新宿・歌舞伎町のホストクラブに通う客の女性を殴り、10万円を脅し取ったとして、警視庁はこの店のホストの男(35)=住居不詳=を傷害と恐喝の疑いで逮捕し、15日発表した。 蒲田署によると、男は9月29日夜、東京都台東区の駐車場に止めた車の中で30代女性の顔を殴り、左まぶたを切る10日間のけがをさせ、「まだ金あんだろ」などと脅迫し、ATMで10万円を引き出させて奪った疑いがある。「怖がらせてはいない」と容疑を一部否認しているという。 女性は数年前からこのホストクラブに通い、男を指名していた。ホストクラブ側が代金約500万円を立て替えており、男がこの売掛金を取り立てに来ていた。女性は男に約20万円を渡した後、殴られ引き出しをさせられたと同署はみている。(御船紗子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
フリースクール相談会に応募殺到→急きょ会場変更 神戸市、関心高く
小川聡仁2023年11月15日 16時00分 神戸市教育委員会は、不登校の児童・生徒がいる保護者に向けたフリースクールの情報交換会を17日に初開催する。定員250人に対し、2倍超の580人分の応募があり、急きょ会場を変更したという。 市教委によると、情報交換会には、フリースクールを運営する32団体が参加し、保護者が個別に相談できる。 当初は300人ほどを収容できる会場の予定だったが、応募が想定を超えたため、600人程度が入れる「神戸サンボーホール」(同市中央区)に変更したという。 市教委の高田純事務局長は14日の会見で「不登校の問題に対する関心が高まっている」と話した。 中学校の不登校7.66% 神戸市立学校の不登校の割合は昨年度、小学校で2・07%(前年度1・31%)、中学校で7・66%(同5・89%)で、近年増加傾向にある。 市教委は今年7月、不登校児童・生徒への支援の充実に向けた基本方針を策定。「登校のみを目標とするのではなく、すべての児童生徒に多様な学びの場を確保し、児童・生徒の意思を尊重しつつ支援する」とし、フリースクールを含めた柔軟な学びを支援する考えを示していた。 フリースクールをめぐっては10月、滋賀県東近江市の小椋正清市長が同県内の首長会議のなかで「国家の根幹を崩しかねない」「文部科学省がフリースクールの存在を認めたことにがくぜんとしている」などと発言。市民団体などから抗議を受け、後日謝罪した。(小川聡仁) フリースクールとは フリースクール 不登校の子どもに対し、学習活動や教育相談、体験活動などを提供している民間施設。1980年代はじめから自由な学び場として全国に広まった。学校教育法上の学校ではないが、文科省の通知では、不登校の子どもがフリースクールで指導を受けた場合に校長の判断で出席扱いにすることができる。同省の2015年度の調査では、全国で474の団体・施設が確認された。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【紙面ビューアー機能も使える】プレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン実施中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コアラは食っちゃ寝でもなぜ太らない? 来園者のギモンと答えが本に
前林以恵 天野剛志2023年11月15日 16時00分 兵庫県南あわじ市の「淡路ファームパーク イングランドの丘」が、来園者からの質問に対する回答をまとめた本「もっとしりたい飼育員さんのすごいこたえ」(ワニブックス)を出版した。 同パークによると動物コーナーのコアラ館に質問の受付箱があり、普段は掲示板に回答を張り出している。その内容が好評で、2021年に本を出版し、今回は第2弾となる。 四六判で160ページ。見開くと左ページに来園者の質問が載り、右のページが回答となっている。 コアラ編では「寝て食べてを繰り返しているのになぜ太らないの?」との質問に「主食のユーカリに栄養があまりないのと、ユーカリに含まれる毒素を分解するためにけっこうエネルギーを消費しているそうです」などと答えている。 ほかの動物では、「ウサギのトイレのしつけは?」に対し「トイレにしたい場所におしっこを染みこませた物を置く」と返答。 「動物に嫌われることは?」の問いには、「治療など嫌なことをすると一気に嫌われます。理解してもらえないのでつらい」などユーモアも交えて答えている。 回答を担っている動物飼育担当長の後藤敦さん(41)は「意外な質問もあるので、飼育員の回答を楽しんで欲しい。この本をきっかけに、生き物に興味を持ち、園にも足を運んでいただけたらうれしい」と話している。 1100円(税込み)。(前林以恵、天野剛志) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【紙面ビューアー機能も使える】プレミアムコースが2カ月間無料!お得なキャンペーン実施中!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
飛行機いない時間帯にマラソン大会 滑走路走れる現役空港は西にあり
現役の空港滑走路をコースの一部にした島根県内のマラソン大会が、ランナーの注目を集めている。航空機が発着しない時間帯を巧みに利用した全国的にも珍しい試み。準備も大変だが、これまで16回も続いている。一方で、複雑な思いで見つめる人もいる。 「シンボリックなところを走ることができて感無量です」 初めて参加した女性ランナーはゴール後、感想を語った。飛行機になった気分になり、腕を大きく広げて走ったという。 島根県西部、益田市にある萩・石見(いわみ)空港。先月15日、16回目の「萩・石見空港マラソン全国大会」(同市教育委員会など主催)が開かれた。 萩・石見空港 1993年に開港。一日2往復の羽田便のみで、夏季は大阪(伊丹)を1往復する季節便が就航している。昨年度は季節便合わせて10万6074人が利用した。コロナ禍前(14万人台)には戻っておらず、利用者増は課題だ。 日本陸連公認のハーフマラソン、10キロコース、ファミリーコースの3部門に計1977人が参加した。ランナーは空港入場ゲートから入り、航空機の駐機場を通り過ぎ、滑走路(全長2キロ、幅45メートル)を駆け抜けた。滑走路を走る距離は、ハーフが3キロ、10キロとファミリーが1キロだった。 マラソンコースとして滑走路… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「こんなこと言うてないよな」 取調室に入った弁護士が調書を見ると
パイプ椅子に腰かけた片山和成(かずなり)弁護士(47)は、隣に座った男性(39)に尋ねた。 「こんなこと言うてないよな?」 兵庫県内の警察署の取調室。男性の手元には、目の前の警察官から手渡された供述調書があった。任意の取り調べを踏まえ、「男性の発言」としてまとめたものだ。 片山弁護士が取り調べの最中、受け答えの内容を書いていたメモと照らし合わせると、それと異なる部分が次々と見つかった。 「これはあかん。こんな調書ができてしもたら罪を認めたことにされるで」 「逮捕のリスクは高まるかもしれへんけど、サインしないで帰るのも手やで」 片山弁護士がそう告げると、男性は言った。「ねじ曲がった調書ができるぐらいなら……」 署名をすれば、その供述調書は法的な効力を持ち、意図に反する内容でも裁判の証拠になりうる。男性はサインをせず、片山弁護士とともに警察署を離れた。 取り調べが始まって3時間が過ぎていた。 それから何度か任意の事情聴取があり、最初の聴取から半年余り。事件は検察に送られていた。片山弁護士が神戸地検に進捗(しんちょく)を問い合わせると、「不起訴にした」と知らされた。 異例の「弁護士立ち会い」の結末だった。 突然の家宅捜索、そのまま警察署へ 男性が県警から自宅の捜索を受けたのは、2018年11月のことだ。 示された令状の容疑は銃刀法違反。実際の拳銃によく似た金属製の「模造拳銃」を持っていた、というものだった。 7人ほどの警察官は捜索の最中、「ないなあ、ないなあ」とつぶやいていた。 警察が捜していたのは、男性がその2年ほど前にネットオークションで売りに出したモデルガン。実物はすでに手元になかった。 警察官は数時間の捜索で無関係のエアガンなどを押収すると、そのまま署で取り調べに応じるよう求めた。 男性は司法書士で、片山弁護士のことを以前から知っていた。電話で相談すると、署に付き添ってくれることになった。 午前10時半。2人が署で落ち合うと、片山弁護士は「弁護人選任届」を提出し、取調室に向かうエレベーターに同乗した。 「先生もですか?」 警察官は首をかしげた。 日本では警察や検察が取調室に弁護士を入れることはまずありません。近年、そこに変化をもたらそうとする弁護士たちの動きがあり、捜査側とのせめぎ合いが起きています。記事後半では、7時間にわたって自白を迫った警察の取り調べの音声動画を紹介します。 「私は……」 一人称で始まる供述調書 片山弁護士は「友人なんで… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「泥棒に黙秘権があるか」 弁護士いない取調室、自白迫られた7時間
「泥棒に黙秘権があるか」 日本弁護士連合会で9月にあったシンポジウムで、ドスの利いた声が流れた。勤務先の売上金を盗んだとして2017年、三重県警から任意の取り調べを受けた女性が隠し録音したものだ。 「甘ぁみんなよ警察を」 「分(ぶ)をわきまえよ泥棒が」 無実を訴えて黙秘する女性に対し、取調官が7時間にわたって自白を迫る状況が記録されていた。 女性はその後、不起訴となり、県を提訴。津地裁は昨年3月、「違法な取り調べ」と認めて県に70万円の賠償を命じた(判決確定)。 日本にない「立ち会い」 現場でせめぎ合い 逮捕されていない「任意」の捜査でも、強引な取り調べはある。黙秘権は憲法で保障されているが、行使するのはたやすくない――。日弁連はこうした認識のもと、不当な取り調べが生じないよう、19年に「立ち会い制度を確立させる」と宣言した。全事件で立ち会いを申し入れるよう促し、現場レベルで実践が進むなか、捜査機関とのせめぎ合いが起きている。 警察庁が全国の警察に「指導連絡」を出したのは、21年のことだ。取り調べは「真相解明」のために重要だとし、立ち会いの申し入れがあれば慎重に検討し、警察本部のレベルで「組織的に対応」するよう求めた。 これを受け、31の都道県警は独自の通知を管内に出した。北海道警や石川県警は立ち会いを「認めない」「原則許可しない」と踏み込み、弁護士会から「法的根拠がない」と抗議を受けて撤回する事態になった。 弁護士が立ち会う仕組みは欧米や韓国、台湾などにあるが、日本にはない。捜査機関が拒める根拠もないが、実際は「取り調べに支障がある」と拒むケースが多い。 取り調べの弁護士立ち会いは、冤罪事件の続発を受けて11年に始まった国の法制審議会でも議論になった。だがその後の刑事訴訟法の改正では、取り調べの一部の録音録画が優先され、棚上げされた経緯がある。 改正法の点検作業が昨年に始まり、再び議論されることが見込まれる。 法制審の委員だった後藤昭・青山学院大名誉教授(刑事訴訟法)は「取り調べの在り方は、専門家だけで話し合うべきテーマではない。孤立した状態で取り調べを受けるということは、どういうことなのか。一般の人の感覚や国際情勢も踏まえた、幅広い議論を期待する」と話した。(阿部峻介、森下裕介) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「恒心教」称する男を逮捕 Webスキミングでカード情報不正入手か
ウェブサイトに不正なプログラムを仕掛けて、サイトにアクセスした人のクレジットカード情報を入手したなどとして、京都府警などは「恒心教(こうしんきょう)」を称する大熊翔容疑者(26)=埼玉県草加市=を不正指令電磁的記録供用と割賦販売法違反の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材で15日わかった。 捜査関係者によると、大熊容疑者は昨年、不正なプログラムを使い、音楽関連の販売サイトの決済ページから利用者のクレジットカード情報を抜き出せる状態にし、複数のカード情報を入手した疑いがある。 大熊容疑者は1月に別の男と共謀して東京音楽大学(東京都目黒区)に爆破予告のファクスを送ったとして、警視庁に8月、威力業務妨害容疑で逮捕され、同罪で起訴された。 2人は警視庁の調べに対し、動機について「恒心教」という言葉を使って説明。恒心教は、特定のネット掲示板に弁護士らへの中傷を書き込む人たちの行動について指す言葉で、宗教性はない。 2人は他人のクレジットカード情報を不正に使って記憶装置「SSD」1台を購入したとして、窃盗などの容疑でも警視庁に逮捕されていた。京都府警は今回の事件でも、不正に入手した疑いのあるカード情報を何に使ったか調べる方針。 セキュリティー大手「トレン… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ギャグから生まれたお茶「大阪ちゃうちゃうちゃ」 今月から発売開始
「ちゃうちゃうちゃうんちゃう?」 犬の「チャウチャウ」と、関西弁の「ちゃうちゃう(違う違う)」を合わせた大阪の定番ギャグをご存じだろうか。言い換えると「チャウチャウ犬ではないのではないか?」になる。 そんなギャグから着想を得た大阪の老舗菓子メーカーが、お茶の新商品を売り出している。その名も「大阪ちゃうちゃうちゃ」。 ベリー風味の「ミックスベリ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
野菜ロッカーに朝から行列 出会いも育む東京・練馬区の「都市農業」
東京都練馬区は国内有数の「都市農業」の地だ。大都市ながら住宅街の一角で農業が営まれ、新鮮な野菜が手に入る。畑は人と人が出会い、交わる場にもなっている。19日には、全国から都市農家が集まるイベントが開かれる。 11月中旬の土曜日。朝8時の住宅街の一角に、長い列ができていた。「今日は早いね」「お隣さんに配ろうかと」。顔なじみの住民たちが言葉を交わし合う。 コインロッカー式の無人直売所。100円玉を3枚入れて扉を開けると、とれたてのミニトマトが10個以上入っていた。ホウレン草、ブロッコリー、キャベツ、区特産の練馬大根――。区内では、あちらこちらで旬の野菜が売られている。 「土ぼこりが舞う」「肥料のにおいが…」 23区の農地は約440ヘクタール。このうち4割が、練馬区にある。 戦後は都市化の波にのまれ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「収入得て有名になりたかった」 女性の動画で逮捕の男、仲間と撮影
女性を勝手に動画に撮り、ユーチューブ上にアップしたとして名誉毀損(きそん)容疑で警視庁に逮捕された職業不詳の杉田一明容疑者(40)が、「広告収入を得て有名になりたかった」と供述していることが、捜査関係者への取材でわかった。 警視庁によると、杉田容疑者は9月19日ごろ、東京都千代田区の帝国劇場付近で、18歳の女性に「お姉さん、パパ活やってるでしょ」「お金返して8万円俺に」と告げる動画を撮影してユーチューブに出し、女性の名誉を毀損した疑いがある。 捜査関係者によると、「私人逮捕系」と呼ばれ、「煉獄(れんごく)コロアキ」と名乗る杉田容疑者はこの女性以外にも、東京ドームなどの近くでチケットの不正転売をしていると決めつけて女性に声をかけ、動画を撮っていたと説明しているという。 今回の事件では、仲間数人と事前に話し合い、転売行為をしているとみた人物とネット上で事前に連絡をとり、帝国劇場で待ち合わせたという。服装の似た女性を勘違いして撮影したと、警視庁はみている。 杉田容疑者を含め仲間の何人かが女性を撮影。別人だとわかり、1人は撮影をやめた。ただ杉田容疑者は撮影を続け、モザイクをかけずに動画を投稿し、女性から人違いだとSNSで指摘を受けても一定期間、動画を掲載し続けたという。(御船紗子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル