学校の「アレ」は今 (7) HB鉛筆
最後に鉛筆で字を書いたのはいつだっただろう。力を込めると先端がパキッと折れる。書き続けているとどんどん文字が太くなる。夢中で書いて、気づけば手の側面が真っ黒だった。
誰しも同じような記憶があるはずだ。では、そのとき持っていた鉛筆の種類は?
いま、学校現場から「HB」の鉛筆がなくなりつつあるという。実際に小学生の子どもがいる同僚に聞いてみると、「小3の娘は2B15本、B1本、HB0本。2Bの圧勝です」「小2の息子の筆箱は2Bと4Bだけ」といった答えが返ってきた。
記者(26)が小学生の頃は、児童によって様々な鉛筆が使われていた記憶がある。私自身、小学校低学年の頃から筆圧が強く、2Bだと頻繁に芯が折れた。だから、遅くとも小4の頃にはBかHBを使っていた。同僚の記者からは「HBはお姉さんの証しだった」と小学生時代を回顧する声も聞かれた。なぜいま、2B以上が主流になっているのか。
小中学生のころ、学校でよく使っていた「アレ」。まだあるのかな。今はどうなっているのかな。20~40代の記者たちが、懐かしみながら探ってみると…教育や社会の変化が見えてきました。
■販売割合、2Bは75% H…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル