自転車で歩行者をはねたのにそのまま逃げたなどとして、警視庁は9日、元プロレスラーの「キラー・カーン」こと小沢正志氏(73)=東京都新宿区=を道路交通法違反(ひき逃げ)と重過失傷害の疑いで書類送検した。新宿署への取材で分かった。 小沢氏は10月18日午後5時ごろ、同区百人町1丁目の都道の車道左端を自転車で走行中、20代女性をはねたのに、救護したり警察へ通報したりせず、現場から立ち去った疑いがある。脇道に左折しようとした際、歩道にいた女性にぶつかったという。女性は歯が折れるなどの大けが。署は周囲の防犯カメラの映像から小沢氏を特定した。 署によると、調べに対し小沢氏は容疑を認めており、「ぶつかったのには気が付いたが、そのまま自分が経営する近くの店に行った。けがをさせたことは申し訳ない」などと供述しているという。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
動かないお母さんの左手、大すき 小3娘がつづった感謝
言葉に出しにくい家族への感謝の気持ちを伝える第14回「『いつもありがとう』作文コンクール」(朝日学生新聞社、シナネンホールディングスグループ主催)で、埼玉県春日部市立備後小学校3年生の米島夏綾(かりん)さん(8)の「お母さんの左手」が、9540点の中から最優秀賞に選ばれた。「30分ぐらいで普通に書いた」という作品が、審査員から「構成力がありドラマを感じる」と評価された。 夏綾さんの家庭では、母親の一美さん(44)が都内の職場で働き、父親の亮さん(37)が家事を受け持つ。一美さんの左手が不自由で、家事をこなすのが難しいことがその理由だが、周囲からは奇異の目で見られることも。昼間に公園で父子で遊んでいると、誘拐犯と間違えられて警察に通報されるなど、いつも笑顔の亮さんが落ち込むこともある。 夏休みの宿題で作文に取り組んだ夏綾さんは、そんな家族の様子を描きながら、父と母、そして母親の不自由な左手への感謝の気持ちをつづった。一気に書き上げ、10日もかかった読書感想文に比べて「簡単だった」という。 そんな作品が、作文コンクールの頂点に。審査員の1人で作家のあさのあつこさんは「この作品の秀逸なところは、最後はお母さんの不自由な左手にありがとうと結ばれているところで、これには驚いた。作品を作る力、構成力をひしひしと感じた」と評価した。 夏綾さんは3日、両親と春日部市役所を受賞の報告に訪れ、石川良三市長の前で作文を朗読した。 普段は活発だという夏綾さんも、受賞の感想を聞かれると「うれしかった」とはにかんだ。一美さんは「家庭のことが書かれて恥ずかしいけれど、最優秀賞はうれしい」。亮さんは「夏綾は母の左手に手紙を出すつもりで書いたのでしょう」と話した。(米沢信義) 「お母さんの左手」(全文) わたしのお父さんは、はたらいていない。その代わり、そうじやせんたく、ごはんを作る家事をしてくれる。わたしにとって、お父さんがいつも家にいて、家事をすることは当たり前だけど、スーパーの店員さんや友だちのお母さんたちからはふしぎに思われている。今まで何回お父さんの仕事は何、と聞かれたかおぼえていない。それでもお父さんはいつも笑っている。気がつくとわたしも笑っている。わたしはそんなお父さんが大すきだ。 ある日、めずらしくお父さんが… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
寺の境内から300年前の石仏 コロナ退散願って安置
お寺の境内で住職が石を掘り出したら、なんと石仏だった。記された年は疫病がはやっていた約300年前。おそらく疫病退散の石仏だったのでは、と思った住職はその石仏を境内に安置した。新型コロナ退散を願う人がさい銭を供え、手を合わせている。 石仏が見つかったのは、長野県伊那市高遠町の弘妙(ぐみょう)寺。田中勲雄住職(78)は、敷地内の旧七面堂近くに大きめの石が埋まっていることに気がついていた。子供のころから寺に住む義母の笠井広子さん(88)は「ずっと土をかぶってたの。コケも生えてねえ」。 この春、住職は総代会長の北原昭さんらと石を掘り出してみた。すると、お釈迦様を彫った石仏が現れた。高さは70センチほどで「享保12年」と刻まれていた。西暦に直すと1727年。当時のことを調べると、たびたび疫病や飢饉(ききん)が起こっていたことがわかった。 「ちょうど今の時代と同じだなと思って」。住職は新型コロナが早く収まりますようにとの願いを込め、新七面堂の下に石仏を安置した。口コミで広がったのか、コロナ退散を願う人がぽつりぽつりと訪れて手を合わせるようになった。 笠井さんは「掘ったらこんなにきれいだった」と石仏を慈しむ。高遠は石材加工で全国に知られた「高遠石工」と呼ばれる人々がいた地域。住職は「当時は高遠石工が活発に活動していた時代。おそらく高遠石工が彫ったものでしょう」と話している。(依光隆明) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
尾身氏「ステージ3地域、GoTo停止を」 衆院厚労委
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は9日の衆院厚生労働委員会で、「ステージ3相当の地域は今の感染状況を打開するには『Go To』含めて人の動き、接触を控えるべき時期だ」と述べた。高齢者や基礎疾患がある人を自粛としている東京都の「Go To トラベル」について、すべての人を対象に一時停止すべきだとの認識を示した。 尾身会長はステージ3相当の感染拡大地域では「Go To トラベル」を含めて人の動きを止めるということは「世界的な感染対策上の合理的なオプション」だとも指摘した。 一方、政府は8日に「Go To トラベル」と「Go To イート」を来年6月末まで延長することを決めた。尾身会長は延長に対する意見を問われ、「今の感染状況のときは中止した方がいいということを再三申し上げている」と指摘。「むしろ早く感染を下火にしてステージ2にしてから、またしっかりとやる方がトータルとしては経済的にも影響があるし、国民の理解が得られやすいんではないかと思う」と述べた。(土肥修一) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
UR都市機構の団地で火災、高齢男女死亡 名古屋・千種
9日午前7時半ごろ、名古屋市千種区星ケ丘1丁目、鉄筋コンクリート造り25階建てのUR都市機構アーバンラフレ星ケ丘10号棟で、11階に住む無職中村光彌さん(94)方から出火した。火は約1時間後に消し止められたが、部屋から高齢の男女が搬送され、病院で死亡が確認された。 愛知県警千種署によると、中村さんは妻(95)との2人暮らしで、署は亡くなった2人が中村さん夫妻とみて、身元や出火原因、焼損面積などを調べている。団地の防災センター職員が、部屋から煙が出ているのを見て火災に気付き、119番通報した。消防車両が16台出動した。 現場は、地下鉄東山線星ケ丘駅から東に約270メートルの住宅街にある。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「あおり」事故から4年、亡き妻との約束果たす苗木
4年前、軽乗用車で帰宅途中の夫婦が前方の車に進路をふさがれ、トラックに追突された。事故で亡くなった妻は、ハープの演奏が好きだった。夫は、妻の夢をかなえるために、自ら育てた木で楽器をつくろうとしている。「あおり運転」などが厳罰化されたいま、夫は何を思うのか。 事故に関する裁判がすべて終わり、一つの区切りを迎えた11月。宇都野信清さん(59)は、切り株に腰掛けて木の成長ぶりを確認していた。愛知県豊田市にある山の一角で、2年前から苗木を育てている。晩婚の2人が将来描いていた「楽器の森」をつくるためだ。 妻の朱美さん(当時48)は芸大出身で、よくハープを奏でていた。コンサートを開くほどの腕前だった。 拡大する自然のなかでハープを演奏するのが好きだったという朱美さん=宇都野信清さん提供 あの日も、朱美さんが好きだっ… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
英国人に手厚く、朝鮮人には何もない 墓碑銘に映った差
三重県熊野市の山中に、高さ75メートルの巨大な遺構が残る。紀州鉱山の選鉱場跡だ。戦時中、東洋一の規模とうたわれたこの鉱山で、1300人余りの朝鮮人労働者が、採掘やトンネル掘削などの強制労働に就いていた。 拡大する紀州鉱山の選鉱場跡。高さ75メートル。完成当時「東洋一」の処理量を誇った=2020年11月22日午後1時37分、三重県熊野市紀和町板屋、阿久沢悦子撮影 その朝鮮人の追悼碑が、旧紀和町役場に近い国道沿いにある。 2010年3月、市民団体「紀州鉱山の真実を明らかにする会」が建てた。同会は、鉱山を経営していた石原産業(大阪市)の従業物故者名簿などから、朝鮮人犠牲者を割り出した。 碑の横に35個の石が並び、一… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「オペ室のお荷物」メモを残し命絶った息子 母の思いは
北海道釧路市の釧路赤十字病院の看護師だった村山譲さん(当時36)が自殺したのはパワハラなど職場のストレスが原因だとして、両親が労災を認めなかった国の処分取り消しを求めた訴訟で、母親で看護師の百合子さん(64)が裁判への思いを語った。訴えているのは、だれもが、安心できる職場で働いてほしいという願いだ。 「●●先生に『お前はオペ室のお荷物だな』と言われて確信しました。成長のない人間が給料をもらうわけにはいきません。本当に申し訳ありません」 譲さんが室蘭市の実家車庫で自殺しているのを父親で大工の豊作さん(67)が見つけた。2013年9月15日の朝だった。看護師になって半年足らず。A4判の紙にボールペンで書かれた遺書がかばんに残っていた。 訴状によると、手術室の担当になった譲さんは注射液を指示量より多く注射したり、手術台のロックを外したりしてしまうなどのミスを繰り返した。医師から「オペ室のお荷物」と言われたり、大声で何度も叱責(しっせき)されたりした。同期の看護師と同じ課程に進めず、指導担当者による評価表には6月以降、批判的・詰問的な記載が並んだ。これらの結果、うつ病を発症し、自殺に至ったと主張する。 両親は15年、釧路労働基準監督署に労災申請をしたが、精神障害や自殺は「業務に起因するとはいえない」として認められなかった。北海道労働局などに審査や再審査を求めたが、いずれも退けられ、18年4月に国を相手取り、釧路地裁に提訴した。 譲さんは20歳で壮瞥町役場に入った。「もともと興味があった医療の道に進みたい。500万円ためたから親には面倒かけない」と30歳で退職。32歳で奨学金を借りて日本赤十字北海道看護大学に進んだ。 一家は百合子さんのほか、妹が… 2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
国の家賃給付金詐取疑い、女逮捕 コロナ支援、全国初の摘発(共同通信)
新型コロナウイルスの影響で経営が悪化した個人事業主らの家賃を支援する国の「家賃支援給付金」約170万円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は9日までに詐欺容疑で、栃木県小山市の美容師の女(41)を逮捕した。 捜査関係者によると、この給付金を巡る摘発は全国で初めてという。 女は、過去に住んでいたアパートで美容院を経営していると装い、月々の家賃を数十万円とする賃貸借契約書などを偽造。中小企業庁の専用サイトから申請手続きを行ったとみられる。同課は、申請方法を指南した人物がいる可能性もあるとみて調べる。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
ベビーシッター補助、非課税に 産後ケア事業も税優遇(共同通信)
政府、与党は9日、ベビーシッターや認可外保育施設の利用者に対する自治体や国の補助について、所得税の課税対象から外す方針を固めた。出産後の母親に授乳指導や育児相談を行う自治体の「産後ケア事業」の利用料でも、消費税を非課税とする。ともに10日にまとめる2021年度税制改正に反映させる。 ベビーシッターや認可外施設の利用で、自治体などからの料金補助は雑所得とされ、所得税がかかることが多かった。今回の改正には、新型コロナウイルス感染拡大で認可保育所が子どもの受け入れを縮小するなどし、代替の手段を利用せざるを得ないケースが出てきた背景がある。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース