入国管理行政の改善を求める「入管を変える!弁護士ネットワーク」の総会が21日、大阪市内であった。23日に始まる通常国会で政府が再提出を予定している入管難民法改正案について、反対運動を展開していくことを確認した。 同ネットは、在留資格のない外国人や出入国在留管理庁の収容施設の問題に取り組む全国の弁護士約160人で、2021年末に結成された。 会合では、各弁護士会による改正法案に対する会長声明の準備や、市民と連携した活動についての報告があった。共同代表の指宿昭一弁護士は「野党も市民がどれだけ本気で反対しているか見ている」などと話した。 在留資格のない外国人が入管… この記事は有料記事です。残り137文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
位置情報アプリ利用して被害者の勤務先を把握か 博多の女性刺殺事件
福岡市博多区のJR博多駅近くで女性が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された飲食店員寺内進容疑者(31)が、位置情報アプリを利用して女性の勤務先を把握していた可能性があることが、捜査関係者への取材でわかった。福岡県警は、寺内容疑者が過去に得た情報を元に、女性に再度近づいたとみて調べている。 県警によると、寺内容疑者は、殺害された会社員川野美樹さん(当時38)と交際中、相手の現在地を確認できる位置情報アプリを共有していた。川野さんは昨年10月21日、県警に「(寺内容疑者と)別れたい。スマホを取り上げられた」などと相談。県警はアプリの削除を勧め、川野さんは取り返した後、削除したという。 しかし、11月21日に再び川野さんから「(寺内容疑者が)職場に来た。職場に来られると困る。どうにかしてほしい」と相談があった。 捜査関係者によると、川野さんは交際時、勤務先を話題にすることはなかったといい、県警は、寺内容疑者が削除前のアプリの情報を元に勤務先を把握したとみている。 11月26日、県警は寺内容… この記事は有料記事です。残り196文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
さらに別事件の容疑者の携帯電話にも 狛江市の強殺被害者の住所情報
2023年1月21日 20時52分 東京都狛江市の自宅で19日に死亡した大塩衣与(きぬよ)さん(90)の住所に関する情報が、先月に同中野区で発生した強盗傷害事件で今月21日に逮捕された容疑者の携帯電話のメッセージに残されていたことが、捜査関係者への取材でわかった。 警視庁はこの男と大塩さんの事件との関係を調べるとともに、大塩さんの住所が千葉県内で起きた別事件の容疑者の携帯電話にも残されていたことから、背後に関東一円で強盗を繰り返すグループがあるとみて調べを進める。 捜査関係者によると、昨年12月5日午前10時50分ごろ、中野区上高田3丁目の3階建て住宅に6人組の男が押し入り、住人の40代男性の顔を殴るなどして現金を奪う事件があった。被害は約3千万円に上るとみられる。容疑者として事件当日に無職の30代の男を強盗傷害容疑で緊急逮捕し、さらに今月21日に20代の男を逮捕した。 この20代の男の携帯電話を調べたところ、大塩さんが殺害される前に「狛江市」という地名や時間などが記されたメッセージが残されていたという。警視庁は、大塩さんの事件とこの男の関連について詳しく調べる方針だ。 警視庁の司法解剖の結果、大塩さんは現場に警察官が到着する約5時間前の19日正午ごろに殺害された疑いがあることが判明。警視庁は、この時間帯に現場周辺の防犯カメラに映っていた不審なレンタカー2台が事件に関わった可能性があるとみて調べている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
長崎を彩るランタンフェスタ、試験点灯に歓声 春節祝い3年ぶり開催
寺島笑花2023年1月21日 21時00分 3年ぶりに開催される「長崎ランタンフェスティバル」の試験点灯が21日にあり、長崎市の街が幻想的な明かりに包まれた。メイン会場の湊公園では、中国の七夕をイメージした高さ10メートルのオブジェに明かりがともり、沿道から歓声が上がった。中国の春節(旧暦の正月)を祝う行事で、22日から2月5日までの15日間、約1万5千個のランタンやオブジェが市中心部を鮮やかに染める。 ランタンフェスティバルは今年で28回目。2021年と22年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止となっていた。 今年は来場者の密を避けるため、公園でのステージイベントは中止。代わりに、市中心街の浜町アーケードなどで龍踊(じゃおどり)やエイサーが披露される。また、清朝時代をイメージしたパレードやショーも開催される。(寺島笑花) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
遺体取り違えて別人を火葬 埼玉県熊谷市の民間葬儀場、遺族に謝罪
猪瀬明博2023年1月21日 18時40分 埼玉県熊谷市内の民間葬儀場で2人の遺体の取り違えがあり、うち1人が別人として火葬されていたことが分かった。 この施設を運営する「アルファクラブ武蔵野」(さいたま市大宮区)によると、取り違えがあったのは昨年10月ごろ。施設内に出棺されたはずの遺体があり、安置されているはずの遺体がないことに職員が気付いた。納棺の際の確認が不十分だったとして、両者の遺族に謝罪したという。 同社では2014年12月に所沢市で、18年1月には島根県出雲市で同様の事故が発生している。同社は「納棺時の確認手順などマニュアルを再点検し、再発防止に努めたい」と話している。(猪瀬明博) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
今冬最強の寒波到来へ 24日以降冷え込む強まる見通し 大雪に警戒
宮野拓也2023年1月21日 18時53分 週明けはこの冬一番となる寒気の到来により、全国的に厳しい寒さの日が続きそうだ。気象庁は広い範囲で警報級の大雪、暴風雪、高波となる可能性があるとして注意を呼びかけている。 24日は、低気圧が発達しながらオホーツク海付近と日本の東に進み、日本の上空にこの冬一番の寒気が流れ込む。26日にかけて日本付近は強い冬型の気圧配置となり、北日本から西日本の日本海側を中心に荒れた天気や大雪となる見込みだ。24、25の両日は、東北地方から関東甲信、東海、近畿、九州北部地方などの広い範囲で、警報級の大雪となる可能性がある。名古屋地方気象台は、東海地方では平地でも積雪の恐れがあるとしている。 また、26日にかけて、東京や大阪、鹿児島などで最低気温が零下の冷え込みとなる見通し。 一方、23日は東日本の太平洋側で降雪の可能性があり、東京都心で降れば初雪となる。東京の初雪は平年は1月3日。今季は今のところ2000年以降では07年3月16日に次ぐ遅さとなっている。(宮野拓也) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「キハ40形を呼んだ男」が振り返る1年 その忘れられない光景とは
【動画】北条鉄道キハ40形の見どころを現役運転士が解説 兵庫県加西市などを走るローカル鉄道、北条鉄道に旧国鉄型車両の「キハ40形」がやってきて1年――。 クリーム色に青地の線、JR五能線時代のデザインで走る姿は多くの鉄道ファンを魅了している。 「キハを呼んだ男」 北条鉄道には市の広報紙でそう紹介される現役運転士がいる。 車両の導入に関わった運転士、坂江大宗さん(26)に、キハ40形が走るまでの舞台裏や今後の展望を聞いてみた。 2020年11月27日。 雪がハラハラと舞う日に、坂江さんは上司と共に秋田市にあるJR東日本の秋田総合車両センターを訪れた。購入を検討していたキハ40形と同じタイプの車両が留め置かれていて、その車両を確認するための訪問だった。 案内されて歩いていった車両センターの隅の方で周りにはさびが目立つ車両も多い中、キハ40形がポツンと置かれていた。まだきれいな状態のままで、すぐにキハ40形だとわかった。初めての対面だった。 「写真でしか見たことのない有名人を見た時のような感じでした。あ、本物や、と」 これまでも車両を探し続けてきた坂江さん。条件にあうタイプの車両と出会う機会はそうそうないことだとわかっていた。 「このチャンスを逃すと次はいつになるのか」 購入の許可が下りるのかどうか、不安もあったがこの車両しかない。何としても連れて帰りたい。そんな思いを強くしたという。 北条鉄道は、元々3両の気動車を所有していた。1日に1両が単線を往復し、次の日は違う車両が往復。また次の日は違う車両と、その繰り返しで運行していた。 運行本数を増やして、通勤客らの利便性を高めたい。 そのために、路線の中間にある法華口駅で車両の行き違いができる設備(線路)をつくることになった。2両を同時に走らせることで、これまで1時間に1本だった本数を30分間に1本走らせることができるように。 でも一つ問題があった。 今ある3両のままだと、故障や長期検査などがあったとき、予備の車両がなくなってしまう。不測の事態があった場合、走らせる車両が無くなってしまい、結局、乗客に迷惑をかけることになる。 もう1両、車両が欲しい。 予算の中で可能な条件だったのが、JR東日本が所有する中古車両「キハ40形」だった。 当初は、古い車両であることを不安視する声もあった。しかし、最終的には、加西市も補正予算を組み、キハ40形を北条鉄道に迎え入れることが決まった。募集したクラウドファンディングでも、改造などに向けた資金が想定以上に集まった。 21年12月11日の深夜。その年の3月に五能線の運行を終えたキハ40形が、クレーンでつり下げられ、北条鉄道の線路に初めて乗った。車庫に入ったキハ40形を見たとき、「やっと来た」という思いと「これで仕事がいったん落ち着いた」という安心感が坂江さんの心に湧いてきた。 キハ40形は、北条鉄道が運行している富士重工業製の軽快気動車フラワ2000形と違い、運転席の位置が高い。車両自体も重い。 「運転の感覚が全部違うんで、悩みました」 背が高い分、横揺れが大きく、車両が重たい分、加速には時間がかかる。ブレーキをかけるためのハンドル動作や構造自体も違う。同僚の運転士たちとデータ測定のための試験走行も兼ねて夜な夜な終電後の線路でキハ40形を走らせてブレーキ動作などを練習し、体にその感覚を覚え込ませた。 坂江さんにとって忘れられない光景がある。 正式な運行が始まる2週間ほど前に、イベント用の列車として臨時運行することになった。北条鉄道の線路を初めて、日中にキハ40形が走る。 翌年2月末の寒い日だった。同僚と一緒に運転席に乗り込んだ坂江さんは、出発地の北条町駅構内を出てすぐ目に飛び込んできた光景に、驚いた。 今まで見たことのない数の鉄道ファンがキハ40形にカメラを向け、そして沿線の人たちまでもが集まって手を振っていた。 臨時運行のため、走る時間は公式には発表されていない。それでも寒い中、待ってくれていた。こんなに期待されていたんだと驚いた。 「お客さんのことを思って色々と仕事せなあかんなって思いました」 あの日から、もうすぐ1年。 キハ40形のことをもっと知ろうと、40年ほど前の教科書を見ながら坂江さんは変速機や配管のことなどの勉強を続けている。日々の点検も、他の車両にも増して特に細部までこだわってメンテナンスする。 いつかは走れなくなる日が来ることもわかっている。だが、その日まで「日常を大切にしたい」と坂江さんは思う。 「普通に何事もなく走ってくれたら。個人的にはいつまでも走らせたいですね」(白井伸洋) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ネット上の「ゲーム的政治運動」 女性支援団体への攻撃にみる危うさ
藤田直哉のネット方面見聞録 ネットはいまや、現実の社会や政治に影響を及ぼしています。私たちに重大な意味を持つネット上の現象を中心に、文芸評論家の藤田直哉さんが論評する連載です。 虐待や性被害などに遭った女性を支援する一般社団法人Colaboが、暇空茜(ひまそらあかね)というハンドルネームの人物によってネット上で攻撃を扇動されている。この事件は、現代日本における「ゲーム的政治」の大きな分水嶺(ぶんすいれい)になるかもしれない。 暇空は、Colaboの東京都からの委託事業などについて、「補助金の不正受給、生活保護不正受給、未成年誘拐あたりは普通に問題」と、YouTubeなどで拡散した。それを信じた多くの人々が、ネット上で非難を繰り広げている。背景には、「萌(も)え」的なイラストが性差別や性搾取を助長するのではないかと問題提起してきたフェミニストたちと、それに反発する「“表現の自由”戦士」と呼ばれる人たちの対立がある。 Colabo側は昨年11月、デマや誹謗(ひぼう)中傷を繰り返したとして損害賠償を求め暇空を提訴。一方、暇空による住民監査請求は昨年末、都監査委員によってほとんどの指摘が「妥当でない」と結論が出た。ただし、一部の精算には「不当な点がある」として都に再調査を勧告した。どちらの言い分が100%正しいとも言い切れないようだ。 注目すべきは、暇空らのゲー… この記事は有料記事です。残り764文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
春夏秋冬、西行法師が褒めた滝 冬はアイスクライミングの舞台に変身
有料記事 文・西崎啓太朗 写真・伊藤進之介2023年1月21日 15時00分 「四度(よど)の滝」と呼ばれる名瀑(めいばく)がある。春の緑。夏の涼。秋の紅葉。一度ずつ訪れなければ、真の趣は味わえないと西行法師が語ったと伝わる。冬の今、滝はどんな姿を見せているのか。 きりっとした空気が漂う。岩肌一面に氷が張り付き、アルプスの氷河のような絶景が、そこにあった。 1月上旬、日本三名瀑(めいばく)の一つに数えられる茨城県大子(だいご)町の袋田の滝は3割ほど凍結した。最低気温が零下7度前後の日が数日続いていた。 記事後半では、地元で人気のグルメスポット紹介や会員登録すると応募できるプレゼントもあります。1月29日(日)締め切り 凍った滝のことを「氷瀑」と… この記事は有料記事です。残り1186文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「苦悩と生きる意味は…」 全盲ろうの東大教授が映画で伝えたいこと
「もう聞こえへん」 18歳の智(さとし)は母にぽつりと言う。3歳で右目、9歳で左目の視力を失い、そして、今度は耳が聞こえなくなった。 「え?」と聞き返した母は、点字盤と紙を取り出し、点字を打つ――。 障害学が専門で、全盲ろうの東京大学教授、福島智さん(60)。その幼少期から青年期の実話に基づき、母の視点を軸に描いた映画「桜色の風が咲く」が全国で公開されている。 映画化のきっかけは、2018年、松本准平監督(38)が、自身の別の映画作品についての座談会で福島さんと出会ったことだった。 松本監督は、福島さんの深い洞察力と鋭い感性に衝撃を受けたといい、福島さんの母、令子さん(89)の著書「さとしわかるか」を読んだ。当時、まだ息子が幼かった松本監督は、目と耳の機能が徐々に失われていく我が子の痛みを支えることしかできない母・令子さんの苦しみに共鳴した。母親を主人公にすることで、主題を「智だけの苦しみ」ではなく、「誰もが持っている苦しみ」へと広げ、障害のある人に距離を感じている人もより一層、「智」の近くに行けると思ったという。 映画化の申し出を受けた令子さんは快諾。福島さんも、令子さんの意思を尊重した。 ただ、二つの条件を提示した… この記事は有料記事です。残り2613文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル