2023年2月24日 11時32分 東京都狛江市で1月に発生した強盗殺人事件で、警視庁は24日午前、実行役とみられる野村広之容疑者(52)=埼玉県川口市=を強盗殺人などの疑いで、実行役を手助けしたとされる福島聖悟容疑者(34)=埼玉県三郷市=を強盗殺人幇助(ほうじょ)などの容疑で送検した。 野村容疑者とともに実行した疑いがある永田陸人容疑者(21)=金沢市=、少年(19)=東京都中野区=についても、同日中に強盗殺人容疑などで送検する。警視庁は引き続き、詳しい犯行実態や4人以外のメンバー、指示役がいなかったかなどを調べる。 警視庁によると、野村、永田両容疑者と少年の計3人は1月19日昼ごろ、狛江市の住宅に押し入って住人の大塩衣与さん(90)を暴行して殺害した上で、住宅内から高級時計や指輪(総額60万円相当)を奪った疑いがある。福島容疑者は、事件に使われたレンタカーを用意した疑いがある。4人は22日に逮捕されていた。 野村容疑者は24日午前7時40分過ぎ、留置されている立川署(東京都立川市)の建物を出て、上半身を伏せながら歩いて捜査車両に乗り込んだ。 野村容疑者が住む集合団地の役員によると、野村容疑者は月に約2万5千円かかる駐車場代や管理費などを5カ月分滞納していたが、このうち4カ月分計約10万円を1月末ごろに支払っていたという。野村容疑者は「闇バイト」を通じて事件に関わったとみられており、警視庁が報酬の受け取り状況などについて詳しく調べている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「舞台に立ちウクライナ支える」 避難したバレエダンサー夫妻の願い
ロシアがウクライナに侵攻してから24日で1年がたつ。ウクライナから埼玉へ避難した人も81人(15日時点)になる。出口の見えない母国の惨状に何を思うのか。県内の出身者らに聞いた。 来日中に軍事侵攻が始まり、ウクライナに戻れなくなったバレエダンサーのエフゲニー・ペトレンコさんと、埼玉県東松山市出身の長沢美絵さん夫妻にとって、この1年はもどかしい日々だった。「ウクライナへの支援の継続を」と呼びかける。 2人はキーウ(キエフ)のバレエ団のソリストとプリンシパル(最高位)。日本大使館から退避を勧められ、2年前に生まれた息子を連れて昨年2月13日に東松山市に来た。 「『避難』というより子どもを親に見せたい、という感覚でした。戦争が始まり、いつ戻れるのか分からず、とても混乱した」。長沢さんはそう振り返る。 戦場で命を落としたダンサーも 所沢の「NBAバレエ団」が… この記事は有料記事です。残り1090文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
美容室が大麻密売の拠点か 営利目的所持容疑で経営者ら逮捕
大山稜2023年2月24日 12時51分 経営する美容室で販売用の大麻を保管していたとして、警視庁は、美容師の男(47)=東京都江戸川区=ら3人を大麻取締法違反(営利目的所持)の疑いで逮捕し、24日発表した。同庁は3人の認否を明らかにしていない。 荻窪署によると、男は別の25、26歳の男2人と共謀して昨年4月1日、経営する東京都杉並区西荻北2丁目の美容室で、乾燥大麻約62・52グラム(末端価格約37万円相当)を営利目的で所持した疑いがある。署は男2人についても、大麻の仕入れ役などを担ったとして共犯容疑で逮捕した。 署が情報提供を受けて家宅捜索したところ、店のバックヤードから大麻が見つかった。店には男以外に従業員はいないといい、署はこの美容室が密売の拠点だったとみて調べている。(大山稜) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Cheering returns to Japanese baseball as NPB enters preseason
Urasoe, Okinawa – Fans welcomed the start of Japanese pro baseball’s preseason exhibition season Thursday with sounds not heard at ballparks here since the start of the COVID-19 pandemic: shouting, chanting and cheering. Although required to remain masked, the crowd of 7,423 were allowed to raise their voices and serenade […]
「長崎くんち」の諏訪神社 7人の権禰宜全員が辞職届 宮司死亡受け
寺島笑花2023年2月24日 8時46分 「長崎くんちの奉納踊」で知られる諏訪神社(長崎市上西山町)の権禰宜(ごんねぎ)7人全員が神社に辞職届を提出したことが分かった。諏訪神社の顧問弁護士によると、宮司が亡くなったことを受けての対応だという。 諏訪神社によると、辞職届が提出されたのは20日。神職見習いの出仕1人と用務員1人も同日付で辞職届を提出した。宮司不在のため、仮の形で受理されているという。 今後、権禰宜が担っていた神社業務は、宮司の補佐役で権禰宜のまとめ役にもあたる禰宜(ねぎ)2人と出仕1人が担うことになる。人手不足により、お宮参りのおはらいなどの神事に影響が出る可能性がある。 新しい宮司は神社の責任役員が人選し、神社本庁の任命で決まる。権禰宜も今後募集するが、いずれもめどは立っていないという。 諏訪神社を巡っては、宮司に2021年8月、神社内でセクハラ行為をされたとして、女性が慰謝料1万円の支払いを求めて提訴。一方、「真実ではない」と否定する宮司も名誉を毀損されたとして女性を提訴。宮司を擁護する権禰宜らも上司にあたる禰宜から日常的にパワハラを受けたとして訴訟を起こしている。 コロナ禍に加え、これら対立の影響で、奉納踊は3年連続で中止が続いていた。しかし、宮司が12日に死去。氏子の代表らは17日に奉納踊の通常開催を前提に準備を進める方針を明らかにしていた。(寺島笑花) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
日本の難民認定はなぜ少ないのか 審査参与員として感じた問題と圧力
日本は先進国の中で、きわめて難民認定のハードルが高く「難民鎖国」と批判されてきた。難民の解釈が時代遅れだ、との指摘もある。日本の難民受け入れについて、国際法が専門で、難民認定の審査で意見を述べる「難民審査参与員」を10年間にわたり務めた明治学院大学の阿部浩己教授に聞いた。 ――2022年は日本もウクライナからの避難者を多く受け入れましたが、日本は難民条約上の「難民」と認定するハードルが高すぎ、難民の受け入れが非常に少ないと批判されてきました。なぜ、これだけ批判されても認定率が低いままなのでしょう。 (難民申請を審査をする法務省出入国在留管理庁は)特に厳しくしているという意識はないのではないでしょうか。「日本に真性の難民はほとんど来ない」という意識が、本当に強いんだと思います。「本当の難民は適正に認定している」と。 ではなぜ、国際的な基準に照らして厳しいのか。やはり、出入国管理機関の中に難民認定機関があるため、「疑わしい人は入れてはいけない」という、いわば「水も漏らさぬ」入国管理を忠実にやっているということだと思います。だけど、難民認定は疑わしくても保護するべきは保護する、という考え方でないといけません。 ――諸外国では、入管当局から独立した組織が難民認定をしているのですか。 難民認定は、だいたいどの国… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「コンビニ+本屋」で本の灯を守れるか ローソンが100店舗計画
人口約5千人、65歳以上の高齢化率が4割を超える青森県田子町(たっこまち)に2月、新たな「本屋」が誕生した。仕掛け人はコンビニ大手のローソン。「書店過疎地域」で、いまあえて本を売る理由とは。 田や畑に囲まれた道沿いに立つ「ローソン田子町店」。表から見ると一見、少し広めのローソンの店構えだが、中に入ると、左側にずらりと本が並んでいた。 雑誌やコミックなどは約6千タイトル。93坪の売り場のうち23坪が書店スペースで、駅前の書店や商店街にある比較的小規模なまちの書店ほどの規模感がある。営業時間はコンビニと同じ24時間。通常の書店と同様に図書カードが利用でき、本の取り寄せもできる。 この店は、ローソンが手がける「LAWSONマチの本屋さん」。人口比で書店が少ない地域への出店を手がける。 田子町がある三戸郡は青森県の最南端で岩手、秋田との県境にあり、2016年まで五つの書店があったが、現在は三つに減少。人口1千人当たりの書店坪数が全国平均に対して1割程度で低水準だったことから選ばれた。 地元住民からは、「お目当ての本を買う時には、車で1時間ほどかかっていた。近くにできてありがたい」「東北出身の芥川賞に選ばれた佐藤厚志さんの小説がすぐに読めてうれしい」と喜びの声が届く。 ただ、全国的には書店の経営が成り立たず、次々に街から姿を消している。ローソンに勝算はあるのか。 ビジネスとしての書店 勝算は「20坪の広さ」 狙いは、本屋がない地域にコ… この記事は有料記事です。残り1601文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
お湯換え週1回→実は年2回 高級旅館の虚偽報告が発覚したきっかけ
有料記事 釆沢嘉高 座小田英史2023年2月24日 6時00分 福岡県筑紫野市の二日市温泉にある老舗旅館が、週1回以上行う必要がある大浴場の湯の取り換えを年2回しか実施せず、消毒用塩素の投入も怠っていたことがわかった。調査では一時、基準値の最大3700倍のレジオネラ属菌が検出されたという。旅館が湯の管理について虚偽報告をしていたこともわかり、県は罰則適用を検討している。 旅館は「二日市温泉・大丸別荘」。運営会社は取材に「公表を控えさせていただく」としている。 県やホームページなどによると、大丸別荘は1865年創業の高級旅館で、昭和天皇が宿泊したこともある。客室は41で、150人収容の宴会場や3500坪の日本庭園も備える。男女一つずつ計二つの大浴場には48度、湧出(ゆうしゅつ)量毎分100リットルの温泉を掛け流し、一部を循環濾過(ろか)させている。 公衆浴場法に基づいて県が定める条例では、大丸別荘のように連日使用型の循環浴槽は、すべての湯を取り換える「完全換水」を週1回以上行い、消毒のための湯内の残留塩素濃度は1リットルあたり0・4ミリグラム以上にする必要がある。 しかし県などによると、大丸別荘は完全換水を年2回の休館日にしか実施せず、宿泊客らに入浴させていた。塩素注入も日常的に怠っており、必要な濃度が保たれていなかったという。 問題発覚の発端は、大丸別荘… この記事は有料記事です。残り643文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
プラネタリウムに映したハルキウの星空 東京に避難の女性が託す願い
ウクライナ北東部ハルキウでプラネタリウムの解説員をしていた女性が、避難してきた日本で、また解説員としての一歩を踏み出した。ロシアによる侵攻から24日で1年。女性が東京都足立区のプラネタリウムに映し出したのは、ふるさとハルキウの星空だった。 「今日は悲しいことは話したくありません。星の話で皆さんに希望を感じてもらえたら幸せです」 18日、東京都足立区の複合施設「ギャラクシティ」内のプラネタリウム。北緯49度にあるハルキウの満天の星が映し出された。「ウクライナの空の下で」をテーマにした企画だ。 オリオン座、日本との共通点 オレナ・ゼムリヤチェンコさん(30)がマイクを持ち、コンソール(操縦席)に立った。オリオン座、プレアデス星団、天の川……。投影される星空をウクライナ語で解説し、通訳が日本語に訳していく。「オリオン座は、農業が盛んなウクライナでは農機具の鋤(すき)にたとえられます。日本でも鋤に見立てたようで、共通点ですね」 おとめ座では、ウクライナの伝統的な女の子のお守り人形「モタンカ」を紹介した。「おとめ座は家族みんなを見守るモタンカのようです」 星にまつわるウクライナの神話や伝説も交えた解説は約30分間。「家から何千キロと離れた場所で自分の好きなことができ、心から感謝しています」と結んだ。 ウクライナ第2の都市ハルキ… この記事は有料記事です。残り843文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
肖像権めぐり馳知事と地元テレビ局が対立 地方メディア衰退の表れ?
公務員の肖像権はどこまで守られるべきなのか――石川県の馳浩知事が、地元の石川テレビ(フジテレビ系列)が制作したドキュメンタリー映画「裸のムラ」への批判を強めている。自身や県職員の映像を「無断で使用している」として、同社社長に対して公の場での議論を求める。石テレは「特段の許諾は必要ない」と応じていない。 「裸のムラ」は、同社が2022年10月に公開したドキュメンタリー映画だ。同年3月に行われた知事選挙をメインの舞台に、谷本正憲前知事や馳知事、森喜朗氏を取り巻く人々の「忖度(そんたく)」や男尊女卑の空気感をとらえようとしている。 馳知事「県職員、演出に使われた」 作品内では、県庁で行われる記者会見や県議会の議場で撮影された映像が使われている。その一つが、議場の知事の席に置かれた水差しについた水滴を、丁寧に拭き取る女性職員を背後から映したシーンだ。 時間が経てば再び結露するにもかかわらず、拭い続ける姿について、五百旗頭(いおきべ)幸男監督は「過剰な忖度だったり、長年、脈々と思考停止になりながら受け継がれてきたりしたものが見える」と朝日新聞のインタビューで語っている。 馳知事は元日にプロレスイベントに参加した際の映像提供を要請のあった地元メディアには提供したが、石川テレビには拒否した。その理由に挙げたのがこの映画だった。映像に映る県職員の顔や胸につけた名札が判別できる状態で、それが商業映画として公開されたことだ。 そうした映像が「演出」とし… この記事は有料記事です。残り1826文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル