台風19号がもたらした記録的大雨で、東北から東海地方の広い範囲で大量の土砂が海に流出した様子を、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の気候変動観測衛星「しきさい」がとらえた。河口付近から10~20キロ先まで海が土砂で黄土色に濁っているのが分かる。 この衛星画像は13日午前10時50分ごろに撮影した。データを分析した広島大の作野裕司准教授(衛星海洋学)は「海の濁りの広がりから当時、川の流れが相当速かったことがうかがえる。今後、ほかのデータも組み合わせて、大雨などで漁業や養殖業者向けに土砂の広がりを予測し、事前に通知できる仕組みを作りたい」と話している。(杉本崇) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
台風19号 「地下神殿」首都圏外郭放水路、氾濫防ぐ(産経新聞)
台風19号による豪雨で埼玉県内でも多くの河川が氾濫した。県西部では東松山市で都幾(とき)川が氾濫するなどして被害が出たが、県東部は巨大地下放水路「首都圏外郭放水路」(同県春日部市)の稼働によって周辺河川の氾濫が食い止められたようだ。 放水路は地下50メートルを流れ、全長は約6・3キロもあり、その巨大さから「地下神殿」とも呼ばれる。平成5年に着工し、完成は18年。総工費は約2300億円に上った。 放水路のある周辺は土地が低いため、過去にはたびたび水害に遭っていた。そこで、近くを流れる中川などの5つの河川の氾濫を防ぐため、大雨が降った場合にこれら河川から水を取り込み、トンネルを通じて江戸川に排出する仕組みになっている。放水路全体で、東京ドームの半分にあたる約67万立方メートルの水を一時ためることもできる。 国土交通省関東地方整備局江戸川河川事務所によると、台風19号では12日午前11時半から雨水の取り込みを始め、午後7時ごろに江戸川への排出を始めた。今回は5河川から同時に水を流入させたフル稼働状態で、平成27年9月の台風18号による関東・東北豪雨以来だという。 12~15日に東京ドーム9個分にあたる約1150万トンの水を排出。18年の全区間の稼働以来、過去3番目に多い排出量となり、同事務所は「今のところ、周辺地域で大きな浸水被害があったとは聞いていない」と説明する。 台風19号では多摩川や千曲(ちくま)川などの大きな河川だけでなく、中小河川の氾濫も相次いだ。放水路は今後、防災インフラとしてクローズアップされそうだ。(黄金崎元) 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
“見えない相手”との戦い乗り越え…豚コレラで全頭殺処分の養豚場 経営再開しブランド豚の販売スタート(東海テレビ)
豚コレラからの“復活”…。一歩ずつ前へ進み始めています。今年2月に豚コレラの感染が確認され、豚全頭を殺処分した岐阜県瑞浪市の養豚場が経営を再開し、生産するブランド豚の販売をきょうからスタートさせました。 (リポート)「こちらが瑞浪ボーノポークです。非常に柔らかくてまろやかな油が、口の中に広がってきます」 霜降りの割合が多く、柔らかくてしっとりとした味わいが特徴の岐阜県のブランド豚「瑞浪ボーノポーク」。豚コレラの影響で出荷できない状況が続いていましたが、16日、瑞浪市の農産物直売所で実に8か月ぶりに販売が再開されました。 買い物に来た女性:「もう再開されたことがすごくうれしいです。地元ですしね」 (リポート・今年2月)「豚コレラの感染が確認された養豚場です。現在もブルーシートが敷かれ、県職員や自衛隊員による殺処分が続いています」 「瑞浪ボーノポーク」を生産する市内の養豚場では、今年2月に豚コレラの感染が確認され、およそ5800頭の殺処分を余儀なくされました。 全ての豚を失った養豚場…。 しかし今年6月に、岐阜県海津市にある繁殖農場から豚を持ち込み飼育を再開させると、10月10日に初出荷を果たし、今週からは週に80頭を安定的に出荷できるまで回復しました。豚コレラの感染が確認された養豚場で出荷が再開されるのは岐阜県内で初めてです。地元の人も心待ちにしていた様子で…。 試食する男性:「最高だわ!」 買い物に来た女性:「本当に味が違いますもん、おいしいです。なくなっちゃうかと心配したんですよ。今日は我が家はごちそうです(笑)」 念願の販売再開に、ボーノポークの販売を管理する協議会の会長は…? ボーノポーク銘柄推進協議会 早瀬会長:「豚コレラという伝染病というのは、目に見えないものとの戦いであって、消費者のみなさんの『まだか、まだか』という期待があってこそ、できたのかな。ホッとした、嬉しいというのが実情です」 少しずつ前へ進み始めた養豚農家。東海3県いずれも10月中に飼育する全ての豚へのワクチン接種が始まる見通しで、感染の防止そして養豚農家の経営再建が進むことに期待がかかっています。 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
台風19号 「もうダメかと思った」流された住民が語る恐怖 福島(産経新聞)
台風19号による被害の全容が判然としない中、相次いで住民の遺体が見つかった福島県本宮市。阿武隈川とその支流の安達太良(あだたら)川が氾濫し、短時間で一気に被害が拡大したとみられているが、街で何が起きていたのか。 「胸ぐらいの高さまで水が来た。押し戻されるような強さで流された」。創業80年を超える菓子店「菓匠 きねや」の窪田幸雄社長(55)は、あの時の恐怖を振り返る。 阿武隈川は13日未明、水が堤防を越えてあふれ出した。さらに、支流の安達太良川でも堤防が決壊し、大量の水が勢いよく街に流れた。 当時、窪田さんは浸水に備え、川のそばの倉庫で片付けをしていた。浸水が始まり、「まずい」と思って倉庫を飛び出し、川から離れようとした。水かさはあっという間に上昇し、偶然出くわした近隣の男性と2人で手をつないで流されないように避難を急いだ。だが、さらに流れが強くなり、足を取られた。 2人で数メートル流されたところで、自力で立ち上がり、近くにあった手すりにつかまって助かったという。「怖かった。正直、もうダメかと思った」 本宮では、昭和61年8月の「8・5水害」でも大部分が浸水し、平成10年8月にも阿武隈川で洪水が発生した。国は堤防の改修といった対策に着手し、今もかさ上げ工事を続けている。 窪田さんは「8・5水害の時は、水は膝くらいまでだった。今回ははるかに上回る」と語る。 濁流が襲った店や工場は窓ガラスが割れ、今月1日の消費税増税で導入した軽減税率対応のレジも使えなくなった。 「再開はいつになるか分からない」。窪田さんは肩を落とした。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
台風19号 懸命の捜索続く 3人不明の神奈川県(産経新聞)
台風19号の影響で3人が行方不明となったままの神奈川県では、16日も懸命の捜索が行われた。 相模原市緑区の牧野地区では土砂崩れによって流された住宅に住んでいた夫(67)と妻(64)の2人と連絡が取れなくなっており、16日は午前5時45分から消防と陸上自衛隊が捜索を本格化。同10時からは警察なども加わり、総勢108人と災害救助犬3頭態勢で押し流された住宅周辺を探したほか、小型無人機ドローンが投入され、上空からの捜索も行われた。 川崎市の東京湾ではパナマ船籍の貨物船「JIA DE」(1925トン)が沈没し、ベトナム国籍の乗組員の男性(41)の行方が分かっていない。第3管区海上保安本部(横浜)は日の出とともに巡視船2隻、ヘリコプター1機を使い、漂流予測に基づいて流された可能性のある周辺を捜索した。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
【動画解説】明日10月17日(木)の天気 肌寒い雨空(ウェザーニュース)
ウェザーニュース 17日(木)は湿った空気の影響で、西日本や東日本の太平洋側を中心に雲が主役の空。ニワカ雨の可能性があるため、外出の際は折りたたみ傘をお持ちください。 沖縄は天気図には描かれていない低気圧の影響を受けます。一時的な雨の強まりや雷雨に注意が必要です。 この時期らしく、一日の寒暖差が大きくなります。朝晩は冷えるので上着やカーディガンなどで上手に体感調節を行ってください。 ウェザーニュース 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
台風接近時には自動で充電! テスラが家庭用蓄電池「パワーウォール」を2020年に発売開始(AbemaTIMES)
9月の台風15号では千葉県で大規模停電が発生し、また先日の台風19号でも全国で一時77万軒超が停電するなど、最近では災害による停電の被害が相次いでいる。 【動画】停電時にも活躍! テスラが家庭用蓄電池の国内発売開始を発表 そんな中、全自動運転技術の開発などで話題の電気自動車メーカー・テスラが家庭用蓄電池の分野で2020年に日本に参入することを発表した。 アメリカでは2015年からすでに販売されているテスラの「パワーウォール」(税抜き99万円)は、スマホなどの端末から操作が可能で、台風などが近づくと自動で充電する「暴風雨警戒モード」を搭載。そのほか、停電を検知すると自動的にメイン電源に切り替える機能も搭載し、エアコンなどの電圧の高い家電にも対応しており、太陽光発電と連携すると停電時にも充電を続けることができる。(AbemaTV/『けやきヒルズ』より) 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
悪質商法、被災地以外でも 自宅訪れ義援金要求
台風19号支援通信 災害に便乗した悪質商法は、被災地だけが狙われるとは限らない。過去の災害後には、被災地以外から義援金をめぐる相談が寄せられている。 国民生活センターによると、「市役所の者だと名乗る人が自宅を訪ねてきて義援金を求められた」「ボランティアを名乗る女性から募金を求める不審な電話があった」などの相談があったという。 同センターによると、公的機関が電話などで義援金を求めることはない。担当者は、「不審な電話はすぐ切り、来訪の申し出があっても断って。寄付する時は、募っている団体などの活動状況や使途をよく確認してほしい」としている。(野村杏実) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
保険証なくても受診可能 厚労省が医療機関に通知
台風19号支援通信 被災によって保険証をなくすか、家などに残して避難している人は、保険証がなくても保険扱いで医療機関を受診できる。医療機関に(1)氏名(2)生年月日(3)連絡先(電話番号など)(4)加入している医療保険者がわかる情報(会社員らが入る被用者保険は事業所名、国民健康保険は自分の住所と組合名、後期高齢者医療制度は自分の住所)を伝える。12日に厚生労働省が都道府県などを通じて医療機関に通知した。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
浸水被害の水戸、茨城県警が捜索活動 100人態勢で
那珂川とその支流から水があふれて浸水した水戸市で16日、水が引いた住宅地の捜索を茨城県警が100人態勢で行った。 県警の機動隊員や水戸署員らが捜索したのは、同市飯富町、藤井町、岩根町の3地区。住宅を回ったり、田んぼの稲を棒でかき分けたりしながら、逃げ遅れた被害者がいないか確認した。同地区は13日に浸水が始まってから水が引かず、本格的な捜索ができていなかった。 県警警備課の桑原充課長は「この地域に行方不明者の情報はないが、万が一に備えて捜索した。今後も要請があれば対応していきたい」と話した。 浸水した地域は、本流の那珂川に流れ込む支流の水が行き場を失ってあふれる「バックウォーター現象」が起きた可能性が高い。(片田貴也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル