成沢解語2022年5月22日 19時25分 防衛省は22日、中国海軍の空母「遼寧」など7隻が21日に沖縄本島と宮古島の間を北西に進み、東シナ海に抜けたと発表した。遼寧は沖縄南方の海域で艦載機を過去最多となる300回以上発着させた。同省は中国の空母の運用能力が向上しているとみている。 同省によると、21日午前から午後にかけて、宮古島の東約170~220キロで、北西や西に進む遼寧など7隻を相次いで確認した。7隻は同日中に沖縄本島と宮古島の間を北西に進み、東シナ海に抜けた。20日にも別の1隻が通過。これら8隻は2日に同海域を南下していた。遼寧のこの海域の通過は11回目。 遼寧は3日以降、台湾や沖縄に近い海域で戦闘機やヘリの発着を繰り返していた。18日午前には中国軍のH6爆撃機2機が沖縄本島と宮古島の間を往復した。対艦ミサイルを積んでいた可能性があり、空母と連携した実戦的な訓練にあたったとみられるという。(成沢解語) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
全国で新たに3万1457人感染 8日連続で前週の同じ曜日を下回る
新型コロナウイルスの国内感染者は22日、午後7時半時点で新たに3万1457人が確認された。1週間前の15日より3545人少なく、8日連続で前週の同じ曜日を下回った。 369人の感染が確認された福島県は22日、内堀雅雄知事(58)が感染したと発表した。飲食店での会食に同席した人の感染がわかり、19日以降は自宅で公務にあたっていた。23日からの出勤に備えてPCR検査をしたところ、陽性と判明した。体調に異常はないという。 東京都では新たに3317人… この記事は有料会員記事です。残り196文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「オイサ」 響く掛け声 3年ぶり宮出しの三社祭 継承の写真展も
浅草神社(東京都台東区)の三社祭は最終日となった22日、宮神輿(みやみこし)3基の巡行が3年ぶりに実施された。宮神輿を境内から担ぎ出す「宮出し」で、盛り上がりは最高潮に達した。 午前7時、境内での一本締めを合図に、緑の法被姿の担ぎ手たちが神輿を持ち上げ、お囃子(はやし)に乗り、上下に激しく揺らした。「オイサ、オイサ」の掛け声が響いた。 「3年ぶりの神輿は重かった~」。担ぎ手の一人、芝崎西町会(西浅草3丁目)の専門学校生、立川力さん(19)は肩をさすった。マスク着用での参加に「担げるのは本当にうれしいけど、息がしづらくて苦しかった」と苦笑いした。 別の町会の担ぎ手の一人、会社員、嶋村琴音さん(23)は、「昨年までの2年間は町が祭りに向かって高まっていく空気感がなく、さみしかった」と振り返った。「この日を楽しみに仕事を頑張ってきた。改めて浅草になくてはならないものだと実感した」 その後、3基の神輿は境内を出ると、台車に載って神社周辺を巡行した。道の両わきでは大勢の人がスマホを向けるなどして勇壮な祭りを見守った。 浅草神社そばで1953年か… この記事は有料会員記事です。残り756文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
夫婦で観光船に、夫は不明のまま 「早く温かいところへ」友人の願い
岐阜県多治見市の瀬川由美さんは、4月29日に身元が公表された。市内に自宅を購入し、3月に夫と神戸市から引っ越してきたばかりで、観光船には夫婦で乗っていた。 由美さんの夫は三重県南伊勢町の出身で、大学卒業後は大手リース会社に勤務。転勤により、各地に移り住んでいたという。 夫の大学時代の友人は「それ… この記事は有料会員記事です。残り254文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「よく帰ってきた」「3人一緒で…」 観光船事故1カ月、祈りは続く
2022年5月22日 22時00分 遺体安置所となった体育館の玄関に設けられた献花台。町の職員らが管理を担った=2022年5月10日午前10時3分、北海道斜里町、角野貴之撮影 北海道斜里町の知床半島沖で26人が乗った観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故から23日で1カ月。これまでに14人の遺体が見つかった。なお12人が行方不明のまま、家族や友人らはいまだ信じられない思いを抱えながら、一刻も早く見つかることを祈り続けている。 「よく帰ってきたな」 「よく帰ってきたな」。北海道知床半島沖で沈没した観光船の事故で親族が犠牲になった男性は、遺体と対面して涙が止まらなかった。 まだ海を漂っているのではないか。海岸に打ち上げられていないか――。遺体がみつかるまでの間、落ち着かない日々を過ごしたという。 「もう一度、3人一緒にいられるよう」 東京都葛飾区の加藤七菜子さん(3)は今春、幼稚園に入園したばかりだった。親子3人で仲良く出かける姿を近所の人は見かけていたという。七菜子さんと、父親の直幹さん(35)は遺体でみつかった。母親は行方不明のままだ。「もう一度、3人一緒にいられるように」と近所の人は願う。 「クマみたいなお前が…」 「ジャンボ」という愛称で呼ばれていた千葉県南房総市の60代男性も行方不明のままだ。「一見こわもて。でも中身は優しかった」と長年の仕事仲間は語る。事故直前にも知床を訪れており、お土産を持ってきてくれた。今後はヒグマを見に行くという男性に、仕事仲間は「クマみたいなお前が……」と笑った。 「還暦を迎えたばかり」 岐阜県多治見市の瀬川由美さんは夫とともに乗っていた。3月に市内に自宅を購入し、神戸から引っ越してきたばかりだった。由美さんは遺体でみつかり、夫はまだ行方がわからない。夫の大学時代の友人は「お互いに還暦を迎えたばかりで、久々に会おうかと話をしていた」。冷たい海から早く温かいところへ、と願う。 「1カ月もたってしまった」 小学校低学年の孫2人を学校まで送るのが日課だった佐賀県有田町の70代男性も、消息がわからない。一緒に北海道旅行へ出かけたゴルフ仲間2人は死亡が確認された。コロナ禍の前には一緒によく旅行したという地元の幼なじみたちと、長崎への鉄道の旅も計画していた。「1カ月もたってしまった。もやもやしている。家族もかわいそうだ」 「まさかこんなことに」 行方不明となっている福岡県久留米市の男性は、長崎ちゃんぽん店を展開する会社の社員。駐在先のカンボジアから一時帰国中、北海道を旅していたとみられる。趣味はカメラ。現地の日本人たちの懇親会では、食事そっちのけで、汗だくになって仲間の写真を撮る姿があった。子どものころを知る人は「明るくて、他人のことを思いやる性格」と語る。「まさかこんなことになるなんて」 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
道路外に5人乗りの車転落、男児が意識不明 北海道南幌町
2022年5月22日 20時00分 乗用車が路外に転落し5人搬送 小学生が意識=HTB提供 22日午前10時25分ごろ、北海道南幌町南17線西の町道で、ワンボックス車が道路外の斜面下に転落した。道警栗山署によると、車には男女5人が乗っており、病院に搬送されたが小学生の男児が意識不明だという。他の大人4人もけがを負ったとみられるという。 現場は見通しのいい片側1車線の直線道路。署はワンボックス車が直進していたところ、右折した対向車を避けようとして道路外にはみ出し、転落した可能性があるとみて、事故原因を調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大規模漏水めぐり農業用水を確保へ 別の河川から取水開始
佐藤瑞季、高橋俊成2022年5月22日 20時30分 愛知県の矢作川から明治用水に水を取る施設「明治用水頭首工(とうしゅこう)」(同県豊田市)で大規模な漏水が発生した問題で、東海農政局は22日に記者会見し、農業用水について、試験的な給水を近く始める見通しを示した。最低限の農業作業をするのに必要な給水を5月中には再開する方針だ。農家の組合員で構成され、同局から頭首工の管理を委託されている明治用水土地改良区も同日、猿渡(さわたり)川(同)から仮設ポンプでの取水を始めるなど、給水再開に向けた準備を進めている。 豊田市の猿渡川と明治用水が近接する地点では、同日朝から仮設ポンプを設置するために砂袋を積んで川をせき止め、水位を上げる作業が行われた。設置された2台で取水能力は毎秒0・1立方メートルほどだという。同局も21日に大谷川(同)に仮設ポンプ2台を設置した。毎秒0・12立方メートルの取水が可能だという。 農・工業用水には最低でも毎秒8立方メートルの取水が必要だ。同局は矢作川の頭首工近くに仮設ポンプ92台(22日午後3時時点)を設置し、この地点で毎秒5・8立方メートルの取水が可能になったという。(佐藤瑞季、高橋俊成) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「クマみたいなお前が、クマを…」 笑顔で送り出した友人、帰り待つ
近藤咲子、鳥尾祐太2022年5月22日 21時00分 北海道知床半島沖で沈没した観光船に乗っていたとみられる千葉県南房総市の60代の男性は、高校卒業後、8年ほど海上自衛隊に勤務した後、建設の仕事をしていた。22日現在、なお行方がわかっていない。長年の仕事仲間という千葉県内の50代の男性は「海自にいた経験があるから海のことは分かっていただろうに……」と悔やむ。 行方不明となっている男性は体格がよく、土木工事の現場で「ジャンボ」という愛称で呼ばれていた。15年ほど前に仕事先で知り合い、人手が足りない時は互いの現場で助け合ってきた。「一緒にいるだけで楽しい。一見こわもて。でも中身は優しかった」 子ども好きで、子どもの誕生日にはケーキを買って男性宅を訪れ、ランドセルをプレゼントしてくれたこともあった。今回の事故の直前にも一度、知床を訪れていたという。再び知床に向かう数日前に知床の土産を持って男性宅を訪れ、「また行くんだ」と話していたという。 写真が好きで、その時は知床で撮ったオジロワシの写真を見せてくれた。今度はヒグマを見に行くと言っていた。「クマみたいなお前がクマ見てどうするんだ、って笑ったよ」 事故を知った後、捜索の様子を中継するニュースをよく見ている。「帰りを待つ家族もかわいそうだ。どんな形でもいいから早く見つけてあげてほしい」と語った。(近藤咲子、鳥尾祐太) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
JR浜松町駅でホーム拡幅工事 京浜東北・山手線は本数1~3割減
JR浜松町駅(東京都港区)で21日夜から、周辺の再開発計画に伴うホームの拡幅工事が実施されている。このためJR東日本は、22日の始発から終電まで、京浜東北線と山手線(外回り)の運転本数を約1~3割減らして運行している。工事が終わる23日始発からは通常通り運転する予定だ。 同駅北口に設置される歩行者自由通路の工事に合わせて、京浜東北線のホーム(大船駅方面)を最大約3・6メートル拡幅する。同時に線路移設も必要なことから、22日の明け方ごろまでレールの砂利を撤去するなどの作業が進められた。工事には約1400人の作業員らが携わり、23日始発まで約30時間かかる見通しだ。 浜松町駅周辺では、世界貿易… この記事は有料会員記事です。残り119文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ネット上の虚偽情報で強盗か マンション侵入容疑、男2人逮捕
鶴信吾2022年5月22日 16時41分 他人のマンションに無断で立ち入ったとして、警視庁は、いずれも無職で住所不詳の22歳と21歳の男2人を邸宅侵入の疑いで現行犯逮捕し、22日発表した。このマンションの住民を狙った強盗を呼びかけるような投稿がインターネット掲示板にあり、署は2人がこの投稿を見て強盗に入ろうとしたとみて調べている。 蒲田署によると、2人は20日午後11時40分ごろ、東京都大田区のマンションに正当な理由なく侵入し、共用廊下を歩き回った疑いがある。マンションにオートロックはなく共用玄関から入ったとみられる。2人は知人同士とみられ、ともに容疑を認めているという。 このマンションに住む夫婦を狙った強盗を呼びかけるような書き込みがネットの掲示板にある、との情報が事前に署に提供され、署が警戒していた。書き込みでは夫婦の部屋番号や家族構成などが具体的に示され、「悪事を働いているので、強盗されても警察に通報できない」とも書かれていたという。 逮捕された2人はこの夫婦の部屋付近で不審な動きをしているところを署員に見つかった。凶器などは持っていなかったという。 署は、夫婦が犯罪に関与している事実はなく、掲示板の夫婦への指摘は虚偽とみて、投稿者の特定を進めている。(鶴信吾) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル