高絢実2021年7月21日 13時31分 愛知県内で相次ぐ特殊詐欺を撲滅しようと、特殊詐欺犯の検挙に貢献した人に報奨金が支払われる「特殊詐欺捜査協力報奨金制度」が今月から始まった。県警によると、都道府県単位での特殊詐欺捜査協力に関する報奨金制度は全国で初めてという。 特殊詐欺の電話がかかってきた際に犯人にだまされたふりをして警察の捜査に協力する「だまされたふり作戦」か、有力な情報提供で犯人検挙に協力した人に1万円の報奨金が支払われるという。 県コンビニエンスストア防犯対策協議会、県金融機関防犯対策協議会、県警備業協会、生命保険協会県協会が結成した「県特殊詐欺撲滅プロジェクトチーム」が、県警が打診する検挙事案などについて、報奨金の支払いに該当するかどうかを判断する。 制度を周知するためのポスターも作製され、県内在住の漫画家火野(ひの)蓮時(れんじ)さんが手がけた。県内のコンビニや金融機関に掲示される。県コンビニエンスストア防犯対策協議会の秋元雄一郎会長は「特殊詐欺撲滅の機運を高め、一人でも多くの被害者を救っていければいい」と話す。 県警の岸本一也生活安全部長は「なかなか被害の発生がやまない。詐欺の電話がかかってきたら制度を思い出してもらい、未然に被害を防ぐのが狙い」と説明した。 制度は1日に始まり、すでに小牧署管内で発生した特殊詐欺にだまされたふり作戦で協力した高齢夫婦に対し、制度が適用された。息子をかたって「カバンを忘れた」などと電話をかけ、金をだまし取ろうとした犯人の逮捕に協力したという。 県内の郵便局や金融機関でも1日から一斉啓発活動を開始。随時、啓発動画の放映や、ATM付近で啓発ポスターを掲示するなどしている。 県警によると、県内では今年に入り、6月末現在で436件、約6億6800万円の特殊詐欺被害が発生(暫定値)。前年の同期と比べて78件増えているという。(高絢実) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
なにわ男子、夏の高校野球応援 甲子園のポスターに登場
土井恵里奈2021年7月21日 15時00分 夏の高校野球、僕らと一緒に応援してや――。関西ジャニーズJr.のユニット「なにわ男子」が応援隊を務める全国高校野球選手権大会のポスタービジュアルが決まった。 ポスターでは、メンバー7人が甲子園のグラウンドに立つ。手にはそれぞれ色の違ったボールを持ち、「つなげ、夢の架け橋。」とメッセージが添えられている。 応援ソング「夢わたし」 コロナ禍のため、2年ぶりの開催となる今夏の高校野球。なにわ男子は、「高校野球応援し隊」として大会をサポートし、期間中、ABC放送の関連番組などでは7人の歌う応援ソング「夢わたし」が流れる。 ABCテレビでは、7月26日から「甲子園への道」と題し、各都道府県の大会結果を伝える。「熱闘甲子園」は、大会開幕日の8月9日午後11時10分放送開始。甲子園で繰り広げられるプレーや選手たちの思いにカメラが迫る。また、「ABC高校野球中継」では迫力の試合映像を放送する(関西ローカルで初回8月9日午前8時50分)。(土井恵里奈) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
聖火リレーに参加 クイズ王伊沢さん「最適解」考えたい
会員記事 構成・加藤秀彬2021年7月21日 15時00分 東京オリンピック(五輪)の開幕に向け、都内各地で聖火リレーのイベントが続いている。セレモニーに参加した東大卒のクイズ王・伊沢拓司さん(27)が、どんな五輪になってほしいかを語った。 聖火リレーはクイズの題材でしか触れてこなかった世界で、実際に参加したのは不思議な気分でした。時事的なテーマとしても大きな局面に立ち会えて光栄でしたけど、複雑な社会情勢でもあるので参加する意義をずっと考えていました。 聖火リレーの前に五輪憲章を全部読みました。聖火の意義についてほとんど書かれていないんですね。これには驚きました。結局考えがまとまりきらず、本番を迎えました。クイズのように正解があるかは分からないけど、最適解を求めて考え続けることはこれからもやっていきたいです。 現状でも、東京五輪開催にもろ手を挙げて賛成とは言えません。反対意見も賛成意見もよくわかる。医療状況も依然として予断を許さず、私自身、不安もあります。 それでも、アスリートには価値ある大会です。みんなで応援しようぜとは絶対言わないけれど、やるのであれば僕は応援したい。スポーツの熱狂がだれかを助け、その人が別のところで五輪と関係なく他の人を助けたら、全体主義でなくとも社会は幸福になるはずです。 これまでに一番ちゃんと見た… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:318文字/全文:864文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
デーブ・スペクターさん「こんなカオスな五輪はない」
「東京五輪、観戦拡大だけは防止しましたね」「バッハ会長、ありがとうございます。僕より空気を読めない人が現れて助かりました」 放送プロデューサーのデーブ・スペクターさんは、東京五輪について、ツイッターでユーモアと皮肉を交えて投稿を続けてきました。 スポーツを純粋に楽しみたい気持ちはあるのに、招致決定以来、様々なトラブルが続き、新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない。「割り切れない複雑さ」を抱えたまま、迎えた五輪について、語ってもらいました。 「約束破り」の五輪 ――いよいよコロナ下の東京五輪が始まります 新型コロナウイルスに打ち勝ったと言えるようなシンボリックな大会になれば良かったですが、今はそういう空気も雰囲気もありません。むしろ、まだコロナに苦しんでいる状況があります。 今回の大会は約束したことが何も実現していない、いわば「約束破り」の五輪です。「復興五輪」と被災地をだしにしたのに、何の貢献もできていない。外国からお客さんは来なくなり、「おもてなし」どころではない。大会経費は当初より膨らみ、「コンパクト五輪」でもなくなった。 こんなカオスな五輪はない。みんな白けきっています。 ――東京五輪では、これまでに様々なトラブルが相次いでいます 最近も小山田圭吾さんの過去のいじめ発言を巡る問題がありました。振り返ってみれば、2013年の招致決定からトラブル続きです。 国立競技場や大会エンブレムは、いったん決まった計画が白紙撤回された。組織委の森喜朗氏は女性蔑視発言で会長職を去り、五輪・パラの開閉会式の演出を統括していた男性はタレントの渡辺直美さんの容姿を侮辱するようなメッセージを送ったとして、辞任しました。みんなもうトラブルを楽しみにしているくらいじゃありませんか? 一方で、コロナで亡くなった人は世界中にたくさんいます。経営不振でつぶれてしまった飲食店なども多い。そんな状況で「平和の祭典」や「団結」といった五輪のメッセージはむなしく聞こえてしまいます。 インタビュー後半では、日本でのワクチン接種の遅れなどについても語ってくれました。デーブさんらしいオチもあります。 外国から来た人がむしろ日本人との接触を恐れている ――選手や関係者と一般の人を分ける「バブル方式」も順調ではありません 米国のスポーツ大会でも、よ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
子どもが出店、やろうよ!「ゆめ横丁」 コロナでも実現
こどもゆめ横丁では、寄席を作り、落語を披露した子もいた=2020年11月8日、川崎市高津区、子ども夢パーク提供 「YTK、始めるよ!」。そう声がかかり、「川崎市子ども夢パーク」の入り口近くに7月9日、スタッフと子ども3人ずつが集まって机を囲んだ。 子どもたちが店舗や商品を手作りし、真剣に商売をする11月の大イベント「こどもゆめ横丁」。その横丁を「楽しくしよう会」がYTKだ。企画や運営に子どもも深く関わって盛り上げようと、一昨年に結成された。 ただ昨年は、7月ごろからコロナ対策一色に。高校生のメンバー4人は感染を防ぐ案を次々と出し、保護者や子ども向け説明会でプレゼンもした。 ■「どうせ中止でしょ?」の声… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:631文字/全文:882文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
味方にしたい強風 ”ミレー”になったつもりでごみ拾い
南極大陸沿岸ラングホブデで5日間。強風で観測は遅れ、ヘリコプターも迎えに来られず、滞在は長引いたが、内心は「ラッキー」と思った。風呂に入れなくても、夜は風でテントがバタバタしてもかまわない。雑事を忘れ、大自然に浸れるのは格別だ。 でも、うかれ気分は封じて帰らなくては。昭和基地のみんなが建設や輸送、引き継ぎで走り回っている。短い夏に作業を終わらせるのに必死だ。 2020年1月13日、基地へ戻ると「ない」。気象棟が消えていた。1973年2月、14次隊の時に完成した建物で、アンテナを覆うカバーが帽子のようで印象的だった。輝くオーロラの下の姿は風情があり、前の越冬時は「よく撮影したな」と懐かしくなる。 7月21日 南極記者サロン 美しさと不思議あふれる南極と世界の空。オンラインイベント「南極から地球がみえる」で空の探検家と南極記者がご案内します。7月21日午後4時から、参加無料。サイト(https://ciy.digital.asahi.com/ciy/11005015)またはQRコードからお申し込みください。 解体を指揮する壽松木(すず… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:855文字/全文:1173文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
車検「2時間」守るため不正常態化…本末転倒のトヨタ式
トヨタ自動車の販売店で、不正車検が再び発覚した。早く検査を終わらせるために、法定の検査の一部を不正に省いていた。遠因は、トヨタの基本思想である「トヨタ生産方式」(TPS)の形骸化だ。作業のムダを省いて時間を短くするはずが、時間を守るために作業を省く本末転倒の結果を招いていた。 販売店を運営するトヨタモビリティ東京によると、不正車検が見つかった「レクサス高輪」では、車検の納期を「客が店内で待てる時間」として、2時間に設定していた。しかし、法人顧客が多く、売り上げも伸びていた同店は、社員の負担も恒常的に多くなっていたという。車検は本来、車種や走行距離によって作業時間を1台ごとに変える必要があるが、業務が多い中で2時間という時間を守ることが優先された。このため検査を省く不正行為が常態化していった。 トヨタモビリティ東京の関島誠一社長はこの日のオンライン会見で、「時間が目的になっていた」と述べ、陳謝した。 車検不正は3月、トヨタが本… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り:672文字/全文:1094文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ごみポイ捨ての疑い、男を逮捕 「300回以上捨てた」
2021年7月21日 8時55分 埼玉県警川越署は19日、狭山市柏原の運送会社員の男(55)を廃棄物処理法違反(投棄禁止)の疑いで逮捕し、発表した。署によると、逮捕容疑は6月18日未明、川越市今福の県道上に、菓子パンの包装袋や弁当の空き箱、たばこの吸い殻などが入ったポリ袋1個を捨てたというもの。調べに対し容疑を認め、「1年以上前から300回以上捨てた」などと述べているという。 1年ほど前から現場付近の住民や川越市の担当課から署へ相談があり、近くの防犯カメラなどを調べていた。男は「自宅へ持ち帰るのが面倒だった」と話しているといい、署は、仕事中に出たごみをバイクで帰宅中に捨てていたとみて調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
米親子、控訴断念の方針 ゴーン被告逃亡支援で実刑判決
独自 2021年7月21日 9時01分 日産自動車の元会長カルロス・ゴーン被告(67)を2019年末に海外に逃亡させたとして犯人隠避の罪に問われた米国籍の親子2人が、実刑となった19日の東京地裁判決を受け入れ、控訴しない方針であることがわかった。弁護人が21日に明らかにした。米軍特殊部隊「グリーンベレー」元隊員のマイケル・テイラー被告(60)は懲役2年、息子のピーター被告(28)は懲役1年8カ月の判決が確定する見通しとなった。 判決は、逃亡によってゴーン元会長が日本で裁判を受ける見通しが立たなくなった点を重視し、「刑事司法の侵害の程度が極めて大きい」と批判。報酬を得ることが主な犯行動機で、「周到な準備を整え、職業的な手際の良さで前代未聞の海外逃亡を完遂した」として実刑を選択した。 公判で親子は起訴内容を認め、「自分の行いを深く後悔している」と謝罪した。弁護側は、日本に移送される前に米国で身柄拘束されていた約10カ月間を考慮して刑期を短縮するよう求めたが、判決は「日本の法令に基づく拘束ではない」として限定的にしか考慮できないと判断した。 判決などによると、テイラー親子は19年12月29日、ゴーン元会長=会社法違反などの罪で起訴=が海外渡航禁止の条件で保釈中と知りながら、元会長を音響機器用の箱に隠し、関西空港からトルコ経由でレバノンに逃亡させた。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
番組介入意図「全くない」NHK経営委員長、改めて否定
上田真由美2021年7月20日 19時59分 かんぽ生命保険の不正販売を報じた番組を巡ってNHK経営委員会が当時の会長を厳重注意した問題で、森下俊三経営委員長は20日、注意した会議での発言が個別番組への干渉を禁じた放送法に抵触するとの指摘を「介入する考えは全くないし、あくまでもガバナンスを確認するため」と否定し、その後の番組作りにも影響を与えなかったとの認識を改めて示した。 森下氏が記者団の取材に応じたのは、会議の議事録が8日に全面開示されてから初めて。当時委員長代行だった森下氏はこの会議で「取材も含めて極めて稚拙」などと発言していた。 森下氏は「客観的事実を確認するために発言し、それに対して上田(良一)会長は具体的に言及されなかった」と説明。「(議事録の)前後をきちんと読んでいただきたい」と述べた。今後も経営委で取材手法に言及するのかとの問いに「一般的にどうと言われても、答えようがない」と答え、否定しなかった。 進退を問う声には「ご意見はご意見としておうかがいし、真摯(しんし)にこれからも業務を行っていく」と続投の意向を示した。 また、経営委員会はこの日、今回の議事録を開示するか議論してきた今年2月以降の経営委の議事録を23日にホームページで公開することも決めた。(上田真由美) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル