その思いを私たちはしっかり握りしめていかなくては、と胸に刻みました。  以前、イサク・ディネセン作品の原書をいただき、「小説を書きなさいよ」と言って背中を押していただいたこと。(主宰する子どもの本専門店)クレヨンハウスでの講演を快く引き受けて下さったこと。宝物です。 原広司さん「よく電話がかかってきて、ダンテやスピノザの話を」  大江さんの小説に登場する建築家のモデルになるなど親交の深かった原広司さんの話  あらゆる分野が細分化した現代において、僕らの世代は、世界を考えるためには同時代性を探ることが必要だと考えてきたが、大江さんはその中心にいたと思う。  「個人的な体験」以後、光さんと生きることを主題に、四国・大瀬の谷を舞台として演劇を繰り返し上演するように、人間の生死の問題を形而上(けいじじょう)学的に考え続けた。こういう実験的な態度を貫いた人は大江さんしかいない。  神なき時代に絶望することなく、人間の存在、世界モデルを捜し求め、世界的に不動の位置を占めている。文学の世界のできごとだったが、建築的に解釈することもできた。  とにかく人を笑わせようとする楽しい人柄で、以前はよく電話がかかってきて、ダンテやスピノザなど、そのとき関心を持っていることについて話してくれた。覚悟はしていましたが、もう少し生きてくれると思っていました……。  文学の世界での尊敬にとどまらず、大きな文化の歴史に大江さんを位置づけることがこれからの若い人たちの課題だと思う。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

ニュース 社会
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高裁、捜査機関の「捏造」に踏み込む 冤罪救済の仕組み弱さ浮き彫り

13 mars 2023
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 強盗殺人事件で死刑判決が確定した袴田巌さん(87)の裁判をやり直す決定が出た。犯行時の着衣とされた「5点の衣類」をめぐり、揺れに揺れた裁判を「決着」させたのは「血痕の色の変化」だった。事件発生から57年。捜査機関による証拠の捏造(ねつぞう)にまで踏み込んだ決定は、冤罪(えんざい)を救済する再審制度の脆弱(ぜいじゃく)さを改めて浮かび上がらせた。  血の色は主観的なもので明白な新証拠になりにくい――。弁護団自身が当初、血痕の色の変化についてはそう考えていた。だが、これが再審開始の決め手となる新証拠になった。  元になったのは、2008年の第2次再審請求にあたって、支援者らが実施した再現実験だった。1年以上みそ漬けになった後に突然「発見」され、袴田さんの犯行着衣とされた5点の衣類の写真の血痕には赤みがあった。しかし、再現実験では赤みは消えた。 血痕の色、最後に残った「唯一の争点」  それでも弁護団は、DNA型鑑定による無罪の証明により注力していた。最高裁でDNAは再審開始の根拠にならないと退けられ、結果的に「唯一の争点」として残ったのが、血痕の色の変化だった。  今回の東京高裁での審理では、「赤みは消える」とする弁護側と「赤みは残る」とする検察側から、計5人の専門家の意見や再現実験の結果が提出され、証人尋問も実施された。  高裁が軍配を上げたのは弁護側の専門家だった。  みその高い塩分濃度と弱酸性… この記事は有料記事です。残り3042文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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前文を中高生が作成、その中身とは? 武蔵野市子どもの権利条例

13 mars 2023
Japonologie
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 東京都武蔵野市議会で13日、子どもの権利条例が可決・成立した。子どもの権利とは何か。それが尊重されるまちの姿とは――。条例案作りの過程では、「子ども」の当事者である10代が数多く参加し、考えた。条例の前文には、その成果として「子どもたちのことば」が盛り込まれている。 条例の前文に盛り込まれた「子どもたちのことば」は589字を数えます。その全文を後半で紹介しています。  武蔵野市子どもの権利条例は、主に18歳未満の市民を対象とし、安心して生きる権利や自分らしく育つ権利、休息する権利などを保障するべき権利として掲げる。4月に施行するが、子どもの権利擁護の仕組みについては今後2年以内に定めるとしている。子どもの権利に関する条例は、都が「こども基本条例」を2021年4月に施行したほか、都内の区市でも制定の動きが広がりつつある。  市が有識者らによる検討委員会を立ち上げ、条例案作りを本格化させたのは21年度。併せて中学・高校生世代によるワークショップでも、子どもの権利条例をテーマに議論を始めた。 意見を尊重された経験、頭ごなしに否定された経験語り合う  議論の舞台となったのは「Teens(ティーンズ)ムサカツ」。市内在住、在学の希望者が地域活動に関心を深め、街づくりについて提言するために市が設けてきた場だ。実行委員会のメンバー(21年度15人、22年度34人)を中心に、日本が1994年に批准した国連の子どもの権利条約などを参考に「子どもの権利とは?」を考えるところから始めた。  過程では熱い議論が交わされた。市の検討委で「子どもの参加(意見を表す権利)」が重点項目にあがると、ムサカツのメンバー同士で自分の考えや思いを尊重された経験、頭ごなしに否定された経験などを語り合い、大人と子どもの関係性について考えた。  その後は市の検討委と意見交換をしたり、より多くの中高生が参加するワークショップを催したり。ムサカツをサポートする市子ども子育て支援課の福原綾乃さん(29)は「条例作りに生かすため、『自分たちが大切にしたいこと』は何だろうと、考えてもらった」と振り返る。  22年度の実行委が担ったのは、前文に入れる「子どもたちのことば」の文案作り。検討委が昨年5月に出した中間報告へのパブリックコメントで寄せられた、高校生世代までの自由意見881件も参考にした。「わたしたち子どもは」との主語で始まる文章で、昨年11月に示された条例素案に盛り込まれ、寄せられた意見を受けて微修正されたものがこの日、成立した。  実行委のメンバーで、都立武蔵野北高校2年の宮城結生(ゆい)さん(17)は「何年後かの社会を担うのは、子どもたち。その可能性を否定せず、伸ばしていけるまちであってほしい」と話す。その思いは、条例の前文に掲げた文章にある「わたしたち子どもは、未来の希望となる種」という表現に込められているという。  条例が成立したことで、「大人も子どもも、『子どもの権利とは』と考え、行動していくきっかけになってほしい」と願っている。(井上恵一朗) ■■武蔵野市子どもの権利条例… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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