25日午前7時過ぎ、埼玉県飯能市美杉台4丁目の民家の敷地で女性2人と男性1人の遺体が見つかり、頭や首に鈍器で殴られたような痕が確認された。3人のうち2人は住民の60代夫婦で、もう1人は娘とみられる。県警は同日夜、近くに住む無職斎藤淳容疑者(40)を男性への殺人未遂容疑で逮捕し、26日未明に発表した。調べに対し、「言いたくありません」などと話しているという。 県警によると、斎藤容疑者は25日午前7時過ぎ、同市美杉台4丁目の民家の敷地内で、住民とみられる男性を鈍器のような物で殴打するなどして殺害しようとした疑いがある。男性は死亡しており、県警は今後、容疑を殺人に切り替えて調べる方針。ほかの2人の遺体にも鈍器で殴られたような痕があり、県警は2人への殺人容疑でも調べる。 同日午前7時15分ごろ、近隣住民らから「口論しているようだ」「2階から火が出ている」などと110番通報があった。警察官が駆けつけたところ、この民家の2階で火事が起きており、庭先など敷地内の別々の場所に3人が倒れていた。警察官が3人を発見したのは通報から約15分後で、既に死亡していた。火事は2階の一部が焼け、午前9時前に鎮火した。 県警には事件直後、現場から男が逃走したとの目撃証言が寄せられていた。県警は周辺の防犯カメラの映像などから斎藤容疑者とみて、足取りを追うとともに遺留品を捜していた。 この民家では1年ほど前、敷… この記事は有料記事です。残り127文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
住民「早く解決して」 埼玉3人死亡、高齢者多い住宅街に緊張走る
25日午前7時過ぎ、埼玉県飯能市美杉台4丁目の民家の庭先で女性2人と男性1人の遺体が見つかり、頭や首に鈍器で殴られたような痕が確認された。3人のうち2人はこの家に住む60代夫婦で、もう1人は娘とみられる。ハンマーのような物を持った男が現場から逃走したといい、県警が殺人などの容疑で行方を追っている。 クリスマスの早朝、近くに小中学校もある静かな住宅街に、パトカーや消防車のサイレンが鳴り響いた。あっという間に周囲に警察が規制線を張り、捜査員や警察犬が周辺で活動を始めた。ものものしい雰囲気に住民らは戸惑い、3人の犠牲者が出たことを知って言葉を失った。 近所の70代男性は朝、人の叫び声がするのを聞いた。3人が殺害されたと報道で知り、驚いたという。「逃走する男を見た」と話す知人もおり、強い不安を感じているという。男性は「解決するまで、できるだけ外出しないようにしたい」と話した。 複数の近隣住民の話では、事… この記事は有料記事です。残り491文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
宮崎移住、きっかけは タクシー運転手が12年後に求めた風
昼間は高齢の客をスーパーや病院へ。夜は最大の繁華街ニシタチで飲んだゴルフ客をホテルまで。タクシー運転手の畑山幹彦さん(48)は、宮崎市に移り住んで14年になる。 きっかけは、当時の県知事だった。お客さんにも時たま、自分のちょっと変わった「身の上話」をする。 生まれ育ったのは、高知県の山あい。19歳の頃から10年以上、地元の床屋で働いた。2000年代に入ると、労働の規制緩和によって派遣会社が「はやり」になった。自分もすぐに登録し、地元を出て三重県へ。工業用のバッテリーなどをつくる工場の製造ラインで作業をした。 ただ、リーマン・ショック直後の09年、「派遣切り」にあう。田舎に帰っても仕事はないし、ほかに行き場もない。大阪か名古屋の派遣村に身を寄せるしかないか――。途方に暮れたとき、ふと工場で出会った友人の顔が浮かび、番号を押した。彼は結婚を機に宮崎市に移住していた。 全国放送で聞かなくなった2文字 「宮崎、いいよー。こっち来… この記事は有料記事です。残り915文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
宮崎移住、きっかけは タクシー運転手が12年後に求めた風
昼間は高齢の客をスーパーや病院へ。夜は最大の繁華街ニシタチで飲んだゴルフ客をホテルまで。タクシー運転手の畑山幹彦さん(48)は、宮崎市に移り住んで14年になる。 きっかけは、当時の県知事だった。お客さんにも時たま、自分のちょっと変わった「身の上話」をする。 生まれ育ったのは、高知県の山あい。19歳の頃から10年以上、地元の床屋で働いた。2000年代に入ると、労働の規制緩和によって派遣会社が「はやり」になった。自分もすぐに登録し、地元を出て三重県へ。工業用のバッテリーなどをつくる工場の製造ラインで作業をした。 ただ、リーマン・ショック直後の09年、「派遣切り」にあう。田舎に帰っても仕事はないし、ほかに行き場もない。大阪か名古屋の派遣村に身を寄せるしかないか――。途方に暮れたとき、ふと工場で出会った友人の顔が浮かび、番号を押した。彼は結婚を機に宮崎市に移住していた。 全国放送で聞かなくなった2文字 「宮崎、いいよー。こっち来… この記事は有料記事です。残り915文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「私、居場所がないんです」初めてのドン横帰り、少女が訪ねた聞き屋
「あなたの話 無料で聞きます」。名古屋駅近くの路上に夜ごと、「聞き屋」の看板が立つ。 看板には「自慢・悩み・世間話・愚痴・相談・恋愛・暇潰し・道案内」とも。 痛ましい出来事の多かった2022年。路傍に座る「聞き屋」の前で、1千人が心情をはき出した。あなたなら何を話しますか。 冷え込みが強まった12月22日午後7時半すぎ、名鉄百貨店前の歩道脇。道行く人は看板を手に座る青年をちらっと見ては、雑踏に消えていく。 「聞き屋」の青年は、水野怜恩(れおん)さん。向けられる物珍しそうな視線に、「もうなれましたね」と笑う。 気温3度。ダウンやパーカを8枚重ね着し、スマホを手に待つ。 午後10時前。 「聞き屋さん、お久しぶりです」。手を振りながら現れたのは、千葉県の会社員女性(23)だ。 愛知県出身で、専門学校時代に友人と4、5回ほど話を聞いてもらった。久しぶりの帰省という。「聞き屋さんと話がしたくなって」 10分ほど談笑が続いた。 唐突に切り出した。 「仕事、辞めたいなー」 夢だった航空会社に就職して3年が経ったという。 「でも、みんないい人だから辞めるって言えない。申し訳ないし。ただ、生活のリズムが乱れて、体力がきついなって」 朝3時に起きて空港へ。経験を重ね、要人の接遇も任されるようになった。 「夢をかなえて現実が見えると、やりたいことが分からなくなっちゃった」 むかし、探偵の専門学校をめ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
駅で列車にはねられ高校生死亡 助けようとした?男性重傷 埼玉
大西英正2022年12月25日 21時32分 25日午前8時10分ごろ、埼玉県久喜市西大輪のJR宇都宮線東鷲宮駅で、市内に住む男子高校生(18)が、上り普通列車にはねられた。男子生徒は全身を強く打ち、現場で死亡が確認された。また、男性(54)が頭の骨を折るなどの重傷を負った。 県警久喜署によると、列車の運転士は「1人が線路に下り、もう1人も下りた」と説明しているという。同署は、重傷を負った男性が高校生を助けようとした可能性があるとみている。(大西英正) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
駅で列車にはねられ高校生死亡 助けようとした?男性重傷 埼玉
大西英正2022年12月25日 21時32分 25日午前8時10分ごろ、埼玉県久喜市西大輪のJR宇都宮線東鷲宮駅で、市内に住む男子高校生(18)が、上り普通列車にはねられた。男子生徒は全身を強く打ち、現場で死亡が確認された。また、男性(54)が頭の骨を折るなどの重傷を負った。 県警久喜署によると、列車の運転士は「1人が線路に下り、もう1人も下りた」と説明しているという。同署は、重傷を負った男性が高校生を助けようとした可能性があるとみている。(大西英正) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
家で使う学校端末、見てみると…猫の動画4時間 涙の反論に母の提案
「学校のiPadを見せて」 9月末、東京都品川区の40代の会社員女性は職場から帰宅すると、公立小3年の長女に、学校から配布されている情報端末を渡すよう言った。 女性の会社は在宅勤務が中心で、出勤は久しぶり。不在中にどう使ったのか確認するためだった。 長女はすぐには端末を出さず、「1時間半ぐらい使っちゃった」と言った。女性が重ねて出すように言うと、泣き出した。 手渡された端末に、4時間近く使った記録が残っていた。 政府の「GIGAスクール構想」で小中学生に配られた情報端末をめぐり、親たちが家庭での使用方法に頭を悩ませています。どう向き合えばいいのでしょうか。記事の後半では、子ども自らが家庭での使用のルールについて考える取り組みも紹介します。 「みんな見てる」 泣きながら反論する長女 長女は、端末を使って宿題を… この記事は有料記事です。残り3160文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「羊を飼いなさい」シベリア帰りの男は言った 羊めぐる小説の聖地で
村上春樹氏の小説「羊をめぐる冒険」の舞台とそっくりな場所が、北海道美深(びふか)町にある。羊、白樺(しらかば)林と放牧地に囲まれたペンション。現地を訪ねると、羊をめぐる実話の物語があった。 北海道中川郡美深(びふか)町。 自衛隊の街・旭川と、サハリンと対峙(たいじ)する最北の地・稚内のちょうど真ん中にある人口4千人弱の町だ。 西は天塩山地、東は北見山地に囲まれる。 1、2月の平均気温がマイナス8度を下回る酷寒の地でもある。 町の中央を貫くように流れる1級河川・天塩川に、南からの町の入り口あたりで東から合流するペンケニウプ川がある。 このペンケニウプ川を上流にさかのぼること約25キロ。白樺(しらかば)の森林道を上っていくと突然、放牧地が開ける。 アイヌ語で「森林」を意味するニウプを地名とする美深町仁宇布(ニウプ)地区だ。 「そりゃびっくりしたよ。まるで自分のことが書いてあるって」 仁宇布で羊牧場とペンションを営む柳生佳樹さん(74)は、村上春樹氏の小説「羊をめぐる冒険」を初めて読んだとき、そう驚いた。 「羊をめぐる冒険」は198… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【速報中】北海道紋別市の大規模停電、ほぼ復旧 1万3千戸に影響
【動画】初雪が観測され、雪が積もった名古屋市内=高橋俊成、大野晴香撮影 クリスマスを迎える23日から週末にかけて、国内の広い範囲で大雪や猛吹雪の恐れがあります。交通機関への影響や最新の気象予報、市民生活への影響など。大雪をめぐる状況をタイムラインでお伝えします。 ■■■12月25日■■■ 15:00 オホーツク地域の主な停電、残るは興部町と湧別町 25日朝からの北海道紋別市全域での大規模停電は、午後にかけて大幅に復旧した。ピーク時は約1万3460戸が停電した紋別市では、午後4時15分時点の停電戸数は約20戸まで減った。北海道オホーツク地域での他の主な停電は、興部町が約80戸、湧別町が約20戸となっている。 25日、避難所になった紋別市のスポーツセンターには、支援物資を受け取りに来た人も含め約80人が足を運んだ。午後に電気が復旧すると、市民は足早に避難所を後にした。 23日に起きた停電の時も避難したという80代女性は「電気がないと本当に困る。復旧してよかった」。90代男性は「ひどい停電だった。また起きるかも」と心配していた。 14:40 対応追われる紋別市 職員「まさか…とんだクリスマス」 大規模な停電に見舞われた北海道紋別市の市役所では、職員らが対応に追われている。 市は午前8時半過ぎ、災害対策本部を設置。前日にすべて閉鎖した避難所10カ所を再び開設した。また、図書館など公共施設の閉館も決めた。市民からは「また停電。どうなっているのか」「避難所はどこですか」などの問い合わせが相次いだという。 「まさかという感じです。市民もそう思っているのでは。とんだクリスマスです」と市総務部の茂木洋人庶務課長。3日目になる停電の対応で、職員も疲労がたまっているという。「週末がこの状態でずっと休みがなく、停電が復旧しても片付けがある。無事、仕事納めができるかどうか」と嘆いた。(岡田昇) 14:10 北海道紋別市の停電、復旧作業進む 25日朝からの北海道紋別市全域での大規模停電は、北海道電力ネットワークが復旧作業を進め、電力供給が回復しつつある。ピーク時は約1万3460戸が停電した紋別市では、午後2時10分時点の停電戸数は約490戸まで減った。市内では信号機が再び点灯した。他の主な停電地域は、雄武町が約280戸、興部町が約80戸。 09:00 北海道紋別市でまた停電 北海道電力ネットワークによると、25日午前7時ごろから北海道オホーツク地方で大規模な停電が起きている。前日復旧したばかりの紋別市ではほぼ全域で停電している。午前8時半現在、停電している戸数は、紋別市約1万3460戸、雄武町約3040戸、興部町約2640戸など。倒木で送電線が切れたことが原因で、25日昼ごろの復旧をめざしている。 紋別市では市内にある送電線を支える鉄塔(高さ約22メートル)が倒壊し、別の送電線ルートも倒木で不通となったため、23日午後から全域で停電。24日朝、倒木のあった送電線ルートでの送電を再開し、その後、ほぼ全域で復旧したばかりだった。25日午前7時ごろ、そのルート内の別の場所で再び倒木による断線があったという。(新田哲史、奈良山雅俊) ■■■12月24日■■■ 21:33 強い冬型の気圧配置の影響で24日も各地で大雪が降り、山形県では積雪が170センチに達した。気象庁によると、午後10時現在の積雪量は、山形県大蔵村で170センチ▽北海道音威子府村で161センチ▽青森市酸ケ湯で140センチなどとなっている。 19:54 岐阜県内の広い範囲で降雪 冬型の気圧配置が強まった24日、岐阜県内の広い範囲で雪が降った。岐阜地方気象台によると、郡上市白鳥町長滝で79センチ、白川村で67センチ、岐阜市で11センチの積雪を観測した。 高山市では一晩で30センチほどが降り積もり、早朝から雪かきに追われた住民からは「あまりに一気に積もったので、びっくりした」などと悲鳴が上がった。一方で、観光名所「古い町並(まちなみ)」では外国人観光客らが一面の雪景色を写真に収めるなどして楽しんでいた。 県警によると、24日午前0時~正午、積雪や凍結による車のスリップ事故が200件発生し、11人が軽傷を負った。気象台は25日朝も冷え込むとして、路面の凍結に注意するよう呼びかけている。(山下周平) 17:00 北海道・紋別の停電は残り250戸に 市内全域が一時停電した北海道紋別市では、24日午後5時時点で約250戸を残し、復旧した。 市は23日夕から10カ所の避難所を設置し、毛布やストーブ、発電機、非常食などを用意。約30人が一夜を過ごした。停電は24日午前から徐々に復旧し、大半の避難所は午前11時で閉鎖。市内の商店や飲食店なども順次営業を再開し、街はほぼ通常に戻った。 2人暮らしの母親と、自宅で布団にくるまって朝を待ったという女性は「この時期には珍しく、夜も零度前後だった。流氷の時期だったらと思うとぞっとします」と話した。(奈良山雅俊、岡田昇、中沢滋人) 11:40 北海道の停電さらに解消 1780戸に 北海道電力によると、オホーツク地方を中心に北海道内で大規模に発生していた停電は、24日午前11時40分現在、停電戸数が約1780戸となった。紋別市内で鉄塔(高さ約22メートル)が倒れたことが停電の原因だったが、鉄塔のある区間とは別のルートでの送電を始めたためという。 送電線の鉄塔が倒れた影響で、一時は最大約2万4千戸が停電していた。 11:15 北海道の停電2910戸に 別ルートから送電開始 北海道電力によると、オホーツク地方を中心に北海道内で大規模に発生していた停電は、24日午前11時15分現在、停電戸数が約2910戸となった。紋別市内で鉄塔(高さ約22メートル)が倒れたことが停電の原因だったが、鉄塔のある区間とは別のルートでの送電を始めたためという。 送電線の鉄塔が倒れた影響で、一時は最大約2万4千戸が停電していた。 11:15 愛媛県久万高原町で2人死亡 車立ち往生や崖下に転落か 23日から大雪に見舞われた愛媛県久万高原町では23日と24日、2人が死亡し、町はいずれも災害関連死と認定した。 町によると、23日午後8時25分ごろ、同町中黒岩の県道で町内の60代男性が倒れているのが見つかり、搬送先で死亡が確認された。100メートル以上離れた場所に男性の車があり、町は男性は車が立ち往生し、歩いて自宅に向かっていた可能性があるとみている。 24日午前11時15分ごろ、同町黒藤川で近くの90代女性が高さ約3メートルの崖の下で倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認された。町は女性は積雪で崖に気づかなかった可能性があるとみている。 町によると、町内では23日夜、1979年の統計開始以来最高の76センチの積雪があったという。 陸上自衛隊松山駐屯地は24日夕、愛媛県からの災害派遣要請を受け、同県久万高原町に部隊を派遣。駐屯地によると、隊員約30人が同日深夜、除雪作業に当たった。25日午前8時、隊員約40人を追加派遣。25日は計70人で除雪作業や倒木処理に当たったという。 愛媛県によると、最大で約2100戸(24日午前6時)あった久万高原町内の停電は、25日午後4時現在で約70戸までに減った。(中川壮) 11:00 […]