山本逸生2023年7月6日 14時50分 JR東海の東海道新幹線で車掌として働いていた大阪府内の男性(68)が「年次有給休暇を希望通り取れなかった」などとして、同社に40万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が6日、大阪地裁であった。横田昌紀裁判長は男性側の請求を棄却した。男性は控訴する方針。 労働基準法では、会社は労働者の希望する日に年休を与えなければならないとしている。ただ、「事業の正常な運営を妨げる場合」について、会社は取得日を変更できるとも規定する。 訴状によると、男性は2015~16年度、年休を希望しても会社の都合で出勤したり、無給の公休に変更されたりすることが重なり、計7日分の年休を期限内に消化できなかったという。 男性側は同社に対し、他の社員との勤務調整や代替要員の確保など「希望通りに年休が取得できるように配慮する義務を怠った」と訴え、慰謝料を請求。JR東海側は棄却を求めていた。 同社をめぐっては、東京地裁が今年3月、現役の新幹線運転士ら6人の同様の訴えを認め、同社に計54万円の賠償を命じた。同社は「新幹線の需要に応じ、臨時列車を手配する必要がある」として例外規定に当たると主張したが、判決は「臨時列車の手配はあくまで経営方針に基づくもの。乗務員らの不利益がやむを得ないとまではいえない」と退けた。同社は不服として控訴している。(山本逸生) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中部電の株主、カルテル否定の経営陣追及 「会社にツケ回すな」
電力会社によるカルテル事件が新たな展開を見せつつある。中部電力がカルテルの否定を続けることに一部の株主が納得せず、経営陣の責任を追及し始めた。 「退陣していただきたい」 6月下旬、名古屋市で開かれた中部電の株主総会で、男性の株主が壇上に居並ぶ取締役らに迫った。同社の株価が上がっていることに感謝した後でのことだ。 中部電と関西電力は企業向けの電力販売をお互いに制限し、料金の値下げ競争を避けるカルテルを結んでいたと、公正取引委員会が3月に認定した。両社は役員級同士で面談するなどしていた。中部電は販売子会社分も含めて275億円の課徴金を命じられた。 男性はこれを問題視し、経営… この記事は有料記事です。残り1311文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
金魚すくいのデメキン、コアカ 夏祭りへカラフルに出荷
溝脇正2023年7月6日 12時00分 【動画】夏祭りを前に、競りにかけられるカラフル模様の金魚=溝脇正、長島一浩撮影 全国有数の金魚の産地、愛知県弥富市で、夏祭りの金魚すくいなどに使われる金魚の出荷が最盛期を迎えている。東海観賞魚卸売市場の池では、競りにかけられる「カンコ」と呼ばれる木枠に分けられたコアカやデメキンなどの品種が所狭しと浮かび、カラフルな模様を描いていた。 弥富金魚漁業協同組合によると、夏祭りの中止や縮小開催が相次いたコロナ禍で、金魚の安値が続き、後継者不足も重なって、3年間で約80軒あった生産者のうち約30軒が撤退に追い込まれた。夏祭りは通常開催に戻り金魚の需要は高まっているものの、生産量は減少し、価格は昨年の2倍近くになっているという。 同市場では、通常隔週開かれる競りを7月は3週連続で開催し、競り落とされた金魚は東海地方を中心に全国各地へ出荷される。 伊藤恵造組合長は「金魚すくい1回分の値段を上げることは難しいので、価格が高めの金魚の量を減らすなどして業者や市場が知恵を出し合って工夫しています」と話していた。(溝脇正) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
妻子は流され、利き手は動かなかった それでも明るい絵を描き続ける
ドーン。降り続く雨に危険を感じ、自宅から避難しようと玄関に向かった時、轟音(ごうおん)が響いた。その途端、濁流が木造2階建ての壁を突き破った。「助けてくれ!」。泥水に顔がつかりながら、暗闇の中で叫んだ。 鍵中伸夫さん(74)の人生はあの夜、一変した。 2018年7月6日夜、約4… この記事は有料記事です。残り829文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「もう外していただいて…」 かぶり物で市長がスイカまつりをPR
岩手県滝沢市の武田哲市長は5日の定例会見で、スイカのかぶり物をつけて、8月11日に開く「滝沢スイカまつり」をPRした。 会見の途中、スイカまつりの発表になったところ、武田市長はおもむろにかぶり物をつけ始めた。質疑応答で、記者に「もう外していただいて」と促され、恥ずかしそうにかぶり物を脱いでいた。 昨年11月に就任したばかりの武田市長。PRのために体を張る一方、「ふざけていると思われないか少し心配」と照れ笑い。今後、公開予定の市のユーチューブ番組でも、かぶり物をつけてスイカをPRしているという。 滝沢市は県内一のスイカの産出額を誇る。スイカまつりは8月11日午前5時から開かれ、市内の農家から直接スイカを購入できる。4千人の来場を見込み、例年、午前8時ごろには売り切れてしまうという。(小泉浩樹) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
経験超えた2度目の被災 19人が犠牲、リーダーが刻んだ教訓と責務
激しい濁流が地区を襲い、住民の命を奪ったあの日から、6年がたった。 復旧工事が進む福岡県朝倉市の松末(ますえ)地区で5日、伊藤睦人(むつと)さん(78)はそっと目をふせた。 「あなた方の死を無駄にはしない。再生に向けて頑張るから見守って下さい」 そう心の中で唱えた。 伊藤さんは教員を退職した後の2012年、松末地区のコミュニティ協議会の会長になり、住民たちのまとめ役を担ってきた。 その夏、福岡、大分、熊本の3県で30人が亡くなる豪雨災害が起きた。 大分県境に近い松末でも山が崩れ、集落が孤立。「一生に一度あるかないかの災害」と言われた。 その後は、災害発生時に支援が必要な住民や危険な場所を整理し、避難訓練を重ねた。 小学校の運動会で「担架リレー」を住民種目とし、毛布と棒で人を運ぶ練習もした。 「これで大丈夫と思っとった。まさかあれより大きいのがくるとは」 ドアを破ってきた濁流、家や車も流された 17年7月5日は昼から土砂… この記事は有料記事です。残り1365文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「気づくと、電通」脱却できない依存体質 東京五輪取材班が見た実態
東京五輪・パラリンピックの汚職を受け、2030年冬季大会招致を目指す札幌市は、不正の再発防止策の検討を進める。だが、6月末に市が公表した見直し方針案では、「電通依存」から脱却できない体質が浮き彫りになった。五輪ビジネスにおける電通の存在感とは、どのようなものなのか。 札幌市の大会見直し方針案 東京大会をめぐる汚職・談合事件を踏まえ、組織委員会理事の一部を公募するほか、組織委を監視するための第三者機関設置などを盛り込んだ。スポンサー集めについては、「代理店への過度な依存を防止する」とした。だが、東京大会で電通が選ばれ、不正の温床を引き起こしたと問題視された専任代理店への言及はなかった。 「我々もわからないことだらけでやっていた。困っていると、電通の人脈にぶち当たる。そうやって電通依存になっていくんです」 そう証言するのは、16年の東京大会招致に関わっていた東京都関係者だ。 当時、大量の関連イベントを打ってきたが、ややこしい案件は広告会社に頼らざるを得ない。しかし、お願いできる会社は限られていた。 特にスポーツとなると、圧倒的なノウハウと人脈を持っているのは電通だったという。 スポンサー集めについても、「電通抜きでやるということはあり得なかった。招致委員会では、電通からの出向者が幅を利かせていた」と振り返る。 16年の招致は失敗に終わったが、東京は20年大会招致に成功。大会本番に向けた準備にも携わったこの関係者は言う。 「気づくと、電通頼みになっている。30年冬季大会の招致を進める札幌市も同じ道をたどるのではないか」 電通への依存体質は20年東京大会の招致が成功し、大会の組織委員会が立ち上げられても変わらなかった。 「電通の出先機関」という皮肉 組織委は、電通をマーケティ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
草刈りケイスケは議員を目指した 災害ボランティアからよそ者が挑戦
「草刈りケイスケ」は議員を目指した。5年前に災害ボランティアとして初めて飛び込んだ、その土地で――。 小林慧輔(けいすけ)さん(36)は千葉県松戸市生まれの元建設会社員だ。小学生の時に母を病気で亡くした。 自身も病気で中学はほとんど登校できず、通信制の高校を7年かけて卒業した。 2018年7月、西日本豪雨のニュースが飛び込んだ。急に胸が締め付けられた。 千葉から西へ1千キロ近く。テントを用意して広島県呉市安浦町に向かった。 「陸の孤島」 目の前の惨状に足がすくむ 鉄道や道路が寸断された「陸… この記事は有料記事です。残り1243文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「2時間後に停電します」電気代請求する自動音声の電話、詐欺でした
西岡矩毅 太田悠斗2023年7月5日 19時56分 6月に入り、福岡県内で九州電力やNTTをかたる自動音声を使い、特殊詐欺を狙う不審電話が増えている。電話は、固定電話だけでなく、スマホにもかかっている。県警は「新手の方法」と注意を呼びかけている。 6月20日夕、新宮町の一人暮らしの70代女性が帰宅すると、固定電話に留守電が入っていた。「電気料金の未払いで2時間後に停電します」。自動音声だった。「『1』を押して担当につないでください」と続いた。女性は詐欺電話を疑い、粕屋署に通報。被害を免れた。 県警によると、1月から6月15日時点で、県内で確認した自動音声を使った特殊詐欺を狙う不審な電話は約50件。電話会社や電力会社などをかたった自動音声が多い。各社は自動音声で顧客に電話をかけることはないという。 固定電話だけでなくスマホにも 注意を 同様の電話の県内での認知件数は1~4月は数件だったが、5月は約10件、6月は約20件と急増している。こうした詐欺電話は固定電話にかかってくると思い込み、携帯電話やスマホにかかってくると「本物」と信じてしまう傾向もあるようだ。 実際に被害も出ている。3月、福岡市内の60代男性の携帯電話に自動音声で不審な電話があり、案内に従って番号を押すと、担当者をかたる人物につながった。この人物の指示通りにコンビニで電子マネーカードを購入し、90万円分をだまし取られたという。 県警担当者は「自動音声を使った手口はこれまで(県内で)少なかった。相手に不安を募らせ、焦らせてだまそうとしている。落ち着いて対応してほしい」と呼びかける。(西岡矩毅、太田悠斗) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
歌舞伎町で売り上げ500億 違法カジノ店摘発の背景に「勘違い」
東京・歌舞伎町にあった国内最大規模の違法ネットカジノ店の収益を受け取ったとして、警視庁は5日、指定暴力団住吉会傘下組織幹部の金井忍容疑者(50)ら3人を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等収受)の疑いで逮捕した。ネットカジノ店の収益を受け取ったとして暴力団組員が逮捕されるのは異例という。 捜査関係者への取材で分かった。金井容疑者は2019年~23年1月、東京都新宿区歌舞伎町2丁目にあったネットカジノ店「SEXY」などの売り上げのうち、約5千万円を「みかじめ料」として受け取ったほか、別の2人と共謀して他に「用心棒代」として約600万円を受け取った疑いがある。警視庁は5日、同区内にある傘下組織の事務所を同容疑で家宅捜索した。 警視庁が今年1月に店を摘発していた。同庁は、店が05年以降の17年間で500億円近くを売り上げ、一部が暴力団側に流れたとみている。 パソコン35台で24時間営業 捜査員に踏み込まれた店内では 捜査関係者によると、パソコンで完結するネットカジノ店は、違法賭博の証拠が残りにくく、捜査は「特に難しい」と言う。「SEXY」の摘発は、長期間の内偵に偶然も重なって実現した。 捜査関係者によると、店が歌… この記事は有料記事です。残り356文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル