会社の採用試験で使われるWEBテストを就活生の「替え玉」として受検したとして逮捕された会社員、田中信人容疑者(28)=大阪市北区=が、警視庁の調べに対し、英語能力を測る「TOEIC」のオンライン受検の代行も請け負っていた、という趣旨の供述をしていることが、捜査関係者への取材でわかった。 田中容疑者は就活生の女子大学生の依頼を受け、WEBテストを代わりに受検したとする私電磁的記録不正作出・同供用容疑で先月21日に逮捕された。自身のツイッターで京大院卒の学歴をアピールし、約300人の依頼を受けて代行受検したとみられている。さらに逮捕後の調べで、TOEICについても代行を認める供述をしたという。 捜査関係者によると、田中容疑者はツイッター上で今年2~3月、「たまにTOEICのご依頼を受けます」「700以上、800以上とかなら余裕で対応できますので気軽にご相談ください」などと投稿。「TOEIC代行しましたが、わざと10問近く間違えたのに785でした」などと実際に代行したとみられる内容の発信もしていた。警視庁が7月に自宅を家宅捜索した際にはTOEIC対策の参考書が複数見つかったという。 「監視型は受けられません」 TOEICは、英語の聞き取… この記事は有料記事です。残り451文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
絵画や骨董品で高額取引を装う? 消費税の不正還付申告を指摘 国税
輸出の際に消費税が還付される制度を悪用したとして、東京都内の輸出会社が東京国税局の税務調査を受け、消費税約5400万円の還付を不正に申告したと指摘された。重加算税を含めた追徴課税は約7300万円。同局は、複数の業者が組織ぐるみで絵画や骨董(こっとう)品などを高額で取引したように見せかけていたとみている。 関係者によると、追徴課税されたのは東京都台東区の輸出会社「三方(さんぽう)」。三方は、今回の追徴課税の取り消しを求めて国税不服審判所に審査請求している。東京国税局は取引自体が架空だったとみているが、同社は「適正な輸出手続きの過程で消費税の還付申告をしているので、還付を受けるのが相当だ」と主張している。 消費税は国内で売買された商品にかかる税金のため、輸出品は免税となる。そのため、国内で商品を仕入れて輸出した場合、仕入れの際に支払った消費税は国から還付される仕組みになっている。 関係者によると、三方は2020年2月~21年3月、中国人画家の絵画の贋作(がんさく)や中国製のつぼ、陶器といった骨董品など計約30点を都内の古物販売業者から総額約6億円で仕入れ、ほぼ同額で香港の業者に輸出したとする申告書を税務署に提出した。「仕入れ時に支払った」として消費税約5400万円の還付を受けようとしたが、東京国税局は不審な申告だとして還付を保留。実際に還付されることはなかったという。 輸出したとされる品物につい… この記事は有料記事です。残り968文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
もうすぐクリスマス サンタダイバーが水族館に登場、大阪・海遊館
田辺拓也2022年12月8日 6時30分 クリスマスを前に、大阪市港区の水族館「海遊館」にサンタクロースの衣装に身を包んだダイバーが登場。魚たちと一緒に水槽を泳ぎ、来館者を楽しませている。 1993年から続く冬恒例の人気イベントで、今年で30回目を迎えた。 サンタに扮した飼育員が泳ぐのは、ジンベエザメなど約50種1500匹の生き物が泳ぐ同館最大の「太平洋」水槽と、4頭のカマイルカが暮らす「タスマン海」水槽。訪れた人たちは、サンタと記念撮影やじゃんけんをして、水槽のアクリル越しに交流していた。 「太平洋」水槽では午後1時15分と午後3時30分からの2回、「タスマン海」水槽では午前11時から、それぞれ30分ほどサンタダイバーが登場する。12月25日まで。問い合わせは同館(06・6576・5501)。(田辺拓也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
自分たちは「コロナ世代」 弱みは対面の会話 高校生意識調査
桑原紀彦2022年12月7日 20時00分 自分たちは「コロナ世代」――。リクルート進学総研が、全国の高校生を対象に実施した意識調査で「自分たちの世代の名前」を尋ねたところ、新型コロナに関係した回答が最も多かった。コロナ禍に見舞われるなか、インターネットに依存しがちで、顔を合わせての会話が不得手。そんな高校生像の一端が浮かび上がった。 調査は今年8月に大学、短大、専門学校への進学を検討する高校生を対象に実施し、約1700人が回答。同総研が7日、結果を公表した。 自分たちの世代の名前を自由に記述してもらったところ、「コロナ大打撃世代」「コロナによって青春が奪われた世代」などが挙がり、「コロナ世代」とまとめられる回答が10・7%で最も多かった。今の高3生が中学を卒業するタイミングで全国一斉休校がスタート。その後も、休校や学年・学級閉鎖が繰り返され、部活の制限や修学旅行といった行事の中止も相次いだ。 次いで「Z世代」(8・8%)、「ネット・ネット依存・デジタル世代」(6・9%)の順に多かった。 「自分たちの世代ならではの『弱み』」は「コミュニケーション・会話が下手」(9・7%)が最多。「インターネット・SNSへの依存やトラブル」(5・8%)が続いた。逆に「強み」を尋ねると「インターネット・SNS」(22・0%)が最多だった。 同総研の小林浩所長は「高校生はデジタルツールを使いこなすが、『ネット依存』であることも自覚している。コロナ禍で対面コミュニケーションが制限されたこともあり、会話が苦手と認識している」とコメントした。(桑原紀彦) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「驚天動地の事態だった」 重傷の宮台真司さん、退院しネット出演
2022年12月7日 20時26分 東京都立大南大沢キャンパス(八王子市)で先月29日に襲われ、重傷を負った宮台真司さん(63)が7日退院した。知人でビデオジャーナリストの神保哲生さん(61)が運営するインターネット放送局に出演し、「深刻な肉体的ダメージを受けているが、驚くほどの速度で回復して退院させていただいた」と話した。 宮台さんは、事件について「驚天動地の事態だった」とする一方、これまでも脅迫の手紙や殺害予告を受けてきた経緯から「不思議なことが起こったという風には全く理解していない」と話した。その上で自身がこれまで発信してきた言葉や表現が人々にどういう印象を与えるかという点について「多角的な検証を行っている」とした。 宮台さんは事件当日から翌日にかけて計約6時間の手術を受けたといい、ニュースで報じられた「重傷だが命に別条はない」という言葉と、自身の状況のギャップに「衝撃を受けた」。医師らからは「無理に退院する必要はない」と言われたが、「早く家のご飯が食べたい、家族と一緒に食べたい」と思い、退院を決めたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ドラム缶遺体事件、傷害致死罪で4人起訴 繰り返し暴行、肋骨折れる
2022年12月7日 20時28分 コンクリート詰めされたドラム缶から愛知県小牧市に住む男性(当時26)の遺体が見つかった事件で、男性の肋骨(ろっこつ)が複数骨折していたことが名古屋地検の調べでわかった。地検は男性が胸や腹に殴る蹴るなどの暴行を繰り返し受けて亡くなったと判断し、建築作業員勝田茂容疑者(51)=同市=ら4人を傷害致死罪で起訴した。 他に起訴されたのは、横井秀哉(48)=同市=、小枝浩志(62)=名古屋市北区=、奥村博(49)=住居不定=の3容疑者。亡くなったのは内装業の平塚崇さん。 地検によると、4人は2015年2月6日ごろ、津市内やその周辺で平塚さんの胸や腹を拳で殴ったり、足で踏みつけたりするなどの暴行を加えて傷害を負わせた。8日ごろには、この傷害によって小牧市内の勝田容疑者の自宅で死亡させたとされる。死因は呼吸不全などとみられる。 捜査関係者によると、遺体は愛知県内でドラム缶に入れられコンクリート詰めされた上で、青森県弘前市の資材置き場に車で運ばれて遺棄されたという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
旧統一教会被害を実名で訴える橋田さん、高知県知事に救済支援を要望
2022年12月7日 20時30分 「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)への高額献金の被害を実名で訴えてきた高知県在住の橋田達夫さん(65)が7日、同県の浜田省司知事と面会し、「被害者を1人でも救いたい」として、県に被害救済への支援を求めた。 橋田さんはこれまで、信者の元妻が高額献金を続けたことが理由で離婚したことなどをメディア取材や野党合同ヒアリングの場で訴えてきた。今回の面談は、橋田さんが県民の会や共産党の県議を通じて知事に要望し、実現した。 橋田さんは、32年前に入信した元妻が多額の献金を繰り返したり、長男が2年前に自死したりして苦しい思いをしてきたと説明し、 「本当に家庭崩壊。教団のやっていることは平和ではない」と訴えた。そのうえで、高知で被害者の会を立ち上げる考えを示し、「県と被害者の会が連絡を密にして、幅広く被害者が声をかけてくれるような状態にしたい」として、県に相談窓口の設置を求めた。 浜田知事は「こうした被害を二度と起こしてはいけない」と応じ、国会で議論が続く被害者救済新法の成立を前提に「(救済の)枠組みができたら、国と連絡をとって県としてやるべきことをやりたい」と述べた。 面談後、橋田さんは「知事自身に、被害者の声を聞いていただいた。(被害救済へ)万全の態勢になると思っている」と話した。 教団は会見の際に、橋田さんの主張を否定するような元妻の証言を動画で流している。教団幹部が事前の約束をせずに橋田さんの自宅を直接訪問したとして、全国霊感商法対策弁護士連絡会の弁護士から抗議を受けたこともある。 旧統一教会問題 2022年7月8日に起きた安倍晋三元首相銃撃事件をきっかけに、旧統一教会の問題に注目が集まっています。特集ページはこちら。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「新幹線代もったいない」 JRパス悪用、元国会議員に猶予付き判決
高橋俊成2022年12月7日 20時31分 現職の国会議員になりすまして「JRパス」を悪用し、新幹線のグリーン券などをだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われた元国会議員山下八洲夫被告(80)=岐阜県中津川市=の判決が7日、名古屋地裁であった。森島聡裁判長は「国会議員時代に得た知識や経験を悪用した信義にもとる犯行」と述べ、懲役2年執行猶予4年(求刑懲役2年)を言い渡した。 判決は、山下被告が「新幹線代がもったいない」と考え、未返納のJRパスを悪用して犯行に及んだと認定。申込時には岐阜県の別の国会議員2人の名前を勝手に使ったなどしたと指摘した上で、犯行は2カ月足らずで3回繰り返され、「常習的だ」と断じた。 一方で判決は、被告が事件発覚後に立憲民主党岐阜県連の常任顧問を解職されたことなどを踏まえて猶予付きの判決が相当だと結論付けた。 山下被告は衆院議員を4期務め、1998年から2010年まで民主党の参院議員を2期務めていた。閉廷後、山下被告は報道陣に対し「心から深く反省し、おわび申し上げます」と一礼し、地裁を後にした。 「JRパス」は現職の国会議員のみが利用できる乗車券で、グリーン車を含めたJR全線に無料で乗車できる。衆参両院の事務局によると、今回の事件を受けて、JRパス利用時に駅員などに顔写真付きの身分証などをあわせて提示するよう各議員に通知した。JR東海も取材に「再発防止策として適切に確認している」としたが、詳細な対策内容については明らかにしていない。 判決によると、山下被告は3~4月、議員用の申込書を偽造し、東京―名古屋間の新幹線特急券・グリーン券5枚(計4万2900円相当)を詐取。有効期限切れの議員用のJRパスを示して新幹線に乗り、運賃6380円の支払いも免れた。(高橋俊成) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大麻密売グループに捜査情報漏洩、5万円を得た疑い 町副議長ら逮捕
有料記事 河野光汰、華野優気 吉田博行、杉田基2022年12月7日 22時00分 大麻の密売グループ側に捜査機関の動きを教えた見返りに現金を受け取ったとして、大阪府警は、徳島県藍住町議会副議長の平石賢治容疑者(45)=同町奥野=と、元町職員の阿部さやか容疑者(39)=同県北島町北村=を加重収賄と地方公務員法違反(守秘義務違反)の疑いで逮捕し、7日発表した。逮捕は5日付。 また府警は7日、住居不定の無職、金太士容疑者(52)を贈賄と地公法違反(そそのかし行為)容疑で再逮捕した。大麻密売グループのリーダーとみている。府警は3人の認否を明らかにしていない。 捜査2課によると、平石、阿部両容疑者は共謀し、2021年9月下旬、捜査機関から藍住町役場あてに、密売グループの一員について照会があったことを金容疑者に漏洩(ろうえい)。同年10月上旬に謝礼として現金5万円を受け取った疑いなどがある。 平石容疑者は同6月、知り合いだった金容疑者から密売グループの一員について「大麻の関係で捜査機関から照会があったら教えてほしい」と依頼され、親しくしていた阿部容疑者と依頼内容を共有した。 阿部容疑者は町住民課で、課内の郵便物の仕分けを担当。同9月、阿部容疑者が課内の郵便物を開封して照会が来たのを知り、平石容疑者に伝えた。照会書類には、捜査の担当部署などが書かれており、事件の種別が推測できたという。 謝礼の5万円について、府警… この記事は有料記事です。残り1031文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「顔面偏差値低い」保育士が子どもに発言 「心理的虐待」認定し処分
熊本乳児院(熊本市中央区)は7日、職員が乳幼児に「顔面偏差値低いよね」などと不適切な発言を繰り返し、熊本市から児童福祉法に基づき「心理的虐待」などと認定されていたと発表した。市は今年3月、同院に再発防止を求める改善勧告を出したという。 同院によると、虐待を認定されたのは40代の女性職員。2019~21年度、子どもに対し「顔面偏差値低いよね」「おデブだね」「いいかげんにしなさいよ」などと発言していた。虐待を受けた子どもの人数や年齢などは不明だが、職員は発言を認め、「冗談のつもりで言っていた」と同院に説明したという。 このほか、30代の女性職員2人も食事介助の際、嫌がる子どもに「嫌なら食べんでいい」と言ったことや、大声で叱ったことも判明。厚生労働省令に抵触する行為をしたと認定された。 昨年11月に情報提供を受けた市が、職員全員に聞き取り調査を行って発覚。他にも不適切な養育があるとの情報があり、調査を続けているという。 同院を運営する社会福祉法人は今年3月、40代の職員を定期昇給の停止、30代の職員2人と副院長を譴責(けんせき)、院長を減給10分の1(1カ月)の処分にした。40代職員と30代職員の1人は今年3月に退職した。 同乳児院は定員30人で、現… この記事は有料記事です。残り106文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル