朝日新聞の声欄に6月と7月、老化や病気で握力が弱くなった人たちから、ペットボトルなどのふたを開けやすくしてほしいとメーカーに改善を求める投稿が相次いだ。「少しはお役に立てるかもしれません」と、連絡をくれたのは愛知県大府市の障害者福祉施設。それほど力をいれなくても飲料用のペットボトルや缶のふたを開けられる商品を開発していた。 大府市の社会福祉法人「仁至会(じんしかい)」が運営する「サンサン大府」の施設長、塚本鋭裕(としひろ)さん(65)が、商品を見せてくれた。 青色半透明で、長さ約12センチ。虫眼鏡のような形で、握り部分の厚さは約0・5センチ。直径が約3センチの穴はペットボトルの、約1・5センチの穴はゼリー飲料の、先にある笛のような穴は飲料缶の、ふたを開けるときに使う。軽量で握りやすく、1個150円(税込み)。 サンサン大府は、市内のプラ… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:599文字/全文:976文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大阪府、過去最多1828人感染 1千人超は4日連続
大阪府が14日に発表した新型コロナウイルスの感染者は1828人だった。12日の1654人を上回り、1日の感染者数としては過去最多を更新した。1日あたりの新規感染者数が1千人を超えるのは4日連続。府内の感染者はのべ13万749人となった。 入院中の重症患者は前日より3人増えて138人となり、府が確保する重症病床(587床)の使用率は23・5%となった。 入院中の軽症・中等症患者は前日から68人増の1706人で、府が確保する軽症・中等症病床(2534床)の使用率は67・3%。(添田樹紀) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
15日始発から運転取りやめ JR琵琶湖線や湖西線など
2021年8月15日 0時14分 JR西日本は14日、今後も大雨が予想されるとして、JR京都線京都―高槻、琵琶湖線長浜―京都、湖西線京都―近江塩津、奈良線京都―木津、嵯峨野線京都―園部、草津線草津―柘植などの区間で、15日の始発から少なくとも昼ごろまで運転を取りやめると発表した。 また、関西と山陰を結ぶ特急「スーパーはくと」を終日運休とし、関西と北陸を結ぶ「サンダーバード」も始発から夕方にかけて運休させる。名古屋・米原と北陸を結ぶ「しらさぎ」は午前を中心に運休する。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ペットも一緒にどうぞ 大雨で専用避難所、ウサギの姿も
高原敦2021年8月14日 19時03分 大雨が降った福岡県久留米市は12日から、ペット同伴専用の避難所を設けた。14日午後4時現在で市民22人と犬10匹、猫6匹、ウサギ2匹が身を寄せている。ペットと飼い主が過ごすことができる避難所は全国的にも珍しいという。 避難所は、市郊外にある公共レクリエーション施設の2階部分で、普段はバドミントンや卓球に使われている計約400平方メートルの2室。犬専用の部屋とそれ以外のペットの部屋に分けられた。世帯ごとにテントタイプのパーティションが割り当てられ、中でペットと過ごせる。 チワワ2匹と母親と一緒に避難した山下未希さん(35)は、2018年と20年にも豪雨被害に遭った。その際は犬を友人宅に預けたり、車で共に過ごしたりしたが、犬たちはストレスがたまったのか「ガタガタと震えていた」という。 今回はくつろいだ様子だといい、「自宅と同じように家族と一緒にいられる安心感があるのでは」。パーティションの中にいるため、ほかの飼い主のペットとけんかすることもない。 市はこのペット専用避難所のほか、14日午後6時現在で指定避難所を45カ所開設。基本的にペット用のスペースも設けているが、ほとんどが軒下や屋根付き駐輪場といった屋外だ。 ペット避難所の利用にあたって市はフンの始末袋やペットフードの持参を求めており、担当者は「今のところトラブルなどは起きていない」と説明している。(高原敦) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
コロナ下、きょう76回目の終戦の日 追悼式参列は最少
76回目の終戦の日を迎える15日、政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館(東京都)で開かれる。参列する遺族は、会場のある東京を除く各道府県からは1人程度に絞り、12日時点で55人にとどまる。全体でも約200人となり、第1回の1952年以来、記録が残る範囲で最少となる。 例年、約6千人が出席して約310万人の戦没者を悼んできた。昨年も新型コロナの影響のため出席者は542人(遺族193人含む)に絞られていた。今年は東京など6都府県に緊急事態宣言が出ていることを踏まえ、さらに縮小する。 遺族のほか、天皇、皇后両陛下、菅義偉首相らが出席。午前11時51分に始まり正午に黙禱(もくとう)する。その後、天皇陛下が「おことば」を述べ、首相や遺族らが献花をする。15日には、40都道府県でも自治体などが主催する追悼行事があり、約9700人が参列を予定している。(杉浦達朗) 知る戦争 平和への思いを若い世代へ託そうと、発信を続ける人がいます。原爆や戦争をテーマにした記事を集めた特集ページです。[記事一覧へ] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
15日始発から運転取りやめ JR琵琶湖線、湖西線など
2021年8月15日 0時14分 JR西日本は14日、今後も大雨が予想されるとして、JR京都線京都―高槻、琵琶湖線長浜―京都、湖西線京都―近江塩津、奈良線京都―木津、嵯峨野線京都―園部、草津線草津―柘植などの区間で、15日の始発から少なくとも昼ごろまで運転を取りやめると発表した。 また、関西と山陰を結ぶ特急「スーパーはくと」を終日運休とし、関西と北陸を結ぶ「サンダーバード」も始発から夕方にかけて運休させる。名古屋・米原と北陸を結ぶ「しらさぎ」は午前を中心に運休する。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
長崎・雲仙の2人不明土砂崩れ、捜索2日目も見つからず
森川愛彦2021年8月14日 19時30分 長崎県雲仙市小浜町で13日未明に起きた土砂崩れ現場では、14日も雨の中で捜索が続けられたが、行方不明となっている森保啓(やすひろ)さん(67)と娘の優子さん(32)は見つからず、午後4時半に打ち切られた。15日も午前7時半から県警や陸上自衛隊、消防関係者らが約200人態勢で続けるという。 捜索は重機でがれきを撤去する一方、2人が閉じ込められている可能性が高い場所は手で土砂をかき出した。航空自衛隊の救助犬も投入した。しかし森さん宅周辺には大量の樹木などが流れ込んで重機が入れないことや、土砂が水分を含んで取り除きにくく、難航しているという。14日夕に会見した県警の中村竜一・警備課調査官は「明日は何としてもお二人を見つけたい」と話した。 この土砂崩れでは森さんの妻の文代さん(59)が死亡し、別の住宅の1人が重傷を負った。同県内では波佐見町でも住宅の裏山が崩れて一部が損壊する被害が出た。(森川愛彦) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「西日本豪雨」雨量超える地域も 20日まで前線停滞か
山岸玲2021年8月14日 19時59分 【動画】河川があふれ、水に覆われた福岡、佐賀の市街地=遠藤雅彦撮影 停滞する前線による西日本を中心とした記録的大雨は14日も続き、3年前に中国地方に甚大な被害をもたらした西日本豪雨の雨量を超える地域も出た。15日も前線に伴う低気圧の影響で大気の不安定な状況が続くという。気象庁は引き続き最大級の警戒を呼びかけている。 気象庁は14日早朝までに長崎県と佐賀県、福岡県に、昼すぎに広島県に大雨特別警報を出した。対象地域は午後5時時点で、4県の35自治体。 佐賀県嬉野市では降り始めからの総雨量が14日夜に1千ミリを超えた。同日の72時間雨量の最大値は午後7時10分現在、佐賀県嬉野市929・5ミリ▽長崎県雲仙市848・5ミリ▽富山県氷見市290・0ミリ▽岐阜県中津川市278・5ミリなど。九州を中心に東海や北陸、中国地方を含む46地点で観測史上最多となった。この中には死者263人を出した2018年7月の西日本豪雨で被害が出た広島県や福岡県、佐賀県などの複数の観測点も含まれている。 前線、20日ごろまで停滞の見通し 前線は15日にいったん太平洋側に南下し、雨は小康状態になる地域もあるが、20日ごろまで停滞する見通し。気象庁予報課の黒良龍太課長は14日の記者会見で、「前線はすぐに北上し、1週間程度本州付近に停滞する可能性がある。安心する状況では決してない」と話した。引き続きいつどこで災害が起きてもおかしくない状況は続くという。 15日午後6時までの24時間雨量の予想は多いところで、東海300ミリ▽関東甲信250ミリ▽九州北部と四国、中国、近畿200ミリ▽九州南部180ミリ▽北陸と東北100ミリ。16日午後6時までの24時間では、九州南部100~150ミリ▽九州北部と関東甲信50~100ミリ▽四国と中国、近畿、東海、北陸、東北約50ミリ。 「緊急安全確保」、4県142万3千人に発令 総務省消防庁によると、14日午後0時半時点で、避難情報のうち最も危険度が高い「緊急安全確保」(警戒レベル5)は福岡、佐賀、長崎、広島の4県23市町で約65万1千世帯の142万3千人に発令。避難指示(同4)は北陸から九州にかけての22府県164市町村で、約188万8千世帯に出されている。 熊本県人吉市では14日午前、男性1人が増水した球磨(くま)川に流された可能性があるとみて、警察や消防が調べている。広島県東広島市では14日午前、住民から「田んぼの様子を見に行った家族が戻らない」との通報が市消防局にあった。外出した80代の男性の行方がわかっていないという。 長崎県雲仙市で13日未明、住宅が土砂崩れに巻き込まれて住人の森文代さん(59)が死亡した現場では、行方がわからない夫の保啓(やすひろ)さん(67)と娘の優子さん(32)の捜索が14日も続いた。15日も午前7時半から県警や陸上自衛隊、消防関係者らが約200人態勢で続けるという。(山岸玲) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
広島市で土砂崩れ 複数の住宅に流れ込み被害も
大久保貴裕2021年8月14日 23時06分 停滞する前線による大雨は14日も続いている。広島市では午後7時半ごろ、西区田方3丁目付近の住民から「土砂が家に流れ込んできた」と119番通報があった。市西消防署によると、付近の山で土砂崩れが起き、複数の住宅に流れ込んで被害が出た。県警によると、1軒は激しく損壊しているといい、現場の状況を確認している。 午後9時半ごろ、記者が現場周辺に到着すると、崩落現場につながる坂道の上の方から、茶色く濁った雨水や土砂とともに、流木や工事用のコーン、パイプなどがゆっくり流れてくるのが見えた。近くを流れる用水路は轟音(ごうおん)を響かせていた。 近くに住む50代の男性は知人から「山が崩れた」とLINEで知らされた。間もなく土砂の量は増え、泥の厚さは靴底1センチほどに達したという。近所で飲食店を経営する別の40代男性は「これまでも大雨はあったが、ここまで土砂が流れてきたことはない」と驚いていた。(大久保貴裕) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
避難時の持ち物は必要最小限に 大雨への備え、注意点は
2021年8月14日 20時00分 九州を中心に、出口の見えない大雨。緊急時への備えは何が必要か。 気象庁などによると、避難場所がどこにあり、どのルートを通れば安全にたどり着けるのか、事前に把握しておくことが大切だ。学校や公民館など指定された避難場所は、国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」(https://disaportal.gsi.go.jp/)で検索できる。 避難するときの持ち物は必要最低限にしたい。飲料水や乾パンなどの食料、医薬品、健康保険証、現金、通帳、下着やタオル、懐中電灯などだ。リュックサックを使えば、両手が使えて行動しやすい。 家にとどまる場合、断水に備えて浴槽に水を張るなどして生活用水を確保することも重要だ。物が飛んでくるのに備え、カーテンは閉め、ブラインドは下ろしておいた方がよい。 日本自動車連盟(JAF)によると、道路が冠水し、水位が上がったら自動車での避難は控えたほうがよいという。車で移動中に大雨に遭遇した場合は、川沿いや急傾斜地のほか、高架下などの周囲より低い場所を避けることをJAFは勧める。 冠水した道路を走行できる水深の目安は、乗用車であれば床面がつからない程度。JAFの実験では、セダン型の自動車を水深60センチの道路で走らせたところ途中でエンジンが停止した。水深30センチでは走れたが、速度が上がると水を巻き込みやすく、時速30キロでエンジンルームに水が入り込んだ。 冠水した道路は、見た目では水深がわからない。思いのほか深いことがあるので、進入は避けた方がよいという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル