名古屋刑務所(愛知県みよし市)で、新型コロナウイルスの感染対策の徹底が指示されている中、職員同士が居酒屋で何度も会食したり、せきの症状があるのに勤務を続けたりしていたことが、刑務所関係者への取材でわかった。同刑務所では27日までに職員11人の感染が確認されている。 刑務所関係者によると、感染者の行動を調べた結果、感染確認前に職員同士で県外の温泉施設に出かけたり、居酒屋で頻繁に会食したりしていたことが発覚したという。 刑務所関係者によると、管轄する名古屋矯正管区はこうした行動について「残念ながら自覚に乏しいと言わざるを得ない」とする注意喚起の内部文書を出したという。同刑務所は職員の感染が確認されたことは公表しているが、感染者の行動履歴は「個人情報」として明らかにしていない。 同刑務所は一時、感染の可能性がある職員約120人を自宅待機とし、受刑者約60人を健康観察の対象として単独室に移すなどの対応を取った。同刑務所は「職員の配置換えなどで業務に支障がないようにしている。今後も感染防止や注意喚起を徹底していく」とコメントした。(山下寛久) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
硫酸事件の花森容疑者、警察官に「スナガワです」名乗る
2021年8月28日 19時17分 東京都港区の東京メトロ白金高輪駅で24日、男性が硫酸とみられる液体をかけられて大やけどを負った事件で、警視庁は28日、静岡市葵区二番町の大学生花森弘卓(ひろたか)容疑者(25)を傷害容疑で逮捕し、発表した。27日に公開指名手配し、28日朝に沖縄県で発見した。友人宅に潜伏していたとみられる。認否を留保し、「今は話したくありません」などと供述しているという。 捜査1課によると、花森容疑者は24日午後9時ごろ、駅の改札から地上出口に上がるエスカレーター付近で男性会社員(22)に硫酸とみられる液体をかけ、顔や肩、首などに重度のやけどを負わせたほか、両目の角膜を損傷させた疑いがある。後ろから近づき、追い抜きざまに小瓶に入れた液体をかけたとみられ、近くにいた女性(34)も足にけがを負った。花森容疑者の自宅から硫酸は見つかっておらず、入手経路は不明だという。 捜査関係者によると、花森容疑者と男性は面識があった。花森容疑者が過去に通っていた琉球大学(沖縄県)のサークルで、男性の先輩だったという。警視庁は、花森容疑者が何らかの理由で男性を恨んでいたとみて調べている。 防犯カメラの映像などから、花森容疑者は24日に静岡市から上京し、職場から帰宅する男性の後を付けて事件を起こしたとみられる。事件後は新幹線で静岡市に戻り、25日に愛知県から空路で沖縄県に移動したと警視庁はみている。沖縄県警の警察官が宜野湾署管内の路上で見つけた。当初は「スナガワです」と名乗ったという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
モデルナ異物混入、沖縄でも 接種見合わせロットとは別
沖縄県は28日夜、使用を予定していた米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンから異物が見つかったと発表した。厚生労働省が接種を見合わせるよう求めたロット番号ではない製品だという。 県によると、28日午後、開封済みのモデルナ製ワクチンの小瓶一つと、ワクチン充塡(じゅうてん)済みの注射器2本から黒色の小さな異物が見つかった。さらに、別の注射器1本からはピンク色の異物も見つかったという。これらが含まれていたのは、ロット番号3005293の製品だった。 県は異物の混入を受け、県立武道館(那覇市)で行っていたモデルナワクチンの集団接種を28日夕に休止した。この会場では同じロット番号の製品を27日から使用していたが、異物が入っていないことを確認し、2日間で900人近い人に接種した。今のところ健康被害の相談はないという。同会場での29日の接種は休止する。 このロット番号の小瓶は同会場に計360瓶届いているが、未使用の瓶については異物の確認ができていないという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中山五月台、中部、生駒が全国へ 関西吹奏楽コン中学A
会員記事 高田純一、藤本久格2021年8月28日 20時09分 第71回関西吹奏楽コンクール(関西吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)の中学校の部Aが28日、和歌山市の和歌山県民文化会館であり、近畿6府県の計27校が息の合った演奏を披露した。 2年ぶりの開催。新型コロナウイルス感染防止策のため、入場を出場校の関係者に限定した。演奏の様子は、事前登録した人にインターネットでライブ配信(有料)された。 審査の結果、金賞の中から選ばれた兵庫の宝塚市立中山五月台中と加古川市立中部中、奈良の生駒市立生駒中の3校が、関西代表として10月23日に名古屋市の名古屋国際会議場で開かれる第69回全日本吹奏楽コンクールに出場することになった。 29日には同会館で高校の部… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:184文字/全文:480文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
秋田南、湯本、磐城が全国へ 東北吹奏楽コン高校の部
第64回東北吹奏楽コンクール(東北吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)が28日、仙台市青葉区の東京エレクトロンホール宮城で始まった。この日は高校の部で、辞退した八戸北(青森)を除く17団体が出場した。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、無観客での実施となった。 審査の結果、秋田南(秋田)、湯本(福島)、磐城(同)の3校が東北代表に選ばれた。代表校は、10月24日に名古屋市で開かれる全日本吹奏楽コンクールに出場する。 結果は次の通り。(演奏順… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:132文字/全文:356文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北海道吹奏楽コン 高校B、大学小編成、中学Aの各賞
第66回北海道吹奏楽コンクール(北海道吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)の3日目が28日、札幌コンサートホールKitara(札幌市中央区)であり、編成が35人以内の「高校B」の10団体、「大学小編成」の3団体、50人以内の「中学A」の17団体が出場した。各賞は次の通り(◎は全日本吹奏楽コンクール、○は東日本学校吹奏楽大会に出場)。 【高校B】金賞=○旭川実… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:180文字/全文:359文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北海道で457人感染 接待飲食店などでクラスター8件
2021年8月28日 19時30分 北海道内では28日、新型コロナウイルスの感染者が新たに457人確認された。このうち札幌市では274人(居住地非公表69人を含む)が確認された。道内で確認された死者は2人だった。 新たなクラスター(感染者集団)は8件。札幌市内では、飲食店で従業員9人、運送会社で8人、ススキノ地区の接待を伴う飲食店で従業員9人が感染。 滝川西高校で生徒5人、遠軽町内の飲食店で利用客ら7人、オホーツク総合振興局管内に出張中だった道内の事業所の従業員5人、旭川市の接待を伴う飲食店で利用客と従業員計6人、同市の別の接待を伴う飲食店で7人が感染した。 旭川市保健所は6人が感染した接待を伴う飲食店について、利用客の特定ができていないとして店名を公表した。店名は「バニーガール」「ビーチガール」。2店は系列店で従業員が行き来しており、1件のクラスターとして扱う。市保健所は「15~21日に店を利用し、体調に不安のある人は連絡を」と呼びかけている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪のコロナ感染者、新たに2641人 土曜日では最多
2021年8月28日 20時00分 大阪府は28日、府内で新たに2641人が新型コロナウイルスに感染したことを確認したと発表した。1日当たりの感染者数としては土曜日として最多。また、25、26日にそれぞれ80代女性1人が死亡したことが確認された。これまでの府内の感染者は延べ16万2450人、死者は計2782人になった。 入院中の重症患者は前日から8人増の210人で、府が確保している重症病床(588床)の使用率は35・7%。軽症・中等症患者は45人増の1988人で、軽症・中等症病床(2579床)の使用率は77・1%となった。 宿泊療養者は57人増の3238人で、施設(5999室)の使用率は54・0%。自宅療養者は1万8384人、入院・療養調整中は2827人にのぼる。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
追悼の花火企画、募金の輪広がる バス5歳児死亡で有志
古畑航希2021年8月28日 20時00分 福岡県中間市の双葉保育園で男児が送迎バスに閉じ込められ、死亡した事故から29日で1カ月。亡くなった倉掛冬生ちゃん(当時5)を追悼するため、地域の有志が花火を打ち上げる準備を進めている。遺族側の許可を得たうえで募金活動を行っており、今後はクラウドファンディングの実施も検討している。 中間市に近い直方市で花屋を営む佐々木浩代さん(47)が発起人となり、冬生ちゃんを悼み、遺族や園の子どもたちを励まそうと企画。客や園の保護者らに賛同が広がった。現在は中間市の商店など10店舗が参加し、募金を受け付けている。花火の実施時期は未定で、集まった資金は花火以外には使わないという。 佐々木さんは「冬生ちゃんや園児らのため、何かできることをしたいと思った」と話す。泣きながら震える手でお金を募金箱に入れてくれた人や、メッセージを添えて募金に応じてくれた人もいたという。 寄付するため28日に佐々木さんの店を訪れた女性は、双葉保育園の保護者という。「うちの子も当日、冬生ちゃんと同じバスに乗っていた。もし自分の子が後部座席で寝ていて気づかれなかったらどうなっていたのか、と思うと許せない」と話した。(古畑航希) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
アスリート支える聖地を見た 池井戸潤が迫るミズノ工場
作家の池井戸潤さんが仕事の現場を訪ねる企画が、朝日新聞土曜別刷り「be」で連載中です。今回は、岐阜県にあるミズノテクニクス養老工場。ゴルフクラブや野球のバットなどを製造し、アスリートたちを支えています。そこに込められた最高の技術にカメラとペンで迫ります。デジタル版では池井戸さんが撮影した写真をたっぷりご覧いただけます。 ◇ 「テキトーなシューズでいいんで、作っていただけないでしょうか」 「ウチにはテキトーなシューズというのはありません」 2017年10月に放映された拙著原作ドラマ「陸王」が放映されていたときの、テレビ局プロデューサーとミズノさん側とのやりとりである。 町の足袋業者がランニングシューズ作りに挑むこのドラマで、ミズノさんには、ランナー役の竹内涼真くんとライバル役を演じた佐野岳くんが履くシューズの両方を作っていただくことになっていた。 片方は物語のテーマとなる足袋の形をした紺色のシューズ。もうひとつは大企業が最新テクノロジーを凝縮したという想定のピンクのシューズ。ピンクの方はチラリとしか映らないので見かけだけ整っていればいいと考えたテレビ局の意見を、ミズノさんは頑として拒絶し、どちらも入魂のシューズを製作したのである。 もの作りに携わる者としてのプライドを感じさせるエピソードで、プロデューサーから聞かされて「さすがミズノだ」と痺(しび)れた。 いま「MIZUNO」という商標で世に出ている各種スポーツ用品の製造を担っているのが、この日、工場を撮らせていただいた、ミズノテクニクスだ。 いわばミズノが誇る、もの作りの牙城(がじょう)である。 新幹線の岐阜羽島駅からクルマでおよそ40分。「養老の滝」で有名な岐阜県養老町の高台に立つ工場は、ゴルフの「YORO JAPAN」でお馴染(なじ)み、主にゴルフクラブと野球のバット、そしてバドミントンラケットなどを手がける同社の主力工場である。 従業員は200人ほど。 もの作りが好きで入社する社員が多いせいか離職率は低いと、社長の中田匠さん。それだけじゃなく、工場にうかがってみると社風の良さも透けてみえた。社員として働きやすいのだろう。 この日はゴルフクラブと野球のバットの製造現場を撮らせていただいた。 最初に訪れたのは、ゴルフクラブを製造しているフロアだ。 ちょっと変わったレイアウト。ベルトコンベヤーなどによる明瞭な流れ作業のラインを想像していたがそうではなく、かといってひとりが全てを組み立てる「ひとり屋台」方式でもない。 一見渾然(こんぜん)として見えるのだが、そこがノウハウ。生産ラインの見直しによって、効率は飛躍的に向上したのだとか。 そうした工夫で生産性が大きく変わるのは、ひとが携わる工程が幅を利かせているからともいえる。無人化による全自動の生産が「良し」とされる昨今だけど、単純な大量生産ではなく、必要なものを必要なだけ作りたい工場にとって機械はあくまで道具であり、主役はひとである。ひとが動きやすいレイアウトの追求こそ、最大の課題なのだ。 社内の技術認定制度の最高位… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル