高橋淳2022年12月19日 21時45分 千葉県松戸市は19日、市内の小規模保育事業所「コモレビ・ナーサリー」で今年10月、女性保育士3人が1~2歳の園児計6人に対して不適切保育をしたとして、同事業所を行政指導したと発表した。事業所側も不適切保育を認めているという。 2歳の女児、トイレに4~5分放置も 松戸市が施設を行政指導 市によると、3人は30歳から44歳で、保育士歴は2~8年。10月上旬、給食時にうとうとしていた1歳男児の頭をたたいたり、昼寝の時間にふとんで寝ていた同じ男児を足でどかしたりしていた。2歳の女児をトイレに4~5分間、放置するなどの行為もあったという。いずれも園児にけがはなかった。 9月、退職した保育士から通報を受け、市が10月に立ち入り調査を実施。事業所から防犯カメラの映像の提出を受け、発覚した。事業所側が3人に聞き取りをしたところ、2人が不適切な保育を認め、男児の頭をたたいたのではなく「(給食時に)もう少し起きていてほしいとの思いから押した」「(男児が)布団からはみ出ていたので、足で知らせた」などと釈明したという。(高橋淳) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
警察署で勾留中に死亡の男性、死因判明せず 大阪府警「対応は適切」
2022年12月19日 22時42分 大阪府警浪速署で勾留中に死亡した40代の男性容疑者について、署は19日、司法解剖の結果、臓器に血液の滞留などはみられたが、詳しい死因は判明しなかったと発表した。署は自傷行為があったとして2度、男性をベルト手錠で拘束していたが、死亡には影響していないという医師の所見を得たことなどから「対応は適切だった」としている。 署によると、覚醒剤取締法違反(所持)の容疑で14日に現行犯逮捕した男性から15日朝、「熱がある。病院に行きたい」などと言われた。検温で平熱だったため、病院には行かせなかった。医師の指示を踏まえて様子を確認していたが、17日に死亡したという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
新潟県、柏崎市に災害救助法の適用決定 大雪で車の立ち往生相次ぐ
2022年12月19日 22時52分 大雪の影響で継続的な救助が必要な状態になっているとして、新潟県は19日、同県柏崎市に対し、災害救助法を適用することを決めた。同市の国道8号では、大雪により多くの車が立ち往生している。 内閣府が19日夜に発表した。これまでに、炊き出しや、食品の配布が行われているという。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大雪の新潟県柏崎市、国道8号で数百台が立ち往生 食料や水を配布
強い冬型の気圧配置となった19日、北日本から西日本の上空に冷たい寒気が流れ込み、北陸地方を中心に大雪が降った。気象庁によると、19日に観測された12時間降雪量の最大値は、新潟県長岡市で66センチ、同県柏崎市で62センチとなり、いずれも観測史上最大となった。 柏崎市などによると、大雪の影響で、柏崎市の国道8号では19日午後10時50分時点でトラックなど数百台が立ち往生しているのが確認された。除雪作業を進めているものの解消のめどは立っておらず、同市や国土交通省が車内にいる人たちに食料や水などの支援物資を届けている。 現地では19日午前9時ごろから、大型トラックなどが複数の場所で立ち往生した。大雪で新潟県内の高速道路が前日から通行止めとなった影響で、大型車が国道8号に流れ込んだとみられる。 付近は片側1車線の場所が多… この記事は有料記事です。残り575文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ゲンゴロウ、ニホンザリガニ、販売禁止 希少種指定へ
関根慎一2022年12月19日 20時00分 環境省は19日までに、ゲンゴロウやニホンザリガニなど新たに15種類の動植物を、種の保存法にもとづく「国内希少野生動植物種」に指定する方針を示した。近年、飼育目的の販売が多く確認されていて、規制を強化する必要があると判断した。近く同法施行令の改正を閣議決定する。 希少種に指定されると捕獲や採取、販売などが原則禁止となる。そのうち、「特定第二種」は、例外的に研究や飼育のための採取は認められる。今回、ゲンゴロウやヒメフチトリゲンゴロウなどゲンゴロウ科の6種とニホンザリガニ、ホムラハコネサンショウウオ、コバンムシの9種は、特定第二種となり、一般人も観賞用に採取することはできる。 環境省によると、ゲンゴロウなど中大型の水生昆虫はため池や水田の消失に伴い、生息域が減少。近年では飼育目的とみられる販売が多く確認されている。唯一の在来ザリガニであるニホンザリガニも、飼育目的の販売が多く確認されるようになっているという。同省は今後、業者に対応を求めていく。(関根慎一) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
岡山県美咲町のアイガモ農場で鳥インフルの疑い 県内4例目
雨宮徹2022年12月19日 20時30分 岡山県は19日、同県美咲町のアイガモ農場で鳥インフルエンザに感染した疑い事例が発生したと発表した。県が簡易検査し、陽性が判明した。農場では食肉用に約2万3千羽が飼育されており、遺伝子検査で感染が確定すれば殺処分する。 県対策本部会議によると、同日午前8時20分に農場から津山家畜保健衛生所に「数日前からアイガモが死に始めた」との連絡があった。簡易検査で13羽中6羽の陽性が判明。県はアイガモの移動自粛や部外者の立ち入り制限を要請した。今後、周囲に移動制限区域(半径3キロ以内)と搬出制限区域(半径3~10キロ以内)を設ける。 移動制限区域内には1農場があり、鶏やアイガモなど約100羽を飼育。搬出制限区域内には11農場があり、約270万羽が飼育されている。これを受け津山市、美作市、久米南町の計4カ所に消毒ポイントを設ける。 県内では10月下旬~11月中旬に倉敷市内で3例の採卵鶏の鳥インフル感染が相次いだ。県内での鳥インフルの確認は今季4例目となり、アイガモ、食肉用での発生はいずれも初めてという。飼育されている数が少ないため、殺処分が決まった場合、自衛隊へ災害派遣要請はしない方針という。(雨宮徹) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
新幹線の遅れ狙って…120枚所持 払い戻し特急券盗んだ疑い
東谷晃平2022年12月19日 20時30分 新幹線の自動改札機で乗客が取り忘れた払い戻し用の特急券を盗んだとして、愛知県警は19日、専門学校生服部隆宏容疑者(24)=東京都世田谷区太子堂2丁目=を窃盗の疑いで逮捕し、発表した。「換金目的でやった」と供述しているという。 JR東海によると、新幹線が2時間以上遅延した場合、乗車券は自動改札機で回収されるが、特急券は返却されて乗客の払い戻しに対応する。県警は、この仕組みを知らなかったり、受け取るのを忘れたりした乗客の特急券を服部容疑者が狙っていたとみている。 中村署によると、服部容疑者は18日午後9時半ごろ、JR名古屋駅の新幹線の自動改札機で乗客が取り忘れた新幹線自由席特急券1枚(2530円)を盗んだ疑いがある。逮捕時に特急券約120枚を所持していたという。 改札付近の防犯カメラを見ていた駅員が「不審な動きをしている男がいる」と110番通報。他に少年2人も同様の行動をしていたといい、県警は関連を調べる。 18日は東海道新幹線の豊橋―名古屋間で停電が起き、東京―新大阪間で最大約4時間運転が見合わされていた。(東谷晃平) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
工学系入試に「女子枠」 東工大も名大も「男性の価値観だけでは…」
女子学生の割合が少ない大学工学部で、入試に「女子枠」を設ける動きが広がっている。背景には、多様性の確保がなければ、研究や技術開発で後れを取るとの大学側の危機感や、産業界からの要請がある。国も理工系の女子学生確保に取り組む大学への支援を打ち出し、後押しする。(上野創、山本知佳、編集委員・増谷文生) 東工大は143人、学長「歯を食いしばってでも」 「同じような人間の集団では柔軟性、創造性が発揮されにくい」 東京工業大の益一哉学長は11月、2024年度の入学者から総合型・学校推薦型選抜に「女子枠」を設ける意義をこう語った。 東工大の学部段階の女性比率は約13%。女子高校生向け説明会などの取り組みもしてきたが、なかなか増えない。25年度までに計143人の「女子枠」を設けることで、20%を超えると見込む。益学長は「日本の理工系分野はジェンダーバランスで世界に遅れすぎている。歯を食いしばってでも変えないといけない」。 文部科学省の21年度学校基本調査によると、工学系学部に所属する女子大学生は約6万人。工学部生約38万人の16%に満たず、学部別の女性比率は最も低い。世界的にみても低く、経済協力開発機構(OECD)によると、女性の大学入学者のうち理工系に進学した女性は7%(19年)で、OECD諸国平均15%を大幅に下回った。 イノベーション分野の研究では、多様性のあるチームの方が高い成果を上げることが知られている。 入試で女子枠を設ける例や、女子大が工学部を開設するなど、工学系に女子を呼び込む大学での動きが広がっています。記事後半ではその背景や、反応も紹介します。 日本政策投資銀行は16年… この記事は有料記事です。残り2397文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Think Gender 男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ビンタ繰り返したバレー部の指導者 やめた理由と今も残る心の痛み
10年前、ある高校の女子バレー部で監督を務めていた男性は練習中、選手にカツを入れるため、ビンタを繰り返していた。 スパイクで思い切り跳ばない。レシーブでボールを全力で追いかけない。そんな時、練習を止め、コートに入り、選手の元へ向かった。「(頑張るのは)ここやろ」と怒鳴り、右の手のひらを少し斜めにして、頰をかすらせるようにたたいた。ビンタから逃げたら、もう一発たたいた。体育館にパチンという音が響く。泣き出す選手もいた。 「一発殴ると、選手の真剣味が増した。『全力でやれ』と言っても、自分を許し、さぼってしまう時がある。目を覚まさせたかった。ビンタをする場面を作り、選手の体を休ませる狙いもあった」 地方の大会で優勝し、全国大会に出場したこともある。春高バレー(全日本高校選手権)出場を目指し、必死だった。 そんな時、桜宮高校の事件が起きた。 自分にも影響が及んだ。 しばらくして、教育委員会か… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高3がスマホで撮ったウトロ地区 フォーカスしたのは人や町の明るさ
【動画】京都の在日コリアン集落・ウトロ地区を授業で撮る高校生=小西良昭撮影 在日コリアンが多く住む京都のウトロ地区で、地元高校生らがドキュメンタリー映像を制作している。祖父母世代の住民と町を歩いたり、インタビューをしたり。生徒たちが自らスマートフォンを構え、撮影に挑戦する様子を追った。 京都府宇治市の西部。陸上自衛隊大久保駐屯地の北にウトロ地区はある。戦時中、国策の飛行場建設に集められた朝鮮人労働者の宿舎ができ、戦後は子孫らが定住。今は約60世帯、100人が暮らす。 12月初め、立命館宇治高校(宇治市)の3年生10人ずつのグループが、ウトロ町内会の前会長、田中秀夫さん(74)に連れられ、市などが整備した5階建ての公的住宅を回っていた。 「みんなが大きな家族やね」 田中さんは自室のほかに、か… この記事は有料記事です。残り1793文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル