有料記事 古畑航希 鈴木優香2023年2月25日 19時00分 福岡市西区の海岸で今月、男性の変死体が見つかる事件があり、福岡県警は25日、男性を殺害したとして、大阪市に住む男子高校生(17)を殺人の疑いで逮捕し、発表した。「ロープで首を絞めたことに間違いない」と容疑を認めているという。 県警によると、男子高校生は17日明け方ごろ、同区今宿駅前1丁目の青木・今宿地区海岸で、山本駿一さん(26)=住所、職業いずれも不詳=の首をロープで絞め、殺害した疑いがある。首には太さ約1センチのロープが巻かれており、死因は首を圧迫されたことによる窒息死だった。 県警が周辺の防犯カメラの映像を解析したところ、17日朝に現場方向から立ち去る若い男がいたことが判明した。また、現場には山本さんのスマートフォンが残されており、山本さんが事件数日前にSNSで自殺をほのめかす内容を発信し、男子高校生が反応した記録が残っていたという。 男子高校生と山本さんは、福岡市内で会うことを約束。男子高校生は今月16日に新幹線で福岡市内に到着し、同日中に公共交通機関を使って現場の海岸に向かったとみられる。 その後、17日以降に大阪市の自宅に戻ったとみられ、25日朝、県警の捜査員が自宅近くで男子高校生を見つけ、任意同行を求めたという。 県警は、男子高校生と山本さんは元々面識がなく、SNSで知り合ったとみて、事件に至った経緯や動機を調べる。 現場は、JR今宿駅の東約6… この記事は有料記事です。残り178文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
殺人容疑で大阪の高校生を逮捕 福岡の変死体事件、防犯カメラに映像
2023年2月25日 15時12分 福岡市西区の海岸で男性の変死体が見つかった事件で、福岡県警は25日、男性を殺害したとして、大阪市の男子高校生(17)を殺人の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。付近の防犯カメラの映像解析などから、この高校生が浮上したという。 県警によると、亡くなったのは山本駿一さん(26)=住所、職業いずれも不詳=。今月17日朝、福岡市西区今宿青木の海岸で死亡しているのが見つかった。首には幅約1センチのロープが巻かれており、死因は首を圧迫されたことによる窒息死だった。 死亡推定時刻は17日の明け方ごろで、県警はこの時間帯に不審者がいなかったか、周辺の防犯カメラの映像を捜査。解析の結果、若い男が現場方向から立ち去る様子が確認されたという。 現場には山本さんのスマートフォンが残されており、県警は通話や通信履歴の解析も進めていた。 山本さんは、砂浜に設営された小型テントから上半身が外に出た状態で、横向きに倒れていた。遺体の近くには一部が使用された練炭やマッチがあった。調理をした様子はなく、酒を飲んだ跡が残っていた。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
座席は紅花の彩りを表現 山形新幹線で来春デビューの新E8系を公開
2024年春デビュー予定の山形新幹線の新型車両「E8系」が24日、宮城県利府町のJR東日本新幹線総合車両センターで報道陣に公開された。弱点である降雪・積雪時の運行の不安定さを改善するため、台車部に着雪対策のヒーターをつけた。 初代「400系」、現行の「E3系」に続く3代目。E3系は1999年12月に山形―新庄で延伸された時に導入されており、四半世紀ぶりの新型となる。1編成7両で、26年春までに15編成つくり、すべてE3系と置き換える予定だ。 最高速度は時速300キロで、現行より25キロ上がる。空気抵抗を減らすため、車両先端部の「鼻先」の長さをE3系より3メートル長い9メートルにした。トンネルに入る時の「ドン!」という騒音を一定程度抑えられるという。 在来線と路線を共用する福島―新庄は現行の最速130キロから変わらない。東京―山形の所要時間は2時間26分から数分程度短縮される見込みだが、運行ダイヤを実際に編成しないと、どの程度短くなるかは分からないという。 白は蔵王の雪、黄色は紅花、紫は県鳥オシドリ 外観のデザインはE3系をほ… この記事は有料記事です。残り382文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
宮沢賢治にあこがれ、つくった農民オケ 生誕の地で捧げる「第九」
農業にたずさわり、宮沢賢治を愛する人たちでつくるオーケストラがある。その名も「東北農民管弦楽団」。代表は「セロ弾きのゴーシュ」にあこがれ、チェロを奏でる有機農家だ。結成から10年になる今年は、生誕の地で演奏会を開き、賢治が愛聴したあの大曲を捧げる。 楽団は2013年1月に結成。東北地方の農家をはじめ、農学部の学生やJAの職員など、さまざま立場で農業に関わる約70人が参加している。賢治が生まれ育った岩手県花巻市を拠点に、農閑期にだけ活動するのが特徴だ。 演奏する曲目も、賢治が好んで聴いたベートーベンの「田園」や、ドボルザークの「新世界」をはじめ、自然や農民をテーマにした音楽を中心にしている。 代表を務めるのは、青森県弘前市で有機野菜を栽培する農家の白取克之さん(53)。小学生のときに賢治の童話を読んでファンになり、中学時代に「ゴーシュ」に魅了されてチェロを始めた。賢治の影響で農家を志し、山形大学の農学部に進んだ。 楽団結成のきっかけは、卒業… この記事は有料記事です。残り884文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北野天満宮で梅花祭、芸舞妓が野点に 早咲きと中咲きが見頃迎える
梅の名所として知られる北野天満宮(京都市上京区)で25日、祭神・菅原道真の遺徳をしのぶ梅花祭(ばいかさい)があった。境内には約50種、1500本の梅が植えられており、早咲きと中咲きが見頃を迎えている。 この日は神事のほか、北野天満宮とゆかりのある花街・上七軒(かみしちけん)が献茶の儀を行い、紅梅殿前の特設会場で芸舞妓(げいまいこ)が抹茶を出す野点(のだて)茶会を催した。白塗りにさわやかな着物姿の芸舞妓が笑顔で参拝者を接待した。 同天満宮によると、茶会には例年約3千人が訪れているが、新型コロナ対策のため、人数制限を行っており、今年は約2千人に縮小した。 梅花祭は900年以上の歴史があるとされる。茶会に初めて参加した京都市の松永浩美さん(61)は「晴れ晴れとした気持ちになりました」と話した。(西田健作) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
キムタク信長が最後の行列? 馬の確保難航で、岐阜市「今年は未定」
深津弘2023年2月25日 13時00分 昨年、俳優の木村拓哉さんが出演して約46万人が集まった「ぎふ信長まつり」のメインイベント「信長公騎馬武者行列」。岐阜市によると、馬の確保が難航しており、今年の開催は未定という。「キムタクの次の信長役は誰か」という話題以前に、開催できるかに注目が集まりそうだ。 毎年秋に開かれる騎馬武者行列は、公募で選ばれた市民が信長役で馬にまたがり、鉄砲隊などと市中心部を練り歩く。木村さんのような芸能人が出演することもたびたびあった。 市によると、馬は歓声や鉄砲隊の火縄銃の音に耐えられるように調教されている必要があり、市内の乗馬施設から手配してきたが、確保が困難に。コロナ禍で3年ぶりに開かれた昨年は、行列はしないことをいったん決めたが、映画で信長を演じた木村さんが参加を熱望している話が東映側から舞い込み、撮影用の馬を用意してくれることで実現した。 今年の開催については、市も加わる実行委員会で4月から検討する。市と深い縁ができた東映に協力を求める手もあるが、市の担当者は「先々の撮影スケジュールがあるので、貸してくださいとはなかなか言えない」と打ち明ける。 市は、県外の乗馬クラブや牧場などにも範囲を広げて調査を進めるが、秋はまつりシーズンでもあり、すでに貸出先が決まっている状況だという。「鉄砲隊抜き」の練り歩きなら普通の馬でもできそうだが、「市民が盛り上がってくれるだろうか」と話し、「引き続き、いろいろな調査が必要」としている。(深津弘) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
聞き取りでみえた誠実さ 研究者と家族亡くした女性、婚姻届はお盆に
東日本大震災で家族を亡くした人の心の声に、耳を傾け続ける夫妻がいる。社会学の研究者の夫と、震災で母と祖母を失った妻。遺族の証言集の制作を通して出会い、心の距離を縮めた2人は、自分たちで新たな記録集を作り始めた。 1月初め、盛岡市に住む70代女性の自宅を、野坂紀子さん(48)と真さん(36)が訪れた。 女性は岩手県釜石市にあった自宅を津波で流され、夫を亡くした。「あのころは優しく声をかけられるのもつらかった」とうつむくと、紀子さんは「まだ現実を受け入れられない時期でしたね」とうなずき、隣の真さんが書き取る。女性は「紀子さんがいると安心するわ」と話を続けた。 紀子さんは大槌町の実家が津波に襲われ、母の美代子さんが行方不明になった。祖母の百合子さんはがれきの中から助け出されたものの、救急車で搬送中に息を引き取った。 早稲田大講師の真さんは、今後の災害で家族を亡くす人の「心の復興」に役立てたいと、震災遺族の心情を聞き取り、研究に生かそうとしている。 2人が出会ったのは、震災3年後の2014年。犠牲者の当時の行動や人となりを遺族から聞き取る、大槌町の「生きた証」プロジェクトでだった。 犠牲者を二度と出したくない… この記事は有料記事です。残り895文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
新宿御苑に除染土計画、国「安全性知って」 各地で反対、埋まらぬ溝
東京電力福島第一原発事故後の除染で出た除染土の再利用で、環境省が実証事業の候補地の一つとする新宿御苑(東京都新宿区)の周辺住民の一部らが24日、事業中止を同省に申し入れた。同省は「多くの人に安全性を知ってもらいたい。事業に住民同意が必要とは想定していない」との立場で、両者の溝は埋まっていない。 住民らでつくる市民団体は参議院議員会館(東京都千代田区)で同省職員に書面を手渡し、事業の中止や、事業の詳細説明、公開説明会の開催などを求めた。申し入れには約50人が参加した。 同省によると、新宿御苑の来訪者は2021年度は約120万人で、コロナ禍前は約200万人で推移してきた。 申し入れ後、同省環境再生事業担当参事官室の藤井進太郎・参事官補佐は取材に「質問や意見には丁寧に答え、追加の説明会なども新宿区と相談しながら検討していきたい」と話した。 市民団体の世話人の1人、平井邦一さん(70)=新宿区新宿一丁目=は取材に、「自分たちが住むそばに、放射能を含んだ土がくることの危険性に憤っている」と話した。申し入れには、事業の別の候補地である埼玉県所沢市で反対活動をする団体も同席した。 同省は昨年12月、新宿、所沢のほか茨城県つくば市を含めた、同省管理下の3施設で事業の開始を検討中だと表明した。新宿御苑では、一般の入場が規制されたエリアで、1キログラムあたり8千ベクレル以下の放射能濃度の除染土を再利用し、花壇を整備する計画だ。開始時期は未定としている。 ■花壇の雨水 放射能確認のう… この記事は有料記事です。残り1145文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
元パイロットがウクライナ料理店計画 現地に残る義父のため寄付募る
滋賀県彦根市の元旅客機パイロット、菊地崇さん(29)が、妻の祖国であるウクライナの料理店をオープンしようと、クラウドファンディング(CF)を始めた。現地にいる元コックの義父はロシアによる侵攻で家族と離れ、やつれてしまった。いつか来日してもらい、店を切り盛りして欲しいと考えている。寄付額千円の返礼品は、結婚の許しをもらったときのエピソードにした。 義父のローマンさん(53)が独りで住むのは、ウクライナ北東部のハルキウ市。昨年2月24日の侵攻初日からロシア軍の攻撃を受け、なお激戦が続く。昨年3月、義理の母と祖母は、菊地さんと妻のカテリーナ・ヤボルスカさん(32)がいる彦根へ避難した。 菊地さんは昨年、ウクライナ料理のキッチンカー事業を始めた。半年で40カ所超のエリアで出店し、1万食超を提供した。今度は、本格的な料理ができる実店舗の開店を目指す。 CFは3月25日まで。目標額は340万円。彦根を中心に候補地を選び、5月末のプレオープンを目指す。 寄付はCFサイト「キャンプファイア」(https://camp-fire.jp/projects/view/578780)から。(茶井祐輝) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ウクライナ学生と日本語学校法人にトラブル 学費めぐり食い違う主張
川村さくら 杉浦達朗2023年2月25日 10時18分 【群馬】ロシアによる侵攻後にウクライナから前橋市に避難した学生たちと、その受け入れ先となっている学校法人「ニッポンアカデミー」(同市)との間で、学費をめぐるトラブルが起きている。一部の学生たちは、「一定期間は学費無料」だと説明されていたのに支払いを求められたと指摘。同法人は、そうした契約はしていないと主張している。 ニッポンアカデミーはホームページによると日本語学校などを運営している。 同法人は昨年5月以降、ウクライナから避難した学生の身元保証人になり、38人を受け入れている。 学生たちから相談を受けている弁護士によると、一部の学生は入学前に、6カ月や1年間といった期間は「学費は無料」だと法人側から伝えられた。だが昨年9月に、「来日時期に関わらず学費を請求する」と通告を受けたという。 市は、昨年11月に学生から相談を受けて問題を把握し、法人に対して解決を求めているという。 ニッポンアカデミー側は清水澄(ますみ)理事長が24日に会見を開き、学生側が主張する内容の契約はしていないと主張。「自立できるまでの期間」は学費を無償とする、と伝えたつもりだったと話した。 学生の受け入れは「社会責任としてやっている」とし、対応に問題はないと述べた。会見では「(ウクライナ人の学生は)家賃も税金も渡航費もただ。そうした中アジアの人たちはみんな自分のお金でやっているわけです」とし、ウクライナの人たちへの支援状況を「難民貴族」と表現した一幕もあった。(川村さくら、杉浦達朗) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル