千葉雄高2023年1月27日 14時39分 東京都江戸川区の女子高校生が殺害された事件をめぐり、岡口基一・仙台高裁判事=職務停止、弾劾(だんがい)裁判中=からネット上の投稿で侮辱されたとして、遺族の両親が岡口氏に計165万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、東京地裁(清野正彦裁判長)であった。判決は、投稿の一つについて「事実に反し、遺族の人格を否定する侮辱的表現」と認め、岡口氏に計44万円の支払いを命じた。 現職の裁判官が賠償を命じられるのは極めて異例だ。岡口氏はこれらの投稿で遺族を傷つけたなどとして訴追され、裁判官を辞めさせるかを決める弾劾裁判が続いている。 慰謝料算定で裁判官の立場考慮 原告は娘(当時17)を亡くした両親。岡口氏は2017年、事件の判決を載せた裁判所のサイトにリンクを貼る形で「首を絞められて苦しむ女性に性的興奮を覚える男に無残にも殺されてしまった」と投稿した。両親が抗議すると、18年に「単に因縁をつけているだけ」、19年には「俺を非難するように洗脳されている」などと書き込んだ。 判決は、「洗脳」という投稿は、遺族の名誉を傷つける表現と認定した。慰謝料の算定にあたっては、内容の悪質性や、被害者の命日に投稿されたことに加え、「被告は裁判官として、司法や裁判所に関する投稿では、一般のSNS利用者と一線を画する影響力を有していた」と述べ、裁判官という立場も考慮した。 「不法行為」基準は一般人と同様 17年の投稿については、「原告らの心情を深く傷つけた軽率なもので、現職裁判官に課せられた義務に反した不適切な行為」と非難しつつ、「不法行為となるかは、一般国民と同じ基準で判断される」と判示。裁判例を紹介する投稿も表現の自由の保障を受けることや、投稿された文章の一部は、判決文でもほぼ同じ文章が使われていたことから、「不法行為とまでは言えない」と判断した。 18年の投稿は、原告に対するものとは認められない、とした。(千葉雄高) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Activists continue the fight over Tokyo’s historic Jingu Stadium demolition
Activists seeking to preserve two historic sports venues and an iconic tree-lined avenue are locked in a battle with the Tokyo government over the redevelopment of one of the central Tokyo’s greenest neighborhoods. Tokyo is now in the final stages of initiating a plan to demolish and replace Jingu Stadium, […]
Activists continue the fight over historic Jingu Stadium demolition
Activists seeking to preserve two historic sports venues and an iconic tree-lined avenue are locked in a battle with the Tokyo government over the redevelopment of one of the city’s greenest neighborhoods. Tokyo is now in the final stages of initiating a plan to demolish and replace Jingu Stadium, the […]
ホームもレールもないのに「駅そば」 ファンが守った懐かしの味
カウンターに食券を出すと、30秒もしないうちに温かいかけそばが出てくる。しょうゆの香りが立つ甘辛いつゆに、柔らかめのそばがよく合う。 そばをすすり、つゆを飲み干す。外に出て振り返ると、入り口の上には「とうてつ駅そば」の看板。でも、ここにはホームやレールはなく、待てども列車はやってこない。 店があるのは青森県十和田市の中心部。駅ではなく、「十和田市中央バス停」の前。同じ建物には、十和田観光電鉄の本社が入る。同社の愛称が「とうてつ」だ。 同社は1922年に鉄道路線を開業。十和田市駅と東北線の三沢駅の約15キロを結んだ。そして、発着点となる両駅に開いたのが「とうてつ駅そば」だった。 改札を出たところに店を構え、列車を使う通勤客や学生を朝夕に漂うつゆの香りで誘い、凍える冬には湯気で出迎えた。 通勤で鉄道を使っていたという70代の男性は「いつでもそこにある、当たり前の存在だった」と話す。 ところが、鉄道は三沢駅が東北新幹線のルートから外れたことなどで利用者が減り、2012年に廃線になる。 駅そばはその後、バスの待合… この記事は有料記事です。残り973文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
有害物質シアンを東京湾に流出させた疑い 海保が日本製鉄を家宅捜索
宮坂奈津 藤谷和広2023年1月27日 11時30分 日本製鉄東日本製鉄所君津地区(千葉県君津市)が有害物質シアンなどを東京湾に流出させた疑いがあるとして、千葉海上保安部は26日までに、同製鉄所君津地区や東京都千代田区の本社を水質汚濁防止法違反(排出水の排出の制限)の疑いで家宅捜索した。 千葉海保によると24~26日、捜索先から関連書類などを押収し、関係者に任意で事情を聴いたという。シアンは同法に基づく環境基準で、1リットルあたり0・1ミリグラム未満の「不検出」が義務づけられている。 日鉄本社の広報センターは「強制捜査を受けたことについて非常に重く受け止め全面的に協力する」とコメントした。 一方、県は26日、同社が県に提出した報告書の妥当性を検討する第1回有識者会議(座長=川本克也・岡山大名誉教授)を千葉市内で開いた。議事は非公開。委員は排水処理や化学物質、生態への影響に詳しい研究者4人と、企業コンプライアンスや組織マネジメントに詳しい弁護士2人の計6人で構成する。県は、会議で寄せられた意見をもとに同社への対応を検討する。 同製鉄所ではシアンを検出しながら県に報告していなかった事例も明らかになっており、吉野美砂子・県環境生活部長は会議の冒頭、「一連の事案はコンプライアンス意識の長期にわたる欠如が招いた結果。厳正に検証を行う必要があると判断した」と述べた。(宮坂奈津 藤谷和広) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
愛知の談合事件で国交省元所長逮捕は「誠に遺憾」、斉藤国交相
2023年1月27日 11時32分 中部空港(愛知県常滑市)沖の埋め立て工事を巡る談合事件で、国土交通省中部地方整備局名古屋港湾事務所の元所長が愛知県警に逮捕されたことを受け、斉藤鉄夫国交相は27日、記者会見で「元職員が逮捕されたことは誠に遺憾だ。まずは県警に全面的に協力し、事実関係に基づき、厳正に対処する」と述べた。中部地方整備局に外部有識者からなる第三者委員会を設置するよう指示したことを明らかにした。 愛知県警は24日、中部空港の沖合で進む土砂の埋め立て工事で入札情報を漏らしたなどとして、中部地方整備局名古屋港湾事務所の元所長と、採石業者の元会長を官製談合防止法違反などの疑いで逮捕した。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
甘えん坊のホッキョクグマ「フブキ」 親元離れ他園に引っ越し、なぜ
【動画】秋田のホッキョクグマ「フブキ」、名古屋に引っ越しへ=北上田剛撮影 秋田県男鹿市の男鹿水族館GAOで生まれたホッキョクグマのフブキ(オス、2歳)が3月、名古屋市の東山動植物園に引っ越すことになった。国内で減少するホッキョクグマを繁殖して増やすための移動だが、背景には難しさも垣間見える。 「寂しくなるね」 プールで一心不乱に遊ぶフブキに、ガラス越しの女性が話しかけた。フブキはGAOきっての人気者で、母親に近づいておなかを見せて甘えたり、くわえた遊具を投げて遊んだり。引っ越しが決まってからも多くの人を楽しませている。 フブキは2020年12月、豪太(オス、19歳)とユキ(メス、23歳)の間に生まれた。生後3カ月のときに10・5キロだった体重は約300キロになり、母親のユキよりも大きくなった。 飼育員の田口清太朗さんは「甘えん坊でわがままで遊ぶのが大好き。ユキがついていけないくらいのパワーでずっと遊んでいる」と話す。 そんなフブキが惜しまれながら引っ越すのは、「繁殖でホッキョクグマを増やすためです」と田口さん。 だが移動先の東山動植物園では、フブキは1頭で暮らすという。なぜ? 「豪太とユキが次の繁殖をす… この続きは朝日新聞デジタル会員限定です。残り1330文字 1カ月間無料の「お試し体験」で記事の続きを読んでみませんか? Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
永田町のビルのトイレで警視庁機動隊員が死亡 拳銃自殺か
2023年1月27日 8時00分 27日午前3時20分ごろ、東京都千代田区永田町1丁目のビル1階にあるトイレで、警視庁機動隊の30代の男性巡査部長が頭部付近から血を流して倒れているのを、同僚の機動隊員が見つけた。巡査部長は死亡が確認された。貸与されていた拳銃から一発発射された形跡があり、麴町署は巡査部長が拳銃自殺を図った可能性があるとみて調べている。 署によると、現場は周辺に自民党本部などがあり、警備を担当する機動隊員たちは夜間にこのビルのトイレを利用することがあった。巡査部長の行方がわからなくなったのを心配した同僚が捜しに行き、倒れている巡査部長を見つけたという。 現場は東京メトロ永田町駅のすぐ近く。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
工事中の阪神高速、橋の切断作業を公開 周辺道は予測を上回る混雑に
橋の架け替え工事が進む大阪市内の阪神高速14号松原線で26日、工事現場が初めて報道公開された。工事に伴い松原線の一部は昨年6月から終日通行止めとなり、再開は2025年3月末の予定。一方、昨年の阪神高速道路会社の調査では、通行止めの影響で、一般道では予測を上回る混雑が発生していたという。 通行止めとなっているのは、松原線の喜連瓜破(きれうりわり)出入り口(大阪市平野区)―三宅ジャンクション(大阪府松原市)の約2・5キロ。喜連瓜破出入り口付近にある橋の中央部分が沈降しているため、架け替えを進めている。 この日は、実際に機械で橋を切断する作業などが公開された。既設のコンクリート製の橋が長さ1・75メートル、重さ約4トンのブロックに切断され、中央分離帯が撤去された道路上に置かれていた。同社改築・更新事業課の藤原勝也さん(45)は「関西・大阪万博に間に合うよう、予定通りの開通を目指したい」と話す。 阪神高速道路会社は、国道309号や国道26号など、周辺8カ所の交通調査をしています。工事現場付近の国道309号はどうだったのでしょうか。 松原線は、松原、堺方面と大… この記事は有料記事です。残り488文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
偽のエアバッグ販売容疑、全国初摘発 「粗悪品」すでに流通か
大手自動車メーカーのエアバッグの偽物を販売譲渡したとして、警視庁は26日、パキスタン国籍で中古車販売解体会社員の30代の男2人=群馬県=を商標法違反の疑いで逮捕した。偽造のエアバッグの販売容疑で摘発されるのは全国初。同庁は、これらのエアバッグが正常に機能しない粗悪品で、実際に公道を走る車両に使用されている可能性があるとみている。 捜査関係者によると、男らは昨年5~6月、トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車がそれぞれ商標権を持つロゴを模したマークの付いたエアバッグ計5個を神奈川県の男性4人に計約11万円で販売譲渡し、3社の商標権を侵害した疑いがある。海外から輸入した部品を使って組み立てていたという。 同庁が26日に関係先の群馬県みどり市内の作業所を捜索したところ、トヨタ自動車のロゴを模した偽のエアバッグ3個が見つかり、居合わせた別のパキスタン国籍の男2人も商標法違反容疑で現行犯逮捕した。 男らは同様のエアバッグをオークションサイト「ヤフオク!」で純正品の半額ほどで販売。2021年4月~22年10月に約1千個を販売し、計約1700万円を売り上げた、と同庁はみている。事故車両の修理用として需要があったとみられる。 大手メーカーがこれらのエアバッグを検証したところ、純正品に比べて火薬の量が少なく、事故時に正常に膨らまなかったり、部品が飛び出たりするおそれがあったという。 ヤフオクでは20年に業界団体の要請を受け、異常作動の危険があるとして中古のエアバッグの出品を禁止した。ただ男らは同サイトの「未使用品」のカテゴリーで出品していたという。(大山稜 御船紗子) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル