良永うめか2023年2月1日 20時51分 面識のない女性3人に睡眠薬入りの酒などを飲ませて性的暴行を加えたとして、愛知県警は、男3人を強盗強制性交の疑いで逮捕したと1日発表した。認否は明らかにしていない。名古屋市の繁華街では同様の手口による被害が相次いでいたといい、捜査1課と中署などが捜査を進めていた。 逮捕されたのは、無職松田健(26)=西尾市巨海町泉田=、無職牧野潤一朗(34)=岐阜県海津市南濃町山崎=、自称自営業井上恵介(36)=名古屋市中区栄1丁目=の3容疑者。 3人は共謀し、昨年10月24日、名古屋市中区の路上で睡眠薬をひそかに混ぜた酒やジュースを当時19~20歳の女性ら3人に飲ませ、意識がもうろうとして抵抗できない状態にした。その上で井上容疑者の自宅に女性3人を連れ込み性的暴行を加え、現金約3万円などを奪った疑いが持たれている。(良永うめか) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
赤ちゃん殺害「目が合い、責められていると感じた」 法廷で母親説明
石垣明真2023年2月1日 21時00分 赤ちゃんをホテルで出産した直後に殺害し、遺体をコインロッカーに捨てたとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた無職小関彩乃被告(23)の裁判員裁判は1日、札幌地裁で被告人質問があった。 小関被告は幼少期から仲間はずれなどのいじめを受け、要領が悪いと親から叱られ続けたという。「自分は社会が求める『普通』ができず、『異常』だと思っていた。自信がなかった」と述べた。 ホテルの浴槽で水中出産をした男児を抱き上げた時の気持ちを弁護人に問われると、「目が合って責められているように感じた。怖くなってとっさに殺してしまおうと思い、再び水の中に沈めてしまった。この子がいなければ、交際相手との関係も続けられるという考えもあった」。遺体をコインロッカーに遺棄したことについては、「後日埋めようと考えていたが、遺体と離れて気が楽になり、現実逃避してしまった」と説明した。 小関被告の母親の証人尋問も行われた。弁護側による精神鑑定で、小関被告は知的障害ではないものの知的能力がやや低い「境界知能」とされた。母親は「障害があると気づいていれば、彩乃はこんなに苦しまずにすんだ。『だらしない』と、彩乃を締め付けて育てた責任は大きい。これからは、彩乃が自分を好きになれるように迎え入れたい」と声を詰まらせた。(石垣明真) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
アカウミガメはなぜ日本から北米へ? 回遊の謎解明で、海水温に注目
日本で生まれたアカウミガメは、どのように北米大陸の海岸までたどり着くのか。詳細が不明なアカウミガメの回遊を解明しようと、名古屋港水族館(名古屋市港区)や海外の研究者らで作るチームが調査に乗り出す。チームが注目しているのはエルニーニョ現象による海水温の影響だ。 アカウミガメは世界の温帯・亜熱帯域に生息するが、絶滅が危ぶまれている。北太平洋での産卵場は日本の沿岸域にほぼ限られている。日本で生まれたアカウミガメは、北米大陸の西海岸まで太平洋を約1万2千キロ回遊することで知られるが、ルートなど詳しいことは分かっていない。 同館は1995年にアカウミガメの屋内での産卵、繁殖に世界で初めて成功した。米国の研究者などが97年から2013年にかけて行った調査にも、03年から参加。この調査では、回遊ルートの解明に向け、日本沿岸や米ハワイ近海などから位置情報がわかる送信機を取り付けた計231匹を放流した。 放流したアカウミガメの多くは、北太平洋中央部にとどまった。アカウミガメが多数確認されている米カリフォルニア半島沿岸までたどり着いたのは6匹だけだった。 6匹の分析から導いた仮説は その後の分析で、この6匹は… この記事は有料記事です。残り541文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
戦争で故郷追われる人々は今も 写真家がたどるルーツと記憶の旅
時津剛2023年2月1日 18時00分 「北方領土の日」の2月7日を前に、歯舞群島にルーツをもつ写真家が、写真展「島々の記憶 ~故郷への想い、巡る旅~」(富士フイルムフォトサロン札幌、2月3~8日)を開く。色丹島や国後島など北方領土の元島民20人のポートレートや島の風景など、約40点を展示する。 東京都在住の山田淳子さん(40)。出身地の富山県には元島民が暮らす地域があり、5年前に、北海道釧路市に住む親類から、歯舞群島の志発島で曽祖母が5人の子どもを育てたという話を聞き「島を見たい、自分のルーツを知りたい」と思うようになったという。2019年にビザなし交流で色丹島を訪れたことを皮切りに、これまで北海道や富山に住む元島民40人を訪ね歩き、写真とともに証言を記録してきた。 2020年以降、コロナ禍で島に上陸できない状況の中、ロシアによるウクライナ侵攻が始まった。色丹島の元島民がつぶやいた「昔、ソ連兵が島に入ってきた時と重なる」という言葉が心に残る。「国家や戦争に翻弄(ほんろう)され、故郷を追われる人々がいるのは昔も今も変わりません」 終戦から78年。ロシアによる実効支配は続き、元島民の平均年齢は80代後半に達する。「死ぬ前にもう一度島を見たい、島のことを知ってほしいという人たちがいます。これからも多くの元島民に会って話を聞き、その思いを伝えていきたい」。自身のルーツに思いをはせながら、島々の記憶を巡る旅を続けるつもりだ。(時津剛) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
300年の歴史持つ温泉郷に危機 「原因不明」温度と湯量に謎の変化
青森県弘前市の中心市街地から車で約30分。雪の壁が続く山道を越えた岩木山の南麓(なんろく)に「嶽(だけ)温泉」はある。300年以上の歴史があるとされる小さな温泉郷に、昨年末から大きな問題が持ち上がっている。 硫黄の香りがほのかに漂う入り口を入ると、6軒の旅館が身を寄せ合うように立つ。だが明かりは消え、玄関前に除雪されていない雪が、そのまま積み上がっているところもある。 「全国旅行支援もあって、コロナ禍で減った客も戻りつつあったのにやりきれない」。江戸末期に創業された「小島旅館」当主で、嶽温泉旅館組合の小嶋庸平組合長は、苦しい胸の内を明かす。 小嶋さんによると、嶽温泉には温度と泉質の異なる四つの源泉があり、各旅館ではこれまで、源泉を混ぜ合わせて、風呂の温度や泉質を調整してきた。 ところが昨年12月28日以… この記事は有料記事です。残り581文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Nippon Professional Baseball training camps open in upbeat mood
Marines pitcher Roki Sasaki (center) works out with teammates on the first day of Nippon Professional Baseball’s spring training in Ishigaki, Okinawa Prefecture, on Wednesday. | KYODO Nippon Professional Baseball’s first day of official training began Wednesday across southern Japan amid relaxed coronavirus countermeasures and an air of anticipation ahead […]
96歳の管理人「4人の孤独死を見た」 震災28年、老いる復興住宅
有料記事 田添聖史 井岡諒 玉置太郎2023年2月1日 14時00分 96歳になる大櫛(おおぐし)久子さんの一人暮らしの部屋には、同じ団地の住民から、しばしば電話がある。 「お米ちょうだい」 「ヘルパーが来たら、代わりに家の鍵を開けて」 「救急車を呼んで」 大櫛さんの住む神戸市営住宅は、阪神・淡路大震災の被災者向けの「復興住宅」だ。高層団地が立ち並ぶ地域にあり、約180世帯が暮らす。 入居から23年。高齢者が増えた住宅で、大櫛さんは管理人を務めている。 1995年1月17日の地震で、大櫛さんが住んでいた神戸市兵庫区のマンションは倒壊。避難所、親族宅、仮設住宅を転々とした。99年、5回目の抽選で、東灘区の復興住宅を当てた。 被災者の入居から2年ほどたっていたが、自治会はなく、敷地にゴミが散乱していた。 「このままでは本人がつぶれる」 「安心して住める環境とちゃ… この記事は有料記事です。残り1772文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
宮台さん「踏ん切りつきにくい」 襲撃容疑者とみられる男の死亡受け
大内悟史2023年2月1日 14時31分 東京都立大教授で社会学者の宮台真司さん(63)は1日、自身が襲撃された事件の容疑者とみられる男が死亡したことを受け、ネット配信の動画を通じてコメントを発表した。 宮台さんは、死亡の一報について、「けさ9時に警視庁の方が来て、犯人死亡とその周辺の情報をいただいた」と明かした。容疑者とみられる男の死亡が判明したことについては、「家族や関係者の方々に危害を加えられる可能性がなくなり、とてもほっとしている」と、捜査の進展に安心した表情を見せた。 宮台さんは一方で、「気持ちの踏ん切りがつきにくい感じ」があると話した。「どこまで(犯行に至る)動機が分かるのか、よく分からない。もし動機が分かれば、今後、表現者やそのほかの方々がどういうことに気をつけなければいけないか、というある程度の教訓が得られる。あるいは、世の中にどういう動機をもつ人がどう分布しているのかについて新しい情報が得られる。両方とも不確かになってしまう可能性がある」と述べ、「釈然としない気持ちのまま、問題を解決できた気持ちにならないまま、先に進んでしまうのが残念だ」と苦しい胸の内を明かした。 番組は「ビデオニュースドットコム」が自社サイトやユーチューブなどを通じて配信し、宮台さんとジャーナリストの神保哲生さんが出演した。(大内悟史) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
加熱するラン活 トレンドは「多様化」「ジェンダーレス」ともう一つ
人気ランドセルメーカーの土屋鞄(かばん)製造所(東京都足立区)は31日、来年春に入学する子ども向けに3月1日から発売するランドセル全52種類を発表した。理想のランドセルを求める「ラン活」は年々過熱するが、今年の注目トレンドは「多様化」「ジェンダーレス」に加え「軽さ」だという。 東京都中央区で行われた発表会にはディープレッドやネイビー、カーキなど約40色のランドセルが並んだ。同社によると、「男の子は黒、女の子は赤」という固定観念がなくなり、好みの多様化と多色化が進んでいるという。 小川裕一朗・ランドセル事業企画部長は「多様化の背景には、子どもの個性を認めたい、伸ばしたいという心理があり、ジェンダーレスの波が来ている」と説明する。 来年度入学向けの販売価格は6万~10万円台。店舗と同社の電子商取引サイト(https://tsuchiya-randoseru.jp)で販売する。同社は1965年創業で、ランドセルは全て職人による手作りという。 2021年から「自由な色選… この記事は有料記事です。残り503文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「性別欄」が苦痛だった山崎ナオコーラさん 人の数だけ性別はある
有料記事 聞き手・高重治香2023年2月1日 11時30分 入学願書や履歴書の性別欄をなくしたり、「男性」「女性」以外の選択肢を加えたり、性別欄が変わってきました。幼い頃から性別欄の存在に苦しさや憤りを感じてきたという、作家の山崎ナオコーラさんに話を聞きました。 ――子どもの頃から、性別欄に性別を記入することが苦しかったとエッセーで書いていました。 「小学1年生ぐらいの時から、性別を問われることが苦痛でした。自分では女の子とも男の子とも思っていないのに、聞かれたら言葉で返さなければならない。申込書などの書類で性別に丸をつけるのもつらかったです。でも、世の中そういうものなのかと思って仕方なくつけていました。男女別の名簿や、ランドセルが黒と赤に分かれていることも含めて、人間は一人一人違うのに、性別でまとめられる感じが苦痛でした」 ――大人になってからはどうですか。 「この数年、書類に性別欄があっても、問題なさそうな時は記入していません。子どもの学校や自治体の書類で『父親』か『母親』かを記入する欄があっても、『親』と書いて出しています。それでとがめられたことはありません。たとえば病院の問診票であれば、性別を書く意味が分かるので書いています。でも、性別を聞いても何の情報になるのかわからないようなシーンで性別を聞いている書類が、とても多いと思います。本人の特定のためなら、生年月日だけでいいのではないでしょうか。自治体など組織の中でも個人個人の考え方はもう進んでいるのに、なんとなく性別欄という形式が残ってしまっているのではないかと感じます」 ――近年は、「その他」や「答えない/選ばない」という項目がある性別欄も増えました。 「『その他』という選択肢に… この記事は有料記事です。残り1588文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル