吉野ケ里遺跡の石棺墓、特別公開 赤色顔料「きれいに残り驚き」

神谷裕司2023年6月25日 20時30分 国特別史跡の吉野ケ里遺跡(佐賀県吉野ケ里町、神埼市)で見つかった石棺墓の特別公開が24、25の両日に行われ、家族連れや考古学ファンなど計約2600人が訪れた。 県によると、石棺墓は邪馬台国の時代と重なる弥生後期のもの。石棺を覆っていた大小4枚の石蓋(いしぶた)のうち、3枚の大きな石蓋には「×」や「キ」などの線刻文様が無数に施されていた。石蓋や石棺の壁石、棺の底からは赤色顔料が確認された。県は9月から周辺の調査を再開する予定。 特別公開では、県の担当者が石棺墓の横に立ち、見学者の質問に答えた。石棺墓から外された石蓋は、近くの別の場所に展示された。 鳥栖市の後川(うしろかわ)和也さん(37)は、妻の絢子(あやこ)さん(33)、長男の晴哉ちゃん(1)と家族3人で24日に訪れた。大学で考古学を勉強したという和也さんは「赤い色がきれいに残っており、驚きました。線刻文様も不思議ですね。何らかのデザインとして刻んだのかな」と話していた。 福岡市の村井教行(のりゆき)さん(69)は、妻の豊子さん(67)と一緒に見学した。「石棺は小さめなので、女性が葬られたのかも。卑弥呼を思い浮かべました。どのような人物の墓なのか、今後の調査が楽しみです」と期待していた。(神谷裕司)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「山手線で刃物振り回す人」通報 事実確認されず、男性から経緯聴く

2023年6月25日 21時02分 25日午後4時ごろ、東京都新宿区のJR新宿駅で、「山手線の電車の中で刃物を振り回している人がいる」と駅員から110番通報があった。警視庁が調べたところ、振り回した事実は確認されず、刃物を持っていた外国籍とみられる男性から経緯を聴いている。 新宿署によると、男性は自らを料理人だと説明。布巾で覆われた包丁2本を手で持って乗車中、うたた寝して包丁を落とし、刃の部分が見えるようになったとの趣旨の話をしているという。 乗客が車内で非常ボタンを押し、一斉にホーム上に逃げ出して一時騒然となった。東京消防庁によると、転倒するなどした20代と50代の男性が軽傷を負った。 JR東日本によると、山手線内回り・外回りと中央・総武線の各駅停車で一時運転を見合わせた。計14本に最大約19分の遅れが出て、影響人員は約1万4千人という。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

過激さと「アカバン」のジレンマ ガーシー事件で動画配信は転換期に

 動画投稿サイト「ユーチューブ」を使い脅迫を繰り返したなどとして前参院議員のガーシー(本名・東谷義和)容疑者(51)が逮捕、起訴され、過激な動画で億単位のお金が動いていた実態が明らかになった。現役ユーチューバーは事件を複雑な思いで見つめる。 アラブ首長国連邦に渡った東谷容疑者がチャンネルを開設し、「暴露系ユーチューバー」として動画の発信を始めたのは昨年2月ごろ。それ以前から活動していたユーチューバーの男性は、「すぐに消えるだろうな」と思ったという。 男性は若者向けの企画を定期的に投稿し、チャンネル登録者は10万人以上。今回、匿名での取材に応じた。 東谷容疑者が芸能界の「裏話」を「暴露」するという設定は、新鮮に感じたという。「競合がいない独自路線だと感じた。最大瞬間風速はすごいが、絶対に『アカバン』されると思った」と振り返る。 アカバンは、動画の内容がユーチューブ運営側のガイドラインや規約に違反した時などにアカウントが凍結されたり、削除されたりすることだ。「ストライク制」でチャンネル永久削除 運営側が「交通ルール」とす…この記事は有料記事です。残り944文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「山手線に刃物持った人」通報、男性から経緯聴く 避難中に3人軽傷

2023年6月25日 18時40分 25日午後4時ごろ、東京都新宿区のJR新宿駅で、「山手線の電車の中で刃物を持っている人がいる」と乗客から110番通報があった。警視庁によると、刃物を持っていた外国籍とみられる男性から経緯を聴いている。 東京消防庁によると、避難しようとして転倒するなどした20~50代の男性2人と、女性の計3人が軽傷を負った。 JR東日本によると、車内点検などを行うため、山手線内回り・外回りと、中央・総武線の各駅停車で運転を見合わせた。午後4時10~15分ごろに順次運転を再開したが、午後5時20分現在、計14本に最大約19分の遅れが出ており、影響人員は約1万4千人という。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

江東区でパラテニス体験会 車いすテニスに加え、デフテニスも

伊藤進之介2023年6月25日 19時00分 東京都江東区で25日、市民向けの「パラテニス体験会」があり、参加者たちが車いすテニスとデフ(聴覚障害者)テニスを楽しんだ。同区で年に3回ほど開いているイベントで、今回は昨年9月に2025年のデフリンピックが東京開催に決まったことを受け、デフテニスが加わった。 講師は車いすテニス元日本代表監督の中澤吉裕さんが務め、車いすテニスは古庄聖司選手、デフテニスは喜多美結選手も指導に加わった。 車いすテニスでは、参加者はタッチ鬼で車いすの操作を体感することからはじめ、バックハンドとフォアハンドのストローク練習などをした。デフテニスでは、耳栓とヘッドホン形のイヤーマフとよばれる器具で音を遮断すると、順番の交代など、簡単な手話を交えた指示を理解できない場面もあった。 参加者は体験を終えて「(車いすを)こぐのと打つのが合わさると難しい。競技用車いすを借りられる機会は少ない。体験会がもっと広まってほしい」「耳をふさぐと、打った感触が違う。自分の球の強弱がわからない」などと、感想を話した。 体験会は16歳以上が対象で、障害の有無を問わず、無料で参加できる。今年は10月と11月にも開催予定。詳しくは江東スポーツ施設運営パートナーズのホームページ(https://www.di-ksp.jp/)で。(伊藤進之介)有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

「金色」に輝く干潟、諫早湾干拓事業で陸地に 衰退していく豊かな海

 1枚の写真がある。 黒々とした泥干潟を流れる澪筋(みおすじ)が朝日に照らされ、金色に輝いている。写真撮影が趣味だった長崎県諫早市の医師、志波慶一さんが昇る朝日を写したものだ。慶一さんは2012年に他界。長男の前久留米大学病院長、直人さん(66)が大学の自室に飾っていた。失った故郷の原風景だという。 写真の裏に「平成2年(1990年)10月」とあった。91年に雲仙・普賢岳で大火砕流が起きる直前だ。97年には諫早湾が潮受け堤防で閉め切られるなど国営諫早湾干拓事業が本格化し、風景は激変する。撮影地点は諫早市高来町の深海(ふかのみ)地区。干拓事業によって解散した深海漁協があったあたりだ。現場に立つと泥干潟は陸地になっていた。遠くには火砕流をもたらした溶岩ドーム(平成新山)も見えた。 写真を鹿児島大名誉教授、佐藤正典さん(67)に見てもらった。泥にすむゴカイの専門家で有明海の干潟に30年通う。 「静かな干潟の秋の日の始まり。場所は深海川の河口あたりでしょうか」と、干潮時の輝く干潟を解説してくれた。 「朝日が当たって光っています。諫早湾の奥部に典型的なソフトクリームのように軟らかい泥の干潟で、表面で繁茂する潟華(がたばな)が光合成を始めている」 潟華とは底生ケイ藻の増殖で…この記事は有料記事です。残り800文字有料会員になると続きをお読みいただけます。Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

2.8億円の金の延べ板、寄贈した87歳が打ち明けた後悔と恩返し

 総額2億8千万円相当の金とプラチナの延べ板(計30キロ)が、大阪府箕面(みのお)市に寄贈された。贈り主は元料理店経営の87歳男性で、20日に市が発表すると、大きな話題を呼んだ。どうして寄付したんですか? 男性に改めて会いに行き、寄付に込めた思いを聞いた。 「お世話になった恩を返しただけ。こんな反響があるとは思いませんでしたわ」 22日、箕面市の自宅で、中嶋夏男さんは笑顔を見せた。 中嶋さんが経営していたのは、箕面川にほど近い料理店「銀なべ」。30歳のときに開業し、64歳で引退するまで腕をふるった。 看板メニューは牛肉のどて鍋。産地を厳選した牛肉と特製みその相性が抜群で、地域を代表する人気店だ。 夏男さんは1936年、石川県の西谷村(現・加賀市)で生まれた。中学校を卒業後は、実家の農業を手伝っていた。取引先に、山中温泉(加賀市)の料理旅館があった。 何度も通ううちに、旅館の料理長に気に入られ、「板前にならないか」と誘われた。 当時18歳。料理の世界に飛び込み、技術は先輩の姿をまねて覚えた。 広島・尾道の料理店でも修業した。名物は土鍋にみそを塗りつけ、カキや野菜を煮込んでみそを溶かす郷土料理の土手鍋だった。 箕面に来たのは1960年、23歳のときだ。箕面公園の中にあった料理旅館で働き始めた。箕面の滝や秋の紅葉、瀧安寺(りゅうあんじ)などを目当てに、多くの観光客が公園を訪れていた。 料理旅館で7年働いて独立し、阪急箕面駅そばに「銀なべ」を開いた。そのとき、「店を手伝おうか」と声をかけてくれたのが、同僚だった章子さん。年齢は一回り上で、姉のように慕っていた。後に結婚した。 銀なべの当初の名物は、イノシシのぼたん鍋。尾道のカキの土手鍋を参考にした味付けだった。ぼたん鍋は冬だけなので、ほかの肉を試し、牛肉の土手鍋をメインにした。 「地域で一番の店になりたい」。その思いで、早朝の仕入れから、仕込み、料理と一日中働いた。章子さんも持ち前の明るさと笑顔でもてなした。店は繁盛し、開業3年後には章子さんと一緒に暮らす家を建てた。 この時期に常連客から勧められたのが、金の取引だった。 夏男さんに趣味はなく、店の…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

タワマン暮らしで「世間知らず」、脳梗塞で失語症…見つけた生きる道

 いま振り返ると、世間知らずで恥ずかしい限りだった。石原由理さんは、10年前まで経営者の妻だった。 やりたくないことは人に任せて、お金で解決してきた。 東京・恵比寿のタワーマンションに住み、苦手な掃除は家事代行を頼んだ。 雨が降れば、タクシーに乗った。 エルメスのバッグは何個も持っていたし、30万~40万円するシャネルの時計もほしかったらすぐに買った。 夫は名古屋で会社を経営していた。自身は、海外の劇の脚本を翻訳する戯曲翻訳家。海外に行って取材し、資料を大量に買い集め、手がけた脚本は文学座などで上演された。収入はあったが、足りない分は夫のお金を使った。 そんな生活が一変したのは2013年。 仕事を続けながら東京大学大学院に進学し、半年経ったころだった。天国から地獄 自宅でトイレに入ったら、何とも言えない体のしびれが襲ってきた。そのまま意識が遠のいた。 3日後、気が付いたら、病院のベッドの上にいた。脳梗塞(のうこうそく)で倒れたのだと知った。 3カ月入院して退院。後遺症で手足のまひと失語症が残った。 右手は全く力が入らず、化粧も、字を書くこともできない。 「言葉のプロ」だったのに、以前自分で書いた脚本さえ意味がよく理解できない。 「apple」「japan」といった簡単な英語が読めない。 言いたい言葉も、うまく出てこなかった。 「もう元の仕事はできない…Source : 社会 - 朝日新聞デジタル

Shohei Ohtani chips in as Angels put up franchise-record 25 runs

Denver – Shohei Ohtani looked like an underachiever Saturday, producing just one RBI single while…

MLB games in Paris in 2025 in ‘planning’ stage

Major League Baseball is looking to hold a regular-season series in Paris in 2025. “We…