鹿児島市は18日、東京五輪の事前合宿で同市に到着したラグビーの南アフリカ選手団の40代男性スタッフ1人が、新型コロナウイルスの検査で陽性になったと発表した。市によると、17日の検査で陽性が確認されたという。 選手団は18日の練習を中止して市内のホテルで待機。濃厚接触者の有無について市保健所が選手らを調査する。 選手団は13日に成田空港に到着したが、搭乗機に新型コロナに感染した乗客がいたため、首都圏の一時滞在施設で待機。濃厚接触者とされたスタッフ1人を除く20人の選手団が、予定より3日遅れて17日に航空機で鹿児島入りした。 このうち、40代の男性スタッフは、前日の民間機関の検査で陽性反応が出たことが移動途中に判明。到着した鹿児島空港から同市内の病院に直行し、再検査していた。選手団は17日夕から開始を予定していた練習を中止していた。(白石昌幸) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ラグビー南ア代表、1人感染疑い 鹿児島へ移動中に判明
奥村智司2021年7月17日 18時56分 鹿児島市は17日、東京五輪の事前合宿で同市に到着したラグビーの南アフリカ選手団の1人が、前日の新型コロナウイルス検査で陽性反応を示したと発表した。病院で再検査し、18日に結果が確定する見込み。 選手団は13日に成田空港に到着したが、搭乗機に新型コロナに感染した乗客がいたため、首都圏の一時滞在施設で待機。濃厚接触者とされたスタッフ1人を除く20人の選手団が、予定より3日遅れて、17日に航空機で鹿児島入りした。 このうち1人が、前日の民間機関の検査で陽性反応が出たことが移動途中に判明。到着した鹿児島空港から同市内の病院に直行した。検査結果が確定するまで選手団は市内のホテルで待機する。(奥村智司) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「被告の思いを」求める遺族、遠い公判 京アニ事件2年
会員記事 高木智也 華野優気2021年7月18日 5時00分 36人が死亡し、32人が重軽傷を負った京都アニメーション第1スタジオ(京都市伏見区)の放火殺人事件から、18日で2年がたつ。殺人などの罪で青葉真司被告(43)が起訴されているが、被告の健康状態や被害者の多さといった事件の特殊性もあり、初公判が開かれる見通しは立っていない。 事件は2019年7月18日に起きた。青葉被告も現場で大やけどを負い、専門治療を受けた。京都府警は一定の回復を待って昨年5月に逮捕した。京都地検は精神状態を調べるため、6カ月間に及ぶ鑑定留置を実施した。その結果、「刑事責任を問える」と判断し、昨年12月に起訴した。 裁判員裁判の開始に向け、京都地裁と検察、弁護側が争点や証拠を絞り込む公判前整理手続きが実施される見込みだが、地裁によると、まだ1回目の日程も決まっていない。 要因の一つは青葉被告の体調だ。現在は寝たままの状態で入浴できる設備を新たに整備するなど、医療態勢が整っている大阪拘置所に勾留されているが、どの程度、裁判に耐えうる体調なのかは不透明だ。 京都府警に逮捕され、ストレッチャーに乗せられて伏見署に入る青葉真司被告=2020年5月27日午前8時9分、京都市伏見区、白井伸洋撮影 精神鑑定も鍵となる。捜査関係者らによると、青葉被告は逮捕前、動機について「小説を盗まれた」と説明したとされるが、これまでの捜査でそうした事実は出てきていない。弁護側が再鑑定を求め、地裁が必要と判断すれば初公判はさらに遠のく。 16年に入居者19人が殺害された障害者施設「津久井やまゆり園」の事件では、初公判まで3年半を要した。鑑定留置に5カ月をかけたほか、公判前整理手続きに2年以上かかった。京アニ事件はさらに時間がかかる可能性もある。 遺族の一人は、被害者参加制… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:1385文字/全文:2065文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
核兵器禁止条約どう生かす シンポをライブ配信 31日
広島、長崎の被爆から76年となる今年、核兵器を初めて違法とする国際法「核兵器禁止条約」が発効しました。核兵器の廃絶に向けた道筋をどのように模索するべきなのでしょうか。 朝日新聞社は広島市、広島平和文化センターと国際平和シンポジウム2021「核兵器廃絶への道~『希望の条約』が照らす新しい世界」を主催します。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、会場での参加者は募集せず、インターネットで無料ライブ配信します。 条約を「核兵器なき世界」に近づく手立てにするには何をすべきか、日本政府はどう進むべきか、多彩な登壇者を迎えて考えます。「特別トーク」では、ビキニ水爆実験から着想された映画「ゴジラ」1作目で主演した俳優の宝田明さんが大学生と語り合います。 ◇7月31日(土)午前10時~午後3時10分(途中休憩あり)、広島市の広島国際会議場からライブ配信 ▽基調講演「核兵器禁止条約は世界をどう変えるか」 中満泉・国連事務次長 ▽パネル討論 中満泉さん、ローズ・ゴットメラー・元米国務次官、中西寛・京都大教授、フォトジャーナリスト安田菜津紀さん、梶原みずほ・朝日新聞編集委員(コーディネーター) ※一部の登壇者はオンライン会議システムで参加します。 ▽特別トーク「戦争体験を未来につなぐ」 俳優の宝田明さんと高橋悠太さん(慶応大生)、中村涼香さん(上智大生)との鼎談(ていだん) ◇視聴方法 応募ページ(http://t.asahi.com/isp2021)からお申し込みください。視聴用URLをお送りします(7月31日正午まで受け付けます)。 ◇後援 長崎市、長崎平和推進協会、広島県、長崎県、広島ホームテレビ、長崎文化放送 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
桑田佳祐さん楽曲、五輪に翻弄 異例の1年半後リリース
桑田佳祐さん=ビクターエンタテインメント提供 「桑田さんしかいない」 民放5局が同じ映像 桑田佳祐さんの新曲「SMILE~晴れ渡る空のように~」(以下「SMILE」)が12日に配信リリースされた。9月15日にはこの曲を含む6曲入りの新作が発売される。東京五輪に向けた在京民放キー局5社の共同企画として昨年1月にテレビの生放送で大々的に発表されたこの曲は、五輪延期などの影響で未発売のまま宙に浮く形となり、テレビでの発表から約1年半を経て、ようやく作品として世に出ることになった。 2020年1月24日夜、民放キー局のチャンネルはすべて、「SMILE」を初披露する桑田さんの同じ映像を映し出していた。 ライバルである民放同士が手を組み、全局で同じ特別番組を放送するというこの異例の試みは、東京五輪に向けた機運を高めるための民放キー局5社共同企画「一緒にやろう」の幕開けとしておこなわれた。 昨年1月、民放5系列が特別番組を全国で同時生放送した。左上はNHK総合 共同企画のテーマソングを誰にするか。会議では「この史上初のビッグプロジェクトには桑田さんしかいない」と満場一致で依頼することが決まったという。これを快諾した桑田さんが作詞・作曲を手がけ、五輪開幕まで半年に迫ったタイミングでのお披露目となった。 一隅照らす詞「この瞬間も 悲しみの声がする」 楽曲は、打ち込み中心でシンセサイザーが効果的にちりばめられ、桑田さんが弾くギターとともに、1980年代のエレクトロ・ポップ的な懐かしさと現代的な響きの両方を併せ持つ。 イントロの浮遊感のあるサウ… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り:1489文字/全文:2110文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「命に向き合って」元主治医 京アニ事件、被告への思い
36人が死亡した京都アニメーション放火殺人事件から18日で2年がたつ。当時、全身に大やけどを負った青葉真司被告(43)の治療にあたった元主治医が朝日新聞の取材に応じた。「裁判で真実を語ってほしい」と願いを込める。 「彼は今、命の重さを受け止めてくれているんですかね」。鳥取県米子市の鳥取大医学部付属病院。上田敬博(たかひろ)教授(49)は言った。 近畿大病院に勤めていた2年前、青葉被告の治療チームの中心となり、約4カ月にわたって取り組んだ。 事件から2年たつが、「まだ何も真相がわからない」と上田さん。取材にあえて応じた。 青葉被告と対面したのは事件2日後。横たわる姿に、上田さんは「助からないだろう」と思った。 熱気がこもった手術室で治療に没頭した日々は忘れない。手術室に立つと、どこからか「死なさないで」と声が聞こえる気がした。目の前の命の裏側に、大勢の被害者や遺族の無念を感じた。「背中や肩を押されているようだった」 やけどは全身の9割以上に及び、緊急手術は12回を数えた。気を緩められず、心身に異変を感じたこともあったという。 治療が功を奏し、9月中旬には声が出るようになった。青葉被告は「ああ」と一言発した後、静かに涙を流したという。 介助されれば体を起こせるま… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:207文字/全文:753文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
鳥取で過去最多29人感染 県独自の厳重警戒宣言を発令
鳥取県は17日、新たに29人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日あたりの感染発表数としては、3月30日の20人を上回り過去最多となった。10人以上の感染が確認されるのは4日連続。県内の感染者数は延べ562人となった。 平井伸治知事は会見し、米子市や境港市など県西部を対象に県独自の「厳重警戒宣言」を発令し、不要不急の外出自粛を呼びかけた。22日からの4連休を前に、飲食店に営業時間の短縮を求める方針で、今後、関係市長と時間などの詳細を詰めるという。(石川和彦) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「五輪より生活」 札幌市のマラソンコースで反対デモ
斎藤徹2021年7月17日 20時00分 東京五輪のマラソンなどが行われる札幌市で17日、五輪の中止を求めるデモがあった。新型コロナウイルスの感染が収束しない中での五輪開催に反対する延べ約100人(主催者発表)が「五輪より生活」などと訴えながら、実際のマラソンコースを中心に約20キロを8時間かけて歩いた。 市内の会社員女性(31)がSNSなどで呼びかけた。午前8時半、マラソンの発着点になっている大通公園を出発し、歓楽街・ススキノや中島公園脇、創成川通、北海道大学周辺など、ほぼ実際のコースに沿って歩いた。 参加者らはシュプレヒコールはせずに、交互にマイクを持って「選手を応援したいが、このままでは悪い意味で歴史に残る五輪になってしまう」「五輪に使われるお金は、コロナで生活が困窮している人や医療態勢の整備に回すべきだ」などと五輪中止を求める理由を訴えた。 市内の女性(26)は「コロナ禍で私たち一般市民の健康や生活が脅かされているのに、どうして五輪だけ特別扱いするのか」と憤った。北海道内では17日、新型コロナウイルスの新規感染者が111人確認された。1日の感染者数が100人を超えたのは35日ぶり。札幌市内の感染者は87人で、直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者数は18・9人。政府が「まん延防止等重点措置」を適用する目安の「15人」を3日連続で超え、再び感染拡大の傾向にある。「政府やIOC(国際オリンピック委員会)は『五輪が始まれば国民も熱狂して盛り上がる』というが、なめているのか。バカにするのもいい加減にしてほしい」 北大院生の男性(38)は、札幌でのマラソン開催が決まった2019年から五輪反対の署名集めを続け、今月15日に約5200筆の反対署名を札幌市役所に提出した。IOCは、猛暑の東京都内でマラソンと競歩を開催することに対する批判を受け、19年10月、「気候が涼しい」などを理由に両競技の札幌開催を表明し、半ば一方的に開催地に決めた経緯がある。男性は「北大がマラソンコースになり道路改修などで学業に支障が出た。そもそも、運営費の高騰や再開発による住民の追放、大会招致の際の不透明なカネの流れなど、コロナ禍での開催強行という問題以前に五輪は問題がありすぎる。問題を放置したまま開催するのはおかしい」と批判した。 デモを主催した市内の女性は、昨夏に友人がコロナに感染したことをきっかけに五輪開催に疑問を持つようになった。今年5月にほぼ同じコースで行われたマラソンテスト大会では、観戦自粛が呼びかけられたにもかかわらず、場所によっては沿道にひとだかりができた。「本番ではもっとたくさんの人が観戦して、私たち市民の感染リスクが高まる可能性がある。『いまさら反対しても遅い』と言われるかもしれないけど、せめて国民全員が五輪に賛成しているわけではないことを、政府やIOCに示したい」 女子マラソンは8月7日午前7時から、男子マラソンは同8日午前7時から行われる。札幌駅前を会場に行われる男女の競歩は同5、6日にある。大会組織委員会は北海道と札幌市の要請を受け、沿道での観戦自粛を呼びかけることを決めている。沿道に声かけスタッフ約2千人を配置し、観戦者が密集するのを防ぐとしている。(斎藤徹) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
趣味に囲まれる生活!ブランド立ち上げも 渕上万莉さん
関西ゆかりのインフルエンサーはどんな人? どんなことを考えて投稿しているの? 最近、思っていることは? そんな、こんなを、今回は釣りと料理で人気の渕上万莉さんにお聞きしました。 タコを釣り上げる渕上万莉さん=本人提供 オリジナルブランドのまな板を手にする渕上さん おしゃれなカフェでのティー… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:780文字/全文:884文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
手術12回で救った主治医 京アニ事件、被告が流した涙
京都アニメーション第1スタジオ(京都市伏見区)の放火殺人事件から18日で2年がたつ。当時、全身に大やけどを負った青葉真司被告(43)=殺人罪などで起訴=の治療にあたった元主治医が朝日新聞の取材に応じた。医師団の奮闘で被告は一命をとりとめたが、事件では36人もの命が奪われた。「裁判で真実を語ってほしい」。元主治医は願いを込める。 「九死に一生を得た彼は今、命の重さを受け止めてくれているんですかね」 鳥取県米子市の鳥取大医学部付属病院救命救急センター。上田敬博(たかひろ)教授(49)は記者を前につぶやいた。 「(被告に)真実を聞かせてほしい」と語る鳥取大医学部付属病院救命救急センターの上田敬博教授。撮影時のみマスクを外してもらった=2021年6月28日午後2時24分、鳥取県米子市西町、華野優気撮影 大阪府大阪狭山市の近畿大病院に勤めていた2年前、青葉被告の治療チームの中心となり、約4カ月にわたって取り組んだ。 事件から2年たつのに、初公判が開かれる見通しさえ立たない。「まだ何も真相がわからないまま。元主治医、一市民として、このまま事件が風化してはいけないと思う」と上田さん。重苦しい体験を振り返る取材にあえて応じた。 「もう助からないかも」というほどひどいやけどをしていた被告。しかし、上田さんはどこからか聞こえる「声」に押され、12回もの手術に取り組みました。 被告と対面したのは事件2日後の2019年7月20日。熱傷の治療態勢が整った近畿大病院に、京都の病院からドクターヘリで運ばれてきた。意識を失いベッドに横たわる姿を前に、熱傷専門医として豊富な経験をもつ上田さんも「もう助からないだろう」と思ったという。 治療に取り組んだ日々は今も… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り:989文字/全文:1551文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル