福岡市東区の民家で2001年に発生した強盗殺人事件は、未解決のまま26日で22年を迎える。事件現場となった民家は老朽化が進み、維持費がかさむ。現場を残すべきか、手放すべきか。遺族は答えを出せずにいる。 東区の住宅街の一角にある2階建ての一軒家。周囲には「防犯パトロール実施中」ののぼりが立つ。今月9日、千葉県在住の藤堂早苗さん(67)は約10カ月ぶりに実家を訪れた。 01年2月、この家で金丸金次郎さん(当時80)と妻の愛子さん(同73)が殺害された。2人は早苗さんの両親だ。 「ここが、父が殺された場所です」。荷物置き場となっている2階の部屋。カメラが趣味だった金次郎さん撮影の写真が収まるアルバムが積み上がる。「私が結婚する時も、家の前で(父が)写真を撮って式場に行ったんです」 早苗さんは13年から「私的… この記事は有料記事です。残り982文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
AKB48、ファンの声出し解禁 ミリオン作曲家の目が潤んだ光景は
曲のイントロとともに「ミックス」と呼ばれるファンのかけ声が会場内に響く。歌っているメンバーにはペンライトの光が向けられ、名前がコールされる。3年前は当たり前だった光景が、ついに――。 AKB48劇場(東京・秋葉原)は14日、コロナ禍で控えられていたファンの「声出し」を解禁した。不織布のマスク着用は引き続き呼びかける。2020年2月に観客を入れた公演が中止となり、再開した同年9月からも「声出し禁止」のルールが続いていた。 「今日は声出し解禁という記念すべき日です。全メンバーに向けてコールをしましょう!」 解禁当日に開かれた「僕の太陽公演 清水麻璃亜生誕祭」。開場前の午後6時10分にファンの代表が、ロビーに集まった観客に呼びかけた。続いて、劇場スタッフが注意事項を説明した。 「他のお客様に迷惑がかかるような声出しは控えてください。マスクの着用にもご協力ください」 記者と観覧したのは、作曲家・成瀬英樹さん(54)。AKB48劇場に入るのは「かなり久しぶり」という成瀬さん。「いつでも公演を開ける劇場があるっていい。これも幸せの形だね」と笑った。 なるせ・ひでき 1968年、兵庫県出身。92年からポップスグループ「FOUR TRIPS」で活動。作曲家としてAKB48に「街角のパーティー」「ひこうき雲」、前田敦子さんに「君は僕だ」、乃木坂46に「全部 夢のまま」など多数の楽曲を提供。 まもなく劇場の扉が開き、入場抽選を経て、上手最後列の席に座った。定員250人の劇場が埋まった。 メンバーも「やばい。感動」 若手メンバー2人による前座のあと、オープニングを告げるサウンドとともに公演が幕を開けた。 タイガー! ファイヤー! サイバー! ファイバー! ダイバー! バイバー! ジャージャー! 虎! 火! 人造! 繊維!… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大川小校歌の作者が後悔した一行 遺構として残り、未来ひらく場に
それは、ちょっと変わった校歌だ。 よくある「●●小学校校歌」といった形式ばった題名はついていない。「未来をひらく」。詞の最後のフレーズが、そのまま題になっている。 今は傷だらけになった校舎のそばに、歌詞を刻んだ碑がある。その前で卒業生の永沼悠斗さん(28)はこんな話をしてくれた。 「同級生とよく替え歌で遊んだ。2番の『寄せてくる波』の『よせてくーる』で1拍、あくんです。波のところを『津波』と替えていた。別に災害を意識したわけじゃない。いま思うとなんでだろう、ってね」 「母校の校歌っていつまでも口ずさめる。『未来をひらく』もそうですが、歌詞一つ一つの意味が年を取るほど深まってくるなと感じます。自然の中で暮らしていたんだな、とか」 宮城県石巻市立大川小学校。その校歌を作詞したのは、富田博(1919年~2014年)だ。 小学校の教師を続ける傍ら… この記事は有料記事です。残り1254文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「シャンシャンと同じ空気吸いたい」 お別れに上野動物園で長蛇の列
2023年2月19日 11時33分 上野動物園の正門前では19日、開園時間前から、入園を待つ人たちの長い列ができた。パンダのシャンシャンの最終観覧の抽選に当たった人のほか、父親リーリーと母親シンシン、双子のシャオシャオとレイレイを一目見ようという家族連れらが大勢詰めかけた。 キーホルダーなどパンダグッズを身につけた人や、大きなぬいぐるみを抱えた人も。さいたま市の40代女性は、「抽選に外れたのでシャンシャンは見られないけど、今日が最後なので同じ空気を吸いたいと思って来ました」と話した。 開門時間になると同時に行列が動き、続々と園内に入っていた。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
メルボルンスタイルの先駆け 茶店の九代目が京都で広めたコーヒー
有料記事 天野準子=ライター2023年2月19日 12時00分 Vermillion – cafe.(京都) オーナーの木村茂生さんは、伏見稲荷大社のある稲荷山で百年以上続く茶店「薬力亭」の九代目。18年間メルボルンで暮らした後、「薬力亭」でのメルボルンスタイルのコーヒー提供から始まり、コーヒースタンドとカフェを開店。京都でメルボルンスタイルのコーヒーを広めた立役者といえる。 メルボルンではエスプレッソ… この記事は有料記事です。残り400文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
All eyes on Yu Darvish in Japan’s WBC camp
Miyazaki – Even in the bullpen, Yu Darvish, the oldest member of the Samurai Japan World Baseball Classic team, was the center of attention Saturday. Wearing the same red and navy colors he donned as the winning pitcher in the 2009 WBC final to seal Japan’s last championship, the 36-year-old […]
出産前後のザトウクジラを撮影、日中の確認はまれ 奄美大島沖
奄美通信員・神田和明2023年2月19日 8時30分 奄美大島沖で出産前後のザトウクジラの撮影に成功=マリンスポーツ奄美、興克樹さん提供 鹿児島県の奄美大島沖で、出産前後のザトウクジラの撮影に成功したと、研究者や観光関係者らでつくる奄美クジラ・イルカ協会(興克樹会長)が発表した。ザトウクジラは出産や子育てのため、冬から春先にかけて沖縄や奄美群島周辺などに回遊するとされる。出産前後の観察記録は珍しく、生態を裏付ける貴重な資料になりそうだ。 協会によると、16日午前、同県奄美市笠利町沖で、子クジラのものと思われる尾びれを生殖溝から出しているメスのクジラを発見し、撮影した。同日午後、近くで母子のクジラが確認され、母クジラの尾びれの形状から同じ個体と分かった。 母クジラは体長12メートルほど。生殖溝からは少量の出血や、へその緒の一部とみられるひも状のものが確認され、最初の発見から再度確認するまでの間に出産したとみられる。 子クジラは体長約3・5メートルで細長く、尾びれや背びれは柔らかそうだった。生まれた直後に見られる体表のしわもあり、母クジラに寄り添うように泳ぎ回っていた。 興会長によると、沿岸域でクジラが日中に出産するのが確認されるのは国内初ではないかといい、「クジラが安心して子育てできる環境をこれからも守っていきたい」と話した。(奄美通信員・神田和明) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「学校管理下でのいじめ」認めず見舞金不支給 市調査委と異なる決定
東京都八王子市で2018年、市立中学2年の永石陽菜さん(当時13)が自殺した問題で、学校事故の災害給付制度を管轄する日本スポーツ振興センターが、「学校の管理下で行われた『いじめ』を確認できない」などとして、死亡見舞金と医療費を不支給としたことが、遺族らへの取材で分かった。遺族側は内容を不服とし、法的措置も含めて対応を検討するという。 遺族や代理人弁護士によると、不支給の決定通知は8日付。理由について、通知は「いじめはSNS上のみで行われて」いたと説明。八王子市教委にその日時などについての見解を求めたところ、詳しい日時は「不明」などとの回答があったとして、「学校の管理下で行われた事実が確認できなかった」とした。 またSNS上のメッセージをいじめと認識していなかったなどの学校側の対応について、市の調査委員会が「自殺の要因の一つとなったと考えられる」とした点についても、「体罰や教員による暴言などは見受けられなかった」として、給付の基準とされる体罰などと「同等のものと解することは困難」とした。 永石さんは1年生だった17… この記事は有料記事です。残り413文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「お父さんに食べさせないのはかわいそう」夫婦の気持ちに寄り添う
歯科医・木村年秀さん 今回紹介する方は、近井利司(かずもり)さん(享年91)と恵美子さん(享年88)のご夫婦です。いまでも印象に残る仲良し夫婦でした。利司さんにはアルツハイマー型認知症と嚥下(えんげ)障害があり、恵美子さんは卵巣がんでした。 香川県三豊市の自宅に、長女の洋子(ようこ)さん(58)とご主人、お孫さん2人と暮らしていました。ご夫婦とは、2018年の夏から関わり始めました。 利司さんは誤嚥(ごえん)性肺炎で入院、禁食・胃ろうとなり退院、自宅へ戻りました。しかし同居の洋子さんが「口から食べさせてあげたい」と希望されました。 まず言語聴覚士さんと私は… この記事は有料記事です。残り900文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
オスプレイで「離島奪還」想定の日米共同訓練 大分で報道陣に公開
有料記事 白石昌幸 高嶋健2023年2月18日 19時30分 陸上自衛隊と米海兵隊は18日、大分県の陸自日出生台(ひじうだい)演習場などで実施中の離島奪還を想定した日米共同訓練「アイアン・フィスト」(鉄の拳)を報道陣に公開した。 陸上幕僚監部によると、訓練は2005年度に始まり今回で17回目。これまでは米国内で行われ、ハワイ以西で在沖縄の米海兵隊部隊と訓練を行うのは今回が初めて。 離島を占拠している敵兵力を海上や空から攻撃し、陸自水陸機動団が離島に上陸して陣地を確保。そこにオスプレイで着陸した米海兵隊が敵を掃討する想定。 「バタバタバタ」という低音を響かせ、土ぼこりを舞い上げながら2機のオスプレイが日出生台演習場に飛来。後部ハッチから海兵隊員が降り立ち、敵兵が占拠している想定の区域に進む様子が公開された。公開が予定されていた陸自のオスプレイ訓練やパラシュート降下訓練は悪天候のため中止された。 訓練は3月12日まで、鹿児島県の徳之島、喜界島、沖縄県の米海兵隊基地キャンプ・ハンセンなどでも行われる予定。 日出生台演習場では、昨年4… この記事は有料記事です。残り244文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル