2021年7月18日 18時40分 SNSで知り合った女性に性的暴行を加えたとして、大阪府警は18日、強制性交等容疑で、大阪市旭区太子橋の団体職員、松本学容疑者(48)を逮捕したと発表した。「誓約書を書いてもらいプレイしただけだ」と容疑を否認しているという。逮捕は17日付。 刑事特別捜査隊によると、容疑者は性犯罪加害者の更生支援をうたう一般社団法人「さなぎの樹」(大阪市)の代表理事。団体のものとみられるホームページでは「性暴力加害からの回復を目指す人々が集まる治療共同体」と団体を紹介していた。 同隊によると、松本容疑者は7月8日、府内の20代の女性を「個人情報をばらす」などと脅迫した上で、性的暴行を加えた疑いがもたれている。 松本容疑者はマッチングアプリ上で「うずしお先生」と名乗り、援助交際を申し込むメッセージを女性に送っていた。女性が返信すると、免許証などの写真のほか、裸の自撮り画像を送らせていたという。また、自身を「先生」と呼ぶように求め、「私は自分の意思で先生にお仕えする性奴隷で、いかなる性的行為も完全同意である」などと書かれた誓約書を女性に送り、署名押印させていた。 女性から誓約書を受け取った後、「個人情報と裸の画像もある」と女性を脅迫し、性的暴行を加える様子を撮影していたという。女性が都島署に相談したことで事件が発覚した。 2019年夏ごろから、マッチングアプリ上で「うずしお先生」を名乗る人物から性的暴行を受けたとの相談が少なくとも7件確認されているという。被害相談は都島署(06・6925・1234) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
段ボールハウスから見えた五輪のひずみ 消えた264人
コロナ下で迎える東京五輪の開幕まで、あと5日。その社会を路上から見つめる人たちがいる。 週末の東京都庁周辺は、にぎわっていた。ベビーカーを押す家族連れやカップルたち。都庁内のワクチン接種センターへ足早に向かう人もいる。 にぎわいのすぐ近く。庁舎を結ぶ通路の真下にさしかかると、周囲はトンネルのように薄暗くなる。そこには、ブルーシートや段ボールハウスが5メートルほどの間隔で続き、路上生活者たちが横になっていた。高齢の男性ばかりではない。女性や若い人もいる。頭上には五輪マークの旗が揺れる。 2年前の転機、路上生活まであっという間 近くで寝泊まりするようになって1カ月の男性(62)は8日、都職員とみられる男性から「道路管理の支障となっているので撤去してください」と書かれた紙を手渡された。期限は21日。「五輪関係のイベントがあるから」と説明されたという。開会式がある23日、都庁では聖火リレーのイベントが実施される予定だ。男性は「どこに行けばいいのか」と語った。 10歳のころに上京し、中高はサッカー部だったという。高校卒業後にトラック運転手となり、各地を走り回った。2016年のリオデジャネイロ五輪の閉会式で、安倍晋三首相がマリオの格好で出てきたパフォーマンスは都内のアパートで見た。「次は東京か」。胸が躍った。 2年ほど前、人間関係のトラ… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り:814文字/全文:1392文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
息子と仲間に捧げた鶴 高橋喬造さん 京アニ事件2年
36人が亡くなった京都アニメーションの放火殺人事件から18日で2年がたった。京都市伏見区の現場跡で営まれた追悼式では、約400羽の折り鶴が手向けられた。息子の高橋博行さん(当時48)を亡くした父、喬造(きょうぞう)さん(78)が「安らかに眠ってほしい」とこの1年、毎朝折り続けた。 息子の高橋博行さんを思い毎日折ってきた鶴を手に取る喬造さん。ほかの犠牲者35人に向けた折り鶴も添えてあった=2021年7月5日、神戸市須磨区、高木智也撮影 「寂しいのと会いたいのと、それだけやわ。それに、いまだにひょっと帰ってくる気がしてね」 喬造さんは7月初め、記者にこう語った。 この2年間、博行さんへの思いが薄れたことはない。「まだ夢もあっただろうし、やりたいこともあっただろう。もっといろいろな話をしておけばよかった」 神戸市出身の博行さんは19… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り:1005文字/全文:1300文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
少額の検査水増しか 近畿大元主任教授 詐欺容疑で送検
2021年7月18日 15時05分 近畿大医学部法医学教室の元主任教授、巽(たつみ)信二容疑者(66)=詐欺罪などで起訴=が大阪府警から国費の司法解剖検査料約5千万円をだまし取ったとされる事件で、巽容疑者らが解剖に採取した標本の数を水増しした疑いがあることが、捜査関係者らへの取材でわかった。府警は、不正が発覚しにくいように少額の詐取を重ねたとみている。 府警は18日、2015年4月~21年3月に解剖の検査料を水増ししたり、架空請求したりして府警から計約5千万円をだまし取ったとして、詐欺容疑で巽容疑者を大阪地検に送検した。 捜査関係者らによると、水増し請求があったのは解剖に伴う組織学的検査。遺体から採った組織材料を染色し、プレパラートに載せて標本をつくり、顕微鏡で病変などを見つける。 近大法医学教室ではほぼすべての解剖で1回あたり数十点の標本を採取していた。標本は再検証などのため解剖後も保存され、帳簿に記録されていたが、同教室が府警に報告し、検査料を請求した標本の数は、教室の帳簿上の数より多かったという。ほとんどの解剖で数個程度多く標本を採取したことにして、府警に報告していたとみられる。 15年度以降、教室は毎年約3千~6千点の標本をつくったとして府警から検査料約1300万~3千万円を得ていた。一部が虚偽だったとみられている。 捜査関係者によると、府警への虚偽の報告書は、教室の別の男性が巽容疑者の指示で関わっていたとみられる。府警は水増し請求への関与について調べている。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
国立競技場で性的暴行容疑 外国籍の五輪スタッフを逮捕
2021年7月18日 16時02分 東京五輪・パラリンピックの会場となる国立競技場(東京都新宿区)で女性に性的暴行を加えたとして、警視庁はウズベキスタン国籍の大学生ダブロンベク・ラフマトゥッラエフ容疑者(30)を強制性交の疑いで逮捕し、18日発表した。 ラフマトゥッラエフ容疑者は競技場敷地内にあるプレスセンターで食事を提供するアルバイトで、被害女性も大会関係のアルバイトだったという。容疑を否認し、「嫌がってはいなかった」と話しているという。 組織犯罪対策2課によると、逮捕容疑は16日午後9時ごろ、競技場内の観覧席や通路で女性に性的暴行を加えたというもの。 この日は、競技場内で五輪閉会式のリハーサルが行われていた。ラフマトゥッラエフ容疑者と女性は当日知り合ったといい、容疑者の誘いで一緒に閉会式のリハーサルを見学していた。 事件当時、リハーサルは終わっており、現場周辺には人がいなかったとみられるという。会場内の防犯カメラの捜査で、容疑者の関与が浮上した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「かもめ島マリンピング」8月スタート 北海道・江差
北海道江差町の江差観光コンベンション協会が、町の観光名所、かもめ島の自然や風景を楽しむ滞在プラン「かもめ島マリンピング」を8月21日から始める。海にかかわる地域の文化や自然を楽しむ海洋体験・海洋教育の拠点づくりを掲げた企画だが、どんな楽しみがあるのだろう。 二つのセミダブルベッドを備えた直径6メートルのドーム状テントに滞在する「マリンピング」と、テントやキャンプ用品一式を貸し出す「手ぶらキャンプ」の2プランがあり、ガイド付き島探検、カニ釣りなど、江差の自然や歴史を体験するアクティビティーも組み込んだ。 「マリンピング」は豪華な自然体験が売り物。1日1組限定で、夕食はバーベキューセットかディナーボックスを選び、地元の精肉店や居酒屋から届く。ディナーボックスは、サクラマスやウニなど、近海の海産物の料理を提供する。 「手ぶらキャンプ」では、キャンプサイト(頂上)でテントを貸し出し、設営の補助つき。島探検、カニ釣りの2種類のアウトドア体験ができる。夕食(バーベキュー)つき。 宿泊しない体験活動のみの「海洋体験プラン」も設ける。ガイド付き島体験、たこ揚げ、海釣り、カニ釣りなど。 雨天時には、開陽丸見学やいにしえ街道散策などの活動をするという。 江差は江戸時代はニシンの漁… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:514文字/全文:1059文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高知や愛媛で非常に激しい雨 各地で避難指示
2021年7月18日 13時29分 四国西部では18日午前、非常に激しい雨が降り続き、各地で避難指示が出ている。気象庁は土砂災害や河川の氾濫(はんらん)などへの注意を呼びかけている。 正午現在、高知県宿毛市約1万世帯約1万9千人▽同県四万十市約7500世帯約1万6千人▽愛媛県宇和島市で約2万7千世帯約5万5千人▽同県大洲市約8700世帯約1万7千人▽同県愛南町約1万世帯約2万人などとなっている。 高知地方気象台や松山地方気象台によると、18日朝宿毛市で1時間あたり77・5ミリ、宇和島市で同67ミリの雨を観測。この雨は、同日夕方まで続く見込みという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
熱海土石流、死者15人に さらに1人の遺体の身元確認
阿久沢悦子2021年7月18日 13時31分 静岡県熱海市でおきた土石流で、市は18日、災害との関連を不明としていた17日に見つかった2遺体について、今回の災害による死者2人だったと発表した。死者は15人になった。2人の身元は判明しておらず、一連の行方不明者に含まれるかどうか、分かっていない。 また、16日に見つかっていた遺体の身元について、臼井直子さん(38)=同市伊豆山=と確認されたとも発表した。行方不明者は14人となった。 一方、市によると、18日午前の捜索で、現場から新たに1人の遺体が発見され、土石流の死者かどうか確認を進めている。(阿久沢悦子) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
金取りにきた男、被害者がスマホで撮影 詐欺容疑で逮捕
2021年7月18日 8時21分 特殊詐欺の被害者から現金を受け取る「受け子」を務めたとして、警視庁は住居・職業不詳、工藤夏樹容疑者(33)を詐欺容疑で逮捕し、麻布署が16日に発表した。被害者がスマートフォンで撮った写真が容疑者特定につながった。 署によると、6月9日、東京都港区で理髪店を経営する70代男性に電話があった。弟を装い、「お金や電話を入れたかばんをなくした。大事な会議があって至急お金が必要だ」との内容だった。工藤容疑者は弟の関係者を装って理髪店を訪ね、110万円をだまし取った疑いがある。 被害男性は1度は現金を男に渡した。ただ、弟との関係や現金の使い道があいまいだったため取り返し、直後にスマホで男を撮影。男は逃げたという。 署は写真を店周辺の防犯カメラの映像と照合。さらに沿道のカメラ映像で逃げた男を追い、特定した。工藤容疑者は「知人を通じて書類を受け取る仕事を紹介された。詐欺とは思わなかった」などと供述しているという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
私が感じた、各国で異なる「遺体」の感覚
シニア生活文化研究所所長 小谷みどりさん 20年ほど前、私がタイ・バンコクの屋台でランチの麺を食べていると、隣の席に座った男性数人が遺体の写真が掲載された雑誌を見て談笑していました。「おかしな人たちがいるなあ」と私がチラチラ見ていたせいか、しばらくして「読み終わったからあげる」とその雑誌を私にくれました。 英語とタイ語で「クライムニュース」と書かれた雑誌には、事件や事故で亡くなった凄惨(せいさん)な遺体の写真や女性のヌード写真が掲載されていました。遺体の写真は、遺族から提供されたものではありません。日本ならば遺族の心情に配慮し、このような写真を掲載することはあり得ないでしょう。 その頃の日本ではヘアヌードが解禁され、性についてはオープンに語られはじめたものの、死のイメージは社会から隠蔽(いんぺい)されていました。遺体を不特定多数の目にさらすことについては今なお「不謹慎だ」「死者への冒瀆(ぼうとく)だ」という意見が主流です。昨年亡くなった元プロ野球選手の野村克也さんの遺体の写真を義理の息子がSNSに投稿したところ、その是非について物議をかもしました。半面、博物館で開催される古代エジプトのミイラ展は大人気。ミイラはれっきとした遺体です。 私はカンボジアで社会活動を… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り:1000文字/全文:1564文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル