弾ける個性、生き生きとした筆づかい。滋賀の子どもたちの書の作品は、半紙から、はみ出しそうな勢いだ。その理由を探ってみると、約70年におよぶ歴史があった。独特の書教育に込められた思いとは。(才本淳子) 書道の授業は、手本をおいて同じ文字を一斉に書き、手本のような字ほど評価される――。そんな印象だろう。だが、滋賀県では違う。 高島市のマキノ南小学校図工室。昨年、書き初めの練習をする小学4年生の授業をのぞいた。 子どもたちの前に手本はない。先生が朱色で直すこともない。文字は、「笑」「龍」「福」などの候補から、自分が好きなものを選ぶ。 担任の上田慎也教諭(35)は、児童と一緒に、筆の下ろし方や脇をしめずにひじを張って書くなど身体の動かし方を説明。そして、黒板に今日のテーマ「黒VS白」と書いた。 「黒(墨)が白(半紙)に勝… この記事は有料記事です。残り1485文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
袴田さん「無罪」見ずに逝った弁護団長 思いを引き継ぐ「生徒」たち
有料記事 村上友里 小山裕一 本間久志 田中美保2024年3月13日 7時00分 1966年に静岡県で一家4人が殺害された事件で、死刑が確定した袴田巌さん(88)の裁判をやり直す「再審」開始を認めた東京高裁決定から、13日で1年を迎えた。再審公判で検察側が有罪主張を続ける中、弁護団長の西嶋勝彦弁護士が今年1月に82歳で亡くなった。数々の冤罪(えんざい)事件に捧げた半生を、「西嶋学校の生徒」らが引き継ぐ。 「なんとか袴田さんの死刑執行を食い止めたいと必死だった」。西嶋さんは昨年5月の取材で、90年に弁護団に加わった当時を振り返った。拘置所で面会した袴田さんはすでに拘禁反応で意思疎通が難しくなっていたという。 41年、福岡市生まれ。4男2女の四男で、長兄はシベリア抑留を経験し、次兄は駅で米軍の機銃掃射を受けて亡くなった。自身は養子に出され、奨学金を頼って上京した。中央大学を卒業し、労働事件や刑事弁護に関わりたいと65年に弁護士登録した。 「弁護士は正義の味方」 最初に働いた弁護士事務所に… この記事は有料記事です。残り2039文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
リユースの制服を無償で提供 金沢市のNPO、2次避難者の苦悩受け
能登半島地震を受け、多くの家族連れが金沢市などで2次避難生活を送っている。生活再建で出費がかさむなか、頭を悩ませているのが子どもたちの学用品代だ。金沢市の支援団体は被災者に制服や体操服を無償で提供している。家計への負担を軽くし、生活再建を後押したい考えだ。 「ぴったりじゃない。かわいい!」。金沢市で被災者に学用品を無償で配布する「NPO制服バンク石川」に2月28日午後、転校先の小学校の制服や体操服を求める家族連れが次々と来店した。代表の池下奈美さん(44)が声を掛けると、入学を控えた女児が照れくさそうに笑った。 制服バンクの試算によると、制服や体操服などの基本的な学用品をそろえるために小学校で約3万~4万円、中学校で約10万円の家計の負担が生じるという。 「想像以上の反響」 制服バンクは2月末までに… この記事は有料記事です。残り828文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません こどもと被災地 東日本大震災が起きてからの13年という月日は、子どもが大人へと成長するほどの長さです。それぞれの土地で暮らす子どもたちの物語。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
茶畑やミカン畑が「放任竹林」に 伐採・植林・調理……対処法さぐる
茶畑やミカン畑が広がっていた傾斜地が竹林に化けている。手入れが行き届かずに放置されたことで生まれた竹林(放任竹林)だ。豊かな生態系をはぐくむ里山林によみがえらせようと、息の長い活動を続けている現場を訪ねた。(斉藤智子) 「ギコギコギコ」 2月14日の朝。せわしく駆け抜ける東海道新幹線を見おろす静岡市の市街地の谷津山(やつやま)(107・9メートル)の急斜面で、のこぎり音がリズミカルに響いた。やがて、20メートルほどの高さまで伸びた竹がぐらりと傾き、「バサバサドサッ」と音を立てながら倒れかかった。 竹林広がる市街地の山で活動歴20年 地元のボランティア団体「や… この記事は有料記事です。残り1836文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
浜名湖の高2遺体 21歳と18歳を殺人容疑で再逮捕 水死させたか
2024年3月12日 20時50分 静岡県湖西市の浜名湖で同県袋井市の通信制高校2年、斉藤宇川(うかわ)さん(17)が遺体で見つかった事件で、県警は12日、浜松市中央区佐鳴台2丁目、無職堀内音緒(ねお)容疑者(21)と、同区の無職の少年(18)を殺人容疑で再逮捕し、発表した。警察は認否を明らかにしていない。 捜査本部によると、2人は2月5日、共謀のうえ殺意を持って、湖西市内で斉藤さんを水死させた疑いがある。 県警は2月20日、この2人を浜松市内の斉藤さんの知人宅近くで同月5日未明、斉藤さんを殴打するなどしてけがを負わせた上で乗用車に監禁したとする傷害と監禁容疑で逮捕。また、2人と共謀した監禁容疑で、いずれも17歳で、同県磐田市の土木作業員の少年▽浜松市中央区の塗装工の少年▽同区の会社員の少年の3人を逮捕していた。5人とも斉藤さんが殴打された現場にいた。斉藤さんと面識があった容疑者もいるという。 捜査関係者によると斉藤さんは2月4日午後7時ごろに「遊びに行く」と家族に言い残して自宅を出て知人宅を訪問。5日未明まで容疑者らと過ごしその後、この家を出た。バイクをめぐり、容疑者らとトラブルになったという。 静岡地検浜松支部は、容疑者のうち17歳の3人を静岡家裁浜松支部に送致した。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
労働の対価、「報酬としてはない」 牧場経営の家族が裁判で認識示す
石垣明真2024年3月12日 21時00分 長年住み込みで働いていた牧場(北海道恵庭市)で虐待されていたとして、知的障害のある男性3人が、牧場の経営者家族と市に損害賠償計約9400万円の支払いを求めた訴訟の口頭弁論が12日、札幌地裁(布施雄士裁判長)であった。経営者家族の2人が、原告側の訴えに対する認識を明らかにした。 訴状によると、原告の3人はいずれも60代の男性で、同市の「遠藤牧場」に住み込んで働いていたが、賃金は支払われていなかった。原告側は、3人は牧場内のプレハブ小屋の個室で生活していたが、小屋に水道はなく、暖房は1部屋にしかなかったと主張。食事がレトルトカレーなどの「かなり質素なもの」だったとするほか、3人の障害年金が搾取されていたともしている。 12日の口頭弁論で、経営者だった遠藤昭雄氏(故人)の妻・栄子氏と息子の護氏の2人が、原告の訴えに対する認識を明らかにした。 地裁に提出した回答書によると、2人は、原告3人の労働に対する対価について「報酬としてはないが、ジュースなどの提供をしていた」と説明。栄子氏は、「賃金に関する全てを主人(昭雄氏)に任せていた。亡くなってからも、そのまま主人のやり方を継続していた」とする認識を示した。 2人はこのほか、どの部屋にも水道がなかった一方で、3人の部屋全てに暖房はあったとした。食事については、母屋で調理した食事を提供するなどしていたという。だが、その具体的な内容は明らかにしなかった。 金銭管理は、栄子氏が担当していたと説明した。3人の通帳を管理し、昭雄氏と相談のうえ現金の引き出しも行っていたという。そのお金は3人の生活費などに使っていたとしている。護氏は「両親が管理していたので、分かりません」とした。(石垣明真) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
原告らへの尋問を行う方針を札幌地裁が示す 被疑者ノート訴訟
石垣明真2024年3月12日 21時00分 道警に逮捕された後、勾留中に弁護士との接見内容を記した「被疑者ノート」を警察官に取り上げられたり、自白を強要されたりしたなどとして、その後不起訴処分になった女性と担当弁護士が、黙秘権などを侵害されたとして道に慰謝料を求めた訴訟の口頭弁論が12日、札幌地裁(布施雄士裁判長)であった。この日、女性に対する尋問を今後の期日で行う見込みが布施裁判長から示された。 道警は2021年、女性を息子に対する監禁容疑で逮捕。息子は、女性の逮捕翌日に死亡した。女性はその後、嫌疑不十分のため札幌地検から不起訴処分とされている。 原告側は12日の弁論で、取り調べの音声・映像記録をもとに、警察官が女性の「人格権」を侵害する発言を繰り返したと改めて主張。警察官は「最期にみたママの姿って、すっげえ怖いママのままで終わってるぞきっと」などと述べていたと明らかにした。 原告側は女性の本人尋問も申請した。傍聴人から、女性が見えないように囲いを設けるといった配慮をすることを前提に、取り調べの状況や被疑者ノートに関することを尋問する予定だとした。 布施裁判長はこの日の弁論で、女性のほか、被告側が申請した警察官2人に対する尋問を次々回以降に行う方針だと明らかにした。 一方、被告の道側は「自白の強要などをした状況は、全く認められない」としている。(石垣明真) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
能登半島地震の初動対応、政府が検証開始 改善抽出し復旧・復興に
能登半島地震での政府の初動対応などを巡る検証作業が12日始まった。被災自治体との情報共有ができずに、避難所支援などが遅れるといった課題が明らかになっており、政府は今夏にも有識者による会議を開いて、改善点などをまとめたい考えだ。 国土交通省や総務省、防衛省などの関係省庁の局長や審議官ら計16人による検証チームの初会合が12日にあった。松村祥史防災担当相は「今回の地震での自治体支援、避難所運営、物資調達支援等の応急対応で評価できる点と改善すべき点を抽出し、能登の復旧・復興に生かせるものは直ちに取り入れてほしい」と話した。 被災自治体に意見を聞きながら、自治体支援や避難所運営などを検証する。また、新技術の活用事例としてドローンによる測量や物資輸送、水循環システムを用いたシャワーなどの導入状況を調べ、さらなる活用策も議論する。 6月をめどにいったん議論を… この記事は有料記事です。残り334文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません こどもと被災地 東日本大震災が起きてからの13年という月日は、子どもが大人へと成長するほどの長さです。それぞれの土地で暮らす子どもたちの物語。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪・ミナミの繁華街で火災、3階建てビル燃える 消防隊員1人けが
小島弘之 西晃奈2024年3月12日 22時29分 12日午後7時20分ごろ、大阪市中央区宗右衛門町の3階建てビルから出火し、3階部分の計約200平方メートルが焼けた。約2時間後に鎮圧したが、消防によると、消火活動にあたった40代の消防隊員が手に軽傷を負った。 大阪市消防局や大阪府警南署によると、現場は飲食店が入ったビル。出火当時は従業員や客がいたが、全員避難し、飲食店関係者にけがはなかったという。 現場は大阪・ミナミの繁華街の一角で、近鉄日本橋駅から北に約300メートルの雑居ビルなどが立ち並ぶエリア。 現場では一時、火災報知機の音が鳴り響き、焦げ臭い煙が充満していた。近くの飲食店で食事をしていたという会社員の女性(24)は、「騒ぎになっていたので気になって出てきた。ビルが密集している場所で火災が起こるなんて怖い」と話した。(小島弘之、西晃奈) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
JR鹿児島線 小倉―折尾間で6時間半運転見合わせ 架線破損で停電
2024年3月12日 19時39分(2024年3月12日 23時21分更新) 12日午後4時5分ごろ、JR鹿児島線小倉―折尾間で停電が発生し、JR九州は同区間の上下線の運転を見合わせた。復旧作業が終わった午後10時37分、約6時間半ぶりに運転を再開させた。 JR九州によると、12日夕、戸畑―枝光間を走行していた門司港発南福岡行きの下り普通列車(6両編成)のパンタグラフと架線に破損が確認された。乗客約250人にけがはなかった。 この影響で12日午後7時21分時点で同社が運行する特急のうち全区間6本、一部区間6本の計12本が運休。博多―小倉間で新幹線による乗客の代替輸送が行われた。 JR九州が原因を調べている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル