長野県岡谷市で15日早朝に土砂が流入した住宅から救出され、心肺停止状態となっていた3人について、いずれも死亡が確認された。同市が県警に確認し、明らかにした。 市によると、亡くなったのは、巻渕友希(ゆき)さん(41)、次男で中学1年の春樹さん(12)と三男で小学2年の尚煌(なおき)さん(7)。 この住宅に土砂が流入したのは、15日午前5時過ぎとみられる。同市によると、亡くなった3人と、巻き込まれて軽傷を負った夫と長男はいずれも2階にいたという。ほかに夫の両親と夫の兄の3人も屋内にいたが、けがはなかった。 巻渕さんの知人によると、巻… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:369文字/全文:640文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
長崎・雲仙の2人不明土砂崩れ現場、15日も見つからず
米田悠一郎2021年8月15日 20時00分 長崎・雲仙市の行方不明者の捜索続く=雲仙市提供 長崎県雲仙市で13日未明に起きた土砂崩れ現場では、15日も自衛隊や県警などが220人態勢で行方不明となっている森保啓(やすひろ)さん(67)と娘の優子さん(32)の捜索を続けたが、この日も発見には至らず、午後5時過ぎに捜索がいったん打ち切られた。 市によると、森さん宅があったとみられる付近には複数の木が高さ3メートル以上にわたって折り重なっていた。重機6台を投入して木を除去したり、手作業で土砂をかき出したりしたが、手がかりは見つからなかったという。 土砂崩れ現場では、森さんの妻の文代さん(59)が死亡し、巻き込まれた別の住宅で1人が重傷を負っている。 発生から72時間となる16日も朝から200人態勢で2人の捜索を続けるが、同市では再び雨が予想されている。(米田悠一郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
土砂に襲われた女性、18時間後に救出 福岡・添田
小川裕介2021年8月15日 21時47分 15日午前1時40分ごろ、福岡県添田町落合の住宅に住む女性(75)から「家に土砂が流れ込み、体を挟まれて身動きが取れない」と、110番通報があった。警察や消防の約70人が救助にあたり、女性は約18時間後の午後7時半過ぎに救助された。女性は病院に搬送されたが、意識はあるという。 県警田川署や地元消防によると、女性は山の斜面に近い一室で就寝中、流れ込んだ土砂に襲われ、倒壊した柱に足を挟まれて身動きがとれなくなった。自ら携帯電話で110番通報した。 警察や消防は家屋の倒壊など二次災害を防ぐため、手作業で慎重に土砂を取り除く一方、派遣された医師が点滴をし、声をかけ続けながら救助作業を続けた。女性は腰まで土砂につかり、足にけがをしているという。 署によると、女性は夫との2人暮らしで、夫は避難して無事だった。(小川裕介) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
7歳と12歳含む4人、大雨で死亡 5人が行方不明
気象庁、16日以降も警戒呼びかけ 列島に停滞する前線の影響で、15日は東海や関東甲信を中心に大雨となった。11日から続く大雨や土砂崩れで、全国で少なくとも4人が死亡、5人が行方不明となっている。16~17日は西日本から東日本の広い範囲で非常に激しい雨が降るところがある見通し。これまでの記録的な大雨で土砂災害や河川氾濫(はんらん)の危険性が高まっている地域があるため、気象庁は引き続き厳重な警戒を呼びかけている。 国土交通省によると、15日正午時点で少なくとも全国15府県で44件の土砂災害が発生。31都府県372市町村に土砂災害警戒情報が発表された。また、西日本を中心に全国9県の計36河川で氾濫が発生し、広島県の多治比川と入野(にゅうの)川では堤防が決壊した。 長野県岡谷市では、住宅裏側の斜面が崩れて土砂が流入し、当時この住宅にいた巻渕友希(ゆき)さん(41)、次男で中学1年の春樹さん(12)と三男で小学2年の尚煌(なおき)さん(7)がいずれも死亡した。 広島県では大雨や土砂崩れの影響で少なくとも1人がけが、2人の行方がわからなくなっている。 県によると、庄原市では13日、自宅の裏山付近にいた男性(51)が崩れた土砂に巻き込まれ、腰や足を負傷した。県警などによると同日、安芸高田市の70代の男性が外出したまま家に帰っておらず、14日にも田んぼの様子を見にいった東広島市の80代の男性の行方がわからなくなっている。 九州・山口の各県がまとめた被害状況によると、15日午後5時現在、長崎県で死者1人、行方不明者2人。熊本県で行方不明者1人が確認された。 長崎県雲仙市では13日未明、土砂崩れに巻き込まれ森文代さん(59)が死亡。夫の保啓(やすひろ)さん(67)と娘の優子さん(32)の行方が分かっていない。熊本県では錦町の古川幸(みゆき)さん(76)の行方が分からなくなっており、県警などは増水した球磨川に転落した可能性があるとみて捜索している。 このほか、長崎県西海市では14日夜、用水路周辺で北村ヤエさん(73)と民生委員の田崎文子さん(70)が倒れているのが見つかり、死亡が確認された。また佐賀県小城市でも14日夜、大雨で増水した川の排水作業をしていた作業員の石井和夫さん(75)が機械に体を挟まれ、搬送先の病院で死亡が確認された。 気象庁によると、15日午後5時40分までの24時間雨量は多い順に、神奈川県山北町326・5ミリ▽同県箱根町272・0ミリ▽静岡県御殿場市268・0ミリ▽相模原市中央区244・5ミリ▽静岡県伊豆市210・5ミリ。 15日は前線が南下した影響で西日本の雨は小康状態となったが、15日夜以降、北上する見込みで、再び大気が不安定な状態となるという。前線は20日ごろまで停滞する見通し。 16日午後6時までの24時間に予想される雨量は、九州南部、北部180ミリ。17日午後6時までの24時間でみると、九州南部、北部100~200ミリ▽四国、中国100~150ミリ▽近畿、東海、北陸50~100ミリの見込み。 総務省消防庁によると、15日午前11時現在、千葉、長野、広島、島根、福岡、佐賀の6県14市町の23万4010世帯の52万3184人に、最も警戒度が高い避難情報「緊急安全確保」(警戒レベル5)が発令されている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「アジアの犠牲者にも思いを」マレーシア・横浜で集い
終戦の日の15日、アジアの犠牲者にも心を寄せようと、「アジア太平洋戦争開戦80周年 戦争犠牲者に思いを馳(は)せる集い」が横浜市で開かれた。1990年代から日本とマレーシアの有志で始めたクアラルンプールでの追悼式が新型コロナウイルスの感染拡大で開けず、現地と日本をリモートでつないだ。 主催は市民団体の「アジア・フォーラム横浜」。両国合わせて約100人が参加した。 集いでは参加者による献花の後、マレーシア・ジョホール州在住の元小学校長の憑篤生(フォントックセン)さん(87)が、日本軍のマレーシア侵攻のときの体験を語った。 憑さんは、日本軍の侵攻から逃れるために生まれ故郷の中国広東省から父親が雑貨店を開いていたマレー半島のベヌートに避難。しかし、その地にも42年3月、日本軍が侵攻してきた。7歳だった憑さんはゴム園の中に隠れて難を逃れたものの、かわいがってくれた雑貨店の店員が銃剣で刺されて死亡した。街にいた華僑約5千人のうち約1200人が犠牲になったという。 「命を守れた私は幸運だった。しかし、豊かだった家族の生活は困窮し、とても苦労した。私は戦争で学校をやめなくてはならず、戦後12歳で小学校に入り直さなくてはならなかった」と語った。 第2部では、高嶋伸欣(のぶよし)・琉球大名誉教授(79)が講演。太平洋戦争が米ハワイの真珠湾攻撃で始まったと社会で広く認識されていることに異議を唱えた。 日本軍はマレー半島のコタバルに真珠湾攻撃より1時間以上も前に上陸していたと指摘。しかも英国への宣戦布告はなかったと解説した。「41年12月8日以降の日本軍の東南アジア占領は、アジアの人々にどれほどの被害を与えてきたか、目を向けなければならない」などと語った。(編集委員・大久保真紀) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
JR山陽線で線路の路盤が崩落、復旧に10日ほど 山口
伊藤宏樹2021年8月15日 20時41分 山口県山陽小野田市のJR山陽線の小野田―厚狭(あさ)駅間で15日、線路の路盤が長さ約20メートル、幅約15メートルにわたって崩れているのが見つかった。現場では架線柱が倒れ、信号を制御するケーブルが切れており、復旧まで10日ほどかかるという。 JR西日本によると、山陽線は大雨の影響で14、15日は運転を見合わせていた。崩落は、運転再開に向けた15日の点検で見つかった。復旧工事のため、山陽線は16日から厚東(ことう)―厚狭間で運休する。 JR宇部線(新山口―宇部駅間)と、JR小野田線(居能―小野田駅間)の運行にも、崩落現場の信号ケーブルが必要なため、復旧までそれぞれ全線が運休する。(伊藤宏樹) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「新たな試練に直面」 陛下、おことばでコロナに言及
杉浦達朗2021年8月15日 16時45分 天皇、皇后両陛下は15日、日本武道館(東京都千代田区)で開かれた全国戦没者追悼式に出席した。天皇陛下は「おことば」で戦没者を悼むとともに、昨年に続きコロナ禍に言及。「私たち皆がなお一層心を一つにし、力を合わせてこの困難を乗り越え、今後とも、人々の幸せと平和を希求し続けていくことを心から願います」と述べた。 陛下は昨年の追悼式のおことばで新型コロナウイルスについて初めて公の場で触れ、「私たち皆が手を共に携えて、この困難な状況を乗り越え、今後とも、人々の幸せと平和を希求し続けていくことを心から願います」と語っていた。 今年は「厳しい感染状況による新たな試練に直面」しているとの認識を示した上で、「なお一層心を一つにし、力を合わせて」と強調して、コロナ禍を乗り越えていくことを呼びかけた。昨年は「手を共に携えて」という表現を使っていた。 上皇さまが2015年から用い、陛下も即位後の19年から述べている「深い反省」は、今年も盛り込んで「深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬこと」を切に願うと述べた。(杉浦達朗) 砂上の国家 満州のスパイ戦 – プレミアムA 1932年、中国・東北部に建国された「満州国」。 その満州国 をめぐり、日本とソ連はスパイ戦を繰り広げました。 1960年代初めに収録された、旧日本陸軍の元将校らの証言録音を改めて分析。 その攻防に迫りました。 【ドキュメンタリー】砂上の国家 満州のスパイ戦 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【写真まとめ】終戦の日 千鳥ケ淵、靖国、武道館の様子
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新型コロナ、三重で151人感染 5日連続で最多更新
三重県では15日、10歳未満~80代の151人が新型コロナウイルスに感染したと発表された。1日あたりの感染者数としては、5日連続で最多を更新。県内の感染者数は延べ7077人になった。 県と四日市市によると、この日、感染が発表された151人のうち70人は詳しい感染経路が分かっていない。重症者はいないという。感染が判明した菰野町に住む10代女性は、四日市西高校に通う高校生で、部活動と学級活動で計50人の学校関係者と接触しており、県はこの50人の検査を進めるという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
東京で4295人が感染 重症者は6日連続で最多
東京都は15日、新型コロナウイルスの感染者を新たに4295人確認したと発表した。人工呼吸器か体外式膜型人工肺(ECMO)を使用とする都基準の重症者数は251人。感染拡大に伴って重症者数は増え続けており、これで6日連続で最多を更新した。 4295人の内訳を年代別で見ると、20代が1320人で最も多く、30代が877人▽40代が706人▽50代が505人と続く。65歳以上の高齢者は150人だった。 15日までの1週間平均の感染者数は4263・9人で、前週の105・6%にあたる。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル