落語家の笑福亭鶴瓶さん(69)に密着した写真展が東京・渋谷で28日まで開かれている。題して「笑福亭鶴瓶17年の観察記『ウラとオモテと本当の顔』」。約100枚の写真に、日常会話から飛び出した「金言」が添えられている。 撮影したのは大阪市都島区の写真家、大西二士男さん(51)。2004年から鶴瓶さんの落語ツアーに同行し、撮影を始めた。鶴瓶さんが50歳を超えて落語に本腰を入れ、古典の大ネタ「らくだ」に取り組み始めたころ。楽屋の緊張した雰囲気が写真から伝わる。 表情豊かに古典や創作落語を演じる鶴瓶さんに大西さんは魅せられた。「究極の一人芝居のようだ」。1回のツアーで2万枚を撮影。暗いところでもブレずに撮影できるように、機材を常に更新した。言葉と言葉の間の表情を撮ろうと、シャッター音を消す消音バッグも自作した。 楽屋や自宅での素顔にもカメラを向けた。たいていは笑顔だが、高座の出来によっては厳しい表情も。地方に向かう機中で落語の稽古をしたり、廊下で本番直前までネタ帳を繰ったり。そんなストイックな姿も撮った。 人付き合いの極意を示す金言… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:555文字/全文:1028文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【速報中】異例の聖火リレー、ゴール到着 1964年の再現ならず
五色のスモークを出して飛行する航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」=2021年7月23日午後0時41分、東京都渋谷区の原宿駅前、西畑志朗撮影 東京オリンピック(五輪)は23日午後8時から東京・国立競技場で無観客での開会式が始まります。コロナ禍の中で開催されるスポーツの祭典、人々の受け止め方は――。各地の表情と開会式の様子を詳報します。 12:50 東京五輪の開会式に合わせ、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」は23日、東京都心の上空を飛行し、カラースモークで空に五輪マークを描いた。 ブルーインパルスの6機は空自入間基地(埼玉県)を午後0時20分ごろに出発した。都庁や東京タワー、JR東京駅、東京スカイツリーの近くでカラースモークを引き、同45分ごろに国立競技場の上空へ。青、黒、赤、黄、緑のスモークで五つの輪を描いた。 空自は今回、新型コロナウイルスの対策として「3密」を防ぐため、飛行時間を23日午前中にSNSで公表した。街中では飛行に気づいて足を止め、スマホで撮影する姿も。国立競技場の周辺でも、待ち構えたファンらがカメラを構えて動きを追った。 12:30 聖火リレーの到着式で入場するランナーたち=2021年7月23日午前11時42分、東京都新宿区の都庁、杉本康弘撮影 東京オリンピック(五輪)の聖火リレーが23日、ゴール地点の東京都庁(新宿区)に到着した。121日間にわたって全国を回った聖火だが、新型コロナウイルスの感染拡大と重なり、東京を含めて20都道府県で公道での走行が一部もしくは全部取りやめとなるなど、異例のリレーとなった。 聖火の到着式で最後のランナーを務めたのは、1964年の東京五輪に懸けた人たちを描いたNHK大河ドラマ「いだてん」(2019年)で、主役を演じた中村勘九郎さん。新宿区のランナーがトーチキスで聖火をつなぎ、足袋をはいた中村さんが聖火皿に点火した。その後、小池百合子知事は「アスリートの夢と努力が2020大会につながっている。素晴らしい大会にしたい」とあいさつした。 1964年の東京五輪では、四つのルートに分かれてゴールを目指した聖火リレーのうち、開幕3日前の10月7日に二つのルートの聖火が、最初に都庁舎(当時は有楽町)に到着した。到着した聖火は開幕までの間、都庁舎内で保管されていたという。 当時の新聞には「ビル街、拍手のアラシ」「高らかにファンファーレ」との見出しが掲示。記事には「ビルは窓も屋上も死後尾を放り出したサラリーマンの顔、顔……。歩道はほとんど交通止めになり、身動きもできない」と記され、沿道に集まった多くの市民の写真が紹介されている。 だが今回は、その再来とはいかなかった。聖火リレーの準備に携わったある幹部は「悔しい気持ちが強いが、それは走る予定だったランナーも同じはず。今は、大会が無事終了することを願っている」と話した。(軽部理人) 聖火のトーチキスをする日本オリンピック委員会の山下泰裕会長(左)=2021年7月23日午前11時53分、東京都新宿区、杉本康弘撮影 台風発生の見込み 五輪競技に影響も 日本の南海上で24日にも、新たな台風が発生する見込みとなった。気象庁によると、23日午前9時、南鳥島近海で熱帯低気圧が発生し、24日午前には台風に発達する見込みという。来週前半にも日本に接近する可能性があり、進路によっては東京オリンピック(五輪)の競技に影響する可能性もある。 熱帯低気圧はゆっくりと北へ進んでいる。低気圧内の最大風速が約17メートル以上の台風となった後は、次第に進路を西寄りに変え、26~28日ごろにかけて日本に近づくとみられる。台風となれば「台風8号」となり、今月三つ目の発生となる。 11:00 「いよいよ開会」小池知事、都議会であいさつ 東京都の小池百合子知事は… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
投票なき承認 「11年後」の五輪開催地もう決める理由
Q 2032年の夏季五輪の開催地(かいさいち)が、もう決まったと聞いたよ。 A オーストラリアの都市ブリスベンだね。21日に東京で開かれた国際オリンピック委員会(IOC)総会で承認された。オーストラリアでは1956年のメルボルン、2000年のシドニーに続いて3度目の開催になるよ。 Q 開催まで11年もあるのに早々に決めるんだね。 A もとは開催の7年前に決めるのが原則だったんだけど、2019年から「前倒(まえだお)し」が許されたんだ。 ブリスベンは前々から開催に前のめりで、IOCはこの熱意を逃(のが)すのは惜(お)しいと判断した。会場の84%が既存(きそん)または仮設でまかなえる計画で、国の支援が手厚いことが評価されたよ。 開催すれば、ブリスベンのあるクイーンズランド州に61億米ドル(約6710億円)、国全体には134億米ドル(約1兆4740億円)の経済効果をもたらすという試算もある。 Q 東京五輪の招致(しょうち)は総会での投票で決まったね。今回は投票はないの? A 今回から、複数の候補都… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:388文字/全文:848文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
放置タケノコがお宝に大変身 純国産メンマプロジェクト
採り損なって伸びたタケノコを塩漬けし、「純国産」のメンマを作る。そんな取り組みが全国に広がっている。農家の高齢化に伴って放置竹林が増え、周囲の木を枯らし、土砂災害につながる恐れもある。こうした竹林の整備を、メンマ作りで「食べて応援」する試みだ。 メンマ市場の大半が中国・台湾産 大半が中国や台湾からの輸入物だったメンマ市場。福岡県糸島市の日高栄治さん(75)は、そこに国産で参入しようと提唱した。大手化学会社を早期退職後、2010年に「糸島コミュニティ事業研究会」を立ち上げ、竹林整備と地域活性化の両立を目指してきた。 日高さんは、タケノコが高さ1~2メートルに伸びた状態を「幼竹」と名付けた。竹林整備ではこの幼竹を間引くのが最も効率的だ。春の竹はまだ柔らかく、根元を蹴ったり、ノコギリで切ったりすれば倒れる。 そのまま捨てられるこの幼竹に価値をつけられないか。思いついたのが、メンマだった。 皮をむいて節を除き、長さ5… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:1470文字/全文:1886文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
1歳女児死亡、車内に放置した疑いで母親逮捕 熱中症か
重政紀元、多田晃子2021年7月23日 8時43分 駐車中の車内に1歳の次女を放置したとして、千葉県警は23日、いずれも自称の同県八千代市大和田新田、飲食店従業員大越悠莉奈容疑者(25)を保護責任者遺棄容疑で逮捕し、発表した。黙秘しているという。 八千代署によると、大越容疑者は22日午前10時10分~同40分ごろ、自宅の集合住宅前の駐車場に止めた軽乗用車の車内に、次女の三桜音(みおん)ちゃん(1)を放置した疑いがある。 「娘の意識がない」と大越容疑者から119番通報があり、三桜音ちゃんは救急搬送されたが、間もなく死亡が確認された。市消防本部によると、熱中症が原因とみられ、県警は司法解剖して死因を調べる。 署によると、大越容疑者は、三桜音ちゃんと姉の長女(3)の3人暮らし。これまでの調べに、都内の飲食店で仕事を終えた後、知人宅に預けていた三桜音ちゃんと長女を迎えに行き、自宅前に止めた車内で2人の子どもと一緒に3時間ほど寝た、と説明。 その後、長女を自宅に連れて行き着替えさせた後、30分ほどしてから車内の三桜音ちゃんを迎えに行くと、ぐったりしていたので自宅に連れ帰った、と説明しているという。「車のエアコンはつけていた」と話している。 署によると、5月上旬には近隣住民から「子どもが徘徊(はいかい)している」と110番通報があり、署員が自宅近くで長女を保護。育児放棄(ネグレクト)の疑いがあるとして児童相談所に通告したという。(重政紀元、多田晃子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
観戦は一部の学校だけど… 子どもが見たコロナ禍の五輪
会員記事 藤田大道、福田祥史、荻原千明2021年7月23日 7時00分 東京五輪のほとんどの競技が無観客となる中、カシマスタジアム(茨城県鹿嶋市)へ22日、地元の小学生たちがサッカー男子の試合観戦に訪れた。ただコロナ対策のため、観戦が認められたのは一部の学校のみ。多くの子どもの望みはかなえられなかった。 韓国―ニュージーランド戦。ゴール裏のスタンドでは、体操服にマスク姿の子どもたちが一つおきに着席した。両国の国旗の小旗を振ったり、小さな手をたたいたり。ゴール前で激しい競り合いや豪快なシュートが出ると、「きゃー」「がんばれー」とマスク越しに歓声をあげ、試合を盛り上げた。決勝点を決めたニュージーランドのクリス・ウッド選手(29)は「空席が多かったが、子どもたちの応援が力になった。きょうここにいてくれて良かった」と話した。 鹿嶋市立三笠小6年の曽ケ端輝(てる)さん(12)は自分でハングル文字を調べて「頑張れ」と書き込んだうちわを振った。 父は鹿島アントラーズでGKとして活躍し、昨シーズンで引退した準(ひとし)さん。2004年のアテネ五輪日本代表にはオーバーエージ枠で選ばれた。だが生まれる前のことで、当時の動画や写真もほとんど見たことがないという。試合後「ピッチが近くて迫力があった。代表選手はすごかった」と目を輝かせた。 同小6年の吉田愛莉さん(12)は、カシマスタジアムでサッカーの試合を5回ほど見たことがある。「小さい声で応援しながらどんどん引き込まれていった」と笑顔を見せた。 コロナ禍で、毎年7月のピアノの発表会は2年連続で中止となり、友達と遊びに行くのも我慢してきた。試合観戦に「久々にみんなで行けてとても楽しかった」と語った。 ただ、五輪期間中に茨城県内で観戦できるのは、学校連携観戦チケットを持つ鹿嶋市、つくばみらい市などの23校の約4千人に限られる。22日は、このうち約1千人が観戦した。 「テレビでしか見られなくな… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:417文字/全文:1210文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「マッカーサー元帥の命令」 海で散骨、BC級戦犯も
東京裁判で死刑になったA級戦犯だけでなく、横浜などで裁かれたBC級戦犯についても、刑死者の遺体を日本側に渡さず火葬し、海で散骨するよう指示していた73年前の米軍の公文書が見つかった。戦犯の遺骨が戦争の美化に使われないようにとこだわる米軍の姿勢がうかがえる。 「処刑された戦犯の埋葬と墓地登録に関する最終処分と方針」と題するこの文書は秘密指定を解除され、米国立公文書館に保管されていた。日本大学の高澤弘明専任講師が発見した。 1948年8月13日付で、連合国軍と米極東軍の最高司令官を兼ねる「マッカーサー元帥の命令」として発出された。米極東軍の傘下で日本占領にあたった米陸軍第8軍と、日本が侵略したフィリピンに反攻後に駐留していた米フィリピン軍に指示を伝えている。 文書は「処刑された戦犯の遺体は火葬し、遺灰を海に捨てるように」と指示。さらに「管理下の遺体は速やかに掘り出し、速やかに同様に処理することが望ましい」としている。 この指示の時点で、侵略戦争… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:686文字/全文:1117文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
口火を切った中坊氏 司法を変えた「一番長い3日間」
テミスの審判① デザイン・甲斐規裕 市民が刑事裁判に参加する裁判員制度、検察が不起訴とした事件を検察審査会が覆せる強制起訴制度、ロースクールで知られる法科大学院……。今では当たり前となった仕組みは、20年前どれも存在しなかった。それらを一から作り出したのが、2000年という世紀の変わり目をはさんで展開された司法制度改革だった。なかでも最大の山場は、この年の8月にあった司法制度改革審議会の集中審議だ。司法の姿を変えた「いちばん長い3日間」。いったい何が議論されたのか。 反論、また反論 3千人を巡る攻防 東京都港区の日向坂を歩くと、石造りの重厚な建物が見えてくる。三田共用会議所。かつては明治の実業家、渋沢栄一の私邸だった。 三田共用会議所=東京都港区三田2丁目 2000年8月7日。 そこに司法制度改革審議会のメンバー13人のうち11人が集まった。21世紀の司法のあるべき姿を検討してほしいと政府に託されて、ちょうど1年。この日から3日間、集中審議をする予定になっていた。 都内では真夏日が続き、午後の最高気温は32・8度に達した。審議会会長としてメンバーをまとめる憲法学者の佐藤幸治(84)は、数カ月のちに「今年の夏の暑さは格別のものがあった」とエッセーで振り返る。脳裏にあったのは、議論の「熱さ」でもあっただろう。「あの夏の集中審議が天王山だった」と佐藤は言う。いまの司法制度の方向は、ここで決まった。 左から久保井一匡氏、樋渡利秋氏、佐藤幸治氏、山本勝氏、中坊公平氏 グラフィック・甲斐規裕 「ミニマムの数字として毎年3千人の養成を提案すべきではないか」。口火を切ったのは、委員の一人で弁護士の中坊公平だった。 中坊が言うのは、弁護士・裁判官・検察官という法曹3者の数をどう定めるかについてだった。「フランス並みの5万~6万人を目指すとすれば、年3千人を養成した場合、2018年ごろには5万人となる」。当時、司法試験の合格者は年1千人弱しかない。一気に3倍にすべきだという大胆な提案だった。 元検察官で、証券取引等監視委員会の委員長をつとめた水原敏博が、性急すぎると反論した。「増員は必要だが、質の確保という点で一挙に3千人というものを持ってきていいのか」。 中坊がさらに反論した。「量というものを相当程度重視して考えないと、司法の抜本的改革はできない」 司法制度改革審議会に出席した中坊公平氏=2000年3月14日、東京都港区虎ノ門1丁目 法曹界、経済界、消費者団体、大学研究者、作家……。さまざまな母体から集まった13人の中でも、中坊はひときわ存在感を発揮していた。 森永ヒ素ミルク中毒事件や豊田商事事件、香川県豊島の産廃問題に取り組んだあと、整理回収機構社長時代の仕事ぶりから「平成の鬼平」と呼ばれ、国民的人気を博していた。審議会がスタートした1999年夏には「民主党の首相候補として次の総選挙に出馬して欲しい」と菅直人代表から要請され、断った経緯もあった。 中坊の提案は佐藤にとっても驚きではあったが、法曹人口をフランス並みに増やすというのは説得力を感じた。 中坊とは同じ京大法学部の出身。二人きりで意見交換をすると、ときに激論になることもあった。ただ、司法制度改革の方向性では大筋で一致していた。 法曹界では解決できない、メスを入れる使命背負う 「小さな司法」の改善――。佐藤は会長を引き受けた時点から、強い思いを胸に秘めていた。 小さな司法とは何か。 司法制度改革審議会会長を務めた佐藤幸治・京都大名誉教授 日本の法曹界は長く、人為的に司法試験の合格者数を抑えてきた。 法曹になるには、司法試験に合格しなければならない。ところが1960年代半ば以降、合格者数は毎年500人前後にとどまり、1974年度から84年度にかけて合格率は2%を下回った。5、6回受験してようやくというのが当たり前となり、合格者の平均年齢は約28歳に。民事訴訟法学者の三ケ月章はかつて「わずか2%前後の合格者しか出さない試験というのは、もはや試験制度の常道を逸脱している」と評した。 合格者数を増やせば「法曹の質が下がる」などと、反対する理由は様々つけられたが、実態は法曹界という狭いコップの中で既得権にしがみついていたのだった。 司法試験離れへの危惧などから、1987年には法相の私的懇談会「法曹基本問題懇談会」がつくられた。緊急に司法試験制度を改善する必要があるとの結論を得て、議論の場は、法曹三者と学識者らでつくる「法曹養成制度等改革協議会」にうつった。 ギリシャ神話の女神「テミス」は両手に天秤と剣を持つ。司法の公正さと正義を表す象徴だ。司法制度のあり方を考える「テミスの審判」第1部では、司法制度改革審議会の会長を務めた佐藤幸治の歩みを軸に、改革の背景を探る。佐藤が取り組んだ「小さな司法」の改革は、日弁連をはじめとする法曹界に波紋を広げていく。 5年後の1995年、協議会… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
北海道の最高峰、チングルマが満開 大雪山系・裾合平
本田大次郎2021年7月22日 17時00分 北海道の最高峰、大雪山系旭岳の中腹にある裾合平(約1750メートル)で、高山植物のチングルマが満開になり、斜面一面を白く彩っている。 裾合平では登山道の両側にチングルマが広がり、所々にツガザクラやエゾコザクラも咲いている。連休で訪れた登山客たちが何度も立ち止まり、カメラやスマホに花々を収めていた。 旭岳ビジターセンターは「7月中旬に入ってからの暑さでチングルマの開花が一気に進んだ。場所によっては、これから咲く所もあるので、まだまだ楽しめます」という。(本田大次郎) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
最初は野村萬斎さんだった…解散・辞任相次ぐ演出チーム
津田六平2021年7月22日 19時15分 東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの開閉会式の演出チームをめぐっては、トラブルが続いてきた。 2018年7月、開閉会式演出の総合統括に就任が決まったのは狂言師の野村萬斎氏だった。「機知に富んだ式典にするため尽力していく」と意欲を口にしていたが、新型コロナウイルスの影響で大会の1年延期が決定。野村氏や歌手の椎名林檎氏ら7人のチームは昨年12月に解散した。 大会組織委員会は「コロナ禍に伴う式典の簡素化を短期間で進めるため権限を一本化する」と解散理由を説明した。関係者によると、チーム内の意思疎通がうまくいかないこともあったという。 後任には、チームの一員で電通出身のクリエーティブディレクター、佐々木宏氏が就いた。しかし、開会式に出演予定だったタレントの渡辺直美さんの容姿を侮辱するようなメッセージを演出チーム内のLINEに送っていたことが、週刊誌報道で発覚。佐々木氏はその事実を認め、今年3月に辞任した。その直後、五輪開会式の演出の実質的な責任者だった振付師・演出家のMIKIKO氏が、自身に連絡がないまま、新たな責任者が任命されていたとして辞任していたことを明らかにした。 さらに今月19日には、開会式で楽曲の作曲担当だったミュージシャンの小山田圭吾氏が、過去に同級生や障害者をいじめた経験を雑誌で語っていたことを受けて辞任した。組織委は当初、続投させる意向だったが、障害者団体などからの批判がやまず、辞意を受け入れた。 組織委の武藤敏郎事務総長によると、佐々木氏の辞任後、残ったメンバーが仲間を誘って20人ほどのチームができた。関係者によると、今回解任された小林賢太郎氏が中心になって人選を進め、その中に小山田氏が入っていたという。組織委は結成後に報告を受け、そのまま任命したという。武藤事務総長は20日の記者会見で、「最終的な任命責任は我々にある。全体の名簿を受け取ったとき、全部調査すべきだった」と述べた。(津田六平) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル