能登半島地震の被災地で空き巣を繰り返したとして、愛知県警は、16~19歳の3人を住居侵入と窃盗の疑いで逮捕したと6日発表した。被害品にはカフスや指輪などがあり、故人の形見も含まれていたという。被災地を狙った組織的な窃盗グループが摘発されるのは初めてとみられる。 逮捕されたのは、名古屋市昭和区の無職少年(19)、ブラジル国籍で愛知県岩倉市の派遣社員少年(18)、中国籍で住居不定の無職少女(16)。3人は1月5日、石川県輪島市内の住宅2軒に侵入し、ブランデーや指輪などの金品(計約6万5千円)を盗んだ疑いがある。認否は明らかにされていない。県警は3人が被災地の混乱に乗じて窃盗を重ねたとみて調べる。 被害住宅2軒は隣接しており、いずれも住人は避難していて留守だった。同5日に輪島市内で「不審車を見つけた」と付近住民から交番に届け出があり、石川県警の警察官が少年らに職務質問。車内からバールが見つかるなどし、今回の事件が発覚した。 被災地では住宅などを狙った窃盗事件が相次いでおり、石川県内では震災後から3月5日までに避難所での置き引きなど51件の窃盗事件が発生。警察が街頭に防犯カメラを増設するなどして警戒を強めている。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 能登半島地震 1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
父は送迎、母は死体損壊を容認か 札幌遺体切断事件で親子3人を起訴
有料記事 石垣明真 新谷千布美2024年3月6日 21時05分 札幌市の繁華街・すすきののホテルで昨年7月、北海道内の会社員男性(当時62)を殺害し、頭部を持ち去ったなどとして札幌市の親子3人が殺人容疑などで逮捕された事件で、札幌地検は6日、無職田村瑠奈容疑者(30)を殺人、死体損壊、死体領得、死体遺棄の罪で起訴し、発表した。また父親の修容疑者(60)をそれぞれの幇助(ほうじょ)の罪、母親の浩子容疑者(61)を死体損壊幇助と死体遺棄幇助の罪で同日、起訴した。3人の認否は明らかにしていない。 北海道警は親子3人を殺人や死体損壊の疑いで逮捕し、送検していたが、同地検は父母の関与について、瑠奈容疑者の手助けにとどまると判断したとみられる。浩子容疑者の殺人罪については不起訴処分とした。 起訴状などによると、瑠奈容疑者は昨年7月1日深夜、札幌市中央区のホテルの一室で男性を刃物で突き刺し、出血性ショックで死亡させて殺害。その後、男性の首をのこぎりなどで切断し、頭部を自宅まで運んで損壊し、遺棄したとされる。 修容疑者は、瑠奈容疑者の男性を殺害する計画を知りながらのこぎりなどを一緒に購入。現場から自宅まで瑠奈容疑者を車で送迎したとされる。 浩子容疑者は、自宅内に頭部を隠すことを容認し、その後同月7日夜に瑠奈容疑者が頭部を損壊する際にビデオ撮影を求められ、修容疑者に撮影させたとされる。 地検は、昨年8月末から今年… この記事は有料記事です。残り287文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
親子3人の共謀問えず、母は裁判員裁判の対象外 札幌遺体切断事件
札幌すすきののホテルの一室で頭部のない男性(当時62)の遺体が見つかり親子3人が逮捕された事件で、札幌地検は6日、3人の共謀を問えないと判断した。起訴内容がそれぞれ異なる展開となった。 北海道警が捜査段階から実行役とみていた田村瑠奈容疑者(30)は、殺人罪や死体損壊の罪で起訴。父の修容疑者(60)は、一連の行為を手助けした殺人幇助(ほうじょ)などの罪で起訴した。母の浩子容疑者(61)は死体損壊幇助と死体遺棄幇助の罪とした。 道警は3人とも同じ殺人などの容疑で逮捕・送検していた。しかし札幌地検は、3人の共謀は成立せず、瑠奈容疑者が主体だったと判断した。石井壮治次席検事は臨時の会見で「この起訴内容で立証できるだけの証拠が集まったということ」と述べるにとどめた。 殺人罪とその幇助罪に問われる瑠奈、修両容疑者は裁判員裁判で審理されることになる。一方、浩子容疑者はその対象外だ。 裁判員裁判では、裁判官・検察官・弁護人が事前に争点などを確認し合う「公判前整理手続き」が必須で、初公判までには時間がかかる見込みだ。3人の裁判をどう進めるかは、今後、札幌地裁が判断する。(新谷千布美、石垣明真) 今回の事件の流れ (捜査関係者などへの取材による) 2023年5月下旬 ダンスイベントで瑠奈容疑者と男性が会う 6月 再び瑠奈容疑者と男性が会ったか 7月1日 午後8時ごろまで 瑠奈容疑者が父と刃物などを購入 午後10時50分ごろ 瑠奈容疑者と男性がホテルに入る 7月2日 午前2時ごろ 瑠奈容疑者が1人でホテルを出る 父の車がホテル近くから走り去る 午後3時ごろ ホテル従業員が男性の遺体を発見 7月3日 道警が捜査本部設置 24日 瑠奈容疑者と父を死体遺棄などの容疑で逮捕 容疑者宅から男性の頭部が見つかる 25日 母も同容疑で逮捕 8月14日 親子3人を殺人容疑で再逮捕 8月28日 親子3人の鑑定留置が始まる 9月1日 父母が札幌簡裁に出廷し容疑を否認 2024年2月28日 親子3人の鑑定留置終了 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
除染土の最終処分地、「選定の具体的方針・工程を」 自民党が提言
大日向寛文2024年3月6日 21時24分 自民党の東日本大震災復興加速化本部は6日、東京電力福島第一原発事故に伴う除染で出た土壌について、「最終処分地の選定等の具体的な方針・工程を速やかに明示」するよう求める提言を、岸田文雄首相に渡した。 除染土は福島県内の中間貯蔵施設で保管している。法律では、2045年までに県外で最終処分することになっているが、実証事業すら地元の反対で難航している。提言は、「残された時間は長くはない」とし、「県民及び国民の目に見える形で取り組みを進めることが重要」としている。(大日向寛文) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自宅で父親死亡、刺した疑いで息子逮捕 幼稚園から「不審者」と通報
2024年3月6日 21時40分 父親を殺害しようとしたとして、兵庫県警は6日、尼崎市立花町1丁目の自称アルバイト荒川拳大(けんた)容疑者(23)を殺人未遂容疑で緊急逮捕し、発表した。「殺そうと思って家にあった包丁を使って刺した」と容疑を認めているという。 尼崎北署によると、荒川容疑者は6日未明、自宅の寝室にいた父の征雄さん(49)の胸を刃物で数回刺し、殺そうとした疑いがある。父親はその後、死亡が確認され、署は容疑を殺人容疑に切り替えて調べるという。 同日昼過ぎ、現場近くの幼稚園から「不審者がいる」と110番通報があり、駆けつけた警察官が路上にいた荒川容疑者を見つけた。その後、自宅で父親が倒れているのを発見したという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
トンネル内で塗装中?に倒れ6人搬送3人意識不明 神奈川県伊勢原市
手代木慶 阿部育子 村上潤治2024年3月6日 22時45分 6日午後7時10分ごろ、神奈川県伊勢原市高森の農業用用水路のトンネルで、「作業員が意識のない状態で倒れている」と作業関係者の男性から119番通報があった。同市消防本部によると、20~70代の男性6人が市内の病院に搬送され、3人が意識不明という。作業日誌から、現場にいたのはこの6人とみられ、農業用用水路のトンネルで塗装、防水加工作業をしていたとみられるという。県警が労災事故の可能性があるとみて、原因などを調べている。 現場は片側1車線の道路の真下を通るトンネルで、近くにコンビニエンスストアもある。 現場脇を通りかかった近所に住む50代会社員は「1カ月ほど前から塗装の工事をしていた。意識不明の人が出ているとニュースで知った。どういう安全管理をされていたのか」と心配そうに話した。(手代木慶、阿部育子、村上潤治) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ウィシュマさん死亡から3年 遺族「理不尽に命を落とさない施策を」
伊藤智章 高橋俊成2024年3月6日 20時16分 名古屋出入国在留管理局に収容されていたスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)が亡くなってから6日で3年となった。遺族らは愛知県内で法要を行った後、名古屋入管に再発防止などの要望を申し入れた。 この日昼ごろ、遺族らはウィシュマさんの遺骨が安置されている愛西市の明通寺を訪問。本堂に置かれた遺影と遺骨に手を合わせ、スリランカの家庭料理を詰めた弁当を供えた。妹のポールニマさん(29)は「姉が入管を出たら食べたいと日記に書いていたものを作った。悲惨なことがまた起きないよう気持ちを込めた」と話した。 名古屋入管前では、妹のワヨミさん(31)が「被収容者が理不尽に命を落とすことがないよう、当たり前の医療を保障するための具体的な施策を強く求める」などと記された申入書を読み上げた。 ウィシュマさんの死を巡っては、殺人容疑などで告発などされた当時の入管局長らは不起訴(嫌疑なし)となり、捜査は終結している。一方、入管側の責任を追及するための国賠訴訟は続いている。遺族側代理人の指宿昭一弁護士は「この事件をうやむやにしてはならない。この日を忘れず、国と入管の責任を認めさせるべく訴訟をがんばりましょう」と訴えた。 この日は日本で暮らす外国人や支援者らの集会も名古屋入管近くで開かれた。生前のウィシュマさんを支援していた同県津島市の真野明美さん(70)と、2人の交流を劇にした劇団名古屋代表の谷川伸彦さん(61)が企画。外国人を取り巻く様々な問題を改善するよう口々に訴えた。(伊藤智章、高橋俊成) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
店に「大量のナメクジ」SNSで虚偽投稿した罪、飲食店元従業員起訴
根津弥2024年3月6日 20時26分 仙台市太白区の飲食店について虚偽の内容をSNSに投稿し、業務を妨害したとして、仙台地検は5日、住居不定の無職円谷晴臣容疑者(25)を偽計業務妨害の罪で起訴した。地検は認否を明らかにしていない。 起訴状などによると、円谷容疑者は2022年7月24日、「大阪王将仙台中田店」(仙台市太白区、閉店)にナメクジが大量に発生したなどと、虚偽の内容をツイッター(現X)に投稿。店を一時休業に陥らせて、運営会社(若林区)の業務を妨害したとされる。 円谷容疑者は店の元従業員で、「ナメクジ大量にいる」などと投稿していた。地検はナメクジが大量に発生したり、料理に混入したりした事実はなかったと認定。動機は店の待遇への不満で、休業による財産的損害が生じているなど悪質だと判断した。 投稿は当時、ツイッター上で拡散し、市保健所が翌25日に立ち入り調査を実施した。郡和子市長は26日の定例会見で、「(SNSで)書き込みされていた状況は確認されなかった」と説明。「調理場の中の清掃が十分に行き届いていなかった箇所もあった」と述べ、指導したとしていた。 大阪王将(大阪府枚方市)も調査を受けたことを公表。「今回の調査でナメクジ、昆虫などは見受けられなかった」としつつ、調査結果を公表し、翌8月に運営会社とのフランチャイズ契約を解除していた。 運営会社顧問弁護士の藤川久昭氏(クラウンズ法律事務所)は「悪意があり被害は甚大深刻、徹底的に責任追及する」としている。(根津弥) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
都立日比谷、18人辞退で5年ぶりに2次募集 2人の枠に39人出願
有料記事 本多由佳 塩入彩2024年3月6日 20時30分 東京都教育委員会は6日、2024年度の都立高一般入試の2次・後期募集の応募状況を発表した。都教委が「進学指導重点校」に指定する日比谷(千代田区)が、5年ぶりに2次募集を実施する。2人の枠に39人が出願し、倍率は19・50倍に上った。 都教委によると、都立高入試では補欠合格や繰り上げ合格の制度はなく、入学手続き者数が定員を下回った場合は2次募集をする。 日比谷の一般入試の定員は253人だった。先月21日の入試では354人が受験し、268人が合格。しかし、18人が辞退し、入学手続き者数は250人だった。同校はインフルエンザなどで欠席した受験生向けの追試験枠も、1人分設けている。 都教委の担当者は「都立高校は第一志望で合格すれば入学してもらう前提だが、国立や私立の繰り上げ合格による辞退者も見越して、多めに合格者を出している」と説明。ただ、「都立が補欠合格を出せば、国立や私立に影響を与えかねず(繰り上げ合格導入は)難しい」と話す。 全日制全体では68校で計1989人の募集があり、計1051人が出願。倍率は0・53倍だった。「進学指導推進校」の上野(台東区)は、1人の枠に14人が応募した。2次・後期募集の入試と、インフルエンザなどで欠席した受験生への追試は9日にあり、14日に合格発表する。 日比谷で5年ぶりに2次募集… この記事は有料記事です。残り272文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
福利厚生「リロポイント」5200万円分、自分に付与した疑いで逮捕
福冨旅史 三井新2024年3月6日 17時22分 福利厚生事業を代行する「リロクラブ」が提供する福利厚生サービスのポイント5200万円分を不正に自身に付与したとして、警視庁は6日、元会社員の小松真美容疑者(39)=千葉県松戸市=を背任容疑で逮捕し、発表した。容疑を認めているという。 捜査2課によると、小松容疑者は昨年1月に8回、勤務先の会社が福利厚生で使う「リロポイント」計5200万円分を自身に付与し、会社に同額を支払わせて損害を与えた疑いがある。勤務先はIT関連会社「ミロク情報サービス(MJS)」の子会社だった。 リロポイントは様々なサービスなどと交換でき、子会社が福利厚生で社員に付与していた。小松容疑者はポイント付与の権限を持っており、自身に不正に付与したポイントを金券などに交換して換金。競馬や競艇、オンラインカジノなどに使っていたという。 同課は小松容疑者が21年10月~23年3月、逮捕容疑も含めて計約3億4千万円分のポイントを不正に自身に付与したとみて調べている。 子会社が23年7月に警視庁に告訴。小松容疑者は同月、懲戒解雇されていた。(福冨旅史、三井新) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル