2023年1月22日 18時30分 昨年12月に東京都中野区で発生した強盗傷害事件の容疑者として逮捕された男のレンタカーから押収された携帯電話に、東京都狛江市で今月19日に発生した強盗殺人事件への参加を呼びかけるようなメッセージや、それに応じる内容のやりとりが残されていたことが、捜査関係者への取材でわかった。男はこの携帯電話は自分のものではないと説明しているという。 金沢市末町の職業不詳、永田陸人容疑者(21)は、中野区の3階建て住宅にほかの5人の男と一緒に押し入り、住人男性の顔を殴るなどして現金約3千万円を奪った昨年12月の事件の容疑者として今月21日に足立区内で逮捕された。 捜査関係者によると、前日の20日昼に足立区内で行ったり来たりする不自然なレンタカーがあるとの通報を受けた警察官が駆けつけたところ、車の脇に永田容疑者が立っていた。 車内にあった携帯電話には、狛江市の住宅で大塩衣与(きぬよ)さん(90)が殺害された事件の前日の18日に「狛江市」という地名と時間などのメッセージが残されていた。事件前にメンバーが集合するためのやりとりだったとみられるといい、参加の呼びかけに「行く」と応じるような内容もあった。事件後の報告などは確認されていないという。 永田容疑者はこの携帯電話について「俺のものではない」と話し、逮捕容疑となった中野区の強盗傷害事件への関与も否定しているという。警視庁は、狛江市の強盗殺人事件への関与も含め慎重に調べている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
環七の地下でドビュッシー 調節池の巨大空間でクラシックコンサート
西岡臣2023年1月22日 19時00分 【動画】地下調節池でクラシックコンサート=西岡臣撮影 東京都内の増水した河川が氾濫(はんらん)しないため、一時的に増水した水などをためる地下調節池で22日、クラシック音楽を聴く催しが開かれた。防災に関心を持ってもらおうと、調節池を管理する東京都公園協会と旅行会社が企画した。 この施設は環状7号線(環七通り)の杉並・中野区の道路下を通るトンネル型の「神田川・環状7号線地下調節池」(全長4・5キロ)で、直径12・5メートル、貯水量54万立方メートル。フルート奏者がドビュッシーの「アラベスク」などを三重奏で披露した。見学会に参加した約60人の参加者たちは巨大な「コンサートホール」に響き渡る優雅な音色を楽しんだ。 杉並区から参加した会社員大江愛子さん(45)は「トンネルの奥まで音が届くようで、コンサートホールよりもきれいな音色に聞こえました」と話した。 同協会の担当者によると、1日3回ですでに満員の回が出るなど、他の企画に比べても比較的好評という。「近年は都内で川が氾濫することも少なくなったが、その裏にはこのような調節池の存在があるということを知ってもらえれば」と話した。 1月29日(日)にも同様に、トロンボーン三重奏のコンサートが開かれる。申し込みは26日まで。問い合わせは東武トップツアーズ(kannana@tobutoptours.co.jp)まで。(西岡臣) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
黄色い菜の花と白い冠雪が季節の共演 滋賀・守山で1万2千本見頃
林敏行2023年1月22日 19時00分 滋賀県守山市の第1なぎさ公園で、早咲きの菜の花「カンザキハナナ」が見頃を迎えている。 琵琶湖畔にある約4千平方メートルの畑は、約1万2千本の黄色い花で埋め尽くされ、一足早く春模様。一方、対岸に高くそびえる比良山系は冠雪し、真冬の気配を残す。多くの人が見物に訪れ、花の甘い香りが漂う中、季節の対比を楽しんでいた。 守山市観光物産協会によると、今週満開を迎えた。花は2月上旬ごろまで楽しめる見込み。(林敏行) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
マンションから780万円分強奪容疑で6人逮捕 被害者は前日に入居
2023年1月22日 15時29分 大阪市天王寺区のマンションの一室で20日、現金などが強奪された事件で、大阪府警は、兵庫県西脇市黒田庄町喜多の自称自営業、藤本傑(すぐる)容疑者(32)と18~22歳の男ら計6人を強盗と住居侵入容疑で逮捕し、22日に発表した。藤本容疑者は「指示役をした」と容疑を認めているという。 捜査1課によると、6人は他の男らと共謀し、20日午前2時10分ごろ、天王寺区生玉町のマンションで接客業の女性(31)方に侵入し、現金や貴金属など計約780万円相当を奪った疑いがある。6人は21日午前0時過ぎ、天王寺署に出頭してきたという。 同課によると、この事件では、すでに強盗容疑などで逮捕された別の男(21)を含めた計7人が車2台で現場マンション付近に集合。4人が女性方に押し入り、藤本容疑者ら3人は車内で待機していたと、府警はみている。 女性は府警に、自室前に配達された食事を取ろうと扉を開けたところ、男らがなだれ込んできたと説明しているという。女性は事件前日に現場マンションに引っ越してきたばかりだったという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
路上に散乱する札束、1千万円超 中野区の強盗事件の一部始終
東京都狛江市の住宅で19日に発生した強盗殺人事件とのつながりが疑われる強盗傷害事件が、昨年12月に同中野区内で発生していた。当時、現場近くにいた住民らへの取材から、容疑者グループの手口の一端が見えてきた。 中野区の事件が発生したのは、昨年12月5日午前10時50分ごろ。警視庁への取材によると、3階建て住宅に男2人が宅配業者を装って訪問し、住人の男性に扉を開けさせ、応対した男性を殴打した。さらに4人が加わって計6人が室内に押し入り、男性にクローゼットまで案内させて現金を奪った上で、ワンボックスカーで逃走した。この間、4分ほどだった。 車が立ち去った後に… 近くで働いていた女性は事件前、現場から数十メートル離れたマンション前に銀色のワンボックスカーが停車しているのに気が付いた。「 何かの作業のために止まって… この記事は有料記事です。残り638文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ありがたい存在」 現場住宅、困窮者ら受け入れ 神戸4人死亡火災
森直由 小川聡仁2023年1月22日 16時30分 22日未明の火災で8人が死傷した神戸市兵庫区の集合住宅は、生活困窮者や路上生活者の受け入れ先になっていた。支援してきたNPO法人「神戸の冬を支える会」理事の觜本郁(はしもとかおる)さん(69)は同日、現場を訪れ「こうした住宅があるから助かっている人もいる」「火事については悲しいし、残念」と話した。 「神戸の冬を支える会」は1995年の阪神・淡路大震災を機に、家を失った人や生活に困った人から相談を受けたり、支援をしたりしてきた。これまでに、火災が起きた集合住宅や近隣の同様の住宅などにあっせんした人は数百人に上り、生活保護を受けながら生活再建を目指すという。 保証人なども必要なく、觜本さんは「普通の生活からはみ出してしまう人を受け入れるセーフティーネットの一つで、ありがたい存在だ」と話す。 同NPOの青木茂幸事務局長(66)は朝日新聞の取材に「亡くなられた方も、火災で住居を失った人も含めて心配です」と言葉を詰まらせた。 兵庫県が公表している「ホームレス目視調査」によると、路上や公園、駅舎などで生活している人の数は、神戸市内で2001年に341人いたが、昨年は36人に減っている。 ◇ 兵庫県警は同日午後、現場検証を始めた。燃え方の激しい1階の居宅部分が火元の可能性があるとみて、出火原因を調べる。(森直由 小川聡仁) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
競い合う「選手権」でタイピング力を伸ばす 各地から「方法教えて」
パソコンやタブレット端末のキーボードで文字を入力するタイピング。これからを生きる子どもたちに必要なスキルを楽しみながら習得してもらおうと、ICT(情報通信技術)を活用した教育に力を入れる大阪府枚方市は、昨年度から市内の小中学生が参加する「タイピング選手権」を開いている。 昨年12月中旬、市立小倉小学校の子どもたちが、2時限目の後の20分休みに体育館に集まった。「小倉小タイピング選手権」。この日は、校内ランキングで上位につけた12人が個人戦に挑んだ。 高学年の部に、4年2組からはタイピングの得意な寺田煌也君と杉本真翔(まなと)君が出場。「プレイグラムタイピング」というアプリを使い、2分間でタイピングの正確さ、速さ、ミスタイプ率の低さを得点にして競う。iPadの画面に「猪突(ちょとつ)猛進」「上を向いて歩こう」などの熟語や文章が次々と表示され、真剣な表情でミスをしないようにローマ字入力をしていった。 高学年の部では寺田君が優勝… この記事は有料記事です。残り697文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
江戸川区アパート火災で2人死亡、70代男性か 「煙すごい」と通報
2023年1月22日 12時38分 22日午前3時15分ごろ、東京都江戸川区松江2丁目付近の通行人から「煙がすごい」などと119番通報があった。警視庁や東京消防庁によると、木造2階建てアパートの1、2階部分計約150平方メートルが焼け、1階と2階の一室から見つかった計2人の死亡がその場で確認された。 小松川署によると、住人のいずれも70代男性と連絡が取れていないことから、死亡した2人はこの男性らの可能性があるとみて身元の確認を進めている。 現場はJR新小岩駅から南東に約2キロ離れた住宅街。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ショーウィンドー埋めた付箋386枚 洋菓子店主が閉店後に流した涙
「突然ではございますが、営業を終了させていただきます」 「いずれまたどこかで私どもの菓子を召し上がっていただける場をつくりたいと思っております」 大阪市北区の天神橋筋商店街にあったフランス菓子工房「ムーラタルト」。 オーナーシェフの吉野暢人(のぶと)さん(55)は昨年11月、ショーウィンドーに閉店のお知らせを貼った。 1999年5月28日に開店し、5年ほど前まで順調に売り上げを伸ばしていた。 「この調子だと、先は明るいな」 そう思っていた矢先、熟練したスタッフたちが「さらに上を目指して修行したい」などと言って辞めていった。昨年から、作り手が自分一人になることもあった。 店頭の販売スタッフがいない時間帯はそちらにも手を取られ、生産効率は落ちていった。 募集しても新しい人が入ってくる気配はない。開店準備が遅れて、店を開ける時間がどんどん遅くなっていった。 閉店2週間後の朝、最初の数枚が 体力的にきつくなり、疲れもたまっていった。一人で頑張って店を回しても、売り上げが伴わず、先々の見通しが立たなくなった。 妻の満美さん(55)にも「このままじゃ体がもたないよ」「もう十分やったからいいじゃない」と声をかけられた。 これ以上、傷口を広げたくないと、店をたたむ決断をした。 店を閉めた後も師走の商店街に毎日、片付けに通った。 閉店から2週間後の12月中旬の朝。 店の前に自転車を止めたときに、ふと、ショーウィンドーに付箋(ふせん)が数枚貼られていることに気づいた。 「次のステップがんばって下… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
泥んこになっていつでもごろり 「学校だけじゃない」子どもの居場所
NHKのドキュメンタリー番組「72時間」で、「川崎市子ども夢パーク」(高津区)に密着した回が、視聴者人気投票で昨年の1位に輝いた。最新の遊具も「映(ば)える」キャラクターもいない、ひたすら素朴な空間の何が視聴者の心に響いたのだろう。 川崎市では2001年、「安心して生きる権利」「ありのままの自分でいる権利」「自分で決める権利」など子どもたちの権利を保障する「子どもの権利条例」を全国に先駆けて施行。「子ども夢パーク」、通称「ゆめパ」は条例を形にするため、03年7月に約1万平方メートルの市有地に設置された多目的の社会教育施設だ。 施設内には、季節に関係なく泥んこになれる屋外スペースのほか、学校に通わない子どもたちの「フリースペースえん」、いつでも寝転がれる部屋「ごろり」などがある。 NHK「ドキュメント72時間」で1位 NHKの「ドキュメント72時間」は、高速バス乗り場や閉館間際の遊園地などで3日間密着取材する番組。「ゆめパ」に密着した「“どろんこパーク” 雨を走る子どもたち」は昨年9月に放送された。泥まみれになったり木登りしたり、園内で子どもたちが自由に過ごす様子がオンエアされ、年末恒例の「視聴者人気投票ランキング」では1位に輝いた。 そして視聴者から多くの声が寄せられたという。「このような施設を、学校制度を補完する位置づけにするべきではないか」「子どもの無邪気な姿を通して、社会の側が問われていると感じた」「子どもたちの内面が変わっていくのが分かり、自由な遊びには心を解きほぐす力もあると痛感させられた」 ゆめパを運営する認定NPO法人たまりば理事長の西野博之さん(62)は「まさか1位とは。奇跡です」と喜びつつ、首をかしげた。「でも、どろんこで遊ぶ子どもたちとか学校外で学び成長する光景に、あれほどの反応があったのはなぜだろうね」 不動の学校神話 コロナ禍で変化 西野さんは「子どもの権利条… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル