今年1月に行われた一橋大学(東京都国立市)の外国人留学生向けの入学試験で、数学の問題用紙の画像が試験中にSNSを通じて外部流出していたことが、捜査関係者への取材で分かった。警視庁は、不正が行われた可能性があるとして大学から被害届を受理し、偽計業務妨害容疑で調べている。
捜査関係者によると、試験には同大への留学を希望する外国人数十人が受験。数学の試験前に何者かが外部の中国人に「問題を解いてほしい」と依頼し、試験開始後に問題用紙の画像をSNSで送っていた。画像を受け取った中国人は不審に思って解答せず、同大に相談したという。
警視庁が画像を送信した人物の特定を進めている。
同大の広報室は「現時点で何もお答えすることができません」とコメントしている。
大学入試をめぐっては、今年1月に行われた大学入学共通テストで、試験中に世界史の問題が外部に流出し、関与を認めた受験生と協力者とされる男が偽計業務妨害容疑で書類送検された。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル