2015年に発覚した東洋ゴム工業(現TOYO TIRE)の免震ゴム性能偽装問題に絡み、国の基準に満たないゴムが使われていたとみられる福岡市中央区の30階建てタワーマンションを解体すると、住民に通知されていることが分かった。約1年後の退去が求められており、住民に困惑が広がっている。 関係する投資法人や住民によると、マンションは2006年建築の賃貸物件で計215戸。入居率は4割程度という。 このマンションでは免震ゴムの性能偽装が発覚した後、東洋ゴム工業(当時)の社員が各戸を訪れ、住民に「しっかり改修する」と説明して回った。ただ、その後の対応については、特に連絡はなかったという。 今年の7月初めになり、マンションの管理会社から住民に通知が届いた。マンションについては「解体せざるを得ないとの結論に至った」とし、6カ月分の家賃相当額の支払いや敷金の返却、来年6月末までの退去について記されていた。 夫と子どもの家族3人で暮らす40代の女性は、新たな家探しと引っ越し費用の負担が発生していると言い、「マンションも街も気に入っていたのに。せめて納得できる説明をしてもらいたい」と話した。 マンションを実質的に所有す… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:155文字/全文:666文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ビールなど8本飲みドローン操縦の疑い 男性を書類送検
高絢実2021年7月16日 20時30分 酒を飲んでドローンを飛ばしたなどとして、愛知県警豊田署は16日、豊田市の無職男性(56)を航空法違反の疑いで名古屋地検岡崎支部に書類送検し、発表した。男性は「数年前にネットで買ったドローンを見つけ、久々に飛ばそうと思った」と容疑を認めている。缶ビールなど計8本を飲んでいたという。 2019年に改正された航空法は、「アルコールや薬物の影響で正常な飛行ができないおそれ」がある場合の操縦を禁止し、罰則は1年以下の懲役か30万円以下の罰金。摘発は全国2例目という。 男性が6月12日昼に豊田市内でドローンを飛ばしたところ、民家の庭に落下。住民から連絡を受けた署が捜査していた。(高絢実) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
伐採申請、市教委認めず 6年半後に死亡事故 虹の松原
渡辺松雄2021年7月16日 21時30分 佐賀県唐津市の「虹の松原」内の県道で2019年7月、倒れた松と車が衝突し、小学5年の男児(当時11)が亡くなった事故で、県がその6年半前、この松の伐採を申請しながら市教育委員会が許可しなかったことが分かった。男児の母親(38)は「切っていたら事故はなかった」と指摘している。 事故は19年7月20日深夜、大雨の中で発生。根元から6メートルのところで折れた松と母親が運転する軽乗用車が衝突し、助手席の男児が亡くなった。 県道を管理する県唐津土木事務所によると、この6年半前の12年12月、事故の原因となった松を含む26本について、「道路上空を横断するような形状で、自重による倒木の恐れがある」と市教委に伐採を申請した。海岸線に沿って松林が虹のような弧を描く虹の松原は国の特別名勝で、伐採には市教委の許可が必要となる。 市教委は13年6月、「しばらくは松の生育を観察しながら対応したい」として申請を不許可に。土木事務所はこの申請前にも、車の通行に支障があるとして12年9月までに19本を伐採しており、市教委は「伐採終了の報告から時間が経過していない」と不許可の理由を説明したという。 市教委生涯学習文化財課の中山誠課長は当時の伐採基準について、「道路から高さ4メートル以内の松を切っていた」と説明し、倒れた松は「その基準と違っていた」と話す。土木事務所によると、道路からの高さは5メートル超だったとみられる。 19年の事故後、土木事務所は危険と判断した松数百本の伐採を申請。市教委は樹木医の診断結果を踏まえ、特別名勝の範囲内にある325本のうち、「病害虫の被害があり、早急に伐採するべきだ」と県が判断した13本に限って伐採した。 峰達郎市長は19年8月末の記者会見で、「安全性は保ちつつ、景観のため、できる限り残せる部分は残していきたい」と発言していた。 男児の母親は取材に対し、「事故が起きるまでの6年半、放置された。怒りしかない」と話している。(渡辺松雄) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
現金渡した「弟の関係者」の正体は…スマホ画像決め手に
2021年7月16日 21時43分 特殊詐欺の被害者から現金を受け取る「受け子」を務めたとして、警視庁が男(33)を詐欺の疑いで逮捕した。被害者の70代男性が現金を取りに訪れた男の姿をスマートフォンで撮影し、警視庁に相談。警視庁がこの写真を決め手に男を特定した。 逮捕されたのは、住居・職業不詳の工藤夏樹容疑者(33)。麻布署が16日に発表した。 署によると、6月9日午後、東京都港区で理髪店を経営する70代男性のもとに電話があった。男性の弟を装い、「お金や携帯電話を入れたかばんをなくした。大事な会議があって、至急お金が必要」という内容だった。工藤容疑者は弟の関係者を装って理髪店を訪ね、110万円をだまし取った疑いがある。容疑を否認しているという。 署の説明では、男性は110万円を紙袋に入れ、1度は訪ねてきた男に手渡した。ただ、弟との関係や現金の使い道についてあいまいな説明を繰り返したため、不審に思って紙袋を取り返し、直後にスマホで男を撮影。男はすぐに店から逃走したという。 署は男性から画像の提供を受け、店周辺の防犯カメラの映像と照合。さらに沿道のカメラの映像で逃げた男を追跡し、男が工藤容疑者だと特定したという。署の幹部は「非常に珍しい案件。こうしたこともあり、受け子は必ず捕まる。絶対にやめてほしい」と話した。 工藤容疑者は署の調べに「知人を通じて書類を受け取る仕事を紹介され、理髪店を訪ねた」と説明。「紙袋の中身は知らず、詐欺とは思わなかった」などと供述しているという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
不明のウガンダ選手、部屋に残したメモ 駅で切符買う姿
大阪府泉佐野市は16日、東京五輪出場のため同市内で事前合宿していたウガンダ選手団9人のうち、重量挙げの男性選手(20)が宿泊先のホテルから行方不明になったと発表した。市は大阪府警に通報し、行方を捜している。来日選手は原則として、宿泊先と競技場などを除いた移動は禁じられている。 16日夜に取材に応じた千代松大耕市長や市の説明によると、行方不明になったのはジュリアス・セチトレコ選手。16日正午ごろ、新型コロナウイルスのPCR検査が行われていなかったため市職員が部屋を確認したところ、姿がなかった。 部屋には「ウガンダの生活は厳しいので、ウガンダには帰らない。日本で働きたい。部屋の荷物は家族に渡して欲しい」という内容のメモが残されていた。 市に隣接する熊取町のJR熊取駅で16日午前6時半ごろ、セチトレコ選手が切符を買う姿がカメラに映っていた。買ったのは名古屋行きの新幹線切符で、クレジットカードとスマートフォンを持っているという。 ウガンダ選手団は20日に泉… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:382文字/全文:817文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
« Je veux filmer les athlètes dans leurs souffrances, ce qu’ils ont enduré récemment » : Naomi Kawase, l’œil des JO
La réalisatrice japonaise Naomi Kawase, à Tokyo, le 1er juillet. NICOLAS DATICHE POUR M LE MAGAZINE DU MONDE Lorsqu’elle a appris le report des Jeux d’été de 2020 à 2021 et du tournage pharaonique qu’elle préparait, celui du film officiel de l’événement sportif, la cinéaste Naomi Kawase a décidé de prendre […]
スリランカ人女性の遺族、入管庁長官にビデオ開示求める
名古屋出入国在留管理局の施設に収容中のスリランカ人ウィシュマ・サンダマリさん(当時33)が死亡した問題で、来日中の遺族が16日、東京・霞が関の法務省で、出入国在留管理庁(入管庁)の佐々木聖子長官と面会した。収容当時の様子を撮影したビデオ映像の開示を改めて求めたが、入管庁は「現時点ではお示しできない」と拒んだという。 入管庁はウィシュマさん死亡の経緯についての最終報告を作成中。妹のワヨミさん(28)とポールニマさん(27)は「姉が(3月に)亡くなって4カ月たったのに、どのように亡くなったかがまだわからない。詳しく調べて、最終報告に全部載せてほしい」と語った。 佐々木長官との面会に先立ち、2人は入管庁のヒアリングに応じた。ウィシュマさんが来日後、スリランカの家族とどのように連絡をとっていたかを把握したいとして入管庁から協力を求められ、当時の状況を説明したという。 最終報告の公表の時期について遺族側が佐々木長官らに尋ねると「全力で準備しているが、いつになるかは回答できない」との答えだったという。ウィシュマさんが交際男性から暴力(DV)を受けたと訴えたことや、施設収容中の容体や病院での診療についても尋ねたが、入管庁は「最終報告に向け調査している」との答えを繰り返したという。(編集委員・北野隆一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
最後のジブリ博覧会、愛知で17日から 初公開の展示も
「風の谷のナウシカ」や「となりのトトロ」など、スタジオジブリの歴代作品のキャラクターなどを展示する「ジブリの大博覧会~ジブリパーク、開園まであと1年。~」が、17日から名古屋市の愛知県美術館で始まる。9月23日まで。 大博覧会は、6年前から新たな展示を加えながら全国11カ所を巡回。愛知では2015年以来で、展示面積は約5倍になる。 「天空の城ラピュタ」をはじめ歴代作品の空飛ぶ機械を集めた展示や、来年秋に開業するジブリパーク(同県長久手市)に整備される「ハウルの城」の模型などが愛知初公開となる。一部の展示物はジブリパークでも見られる予定だ。 16日に会場で取材に応じたスタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫氏は、今回の見どころについて「6年前の大博覧会の展示に匹敵する量がさらに見ることができる」と話した。 観覧料は一般1900円、高校・大学生1500円、小中学生1千円。すべて前売りで、オンライン(Boo―Wooチケット)やローソン、ミニストップでの購入時に入場する日時を指定する。問い合わせはハローダイヤル(050・5542・8600)へ。(岡本智) 「ジブリの大博覧会~ジブリパーク、開園まであと1年。~」の開催を前に、スタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫氏が16日、記者団の取材に応じた。主なやりとりは以下の通り。 ――全国を巡回して今回が集大成。どのような思いで開会式に臨んだか。 初開催から5年くらい経つと… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:605文字/全文:1225文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
みえない復旧 鉄道ファン愛したJR肥薩線が存続の危機
会員記事 藤原慎一、松本真弥2021年7月16日 21時00分 熊本県と鹿児島県を結ぶJR肥薩線が、存続の危機に瀕(ひん)している。昨年7月の記録的豪雨で深刻な被害を受け、復旧の見通しが立っていないからだ。国も地元も運転再開を望むが、コロナ禍による業績悪化に加え、相次ぐ災害がJR九州に重くのしかかる。 球磨(くま)川に沿って敷かれたレールは、ひしゃげたまま茶色くさびていた。明治期の建造で、国の近代化産業遺産群にも指定された橋梁(きょうりょう)は流され、崩れた橋脚だけが残る。 通勤や通学の足であると同時に、観光列車「SL人吉」が走り鉄道ファンにも親しまれてきた肥薩線。1年前の豪雨で駅舎や橋、線路など約450カ所が被災した。総延長124・2キロの7割近い八代(熊本)―吉松(鹿児島)の86・8キロで、運休が続く。 「決まった時間に聞こえるSLの汽笛は生活の一部だったのさ。静かになってしまって涙が出るよ」。球磨村の中心部に立つ一勝地(いっしょうち)駅。人も列車も来ないホームで、橋詰兵士郎さん(79)がつぶやいた。 橋詰さんは村役場を退職後の2019年7月、JR九州から一勝地駅の名誉駅長を委嘱されたが、わずか1年で豪雨に見舞われた。 川沿いの駅舎が軒並み被害を受けるなか、1914年建造の一勝地駅は浸水を免れた。だが周辺の線路は断ち切られ、レールの上に草が伸びる。「もう一度、汽笛を聞いて観光客とふれあいたい」。地域に愛される鉄路の復旧を願う。 思いは、熊本県や沿線の自治体も変わらない。 「JR九州に一日も早い復旧… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:701文字/全文:1338文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
二人っきりの写真スタジオ 「大胆なポーズできた」
【動画】縄文文化のすごさとは プロのカメラマンに撮ってもらうのではなく、自らリモコンでシャッターを切る「セルフ写真館」の出店が相次いでいる。リラックスして撮影できると、若者の人気を集めているが、「自撮り」や「プリクラ」とどう違うのだろうか。若者たちを引き付ける理由を探った。 4月に開業した大阪市西区北堀江の「NOVE STUDIO」。雑居ビルの一室にあるスタジオには三脚に固定された一眼レフや照明、撮影した写真を確認するモニターのほか、花やサングラスなどの小道具も用意されている。受け付けを終えれば、利用者のみで自由に撮影ができる。 利用料金は10分3千円からで、撮影したデータから3枚を選ぶ。ただ、千円の追加料金を払えば、撮った写真データを全て受け取れるため、ほとんどの人が追加料金を払う。利用者の約7割は20代だ。 カップルで訪れた益田響輝(ひびき)さん(20)は、箱に座ってサングラスをかけたり、ぬいぐるみを抱いたりと、次々とポーズを変えながら手元のリモコンでシャッターを切った。「いろいろ撮っていくうちに緊張がほぐれて、他の人がいたら出来ないような大胆なポーズができた」と満足げに話した。 結婚式の招待状に貼る切手用… この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。 残り:699文字/全文:1202文字 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル