ジョニデ主演「MINAMATA」地元で先行上映 メッセージも披露

 世界に水俣病の実態を伝えた米国人写真家ユージン・スミス(1918~78)を俳優ジョニー・デップが演じる映画「MINAMATA―ミナマタ―」の先行上映会が18日、熊本県水俣市で開かれた。23日の全国公開に先駆けた上映会(2回公演)で、計約1千人が来場した。上映後、デップが「この作品に刺激を受け、感動してもらえればうれしいです」と語るメッセージ映像も披露された。 映画は、ユージンと元妻のアイリーン・美緒子・スミスさん(71)が出した写真集「MINAMATA」(75年)に基づく物語。2人は水銀の被害を受けて苦しむ患者と家族が原因企業チッソに初めて勝訴した水俣病第1次訴訟判決(73年)前後の3年間、患者多発地域で暮らしながら、胎児性患者の上村智子さん(77年に21歳で死去)や坂本しのぶさん(65)らを撮影した。 デップは、第2次世界大戦末期の激戦地を踏んで心身に傷を抱えながら、次第に水俣での撮影に没頭していくユージンを演じた。被害者救済に尽力した故・川本輝夫さんを思わせる「闘士」を真田広之、患者の家族を浅野忠信らが演じた。 上映会は、地元有志らが今年…この記事は会員記事です。残り267文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

青森で76人感染確認 ブレークスルー感染の可能性

2021年9月18日 20時10分 青森県は18日、76人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。41人は八戸市の医療機関の職員と入院患者で、既に感染が判明していた2人と合わせて、県はクラスター(感染者集団)が発生したと判断した。青森市の入所型高齢者施設でも50~80代以上の11人の感染が確認され、これまでの1人と合わせてクラスターとなった。 医療機関、施設とも感染者はほとんどがワクチン接種を2回終えていたといい、県はブレークスルー感染の可能性があるとみている。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

幕で目隠し、観覧自粛呼びかけ 岸和田だんじり祭、市民に不安の声も

 「岸和田だんじり祭(まつり)」(大阪府岸和田市)が18日午前、同市中心部で始まった。コロナ禍で昨年は75年ぶりに事実上の中止となり、2年ぶりにだんじりの引き回しがあった。感染防止のため、運営団体と市が「無観客」として観覧自粛を呼びかけた。緊急事態宣言下での開催に市民らから不安の声も上がるなか、一部の町が引き回しの自粛を決定。異例の祭りとなった。 「そーりゃ、そーりゃ」。18日早朝、台風14号の影響で雨が降る中、だんじりの引き回しが始まった。南海電鉄岸和田駅前では、勢いよく走ってきただんじりが引き手とともに角を一気に回る「やりまわし」が行われた。周囲は、関係者以外の立ち入りを制限。さらに、観覧できないよう目隠しのための幕が張られ、観覧自粛を呼びかける紙も掲示された。沿道には地元の人らの姿があり、70代女性は「この時期に祭りがないと寂しい」と話した。 江戸時代から約300年の歴史があるとされる伝統の祭り。2年前は約40万人の観光客らが集まった。しかし、昨年は引き回しをせず、一部神事のみとした。 祭りは、各町から選出された…この記事は有料会員記事です。残り967文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

仰いで極楽・カシャして極楽、天井絵巻に魅せられる 南海高野線

会員記事文・西江拓矢、写真・小川智2021年9月18日 17時00分 天井に縁起物が描かれているのは聖域へと向かうケーブルカー。山深い標高530メートル余りにある駅は俗世と聖域の境界線だ。 電車は、市街地から緑深い山の中へと進んでいく。ふもとの南海電鉄橋本駅(和歌山県橋本市)から約20キロ。24のトンネルを抜け、急勾配を上り、標高535メートルにある極楽橋駅(同県高野町)へ到着した。周りは緑と清流。電車から降りると、ホームを涼やかな風が抜けていく。 駅に入り上を見ると、天井絵巻が目に飛び込む。スイレンやシャクナゲ、梅、鶴。そして、ひときわ色鮮やかな鳥。極楽鳥だ。高野山ゆかりの動植物や縁起物など50種類の絵が描かれているという。白と黒の犬は、弘法大師を高野山に導いたとされる。よく見ると、カマキリやカエル、カニもいて楽しい。乗客たちも足を止め、スマートフォンを構えていた。 駅のリニューアルオープンは昨夏。近くにあり、駅名の由来となった極楽橋が、俗世と聖域を分ける境界との言い伝えがあることにちなみ、電車側を俗世、乗り換えのケーブルカー側を聖域に見立てた。コンセプトは「はじまりの聖地、極楽橋。」で、「SNS映え」する空間に。シンボルの極楽鳥も随所に登場する。記事後半では、地元で人気のグルメスポット紹介や会員登録すると応募できるプレゼントもあります。高野山ゆかりのシャクナゲなど「いのちのはじまり」を表現した「はじまりの天井絵巻」=和歌山県高野町 寺院が立ち並ぶ高野山中心部…この記事は会員記事です。残り860文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

コロナ下の留学 奨学金どうする?(上)

日本経済団体連合会が協力する奨学金UWCを受けてアルメニアの高校へ留学した高校生(後列右)=「トビタテ!留学JAPAN」提供 コロナ禍で海外渡航は厳しい状況が続くが、収束後を見すえて留学に向けた準備が始まっている。留学先選びとともに早めに準備したいのが奨学金の申し込みだ。いま、奨学金はどうなっているのか。そもそも海外留学にはどのくらいの金額が必要なのか。文部科学省が民間企業・団体と共同で運営する留学支援事業「トビタテ!留学JAPAN」の広報担当・西川朋子さんに現状を聞いた。 昨年3月以降、すべての国が感染症危険レベル2(不要不急の渡航中止)または3(渡航中止勧告)以上になり、「トビタテ」の奨学金や国費による日本学生支援機構(JASSO)の海外留学支援制度を含め、公的な奨学金の多くは新規の支給が止まりました。支援が決まり渡航予定だった学生たちもオンライン留学に切り替えたり、時期を延期したり、断念したりしました。「トビタテ!留学JAPAN」広報担当の西川朋子さん(本人提供) しかし政府は今年6月、9カ月以上の長期の場合は、レベル2以上の国への留学でも自己安全管理の徹底について誓約書を提出するなど、一定の要件のもとで奨学金の支給を再開しました。今秋からの新学期開始に向け、少しずつ渡航が再開しています。ただし、交換留学などの場合は在籍校によって留学が許可されるかどうかは異なり、また短期の留学は渡航先での水際対策などの影響を考え、今のところ支給は止まったままです。高額な学費がネックにも 留学で必要な資金額は、渡航…この記事は会員記事です。残り683文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

Angels star Shohei Ohtani to pitch Sunday against Oakland

Los Angeles – Los Angeles Angels two-way star Shohei Ohtani is back in the American…

「感染が怖い」と自転車通勤 手当を過大受給、市役所職員を処分

 通勤手当を過大に受け取ったとして、大阪府高槻市は17日、市民生活環境部エネルギーセンターの男性職員(43)を戒告の懲戒処分とし、発表した。管理監督責任として、職員の上司の同センター所長を文書厳重注意とした。 市総務部によると、男性職員は昨年4月、電車とバスを利用する通勤届を提出していたが、今年7月まで自転車で通勤し、通勤手当として計18万1500円を過大に受け取った。市の調べに「(電車とバスの利用であれば)密になるので、新型コロナの感染が怖かった」などと述べたという。職員はすでに全額返還しているという。(細見卓司)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

北海道電泊原発のディーゼル発電機に不具合 定期検査中 すでに復旧

佐藤亜季2021年9月18日 11時00分 北海道電力は17日、定期検査中の泊発電所2号機に設置している非常用ディーゼル発電機に不具合が見つかったと発表した。2号機は停止中だが、使用済み核燃料などを常時冷やす必要があるため、停電などに備えて発電機を非常用に設置している。不具合での発電所の運営への影響はなかった。原因は調査中。 北電によると、7日に発電機の起動試験を終えた後に、発電機に供給する空気を海水で冷やす空気冷却器で海水が漏洩(ろうえい)しているのを社員がみつけた。冷却器を交換し、15日に復旧した。(佐藤亜季)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

瀬戸内海越え、オンラインでつながる 岡山の小さな小学校

 岡山県で児童の減少が続く二つの小学校が、瀬戸内海を挟んでオンラインでつなぎ、一緒に学ぶ授業を始めた。小規模校は児童数が少ないうえ、コロナ禍で学校行事なども制限される状況が続く。学校の外との交流機会を一つでも増やそうとする新たな取り組みだ。 広島県境に近い田園地帯にある井原市立稲倉小は、全校児童56人。14日の2時間目、総勢7人の2年生のクラスはオンラインで、笠岡諸島の北木島にある笠岡市立北木小(全校児童6人)と結ばれた。両校の距離は直線で約20キロ。モニター画面には、2年生2人と1年生1人が映る。 オンライン授業の科目は道徳。2学期から始め、この日で4回目になる。「本当の優しさ」をテーマに、映画に行く途中で誰かが落とした鍵を拾ったらという設定の人形劇を両校の児童が交互に演じた。その後、モニター越しに意見を伝え合った。 「困っている人がいるから届けよう」 「映画を早く見たい」 緊張のあまり、言葉に詰まる子もいたが、最終的に「交番に届けよう」とまとまり、双方の教室に拍手が広がった。授業は11月までに計7回予定されている。 稲倉小の佐藤愛莉妙さんは「…この記事は会員記事です。残り381文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

台風14号、列島横断 各地で非常に激しい雨、土砂災害などに警戒

吉沢英将2021年9月18日 9時11分 福岡県に上陸して列島を横断している台風14号は18日午前、四国を通過して和歌山県に再上陸した。各地で非常に激しい雨を降らせながら東日本の太平洋側へ進む見通し。気象庁は土砂災害や低い土地の浸水などに警戒を呼びかけている。 気象庁によると、台風14号は18日午前8時現在、三重県尾鷲市付近にあり、中心気圧は996ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は20メートル、最大瞬間風速30メートル。18日夜には東海の太平洋沖で温帯低気圧に変わり、19日にかけて伊豆諸島付近を通過する見込み。 台風の影響で、西日本から東日本の広い範囲で18日未明から朝にかけて非常に激しい雨が降った。1時間の降水量では兵庫県洲本市で79・0ミリ、三重県熊野市で78・5ミリ、神奈川県海老名市で65・5ミリを観測。風も強く、高知県室戸市では午前2時前、最大瞬間風速28・0メートルを記録した。 19日午前6時までに予想される24時間雨量は、多いところで東海250ミリ、関東甲信180ミリ、近畿80ミリ。(吉沢英将)Source : 社会 - 朝日新聞デジタル