「ゴーストベア」通報相次ぐ札幌 市民襲われた1年前の記憶が背景に

 「ゴーストベア」 人口197万人の札幌市などでヒグマ対策を担う行政や民間の人たちの間で、そんな言葉が今年、しばしばささやかれている。札幌市内で、ヒグマらしきものを見た、という通報が相次いでいるからだ。背景には、昨年6月にヒグマが住宅街を疾走し、市民を次々と襲った事故の衝撃がいまだに消えないことがあるらしい。 「体長2メートルのヒグマのような生き物が、道路を走って横切った」 4月19日夜、札幌市北区あ…この記事は有料会員記事です。残り1690文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

湯上がりに浸る、巣ごもり「独書」の世界 ゆったりくつろいで

 蜂の巣のような六角形の穴の中に、座ったり寝そべったり。リラックスした思い思いの格好で、みんなが手にしているのは本。でもここは、本屋でも図書館でもない。 神戸市中心部から車で40分。新興住宅地を抜けると、「寿ノ湯」(兵庫県三田市)が現れた。そばには緑豊かな田園風景が広がる。 閉店した温浴施設を改修し、2年前にオープンした。6種類の風呂とサウナ、岩盤浴も備える。とりわけ目を引くのは、蔵書約1万冊の「ライブラリー」だ。中央には浴槽跡を利用した桜の木のオブジェ。天井近くまでそびえる棚に美しく陳列された姿は、さながら美術館のようだ。 読書スペースは岩盤浴着で利用できる。「蜂の巣」と名付けられた六角形の穴や、小さく区切られた「おこもりスペース」に気に入った本を持ち込めば、誰にも邪魔されることがない、ぜいたくな時間になる。 「神戸まで行かずとも、おしゃれな施設を三田の人に楽しんでもらいたくて」。「寿ノ湯」を運営する冠婚葬祭業「レック」の高橋泉代表(61)はそう話す。三田市で生まれ、住み続けてきた。神戸・大阪のベッドタウンとして成長した三田には観光資源が少ないため、新たな滞在スポットにしたいという。ライブラリーは社員でもある息子のアイデアだ。高い天井を生かして他にないものを作ろうと、各地の銭湯やホテルをめぐり、考えついた。記事後半では、地元で人気のグルメスポット紹介や会員登録すると応募できるプレゼントもあります。19日(日)締め切り 「寿ノ湯」の名は、昭和30…この記事は有料会員記事です。残り834文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

ウミガラス復活へ100羽超え 国内唯一の繁殖地、北海道天売島

 「オロロン鳥」とも呼ばれる絶滅危惧種の海鳥、ウミガラスが、北海道北部の日本海に浮かぶ国内唯一の繁殖地・天売(てうり)島(羽幌町)に100羽余り飛来したことが確認された。2000年代初頭には13羽にまで激減しただけに、保護関係者らは「まだ通過点だが、一つの目標がかなった」と喜ぶ。 5月31日午前6時43分、天売島の西端、唯一の営巣地がある崖の下の海。島に住む自然写真家、寺沢孝毅さん(62)が、黒い羽と白い胸のウミガラスがたくさん浮かんでいるのを発見した。飛び立ったり、潜水したり、群れとなって数珠つなぎの曲線を描いたり。めまぐるしく動くウミガラスが一瞬、一つの大きなまとまりになった。夢中でシャッターを切った。 写っていたのは99羽。離れ…この記事は有料会員記事です。残り970文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

燃料高騰ニモマケズ、黄金色の小麦が収穫期 群馬・伊勢崎

【動画】群馬・伊勢崎市で小麦の収穫始まる=細川卓、竹花徹朗撮影 国内有数の小麦産地、群馬県で小麦の収穫が始まっている。黄金色に染まった同県伊勢崎市内の畑では農家の人たちがコンバインで次々に小麦を刈り取っていた。収穫後は主に製粉会社に出荷され、うどんの原料になるという。 ロシアのウクライナ侵攻後、輸入小麦価格の高騰で、国産小麦への期待も高まるが、生産量を増やすにはハードルが高いという。同市内のJA佐波伊勢崎あずま支店の担当者によると、生産者の高齢化、燃料や肥料などの価格高騰もあり、輸入小麦に頼らざるを得ないという。 生産者にとって厳しい状況は…この記事は有料会員記事です。残り58文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

九州、ようやく梅雨入り 昨年より1カ月遅くなったわけは

 気象庁は11日、九州地方の南部、北部がいずれも梅雨入りしたとみられると発表した。記録的に早い梅雨入りとなった昨年より、いずれも31日遅い。九州では今後1週間、梅雨前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多くなるという。 同庁によると、昨年は梅雨前線の北上が早かったため、統計がある1951年以降、南部では2番目に早く、北部では最も早い梅雨入りとなった。 一方、今年はこれまで、上空…この記事は有料会員記事です。残り161文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「故郷を壊さないで」 街路樹伐採に反対の住民が監査請求で意見陳述

 東京都の千代田区道「神田警察通り」の整備に伴う街路樹伐採をめぐり、伐採中止を求めた2件目の住民監査請求で、地元住民が10日、意見陳述をした。伐採の賛否が分かれたまま地域住民の間に亀裂が深まっているとして、「大切な故郷が壊されるのは許せない」と訴えた。 請求では、区議会は伐採を含む整備工事の契約議案を賛成多数で可決したが、判断の基になる区の説明は虚偽の内容もあると主張。「根拠を欠く議決は無効で、その議決に基づく契約は違法」と訴えている。住民は陳述で「伐採を知らされたのは議決の後。反対さえできなかった。保存を求める住民の声を聴かずに進めるのは、自治体としてあるまじき姿」と批判した。 区が街路樹を伐採する理由として「現在のイチョウを残すと歩道スペースが、政令で定める2メートルの幅を確保できない」と説明していることに対し、住民は、国土交通省による説明は「柔軟に対応できる」だったと反論。先行して整備された1期区間では2メートル未満の部分もあるとして、「反対を押し切って2メートルを確保する必要はない」と主張した。 伐採に反対する住民が徹夜で…この記事は有料会員記事です。残り547文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「ウソ発見器」のしくみは?

「『ウソ発見器』のしくみは?」兵庫県・原山るかさん(中3)からの質問ののちゃんのDo科学ののちゃんは、朝日新聞に連載されている漫画の主人公で、小学3年生。学級担任の藤原先生を相手に、身の回りの不思議を質問します。聞いてほしい疑問はこちらへ。science@asahi.com ののちゃん 刑事ドラマで犯人役の人がウソ発見器にかけられているのを見たよ。なんだかあやしいけど、ほんとに使われてるのかな? 藤原先生 ポリグラフ検査のことね。全国の警察の研究所に検査の担当者がいて、機械を警察署に持ち運んで検査しているらしいよ。正確に言うと、「ウソをついているかどうか」ではなく、「知っているか知らないか」を判断する装置だね。 のの 何を調べて判断するの? 先生 からだにセンサーをつ…この記事は有料会員記事です。残り1008文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「なぜこんな顔に」疾患嘆いた少年の20年後 背中押された大学生は

 生まれた時に顔に疾患があったシンガー・ソングライターの半生が演劇になった。脚本を手がけたのはライブを見にきた大学生。執筆に駆り立てた、その歌い手の生き様とは。 「1982年10月30日、両親の初めての子どもとして生まれた。しかし、顔の真ん中が裂けていた」 「両親にとって人生で一番喜ぶべき日が、人生で一番涙を流した日になった」 追手門学院大学(大阪府茨木市)の学生たちが演じる約1時間の劇は、こんなセリフから始まる。 タイトルは「鼻曲がりと言われた少年」で、6月に学内で3回上演される。大阪市のシンガー・ソングライター、YOUさん(39)の半生が題材で、内容のほぼ全てが実話に基づいている。あらすじはこうだ。家族の絆、音楽との出会い YOUさんには唇や上あごが裂けて生まれる「口唇口蓋裂(こうがいれつ)」という疾患があった。幼い頃は上の歯茎に穴が開き、サ行とタ行がうまく発音できなかった。 「小学校でいじめられないか…この記事は有料会員記事です。残り1253文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

復旧と備えを、NPO活動再開 九州北部豪雨5年、ボランティア募集

 2017年7月の九州北部豪雨から間もなく5年。被災地で災害ボランティアの活動を続けてきた福岡県大野城市のNPO法人「日本九援隊」は12日から、コロナ禍で停滞していた活動を本格的に再開させる。取り組むのは被害からの復旧と同時に、次なる大雨への「備え」だ。 九援隊が活動に入るのは、朝倉市の比良松地区。17年の豪雨で川が氾濫(はんらん)し、道路が冠水、土砂や流木は住宅に流れこんだ。九援隊は豪雨の直後からこの地域に入り、がれきの撤去など支援を続けてきた。 だが20年以降は新型コロナウイルスの感染拡大で、活動は何度も中断。5年間で生活再建のための復旧が進む一方、住民だけでは手が回らない水路などは今も、特に上流域で土砂がたまったままの所が少なくない。 比良松地区では、果樹園近く…この記事は有料会員記事です。残り354文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

JR九州、朝の通勤列車を削減へ 博多発着中心に9月から定員1割減

加藤裕則2022年6月11日 6時00分 JR九州は10日、西九州新幹線の開業に伴うダイヤ改定で、朝の通勤帯に博多駅を発着する列車を減便すると発表した。コロナ禍による乗客減に合わせた対応で、定員数で1割減る。9月23日から新ダイヤで運行する。 通勤帯の午前7時15分~8時45分の1時間半では、小倉方面からの博多駅着下り列車はこれまでの15本から13本となり、定員数は92%に減る。鳥栖方面から博多駅着の上り列車は16本から13本で、定員数は90%になる。 同時間帯で小倉方面からの折尾駅着の下り列車は9本と変わらないが、車両の変更などで定員数は93%になる。折尾方面から小倉駅着の上り列車は12本から11本に減らし、定員数は93%に減る。 今春と2019年春を比べると、朝の通勤時間帯の博多駅の利用者は約2割減っているという。(加藤裕則)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル