昭和の終わりから平成にかけ、関西の小劇場演劇ブームの一翼を担った兵庫県の伊丹市立演劇ホール「アイホール」の存続が危ぶまれている。「劇団☆新感線」や平田オリザさん主宰の「青年団」が公演し、舞台芸術の拠点として親しまれてきたが、市がコストなどを理由に用途転換を検討。危機感を募らせた関係者や市民は、劇場の存続を求めて署名活動を始めた。 アイホールは、バブル経済まっただ中の1988年、JR伊丹駅前にオープンした。当時、舞台芸術に特化した公共施設は全国的に珍しく、「市外から人を呼び込む広告塔」としても期待された。 3階建てで、延べ床面積は約2400平方メートル。建設費は約12億円。特徴は3階までの吹き抜け天井を持つイベントホール(最大300席)だ。細かく分割した床を昇降させて舞台と客席を自由に設定できる点が「個性的で求心的な空間」と演劇人やファンを引きつけてきた。 こけら落としは「劇団☆新感… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り:1505文字/全文:1905文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
広島県で過去最多の381人 新型コロナで4日連続更新
広島県内で21日、新たに381人の新型コロナウイルス感染が発表された。1日に発表される感染者数としては、20日の375人を上回り、4日連続で過去最多を更新した。県内で確認された感染者の累計は1万5560人。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナ宿泊療養中の50代男性死亡 複数回の発作訴える
神奈川県は21日、新型コロナウイルスに感染し、軽症・無症状者向けの宿泊療養施設で療養していた50代男性1人が死亡したと発表した。男性は心疾患の持病があり、死亡した20日に複数回の発作があったと訴えていたという。 県によると、この患者は17日に陽性と判明し、18日に宿泊療養施設に入所した。20日午後8時半ごろから看護師による電話に応答しなくなり、同日午後9時過ぎに看護師らが部屋を訪れるとベッド上に仰向けで心肺停止状態で見つかった。医療機関に搬送されたが、午後10時40分ごろ死亡が確認された。死因は現時点では不明という。 男性は19日から血中酸素が低下傾向で、20日も看護師が朝から本人に電話をしていた。午後4時ごろの電話では、本人が「心疾患の発作が複数回あったが持参薬で症状が消えた」と説明したという。(末崎毅) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
湧き出る源流、富士山パワー 静岡の柿田川公園
川の始まりは山奥に行かないと見られない? いえいえ、実は、市街地の国道のすぐ脇から、突然始まる川があるんです。 柿田川は全国的にも珍しい、湧水(ゆうすい)を源とする川だ。柿田川公園(静岡県清水町)で、その始まりが見られる。 約8500年前の富士山の噴火で流れ出た溶岩により、富士山の地下には、水を通しやすい地層がある。そのため、富士山に降る雨や雪は、川となって流れるのではなく、山に染みこんで地下水となる。その水は、溶岩がつきたところで、湧き水となって地上に出てくる。国土交通省の分析によると、その間およそ26~28年という。 富士山の周辺には、水が湧き出る場所がいくつかあるが、柿田川は、日本最大の湧水量を誇る。ボランティアガイドの鈴木完(たもつ)さん(78)が70段の階段を下ったところにある第二展望台を案内してくれた。 第二展望台から見下ろす湧き水。以前は紡績工場が井戸として利用していた=静岡県清水町 かつて紡績工場が井戸として使っていたという、直径4・5メートル、深さ3・5メートル以上の巨大なブルーホールが目をひく。神秘的な青さに思わず息をのんだ。「ほら、あそこ。砂がぽこぽこしているでしょう」と鈴木さん。目をこらすと、透き通った水の底に、黒い砂が吹き上がる場所が見えた。これが、地下水が湧き出す「湧き間」だ。園内には、噴水のような大きなものから、じんわりと染み出す小さなものまで、数え切れないほどの湧き間がある。全体の湧水量は、1日100万~110万トンにもなるという。 記事後半では、地元で人気のグルメスポット紹介や会員登録すると応募できるプレゼントもあります。 ただ、湧水量は一時期より減… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:870文字/全文:1490文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京の感染者5074人、4日連続5千人超 6人死亡
東京都は21日、新型コロナウイルスの感染者を新たに5074人確認したと発表した。前週の土曜日(14日)は5094人で20人減ったが、4日連続で5千人を上回った。21日までの1週間平均の感染者数は4719人で、前週の111・5%となった。 人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO)を使用とする都基準の重症者数は前日より3人減り270人だった。新たに30~80代の男女6人の死亡が確認された。 感染者5074人を年代別にみると、20代が1598人で最多。30代が967人、40代が750人、10代が565人、50代が543人と続いた。65歳以上の高齢者は216人だった。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
A Nagano, la maison dans le ciel de Terunobu Fujimori
A l’intérieur de la cabane. EDMUND SUMNER/VIEW / PHOTONONSTOP A force de construire des cabanes pour les autres, les architectes finissent parfois par éprouver l’envie, voire le besoin, d’en construire une pour eux-mêmes. C’est l’histoire de la « Maison de thé trop haute » (Takasugi-an) imaginée en 2004 par l’architecte japonais Terunobu Fujimori. […]
夜中にせき1時間以上、「息できず」 ゴリさん体験語る
新型コロナウイルスの感染対策を呼びかけるため、感染経験のあるタレント「ガレッジセール」のゴリさん=那覇市出身=が20日、沖縄県の玉城デニー知事とリモート対談をした。 ゴリさんは今年4月に新型コロナに感染。40度近い熱が数日間続き、病院の医師から「コロナの特効薬はない」と伝えられ、不安な日々が続いたと話した。 2週間近く入院した際は高熱に加え、夜中にせきが1時間以上続き、「息ができず、このまま死んでしまうのではないかと思った」などと振り返った。 「感染すれば、他人の時間や人生も巻き込んでしまうことになり、罪悪感を持って生きていくことになる」 収束のためにマスクの着用や手指消毒など、皆が手を取り合って生活する必要があると訴えた。 玉城知事は「切り札はワクチン。社会を支えるため若い人たちにもできるだけ受けて頂きたい」と話した。 県によると、対談の内容は後日、動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開する予定。(光墨祥吾) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
障害者施設で虐待「長生きしたらダメ」 改善通知4度も
原口晋也2021年8月21日 13時03分 長崎県佐世保市の社会福祉法人「民生会」(松田正民理事長)が運営する障害者施設で、職員が利用者に暴言や虐待を繰り返していたことが20日、同会などへの取材で分かった。市は一昨年来、法人側からの報告をもとに立ち入り調査してきたが改まらず、今年1月に改善を求める4回目の通知を出していた。 民生会は県北地域で障害者支援施設やグループホームなど計約40施設を運営。同会によると、2019年から職員による不適切な言動を内部告発などで把握するたびに市に報告。市は利用者や職員に聞き取りし、19年7月~今年1月に計4回の通知を出したという。 昨年3月の通知には、同会が営むグループホームで利用者の頭をたたく行為や、「お前」「こいつ」「どれだけ迷惑をかけていると思っているのか」「ばかやけん、言うたっちゃ分からん」「障害者は長生きしたらダメ。税金の無駄遣い」などの発言があったと記されていた。また、利用者の着替えを手伝わず何日も同じ服を着せていた▽利用者の支援をせず、他の職員にも掃除をするなと指示した――といった例も記載されていたという。 今年1月の通知には、別のグループホームで暴力行為を監視カメラで確認したと記載。一昨年夏の最初の通知では、障害者支援施設での身体的・心理的虐待の例も挙げていた。 民生会によると、虐待や暴言に関わった職員は男女計4人。うち3人は雇用期限での雇い止めや自主退職で施設を離れ、現在残る1人が在籍している。 民生会は、内部告発が続く背景について「職員への人権教育の一定の成果だろう」としつつも、「虐待が繰り返されたことはゆゆしき事態と受け止めている。改善策を講じ、それを実施しているさなかだ」と説明している。(原口晋也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
遺言で「動物愛護に役立てて」 愛犬家5700万円寄付
佐々木康之2021年8月21日 14時00分 動物愛護に役立ててほしい――。昨年12月に亡くなった愛犬家の男性から、約5700万円が地元・神奈川県横須賀市に寄付された。男性は遺言で、市が運営する動物愛護センターでの活用を望んでいた。 市によると、男性の遺言執行者から今年1月、寄付の申し出があった。遺産整理で寄付額が確定し今月19日、5693万7477円が市に振り込まれた。寄付者の氏名や年齢といった個人情報は遺言執行者から知らされなかったという。 センターの事業費は年間2300万円ほど。少額が寄せられたことは以前もあったが、「これほどの大金が寄付されたのは初めて」と市保健所の担当者。 センターでは負傷したペットの保護のほか、引き取り先のない犬や猫に新たな飼い主を見つける譲渡事業などを担う。昨年度は犬13匹、猫70匹のもらい手を見つけ殺処分を最小限に抑えた。市は寄付金を基金化することも視野に、故人の遺志を生かした事業に充てたい考えだ。 同市では今年5月にも、高齢の匿名男性が「何かの役に立てて下さい」と書かれた手紙を添えた現金6千万円入りのリュックサックを市役所に持ち込み、寄付する出来事があった。(佐々木康之) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ATM「時間かかっている」 振り込む直前で止めた2人
高絢実2021年8月21日 11時00分 愛知県警豊田署は20日、豊田市内のATMで還付金詐欺の被害を未然に防いだとして、市内に住む女性2人に感謝状を贈った。 感謝状を受け取ったのは介護職パート岩崎千秋さん(47)と自営業大橋悦子さん(66)。 6月23日夕、豊田市内のスーパーの駐車場にあるATMのボックス内で、80代の女性が携帯電話で話をしながらATMを操作していることに、隣にいた大橋さんが気づいた。操作に時間がかかっているので「ちょっとおかしい」と感じた。大橋さんは、ボックスの外で並んでいた岩崎さんに声をかけた。岩崎さんも「時間がかかっていておかしい」と思った。 2人そろって女性に尋ねてみると、「還付金が返ってくる」と答えた。ATMの画面は約99万円が振り込まれる直前だった。すぐに詐欺だと気づき、110番通報した。大橋さんが女性の電話を代わると、相手の男は「関係ないじゃないか」などと言って、すぐに通話を切られた。 署によると、この日の午後3時半ごろ、女性宅に市役所の職員をかたる男から「還付金があるので今日中に手続きをすれば返ってくる」などと電話がかかってきていた。女性は指示に従ってATMを操作していたという。 感謝状を受け取った岩崎さんは「未然に防げてよかった」、大橋さんも「一ついいことをしたと思う」。中尾憲正署長は「2人の正義感と勇気に感服。ちゅうちょなく声をかけてもらって被害防止につながり感謝している」と話した。 豊田署の管内では今年に入って、7月末時点で特殊詐欺被害が27件(約5400万円)確認されている。前年の同時期よりも10件増え、被害の総額も約2200万円増えている。(高絢実) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル