大阪湾の知る人ぞ知る逸品を知って欲しい――。そんな思いで、泉佐野漁協(大阪府泉佐野市)が貝のブランドをつくった。その名も「泉州げんこつ赤貝」。豊かな海と、漁師という仕事を引き継いでいきたいという思いも込められている。
後半で朝日新聞デジタル会員向けにレシピを公開しています。大阪産の食材を中心に扱う大阪市西区北堀江1丁目の居酒屋「空(そら)」(堀江店)監修の炊き込みごはんです。
昼過ぎの泉佐野漁港に、続々と底引き網漁船が戻ってくる。アカシタビラメやコウイカなどにまじり、放射状の線が表面に浮かび、厚みのある貝がごろり。赤い身と歯ごたえのある食感、高級食材として知られる赤貝だ。
府立環境農林水産総合研究所によると、赤貝は北海道から九州の水深5~50メートルの砂泥などに生息。鉄を含んだヘモグロビン系の赤い血を持つため、身が赤みを帯びている。冬から春に旬を迎える。
低価格の海外産が多く出回るが、国産を求める飲食店のニーズも高い。中でも、明石海峡と紀淡海峡からの潮流と淀川、大和川から流れ込む栄養に恵まれる大阪湾で育ったものは高品質で知られるという。
泉佐野で貝類を中心に卸業を…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル