今林弘
高知県は3日、新型コロナウイルス感染者の宿泊療養施設となっている高知市内のホテルに、20代の男性部外者が1日深夜に無断で侵入し、10代の男性患者が療養する部屋で一晩を過ごしたと発表した。県によると部外者は「友人が入所したので会いに来た」などと話したという。
県によると、部外者は1日午後11時45分ごろ、患者用のホテル裏口に現れ、警備員に「関係者だ」と話して侵入。現場のスタッフが調べたところ、侵入したフロアは分かったが、どの部屋に入ったかは特定できなかった。
県は高知署と相談。大きな物音もせず、無関係の患者を深夜に起こすリスクも考慮し、捜索活動は行わなかった。2日午前8時すぎ、朝食の時間に部屋に電話をかけ、居場所を特定。県は濃厚接触者として自宅での待機を求め、部外者は同10時40分ごろに施設を出たという。
療養施設では差し入れなどは可能だが、面会や施設内への立ち入りは禁じている。県の担当者は「警備の強化などを検討したい」と話した。(今林弘)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル