大村美香2023年9月21日 22時05分 消費者庁と国民生活センターは21日、葬儀で遺体を保冷するドライアイスから発生した二酸化炭素による中毒死が疑われる事例があるとして、再現実験の結果を公表した。故人との別れの際に棺(ひつぎ)の中に顔を入れないよう、呼びかけている。 消費者庁によると、死亡事故は2020年と21年に宮城、宮崎、沖縄の3県で計3件起きた。2件は自宅や葬儀場でドライアイスを敷き詰めた棺の中に顔を入れた状態で発見され、1件は棺の小窓を開けたそばで倒れていた。詳細は不明だが、いずれもドライアイスによる二酸化炭素中毒が疑われるという。 国民生活センターでは、棺に人形と10キロのドライアイスを入れ、内部の二酸化炭素濃度を測定する実験をした。 開始から20分後には、二酸化炭素濃度が、ほとんど即時に意識消失するとされる30%を超えた。4時間後には90%前後で一定となった。 棺のふたを開けると、直後に濃度は約90%から約60%に下がったが、約50分後にも30%以上を維持していた。二酸化炭素が空気よりも重く、棺の中にとどまりやすいためとみられる。 事故の背景には、葬儀は非日常的で、ドライアイスが気化して二酸化炭素が充満していることの危険性が遺族らに認識できていない状況があると考えられるという。 消費者庁と国民生活センターは「棺の中には高濃度の二酸化炭素がたまっている。吸い込まないよう、安置されている遺体にお別れを言う際にはひつぎの中に顔を入れないで」と呼びかけている。また、室内の換気を十分にし、通夜から告別式の間に寝ずの番をする時には、万が一に備えて複数人で見まもるようにとしている。 万一気分が悪くなったら、すぐに棺から離れ、異常があれば直ちに119番通報するよう求めている。(大村美香) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「雨ニモマケズ」宮沢賢治の世界観に共感 没後90年、閉塞感の中で
詩人・宮沢賢治が亡くなって21日で90年を迎えた。代表作「雨ニモマケズ/風ニモマケズ……」に象徴されるように、大地に根を張って生きようとした賢治の人生や独特の世界観は、閉塞(へいそく)感が漂う今、多くの人を魅了し、共感を呼んでいる。 この日は賢治が生まれた岩手県花巻市で「賢治祭」が開かれ、数百人が思いを寄せた。「雨ニモマケズ」を朗読した花巻小3年の小原ひなのさん(9)は「賢治さんには、すてきな詩や童話を残してくれてありがとうと伝えたい」と話した。 賢治は37歳で早世し、生前に刊行されたのは詩集「春と修羅」と童話集「注文の多い料理店」の2冊のみ。一方、残された草稿を基に刊行された「銀河鉄道の夜」など、その作品群は多くの人に読み継がれてきた。 「『(文中に出てくる)クラムボンって何?』と疑問に思っても、誰もわからない。でも、その『わからなさ』が、賢治作品の最大の魅力」 「賢治は『競争』という言葉が大嫌い」 国立天文台水沢VLBI観測… この記事は有料記事です。残り1003文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
交通事故死、愛知は暫定全国ワースト2位 目立つシートベルト非着用
秋の全国交通安全運動が21日から始まった。名古屋市中区の愛知県議会議事堂前であった出発式には、アイドルグループのSKE48の太田彩夏さん(23)と末永桜花さん(21)も駆け付けた。 日没時間が早まる9月以降は交通事故が増える傾向にある。30日までの運動期間中、県警は「夕方の5~7時は魔の時間」を合言葉に、歩行者には反射材の着用を、ドライバーらには早めの点灯を呼びかける。 太田さんは「交通事故は、自分たちでも対策ができることが分かりました。愛知県が安全な街になってほしい」と話した。(米田怜央) シートベルト着用していれば助かった可能性も… 愛知県警によると、9月20日時点で県内の交通事故死者数は102人(暫定値)。大阪府(110人)に次いで全国ワースト2位だ。 県警が1~8月の死者93人を分析したところ、65歳以上の高齢者が約半数の45人を占めた。今年は歩行者の信号無視が原因の事故が目立つといい、前年同期の3倍にあたる9人が亡くなった。 自動車事故では、死者21人のうち約半数の10人がシートベルトを着けていなかった。特に後部座席で亡くなった4人は、着用していれば全員が助かった可能性があるという。警察庁と日本自動車連盟(JAF)が昨年、シートベルトの着用状況(一般道路)を全国で調べたところ、愛知県内は運転席では9割超の着用率だったが、後部座席は5割に満たなかった。 4月、名古屋市西区で軽乗用車の後部座席に乗っていた男女2人が死亡する事故があった。いずれもシートベルトを着けていなかった。運転していた女性はシートベルトをしていて軽傷だった。 やわらかいベルトに警告音…メーカーも工夫様々 非着用者の割合は、交通事故… この記事は有料記事です。残り360文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ずっと一緒」植えた色とりどりの花 小倉美咲さん行方不明から4年
千葉県成田市の小学生小倉美咲さん(不明当時7)が2019年9月、山梨県道志村で行方不明になって21日で4年がたった。県警は昨年5月、村の山中で見つかった骨のDNA型鑑定によって美咲さんが死亡したと判断した。山中で手がかりを捜し歩いた人々は昨夏、消息を絶ったキャンプ場の近くに献花台を作った。21日、その仲間たちが献花台に集い、周りに花を植えた。 花を集めて居場所に 透明のシートで覆われた献花台には、美咲さんへの手紙やお菓子が供えてあった。深緑の木々に囲まれた場所にあり、足元の草は雨でしっとりとぬれていた。 正午過ぎ、献花台には3人が集まっていた。 神奈川県の佐藤奈津子さん(… この記事は有料記事です。残り793文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
岡山の山中に大量の大麻草 栽培容疑で2人を逮捕「自分で使うため」
2023年9月21日 17時05分 岡山県真庭市の山中で営利目的で大麻草を栽培したなどとして、岡山県警は大阪市西区九条南3丁目の自営業の男(36)と、同西区南堀江4丁目の自営業の男(34)を大麻取締法違反(営利目的共同所持、栽培)の容疑で逮捕し、21日発表した。2容疑者とも所持や栽培については認めているが「自分で使うためで、営利目的ではない」と容疑を一部否認しているという。 組織犯罪対策2課によると、2容疑者は8月20日、真庭市藤森で車内に大麻の植物片約300グラム(末端価格約150万円相当)を所持した疑いと、同市内の山中の畑(約3千平方メートル)で、大麻草20本を露地栽培した疑いがある。畑からは20本を含め計約460本の大麻草とみられる植物を押収したという。2容疑者は知人関係で、販売ルートなどを今後調べるという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「殺人容疑で捜査を」別府ひき逃げ事件で遺族ら告訴 5万人超署名も
大分県別府市で昨年6月に起きた死亡ひき逃げ事件で、警察庁が重要指名手配した八田與一(はったよいち)容疑者(27)に対し、遺族らが21日、容疑を道路交通法違反(ひき逃げ)から殺人および殺人未遂に切り替え捜査するよう求める告訴状と、賛同する約5万2千人超の署名を大分県警に提出した。 代理人弁護士は、①ブレーキ痕もなく避けようとしておらず大幅な速度超過があったとみられる②事故の数分前に容疑者と亡くなった大学生の間でトラブルがあった――などが殺意の動機になりうると指摘。ひき逃げは7年で公訴時効になるため、時効のない殺人容疑で捜査するよう告訴し、受理されたと明かした。県警側は「殺人罪を排除して考えているわけでなく、頑張りたい」と話したという。 亡くなった大学生の父親は「1年3カ月経ってやっと告訴状を提出し、スタート地点に立った感覚」と話し、「容疑者の逮捕がない限りは気持ちが落ち着かない」と心情を吐露した。また八田容疑者に対して、「逃げ得するのではなく、罪を認めて出頭してほしい」と訴えた。 「大分県別府市大学生死亡ひき… この記事は有料記事です。残り410文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ガーシー被告の保釈を認める決定 保証金は3千万円 東京地裁
2023年9月21日 17時54分 ユーチューブ上で俳優ら4人を繰り返し脅迫したなどとして、暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)、証人等威迫などの罪に問われ、公判中の前参院議員のガーシー(本名・東谷義和)被告(51)について、東京地裁は21日、保釈を認める決定を出した。保釈保証金は3千万円で、被告側は即日納付した。 東谷被告は今月19日の初公判で「発言をしたことは間違いありません」と述べ、弁護人は「常習性はなかった」として起訴内容の一部を争う姿勢を示していた。 東谷被告は「暴露系ユーチューバー」として、芸能界などの「裏話」を動画配信していた。 起訴状によると、2022年2~8月に、俳優と所属事務所の代表、デザイナー、実業家の4人を繰り返し脅迫。俳優には「明日暴露するネタはほんまに激震走ると思います」などと発言した。デザイナーには「このブランドやめるまでたたこうと思ってます」などと言い、商品販売を終了させて業務も妨害したとされる。 さらに、刑事告訴を取り消させようと、俳優には「裁判出てくるってことがどんだけタレントとして致命的か、よう考えて出てこいよお前」などと発言したとされる。 東谷被告はアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに滞在したまま22年7月の参院選にNHK党(当時)から比例区で立候補し、初当選した。だが、帰国せずに国会欠席を続け、今年3月に除名処分が決まって議員資格を失った。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
デジタル活用で山岳救助をスムーズに 三重県警、地図アプリを活用
山で遭難した人の捜索や救助活動がスムーズにできるよう、三重県警がデジタル技術の活用を進めている。20日には県とともに、登山者に人気のスマートフォン地図アプリ「YAMAP」の運営会社と協定を結んだ。アプリ利用者が遭難した場合に登山ルートや装備を確認でき、捜索範囲も絞り込めるという。 YAMAPは福岡市のヤマップ社が手がけるサービス。通信電波を拾えない山中でもGPS(全地球測位システム)で地図上のどこにいるかがわかるのが売りで、累計ダウンロード数は約390万件に及ぶ。登山計画をつくったり、写真を投稿できたりする機能もあり、2021年の調査では登山アプリ使用者の7割超が使っているという。 今回の協定では、利用者がアプリ上で登録した登山計画を正式な「登山届」として扱うようにする。遭難の恐れがある場合にはヤマップ社が県警に位置情報などを提供し、捜索に役立てる。県警の岡崎浩司地域部長は「スピーディーな活動ができるだけでなく、範囲を絞れることで捜索にあたる警察官の安全にもつながる」と期待する。 県警や県は、これまでもデジタル技術を山岳救助に活用してきた。20年には日本山岳ガイド協会と組み、インターネットで登山届を出せるシステムの運用を開始。翌年には県の電子申請システムを応用し、QRコードなどから登山届を出せるシステムも稼働させた。 ただ、利用は必ずしも進んでいない。県警によると、22年の県内の遭難者86人のうち、8割強にあたる70人は登山届を出していなかった。県の山川晴久スポーツ推進局長は「使う人が多いYAMAPと提携することで、届けを出してもらいやすくなれば」と話す。 アプリの基本機能は無料。ヤマップ社の矢島夕紀子さんは「一人でも命を救えるよう、アプリを普及させたい」とする一方、「スマホは電池切れもある。アプリを過信せず、山登りには紙地図とコンパスも携行して」と呼びかけた。全国ではすでに群馬、岐阜など16府県警が同様の協定をヤマップ社と結び、救助活動に役立てているという。(山本知弘) 三重県内の山岳遭難者数は (カッコ内は死者・行方不明者) 2018年 61人(7人) 19年 96人(6人) 20年 79人(7人) 21年 80人(6人) 22年 86人(13人) 遭難者の特徴を22年でみると ・登山届を未提出 70人 ・県外居住者 50人 ・道迷い 36人 ※いずれも県警まとめ Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
国立がん研究センター元医長を逮捕 機器選定で170万円収賄容疑
2023年9月21日 14時11分 国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)で、医療機器メーカー「ゼオンメディカル」の製品を手術で使う見返りに現金を受け取ったとして、警視庁は21日、同病院肝胆膵(かんたんすい)内科の元医長、橋本裕輔容疑者(47)=米国在住=を収賄の疑いで逮捕し、発表した。また同社元社長の柳田昇容疑者(67)=川崎市中原区=を贈賄の疑いで逮捕した。認否は明らかにしていない。 捜査2課によると、橋本容疑者は同病院の肝胆膵内科医長を務めていた2021年5月、カテーテル治療で使用する同社製の医療機器「ステント」を他社製品より多く使用する見返りに、柳田容疑者側から計170万円を受け取った疑いがある。がんセンターの職員は「みなし公務員」で収賄罪の対象となる。 橋本容疑者は19年4月から医長を務めていた。医療機器を選定する権限があり、容疑者は一つ使うごとに同社側から1万円を得ていたという。 国立がん研究センター東病院は425床あり、高度な医療を提供する病院として「特定機能病院」に指定されている。 民間信用調査会社によると、ゼオンメディカルは医療機器の製造販売会社で、1989年に設立。23年3月期の売り上げは約38億5千万円。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
偽造身分証約70枚押収、製造「工場」か 公文書偽造容疑の男宅
2023年9月21日 14時30分 他人名義の運転免許証を偽造したとして、埼玉県警は21日、ベトナム国籍の男(26)=埼玉県川口市=を有印公文書偽造の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。県警は男の自宅から、他人名義の運転免許証と健康保険証計約70枚のほか、スマートフォン数十台を押収。この部屋が犯罪組織などのために偽の身分証などを量産する「工場」だったとみて、依頼者らの特定を進める方針だ。 男の逮捕容疑は、2022年4月~23年8月、川口市西青木2丁目の自宅アパートの一室で、他人名義の偽の運転免許証2枚を製造したというもの。部屋からは、偽造に使ったとみられるパソコンやプリンターも見つかったという。 県警は、男のスマホの通信履歴などから、スマホやSIMカードの購入時に「本人確認書類」として利用するための身分証を男が偽造していた疑いがあるとみている。他人名義のスマホやSIMカードは、犯罪組織が電話の発信者の特定を避けるために使われるといい、関連事件の摘発が相次いでいる。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル