将棋界初の八冠独占を成し遂げた藤井聡太名人・竜王(21)の出身地、愛知県瀬戸市で20日、「瀬戸将棋タクシー」が走り出した。車両の側面には、棋士をめざす兄妹のイラストが描かれ、「将棋のまち瀬戸」をアピールしている。
瀬戸将棋文化振興会が、瀬戸自動車運送(マルセタクシー)と連携して運行する。イラストは、瀬戸市出身の漫画家中島みるくさんが手がけた。
屋根には将棋の駒の形をしたあんどんを据える。車内も将棋一色で、藤井名人・竜王の扇子や駒を描いたクッションやシートカバーで埋め尽くされている。予約可能で瀬戸市内とその周辺地域をほぼ毎日走る。
振興会は、イラストの子どもを「瀬戸将太郎と瀬戸将子」と命名。イメージキャラクターとして将棋文化の普及活動に生かす。20日の出発式でハンドルを握ったドライバーの加古留美さんは「イラストがものすごくかわいい。車内で将棋の話をして盛り上がりたい。藤井さんにもぜひ乗車してほしい」と話した。(松永佳伸)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル