スパナを手にした作業服姿の女性がほほえむ、一見、水道修理の広告に見えるポスター。ところが添えられた言葉は《中学生の頃の将来の夢はイルカのおねえさん》。香川県のローカル私鉄、高松琴平電気鉄道(ことでん)の電車内や駅に9月、なぞの掲示物が登場し、SNSで「自由すぎる中づり広告」などと話題を呼んでいる。 美容や学習塾、英会話……。電車の天井につるされた「中づり広告」や駅構内に貼られた「駅広告」は、鉄道で通勤、通学する人たちにとっておなじみの風景だ。ことでん利用客のそんな日常に「異変」が起きたのは今月9日のことだ。 スクープで名をはせる、あの週刊誌の中づり広告、と思いきや、ゴシックの独特の字体で記されているのは《コロナ明け4年ぶり“念願”のディズニーランド》。 踏切の安全通行を呼びかけるため、ことでんが製作した地元住民にはおなじみのポスター、と素通りしかけたら、標語部分には《お風呂入る前はいつも踊る時間があります》という意味不明なフレーズ。 これらは高松市内で初の個展を開いている若手美術家が、自己紹介や身辺雑記を「日常生活の中に存在するデザイン」に落とし込んだアート作品だという。 福岡県飯塚市の長澤花咲(かえ)さん(25)。アイデアの端緒は、京都芸術大情報デザイン学科3年時の就職活動の面接だ。自己アピールを目立たせようと「中学生の頃の将来の夢はイルカのおねえさん」などと記したポケットティッシュを作り、面接担当者に配った。 それを伝え聞いた指導教官の… この記事は有料記事です。残り822文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
背景に「教育虐待」両親殺害事件 元九大生の長男控訴「量刑不当」
三ツ木勝巳2023年9月26日 11時51分 今年3月、佐賀県鳥栖市の住宅で両親を殺害したとして殺人罪に問われ、15日の佐賀地裁の裁判員裁判で懲役24年の判決を受けた元九州大生の長男(19)が、25日付で福岡高裁に控訴した。長男の弁護人は、「量刑に不服がある」としている。 判決によると、長男は3月9日、鳥栖市内の実家で50代の父親と40代の母親の首や胸などをナイフで複数回刺して殺害した。長男は公判で、母親への殺意は否認。弁護側は、父親からの身体的と心理的虐待、教育虐待が原因で起こった事件で、遺族もなるべく軽い処分を望んでいるとして、保護処分を求めるなどしていた。 判決は、高い殺傷能力のあるナイフで短時間に4カ所の致命的な傷を負わせていることなどから、殺意を認定。親や親族複数人を殺害した同種の事案に照らしても「重い部類に属し、相当長期間の実刑で臨むほかない」と判断した。(三ツ木勝巳) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
体育×テクノロジーで学ぶ VRでハードル走 ARスポーツも
AR(拡張現実)やVR(仮想現実)などのテクノロジーを体育の授業に活用する取り組みが、学校現場で始まっている。映像を通じて楽しみながら運動のイメージをつかみ、苦手意識を減らしていこうという試みだ。個々のタブレット端末と併用したり、運動を科学的に見ることへの興味につなげたりと、様々な工夫が行われている。 東京都小平市立小平第十小学校の運動場で7月、5年生の体育の授業が行われていた。この日、子どもたちが取り組んだのはハードル走だ。 「動きの感じを自分でイメージしてから跳んでください」。篠山祐輔教諭は木陰に子どもたちを集めてそう伝え、箱形の「VRゴーグル」をみんなに手渡した。 ゴーグルをのぞくと… 子どもたちがVRゴーグルを… この記事は有料記事です。残り1299文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「熟成肉」「精米」基準厳格化 泉佐野市長異議 ふるさと納税返礼品
多額のふるさと納税を集めることで知られる大阪府泉佐野市の千代松大耕市長は25日、返礼品のうち「熟成肉」と「精米」の地場産品基準が10月から厳格化されることについて、報道陣の取材に対し「悪質な改正と思っている。(返礼品を生産する)事業者さんにも大きな影響が出ることを心苦しく思っている」と語り、批判した。 総務省は6月、「熟成肉」と「精米」に関し、原材料を同一の都道府県内産とすることを求めることにした。 泉佐野市内の工場で加工された熟成肉は、人気の返礼品の一つ。2022年度のふるさと納税の受け入れ額は全国5位の約137億円だった。市によると、熟成肉と精米はこのうち約32億円を占めていた。新しい基準が適用されればこの分が減り、事業者も約10億円の売り上げ減少が見込まれるという。 千代松市長は「色々とアイデアを積み重ねて新しい返礼品を開拓してきた。全部踏み潰されたようで悔しい」と語った。(田中章博) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
津波が来ない場所、桜の木を目印に 和光大生が植樹プロジェクト
津波が来ない安全な避難先の目印として、東北以外でも桜の木を植えよう――。和光大学(東京都町田市)の現代人間学部4年生、柏木美紗樹さん(22)は、ゼミで「いのちの桜前線プロジェクト」に取り組む。津波浸水想定域の内陸側で植樹できる場所と、協力してくれる人を探している。 プロジェクトのモデルは、岩手県陸前高田市の認定NPO法人「桜ライン311」の活動。津波が到達した地点に10メートルごとに桜を植え、最終的には1万7千本、総延長約170キロの「並木」を市内沿岸部に作ろうという壮大な計画だ。同市では、東日本大震災で1761人以上が死亡・行方不明になった。 ゼミの指導教員の制野(せいの)俊弘教授は東日本大震災の時、津波の被害が大きかった宮城県東松島市の中学校教員だった。ある教え子は、地域の人がなんとなく「ここなら大丈夫」と考えていた場所に自分も避難し、津波に襲われて命を失いかけた。「東松島もそうだが、山が近くにない地域はどこまで逃げればよいか分かりにくく、根拠がない場所を安全だと思ってしまうこともある。桜のように、1本でも年1回は注目され、子どもにも分かりやすい目印は良いと思う」と話す。 柏木さんは今年、ゼミ生5人… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
秘境駅だけじゃない!飯田線、沿線の魅力をPR 車内放送もひと工夫
愛知、静岡、長野県境の山あいを走る飯田線。沿線には、人里離れた場所にある秘境駅がいくつもある。JR東海は、「訪れにくさ」に加え、沿線を知り尽くす乗務員らがその魅力を掘り起こし、体感してもらう戦略との「複線化」に乗り出した。 飯田線は、豊橋駅(愛知県豊橋市)と辰野駅(長野県辰野町)を結ぶ総延長195・7キロのローカル線だ。秘境駅への関心が高まるなか、JR東海は2010年から急行「飯田線秘境駅号」を運行。今年からは、新たな企画列車として急行「ディスカバー飯田線号」を走らせた。 5月の「1番列車」に乗車した。午前9時50分、列車は飯田駅(長野県飯田市)へ向けて豊橋駅を出発。間もなく右手に「飯田線へようこそ!」の横断幕が見えた。豊橋運輸区の乗務員ら20人以上が手を振って送り出す。 企画には豊橋運輸区の乗務員らのアイデアがふんだんに反映され、車内放送もいつもとは違った。 新城駅(愛知県新城市)を通過する際は、日本有数の規模を誇る軽トラ市が案内された。長篠城駅(同)ではNHK大河ドラマ「どうする家康」で岡崎体育さんの好演が光った鳥居強右衛門(すねえもん)について、東栄駅(愛知県東栄町)では化粧品の原材料に使われるセリサイトについて説明があった。 運転士も「アイドル」並みの注目を集めた。本長篠駅であった、列車を隣のホームに移動させる作業は、乗客を乗せたまま行われた。進行方向を変えるたび、四ツ門佳祐運転士(30)が運転台の移動で車内を通った。同僚の乗務員が「運転士がとても照れた顔で、みなさまの前を通らせていただきました」とアナウンスすると、乗客から拍手が湧いた。 このほか、乗務員が駅到着前に「まもなく○○駅です」と放送するタイミングの取り方を問うクイズをしたり、鉄道ファンから「ワイドビューチャイム」と呼ばれる4種類の車内チャイムが披露されたりした。 「移動楽しみながら魅力を感じて」 次は11月に運行 四ツ門運転士は「停車駅で一… この記事は有料記事です。残り331文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【写真まとめ】秋篠宮ご夫妻、ベトナム訪問を終え帰国 滞在中の活動
朝日新聞デジタルに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。Copyright © The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大学入学共通テスト、出願始まる 来年1月13、14日に実施
来年1月13、14日に行われる大学入学共通テストの出願書類受け付けが25日、始まった。東京都目黒区の大学入試センターでは、職員が、志願票の記入漏れや添付書類の不足がないかを点検していた。 初日は8062人の出願を受け付けた。受け付けは10月5日(消印有効)まで。国公私立大学など860校以上が利用する見込み。 新型コロナウイルスへの感染などで受験できなかった場合は、1月27、28日に行われる追試験を受験できる。2021~23年に実施された共通テストでは、47都道府県に追試験会場が設けられたが、コロナが感染症法上の分類で5類に移行したことにより、全国2会場のみとなる。 今回は紙での出願だが、センターは、現高校1年生が受ける2026年実施の共通テストから、出願を原則オンライン化することを目指している。(山本知佳) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「言ったら消される」と拒んだ風俗店長 「無法地帯」に挑んだマルサ
【動画】マルサAの事件簿 国税局査察部、通称マルサ。取り調べの腕前から「割り屋」と呼ばれたOB(55)が、知られざる内幕を語った。このOBを「A」とする。 足を踏み入れたのは「税の無法地帯」だった。 各税務署には、調査が難しい対象や大口案件を扱う「特別調査担当」が置かれている。通称トクチョウ。大阪国税局査察部に入るまでの4年間、Aは税務署でトクチョウを任されていた。 「だれも調査に行かないところをやろう」。目をつけたのは歓楽街・十三の風俗業者だった。 大阪では当時、ミナミで警察の取り締まりが強化され、十三や近隣エリアに移転するファッションヘルス店などが増えていたという。税務調査はほぼ手つかずで、実態は不明だった。 電話ボックスに貼られたチラシ、雑誌に載っている広告……。どこにどんな店があるのか、Aら4人のチームは情報をかき集めた。 「店長がいない」 「それなら来るまで待たせてもらいます」 実地調査に入れば大抵、店側と押し問答になった。店長が来ても、すんなりとはいかない。大半の業者は税金をまったく申告しておらず、会計帳簿もつけていなかった。 おしぼりとバスタオルの枚数をつきとめ 「無法地帯」をどう攻略する… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
五ノ井さんの記憶「あいまいでは」 強制わいせつ公判で被告が供述
陸上自衛隊郡山駐屯地(福島県)に勤務していた元自衛官の五ノ井里奈さん(23)への強制わいせつ罪に問われた元自衛官3人=懲戒免職=の公判は25日、木目沢佑輔被告(29)の被告人質問が福島地裁であった。木目沢被告は、被害を訴えている五ノ井さんについて「記憶があいまいなのではないか」と述べた。 木目沢被告は初公判で「覆いかぶさるようになったが、体を触ってない」と無罪を主張した。 この日の被告人質問では、検察側から「『命がけで戦っている』と話している五ノ井さんがうそを言っているのか」と問われ、「自分には家族がある。こっちも命がけでやっている」と供述。五ノ井さんが被害を訴えたのは訓練から帰りたかったからではないか、という自身の見解を、捜査機関に伝えているとした。 一方、2021年6月の酒席では、上司から指示され、五ノ井さんの胸を触ったことがあるとも述べた。 閉廷後、取材に応じた五ノ井さんは「ひどいなと思った。ショックです」と話した。(滝口信之) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル