奈良市立小学校でいじめが発覚し、被害児童が自死をほのめかしたノートに担任教諭が花丸をつけた問題で、同市教育委員会は調査結果を公表した。学校現場がとったいじめ対応の初動に不備があり、市が行っている研修にも課題があることが浮き彫りになった。
19日に公表された調査報告書は、女子児童が2021~22年に男子児童1人から12件のいじめを受けたと認定した。手首をひねって突き飛ばしたり、鉛筆で背中を突いたりする行為などを確認したという。
校長ら学校側は、問題が発覚して保護者と面談した昨年2月、保護者が求めた謝罪や調査に応じず、速やかに同級生らへの聞き取りにつなげられなかった。児童同士を近づけないといった「経過観察」をとったが、「継続するいじめ行為を止めることができなかった」。
「花丸」の経緯に食い違い
担任教諭が花丸をつけるに至…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル