「アイドルからアスリートへ」
発足から10年あまり。女子選手を競技場の「アイドル」的存在として扱うことをやめ、プロスポーツ選手としての「強さ」を全面的に打ち出すという、ガールズケイリンの「改革」。選手はどう受け止めるのか。
「アイドル扱いが嫌で嫌で、正直面倒くさかった」。ガールズケイリン1期生のひとり、大分支部の野口諭実可選手(30)は、駆け出しの頃をこう振り返る。
運動の経験といえば中学の水泳部と趣味のジョギング程度だったが、競輪好きの父に勧められて競輪学校へ入校した。
成績が悪ければクビになる厳しい世界で、なかなか上がらないタイムに焦りながら練習に明け暮れ、ようやくデビューすると、思いも寄らぬ仕事も待っていた。
競輪場の入り口で同期の女子…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル